Sonar Members Club No.36

Since July 2013

春節富士山大噴火

2019 FEB 13 22:22:17 pm by 西室 建

わぁ~

 な訳ありません。
 初滑りに行った時に撮った会心のショットです。
 思わず手を合わせたくなるような。
 一瞬、噴煙を上げた富士山に見えませんか。
 爆発されたら喜寿庵のあたりは全滅でしょう。災害は噴火だけではありません。
 関東大震災の震源地は当時の観測技術が今ほどではなかったため横浜・相模湾が有力ですが、河口湖あたりという説を唱えた学者もいます。
 それまで精進湖の側に『赤池』という小さな湖が、この震災で姿を消したと言われています(別説あり)。今でも大雨が続くと出現してニュースになり、直近では2011年に姿を確認されました。
 私の祖母は喜寿庵で震災を体験していますが『歩けなかった』と聞きました。更に数日後もっと凄い揺れがあり、そっちの方が被害が大きかった、との口伝があります。調べてみると翌年にも丹沢を震源地とするかなり大きな地震はあったようです。

富士が見えるはず

 弱るつつある脚力を確かめるように、ソロリという感じでスノボに。
 ここのゲレンデはボード専用で、キッカー(ジャンプ台ですね)やレール・ボックスといったパーク・アイテムも整備されています。
 間違ってもオジサンはそんなものにトライしてはいけません。
 以前プロペラ・ターンをしている時に(10年前はできた)後ろ向きにひっくり返って頭をゲレンデにめり込ませ、脳震盪を起こしました。一緒にいた者が心配して来てくれたのですが、声を掛けても返事をせず目が泳いでいたように見えた、それでも滑っていたのでほっとした、と言ってましたがこちらは記憶が飛んで覚えていなかった。今度やったら絶対に骨折です。
 僕の年齢からいって、ボードはあと2~3シーズンでもうできなくなると思うと、できる間にシコシコとやるしかありませんね。

 喜寿庵にも雪が積もりました。
 それでも日が長くなってくると季節は巡ります。

 残雪の 
 足跡ごしに 
 福寿草

 そして、なんと出来損ないのニンニクは溶けた雪の中でも健気にサバイバル。

 潰れかけたのが、立ち直ったようです。
 収穫は寒冷地で5~6月ですから、まだ三ヶ月ほど楽しめます。
 今年の農業計画はジャガイモ・大根・茄子・ピーマンかな。

 「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」

 あっ、最後に。この季節中島さんの大宰府の梅便りを楽しみにしていますが、喜寿庵では寒いくせにチビ梅が綻んで・・・・。この梅はもう倒れかけていますが、根元の方にチョロっと咲きました。

 

独立時計師? 和時計? 菊野昌宏さん

2019 FEB 11 22:22:29 pm by 西室 建

 SMCの各ブログの下に「厳選動画」のアイコンがあります。
 我々の仲間のNEXTYLEが様々な分野の人々をインタヴューして動画にアップしています。
 今月乗っている菊野さんという方の肩書は「独立時計師」。そういう職業を知りませんでした。企業に属さず一人でオリジナルを作る人の国際団体で、どうやら世界で30人くらい。オーダーメイドで個別にお客さんと打ち合わせながら、時間をかけて作るのだそうです、それも一人で。そういう職人集団が国をまたいであるとは聞いただけでワクワクしました。
 腕時計は私もしていますが、この方の作る時計は全て部品から手作りなのです。それも多くの歯車を組み合わせて動かす「和時計」にヒントを得た、ウルトラ・アナログ技術です。

