星を持つ男
2025 NOV 15 0:00:57 am by 西 牟呂雄
運がいい人という意味ではない。もっと恐ろしい話で、この私のことなのだ。
まあ聞いてほしい。
ある日突然腕に痒みを感じてガリガリ引っ搔いていた。夜みると余程強く掻いたとみえて赤く腫れている。
だがそれだけではないのだ。他にも蚊に刺されたような跡が点々と繋がっていた。まさか帯状疱疹じゃないだろうな。いや、痛みはない。
そしてジッとみているとあることに気が付いた。これ、まるで北斗七星の並び方じゃないか。写っていないが右奥の掻きむしったところにもう一つで七つになる。正確に言えば柄杓の向きが逆で、これは幕末庄内藩の二番大隊が使った『破軍星旗』のデザインである。
破軍星とは柄杓の柄の部分(私の腕には写っていないところ)の星で、「この星に向かって軍をすすめると戦いに敗れ、逆に背にして戦うと必ず勝利する」という信仰の対象になっているとか。
更に不気味なことに、こちらは右手の掌にこの夏ごろから現れたデキモノ。初めは農作業中に付けた傷かと思っていたら、いつまでたっても治らず、次第に大きくなってきた。
左に北斗七星ならばこれは北極星か。
因みに気になったので手相としてはどう観るのか、テキトーな本を立ち読みしたところ、以下の記述があった。
『芸術的な発想・新しい企画・表現欲求が強まる。感情の伝え方が豊かになり、交渉や説得で影響を与えやすい。海外・遠方・想像の世界が広がる。一方で、感情の高ぶりによる衝動的な行動が見られる。無意識のストレスや疲労のサイン』
ナンジャコレ。デタラメな思い付きを言いふらして疲れる、という意味なら毎日やってる。
まあいいか。これから言ってみよう『左手に北斗七星、右手に北極星。オレは星を持つ男だ』
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Categories:春夏秋冬不思議譚




