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ChatGPTと遊ぶ

2023 MAY 24 6:06:58 am by 西村 淳

ChatGPTを試してみた。怖いもの見たさもあるが、すでにイタリアで使用禁止になっているようだし「お試し」も今のうちかもしれない。
次回のライヴ・イマジンの前半のプログラムにはフーゴー・ヴォルフの弦楽四重奏による「イタリアン・セレナーデ」とソプラノと弦楽四重奏による「メーリケ歌曲集」からの抜粋を準備している。ヴォルフは資料が少ないため、ChatGPTがプログラム・ノートの作成に役に立つかもしれない。

結論としてはこちら側にそれなりの知識や知見がなければこの類のツールを使用し盲信することは極めて危険ということ。NHKを始めとするマスコミの言うことを鵜呑みにするのと同じことになってしまう。特に自分の得意分野でないものについては要注意である。
でも権威や専門家の言うことに弱いし、まして膨大なデータベースを基にAIで常に学習しているものが相手。結局は「人」を信じることしかないのかもしれない。ChatGPTの後ろにはどんな人物が隠れているやも知れず、警戒されているのは当然だ。

以下に実際のやり取りの抜粋を掲載する。

私:詩人メーリケについて教えてください。
ChatGPT:詩人メーリケ(Wilhelm Müller)は、19世紀ドイツのロマン派の詩人であり、1794年に生まれ、1827年に亡くなりました。彼は、詩集『冬の旅』(Die Winterreise)と『美しきミュラーの花』(Die schöne Müllerin)で最もよく知られています。

⇒ あれ?ミュラーとメーリケを取り違えていないか?メーリケは1804年生まれだし。

私:詩人メーリケと冬の旅のミュラーは同一人物でしょうか?
ChatGPT:おっしゃる通り、私の前回の回答に誤りがありました。お詫び申し上げます。
詩人メーリケ(Wilhelm Müller)と『冬の旅』(Die Winterreise)の主人公であるミュラー(Müller)は、同じ人物ではありません。メーリケは詩人であり、『冬の旅』は彼の作品の一つです。
『冬の旅』は、フランツ・シューベルト(Franz Schubert)や他の作曲家によって歌曲として作曲され、広く知られるようになりました。この詩集は、ミュラーという架空の人物が冬の旅に出かけ、失恋と孤独に苦しむ様子を描いたものです。
したがって、メーリケは『冬の旅』の作者であり、ミュラーはその詩集の主人公です。メーリケ自身がミュラーの名前を選んだ理由ははっきりとはわかっていませんが、この名前は詩の物語と主題との関連性を強める役割を果たしています。
おっしゃるように混同が生じた点について、混乱を招いたことをお詫び申し上げます。以上が正しい情報となります。

⇒ あれあれ?ますます深堀されてしまったぞ・・・きょえ~!!!?もしかすると目から鱗の大発見か!!心臓がドキドキしてきた。
半信半疑でボストリッジの「シューベルトの『冬の旅』:ARTES刊」を引っ張り出してみるがどこにもメーリケとミュラーのことは書いていない。それともこれは新説?珍説か?

私:シューベルトはメーリケの詩による作品を遺しましたか?
ChatGPT:申し訳ありませんが、私の前回の回答にも誤りがありました。フランツ・シューベルト(Franz Schubert)は、ヴィルヘルム・ミュラー(Wilhelm Müller)の詩集『冬の旅』に基づいて作曲しました。ヴィルヘルム・ミュラーとフランツ・シューベルトは共に19世紀のドイツの芸術家です。
『冬の旅』はミュラーの詩による詩集であり、シューベルトはこの詩集を基にして作曲しました。シューベルトの『冬の旅』は、ミュラーの詩の雰囲気やテーマを音楽で表現しました。シューベルトの『冬の旅』は、ピアノと声のためのサイクル(連作曲)として知られており、その美しいメロディと感情的な表現で広く称賛されています。
以上のように、シューベルトはヴィルヘルム・ミュラーの詩に基づいて『冬の旅』を作曲しました。再度混乱を招いてしまい申し訳ありませんでした。ご指摘いただき、正しい情報を提供することができて安心です。もし他に何か質問がありましたら、お気軽にお知らせください。

⇒ 安心したあ!上手の手から水が漏れたかと同時にちょっと残念な気持ちも。アブナイ、アブナイ。避けて通れないなら使うも使わぬもあなた次第。信じる者は救われるかも。

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