 鉄砲伝来の頃に西洋の時計がもたらされましたが、例によってゼンマイー歯車式の機構を直ぐに理解した日本人は国産の時計を作れるようになりました。そして江戸期には1日24時間を刻むのではなく、昼と夜を六等分した不定時法を採用した技術で、季節ごとに時間の長さが違っているユニークな時計を完成させるに至りました。当時は太陰暦だから15日毎に調整したらしい。
 考えようによっては自分一人用のクラシック時計を腕に巻けることになるのでしょう。詳しくは動画をクリックしてみて下さい。
 私はこういう巧の技が好きで、菊野さんにはがんばってこの道を極めて頂きたいと思います。
 ただし、ビジネスとして見た場合、絶対に大量生産はできない、或いはメンテナンスにも手間が掛かり過ぎて、結局流通するに至らないことが多い。余程ブランド価値が上がらないと単価が上がらずビッグ・マーケットにならない。ちなみに最高級モデルは年に1本しか作れません。
 一方で「知る人ぞ知る」モノを趣味の世界に囲い込んで秘かに楽しむ喜びというのもありです。
 どちらの方法で行くのかは菊野さんがいずれ選ぶのでしょう。
 ただこの美しい腕時計を見ると、安易なカタログ商売に陥ることなく益々腕を上げて一個一億円位の時計を目指していかれることを望んで止みません。
 どうですか。オリジナルデザイン一つ欲しくなりませんか。

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」
 

やっかいな現実 ・・道

2019 FEB 7 6:06:38 am by 西室 建

 例えば特殊な能力を持った人間が生涯誰にもそのことを言わずに死んだら、その宝石のような力は誰にも認められずに失われてしまう。しかし自分が存在する限りその能力を記録したいと自然に思うはずだ。日本史上、いや世界史上に残る才能が生前埋もれていた例は数えきれない。死後有名になる作曲家や作家、学者の類はまだハッピーと言えるか?そういった人も、埋もれた人も、世に出て人生を謳歌した天才も、生きた密度は同じと思える。
 同じように動物園の野生の動物は幸せなのか不幸なのか、意見の分かれるところだ。彼らの「狩り」をするという本能は封じ込められて退屈極まりないかも知れない。外敵に襲われないし飢えずには暮らせるものの、ストレスはあるに違いない。それでも以前読んだ記憶のある文献によれば、ペットの猫の方が野良猫より寿命が長いとか。
 しかし人間はやっかいなことに自意識があって、恥ずかしいとかみっともないといった感覚を刷り込まれている。
 何かマズいこと、例えば自分で転んで怪我を負ったり失敗してあるチャンスを台無しにして途方に暮れたとする。別に人のせいじゃなく自分が悪い。迷惑も誰にもかけていない。しかしそのしでかしたことが現実にヤバい、と気が付くのは他人の目が気になりだしてからなのか。
 そうではあるまい。不自由を感じそれなりに悔いるところがあるから人は悩むのだと思う。
 ところが中には極端に感性の鈍い人がいて、全く回りが見えていない=自己満足の塊みたいな振る舞いをし、悪いのは全部人のせいにする。こういう手合いは常に自分は見えておらずその生涯にわたってある種の恥をかき続けることになるのだが、その人の人生と慎ましやかな人の人生で重みが違うかと言えばそれはない。
 
 小惑星の地球衝突の衝突の可能性は人類滅亡規模のレヴェルでみても、天文学的な数字の中では常にスレスレの状態にあるそうだ。この場合の時間軸は100万年単位だが、原爆クラスの惑星衝突ならば数1000年単位と言われている(らしい)。どの人も同じようにスレスレだということだ。そして誰もそこから逃れられない。
 凄まじかった「3.11」の大地震や先日の熊本・北海道、そしてまだ我々世代には記憶されている神戸の震災、今もその影響と戦い続けている福島第一の惨禍を見るにつけ、こみ上げてくるのは『もののあわれ』。これは日本人だけが感じるものと思う。東洋人でもそう感じるのは日本人のみらしい。
 上述のように、我々日本人である限り一部の熱心な宗教信者以外は信仰に救いを求める事はない。我々は誰一人自分の色感、味覚、感受性、音楽の好みといったものを持つこの肉体とその肉体の記憶するDNAから逃れられない。様々な戦乱・災害に打ちのめされ、立ち向かい復興してきた民族の刷り込みから。
 先程「もののあわれ」と言ってみたが、次のステップへ進むとすれば『浄化』意識へはいかないだろう。仏教も天国だ地獄だといいはするが、そんなものはない。
 翻って我々の文化は「もののあわれ」をいつくしみ意識を高めるために、ひたすら”道”を歩む。お茶を嗜むのに『茶道』を修行し、活花をかざるのに『華道』に精進する。チャンバラは『剣道』になり格闘技は『柔道』『相撲道』になった。
 ひたすら『道』を極める。これが日本人の自然体ではないだろうか。

