クラシック音楽初心者 Goes To ‘‘新世界’’
2012 DEC 19 18:18:35 pm by 中島 龍之
クラシック音楽を聴き始めて、2か月を経過しました。優しき導師のおかげで深い森に一歩踏み入れたところですが、今は詳細に解説いただいた、ドヴォルザークの交響曲第9番<新世界より>を聴いています。指揮者によりかなり違うとのことでしたので、3人の指揮者の曲を聴いてみました。まだよくわからないので、取り敢えず、どの曲が好きか、楽章ごとに決めてみました。3曲は、レナード・バーンスタイン(イスラエル・フィル)、イシュトヴァン・ケルテス(ウィーン・フィル)、カレル・アンチェル(チェコ・フィル)です。
バーンスタイン ケルテス アンチェル
第1楽章 2位 1位 3位
第2楽章 3位 2位 1位
第3楽章 3位 1位 2位
第4楽章 1位 3位 2位
という感じですが、楽章ごとに決めるのも如何なものかとは思いつつ決めました。全体としては、ケルテスが良かったと思います。順位はつけたものの、第1楽章の印象で決まっていたような気がします。ケルテスの盤は、弦楽器の高音の鋭さ、キレのようなものを感じました。激しさ、メリハリが一番だったように思います。アンチェルの盤は暖かさ、優しさのようなものを感じました。バーンスタインの盤は、うまさというか、聴き手を飽きさせないテクニックを感じました。その割には、第2楽章が他の2人より、6分も長い意味がよく分かりませんでした。まあ、初心者のわからない中での感想ですので、見当違いの部分はご了承ください。
一年後に同じ曲を聴いてどんな感想になるか、自分でも楽しみにしています。 最後に、現時点での初心者の心得を4つ書いてみます。
1、取り敢えず、なにも考えず聴いて好きなところを見つけましょう。
2、曲の構成を知り、第一主題、第二主題のメロディーを覚えて、再び出てきたところで、ちょっと喜びましょう。(ここで、自分はクラシックをよく知ってる気分になりましょう。)
3、曲の終わりの音をしっかり聴きましょう。
4、指揮者には気を付けましょう。(12分位の曲を他の指揮者より6分も長く演奏する指揮者もいますので。)
勝手なことを書いてみましたが、まだ「クラシックはどうも」と言う方は、一度お試しください。きっと新しい世界が広がることでしょう。
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東 賢太郎
12/19/2012 | 10:55 PM Permalink
中島さん、素晴らしい! 自分の耳で比較して吟味することこそ入門の最短コースです。お書きの内容、ごもっともで、さすが音楽をやってらっしゃるだけあります。ついでですからアルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮シカゴ交響楽団もどうぞ。お聴きの3種類のどれとも違う演奏ですが、これまた名演奏と思います。同じ楽譜を演奏しているのに全然結果が違いますが、どれも不思議と説得力があるんですね。それが作曲されて100年以上も名曲と言われ、我々がいなくなっても何百年も聴き継がれていくものの奥深さだと思います。
中島 龍之
12/21/2012 | 9:58 AM Permalink
お褒めいただき有難うございます。お薦めの2枚聴いてみます。沢山聴くうちに指揮者、オーケストラの好みが出来てくるのでしょうね。