 ところで『道を極める』とは極道になるのだが、この有難い言葉がヤクザもんを指す事になったのは何故だろう。誰か教えて欲しい。

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」

昭和45年11月25日 (その後)

2019 FEB 1 6:06:20 am by 西室 建

全国紙 太陽新聞 11月26日朝刊一面

 首都騒然 白昼に皇居占領
 三島由紀夫が扇動か
11月25日の午後、突然防衛庁市ヶ谷駐屯地より陸上自衛隊の部隊が道路封鎖された靖国通りを通り皇居半蔵門から内部に突入、封鎖している。
 25日昼過ぎに警視庁機動隊が皇居周辺を立ち入り禁止にする措置を取りはじめた。目撃者によると、その直後完全武装した自衛隊の一団が整然と隊列を組んで皇居を目指し行進を開始したようだ。その先頭には作家の三島由紀夫が率いる楯の会のメンバーがいたと見られる。
 同時に皇居上空には突入直前から兵員輸送ヘリコプターが数機ホバリングのフォーメーションを組んでいたため、異変を察した報道各局の上空からの撮影はできず、中の様子を窺うことは出来ない。
 その後、習志野から飛来したとみられる輸送機より突如落下傘部隊が皇居に降下した。従って皇居内にいる武装部隊は千人以上と見られる。
 又、25日夕刻に首相官邸・警視庁・報道各社に三島由紀夫名で檄文が届けられ、内容は全て同じ。檄文は日本からの独立をうたっており、大和国建国宣言とある。
現在、普段は一般に開放されている日本武道館や科学技術館のある北の丸も含め、内堀の中は完全に封鎖され電話等の交信も遮断されている。

天皇・皇后両陛下、並びに宮内庁職員らの安否は不明

 政府は直ちに佐藤栄作総理大臣名で非常事態宣言を出し、警視庁内に対策本部を設置。本部長には本多丕道(ひろみち)警視総監が着任した。治安対策は当然であるが、警視庁関係者によると今回の事件に第四・第七機動隊が動員されて道路封鎖及び皇居各門の封鎖に協力しているものとみられ、それを外側から残存機動隊の総力を上げて囲い込む警備を開始している。首都高速も通行止めとなった。
 一方、防衛庁も中曽根防衛庁長官を本部長に臨時司令部を防衛庁(六本木)に設置。市ヶ谷駐屯地やヘリを飛ばしている習志野駐屯地、並びに独立宣言に名を連ねている練馬駐屯地以外にこの動きに同調する部隊がないか各基地の情報収集に当たった。
 尚、自衛隊治安出動は発せられてはいないため、当面の事態収拾は警察主導で実行される模様。

 朝刊二面 全面

大和国建国宣言 全文
我々は真の独立をすることによってのみ、日本の伝統文化を踏まえた新たな国家建設をすることが出来るとの思いから、ここに大和国の独立を宣言する。
大和国は天皇陛下を元首とした立憲民主国家たることを目差す。独立国として日本の法律は適用されない。
天皇陛下は日本国の象徴であることには変わりはないものの新生大和国の軍を矛盾無く統帥する。
大和国の領土は本日時点で皇居域内、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地・練馬駐屯地・習志野駐屯地である。
現行体制の下、日本国との国境樹立交渉並びに領土交渉をするが、大和国の代表者は太政大臣である三島由紀夫であり、日本国の交渉相手は内閣総理大臣である佐藤栄作並びに防衛庁長官である中曽根康弘のみとする。
交渉の場所は桜田門内特設舞台とし、48時間後の11月27日正午とする。尚、佐藤・中曽根両名が来ない場合は大和国独立は自然承認されたものとする。

天皇陛下万歳
大和国 太政大臣 三島由紀夫
大和国 陸軍大将 益田兼利
大和国 陸軍少将 山本舜勝

・・・・

NHK特別中継 11月27日正午  桜田門内特設舞台

 もう直ぐ正午になります。全ての番組を中止して皇居より実況中継をいたします。
 一昨日より作家の三島由紀夫と自衛隊関係者、一部警察関係者の武装勢力により皇居が占拠されております。武装勢力は日本からの独立を求めて、佐藤総理大臣・中曽根防衛庁長官との会談を要求してきました。
 会談は桜田門を入ったところに占拠した勢力により特設舞台が設置され、そこで行われることになっております。報道関係は立ち会うことはできませんが、NHKでは特別に警視庁の屋上よりテレビ中継をいたします。間もなく正午になります。
 現在、皇居内部との連絡は完全に遮断されていますが、一部緊急回線もしくは何らかの協力者を通じて官邸とは連絡できているとの情報があります。それによると天皇皇后両陛下はご無事にあられ、ほかにも怪我人、体調を崩した者はいない、とのことです。
 あっ、桜田門外に黒塗りのおそらく政府関係者の乗る車が白バイ・パトカーに先導されてまいりました。 
 先の車からは中曽根防衛庁長官が降りました。それに続いて後続の車からは佐藤総理大臣が降りて、桜田門に向かっています。桜田門前にいた盾の会会員・機動隊員・自衛隊員・皇宮警察官らが出迎えております。そして閉じられていた門が開けられました。何と中には本当の舞台が見えています。門は閉じられます。再び武装警戒態勢が取られました。
 スタジオには三島由紀夫とも親交のある文芸評論家の奥野健男さんに来ていただいております。スタジオどうぞ。
アナウンサー(以下ア)「奥野さん、宜しくお願いします」
奥野(以下 奥)「宜しくお願いします」
ア「今回の事件ですが、奥野さんはどうみておられますか」
奥「うーん、とうとうやったか、という感じですか」
ア「以前からそういう可能性を示唆した作品もありますよね」
奥「はい。しかし我々は文学としてとらえていましたから、直接行動を起こすとは思いませんでした。ただここのところ盾の会の活動にのめり込み過ぎたことは確かです。時間も金も」
ア「一部の情報ですが豊饒の海の最終稿の日付が昨日で、まさに決行する直前に編集者に渡した、という噂がありますが」
奥「本当かどうか知りませんが、私はいかにも三島らしいと思いますね」
 スタジオ!桜田門の中継所です。たった今、会談終えたと思われます佐藤総理と中曽根長官が出てまいりました!そしてその後から楯の会のメンバーが続いています。整然とした行進です。アッ、更にその後からは陸上自衛隊が続いています。
 たった今情報が入りましたが、皇居各門から続々と同じように占拠していた部隊が投降しているとのことです。
 そして今、この二日間皇居上空で代わる代わるホバリングしていた輸送ヘリが一機づつ向きを変え編隊を組んで飛び去って行きます。
 事件は解決したのでしょうか。

コメントにつづく

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」

昭和45年11月25日

昭和45年11月25日

2019 JAN 31 6:06:58 am by 西室 建

 バルコニーから撒かれた檄文を手に取って、見上げた私は紛うことない高名な作家の引き締まった表情を真っ直ぐに捉えた。作家はこう肉声で訴えた。
『諸君は永久にだね、ただアメリカの軍隊になってしまうんだぞ』
 そう来たか、ついに言ってしまったか。周りに自衛隊員が集まって来たが、一様に青ざめ呆然としている。
『おれは4年待ったんだ。自衛隊が立ち上がる日を。4年待ったんだ。諸君は武士だろう。武士ならば自分を否定する憲法をどうして守るんだ。どうして自分を否定する憲法のために、自分らを否定する憲法にぺこぺこするんだ。これがある限り、諸君たちは永久に救われんのだぞ』
 私は檄文に目を落としながらどうなってしまうのかとハラハラするような気分に沈んだ。一体なにが起こったというのか。
 突然、東部方面総監・益田兼利陸将名で第32普通科連隊に総員非常呼集がかけられた。完全武装にて、の指示である。普通科以外の人員は持ち場待機、と矢継ぎ早に命令が出される。バルコニー前の隊員は持ち場に急ぎ戻った。
 実はこの日32普通科連隊は東富士演習場に出ており100名程度の留守中隊しかいなかった。そして運命のいたずらか私はその中隊に所属していた。実弾携行・装填の後、戦闘服にてバルコニー前に整列した。作家はあの楯の会の制服に『七生報国』の鉢巻を締め、同じ格好の4人の楯の会会員を従えて立っていた。整列・点呼の完了まで訳15分ほどかかった。
『見たまえ。男一匹が命がけで訴え、総監命令の非常呼集をかけても15分もかかる。たるんでおるとは言わんが、これで首都を、陛下をお守りできると思うか』
 作家の激烈な言葉が降ってきた。
 益田陸将がゆっくりとバルコニーに姿を現して作家の横に立った。副官がマイクスタンドを準備した途端に正午を知らせるサイレンが鳴った。その音が消えるや陸将の野太い声がマイクを通じて流れた。
『注目ー!これは演習ではない。目下の騒然たる世情は心得ておるだろうが、破壊分子による首都の制圧が何者かによって計画された事が判明し、自衛隊治安出動が発令された。これより32連隊の残存総力を以って皇居の警護に当たる。尚、警視庁による道路封鎖の完了を待って前進する。気付いているだろうが民間の楯の会の諸君も行動を共にする』
 そういえば先ほどからパトカーのサイレン音が聞こえていた。
 市ヶ谷の前の三叉路から靖国通りまでジュラルミンの楯を持った機動隊員が交通を封鎖しているではないか。そしてヘリの爆音までが遠くに聞こえている。私はかすかに体が震えてくるのを感じた。
 副官である吉松一佐が指揮を執るようで、益田陸将は指揮車両に乗り込んだ。戦闘服である。作家並びに4人の楯の会メンバーも準備された車両に乗り込むと発車させた。少し間を取って吉松一佐から『前進ー!駆け足ー!』の号令がかかった。
 一口坂を駆け上がって行くと車は通行止めになっており、道の左右は機動隊員によって規制され、通行人が『一体何事だ』とこちらを見ている。大通りの真ん中を中隊約100人が4列縦隊で駆けて行くのは普段はできるはずもないことで、とてつもない興奮を伴った。私は後方にいたので良く見えないが、我々の前には楯の会のメンバー100人が合流をして同じく走っているようだった。靖国神社の横の千鳥ケ淵を曲がったところで、先ほどから聞こえていたヘリの爆音の正体が分かった。大型のバートルが何機も皇居の上に飛来しているのだ。何が何だか分からないうちに半蔵門が見えてきた。すると視界の先から1台の乗用車が突っ込もうとして機動隊員に阻止されている。我が部隊の先を行く作家を乗せた車両を塞ぐ形で止まった。一人の警察官が降り立った。
 楯の会の100人の4列縦隊と、それに並ぶ形でのわが中隊の4列縦隊が重なると
『全体止まれー!左向けー左!』
 部隊全部が半蔵門に向き合った。指揮官車両からは何と抜き身の日本刀を持った作家と楯の会会員、もう一台から陸将と武装自衛官二人が降りて阻止された車両に向かっていく。すると先程の警察官がハンド・スピーカーを持って大音声で言い放った。
『警視庁警備局警備一課長の佐々淳行だ。自衛隊の諸君。先程の防衛出動命令は誤報。中曽根防衛庁長官が正式に発表した。速やかに原隊復帰されたい。三島先生!武器を携行するのはおやめください。銃刀法違反並びに騒乱罪・公務執行妨害で逮捕せざるを得なくなります』
 そうか。あの作家は三島由紀夫だったと気が付いた。だがその三島と益田陸相並びに4人の楯の会会員は佐々と名乗った警官にどんどん近づいて行った。
『三島先生!益田総監!それ以上近づくと発砲しますぞ』
 いうが早いか腰の拳銃を抜いた。ところがなぜか半蔵門を守っている機動隊員は少しも持ち場を離れず誰もその警察官を護衛しない。警察官が怒鳴る。
『四機!指揮官どこか!防御態勢を取らんか』
 ほぼ同時に益田陸将は
『打ち方用意!』
 と号令を下すと中隊狙撃手4人が突進して作家と陸将の左右から小銃を構えて警察官に照準を合わせた。緊迫の時間が過ぎる。
 上空をホバリングしていたバートルが広がるというか、皇居上空を中心に散開する陣形を取り出した。良く見ると遠巻きにするようにたくさんのヘリが飛んでいる。おそらく異変に気が付いた報道のヘリではないだろうか。バートルはそれを牽制しているのか。
 目の前の緊迫は続いており、私達にどういった命令が下されるのか不安とも期待ともいえない気分につつまれた。
 すると彼方から爆音とともに飛行機が飛んでくる。アッという間に上空に飛来したのはCー130だ。そして落下傘が降下した。皆がそれに気を取られ驚いている間に楯の会会員が警察官に突撃する、警察官は咄嗟に上方への威嚇発砲をしたが組み付かれてしまった。三島が歩を進めながら
『佐々君。我々は人を傷つけたりはしない。君を人質にするような真似もしない。ここは引き取ってくれ』
 どうやら二人は旧知の間柄のようで、佐々と呼ばれた警察官は小声で何かを言ったようだが聞き取れなかった。
 空挺落下傘部隊は見事に皇居の中に吸い込まれていく。そして警察官は乗ってきた車で帰っていった。
 三島がこちらに向き直って命令を下す。
『諸君!我々は堂々と皇居に向かい、世界に向けて独立宣言をする時が来た。楯の会、我に続け』
 益田陸将もまた、号令をかけた。
『これより皇居を固め天皇陛下をお守り奉る。32連隊、前進!』
 私たちが隊列を組んで半蔵門をくぐると、皇宮警察、第四・第七機動隊、空挺部隊が強力し、既に外部との接触を断ったようだった。上空にはまだヘリが旋回していた。

つづく

昭和45年11月25日 (その後)

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」

 

たまには足元見てごらんよ

2019 JAN 26 1:01:07 am by 西室 建

 子供の頃の話ですが。喜寿庵の近くに大昔小山田という殿様の砦があった「お城山」という小山があって15分位で登れます。息子が小さかった頃(学童前)酔っ払って(私が)夜テントをかついで登り二人でキャンプごっこをしたことがありました。野猿もいるようなところで、あれは危険はなかったのかな。
 その頂上から下界(というより町)を見た時『ああ、こんなに小さな町にたくさんの人が蠢いているなあ』と思いました。学校・病院・住宅・お寺・お店。この中で生まれ、学校に行き、働き、買い物をし、最後はお墓に入る、と腑に落ちたものです。
 
 だだっ広い海をながめて、フト足元の潮溜まりに視線を落とします。ジーッと見ていると、見過ごしているものが見えます。小魚・蟹・得体の知れない貝・イソギンチャク。潮が満ちるまではここも彼らだけの小さな小さな宇宙です。やがて大海に飲み込まれても、小魚の生活圏が無限に広がりはしません。水槽の中と同じ位の自由と考えてもいいでしょう。
 ヨット・ハーバーの浮桟橋から水中を除き込んでいて気が付いたのですが、小さな魚はせっかく水中にいるのに3次元的な動きをしません。大体居心地のいい深さを泳いでいます。ヒラメやカレイは海底から水面まであがるような運動はしないですしね。
 してみると。水中でG(重力加速度)の影響をあまり感じずにいるはずの水生動物は、地上の我々がうらやましくなるような3次元生活を送っていないことになります(大型水生動物。クジラやイルカは別にして)。 
 喜寿庵で芝生の雑草を抜いている横を蟻が虫の死骸を引き摺って行きます。蟻の世界は2次元的ではありますが、どんな所にでも行けるところは3次元の行動範囲ですね。飛びはしないが細い枝でも谷底へでも自在です。
 見上げれば刷毛で刷いたような高くて薄い雲。森羅万象ことごとくがこの小さな庭にあるようです。ヤキが回ると”小さいもの(盆栽とか箱庭)”が好みになるものでしょう・・・か。

 そういう時に伸びをすると・・こっ腰が痛い。腰痛は人類が二足歩行をするようになって以来、Gによる宿悪と言われます。あ~あ、そういう痛みは年のせいだよな。

 走っても寝ても跳ねても大地に縛り付けられる。
 逆らって高い山に登れば、疲れの代わりの満足感。
 ゲレンデでボードを滑らせれば走るより早い爽快感。
 地球よ お前は疲れないのかい。

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」

婆娑羅将軍 足利義満

2019 JAN 22 7:07:55 am by 西室 建

 サンスクリットのバージラ(バジャラ)が転じて婆娑羅。「バ」も「サ」も女が入っている当て字を持ってきたところに情念を感じると言ったら女性に失礼かな。 
 派手な格好で好き勝手に振舞う傍若無人のならず者、お江戸の歌舞伎者に通じる一連の系譜だ。時代を遡れば平家一門、藤原氏の貴公子達、とどの時代にも必ず目立つ連中はいるが、婆娑羅はそれにもまして”強さ”が強調されている。その後戦国時代の集大成のように信長・秀吉のキンキラ文化として花開く。 
 『婆娑羅』は太平記にしきりに記述されたが、その後の戦国時代の文献からはなくなる。おそらく戦国時代になって日本中が下克上に明け暮れたから珍しくもなんともなくなったからだろう。
 婆娑羅大名として必ず名前が挙がるのが太平記の準主役である佐々木道誉・土岐頼遠、高師直・師宣兄弟の不良根性たるや見事ですらある。彼らはそんなに物事を考えていたとも思えないが、個別の戦闘にはやたら強い。権威が何だ、しきたりクソくらえ、とてんやわんやの有様。
 そしてその連中の上に天下一大バサラに当たるのが室町幕府三代将軍の足利義満だと思う。日明貿易で大儲けして絶大な権力を振るう。
 明の使節と会うときは唐人の装束を着て喜び、世阿弥を可愛がったが飽きがくればポイ捨て。
 相国寺に八角七重塔を建てるがその高さは100m以上と言われている。これに金閣寺を加えると誇大妄想気味の気概と悪趣味は物凄いエネルギーを感じさせる。
 子供の頃は南朝との抗争や観応の擾乱でドタバタして京から近江や播磨まで逃げ出したりする苦労があったが、その時に立ち寄った摂津の景色が気に入り、景色ごと担いで京都に行け、というわがままな命令を下すようなガキだったらしい。
 9才で足利将軍となると、細川・斯波・土岐・山内といった守護大名を巧みに離反させて権力を握り、三種の神器を北朝に返すやり方で南北朝問題をかたずけた。これは日明勘合貿易に大変役に立った。どういう経緯か明の窓口は南朝懐良親王であり、その際の呼称は「日本国王良懐」だった。その後釜のような者として日本国王を名乗ったのだ。
 藤原氏出身ではないのに従一位太政大臣になったのは平清盛に次いで史上二人目で、その後は徳川家斉と伊藤博文だけ(藤原氏はたくさんいる)。
 太平記はいくら丹念に読んでも因果関係が分かるはずがない。やっている本人達も分からないのだろう。だがこの時代のやりたい放題は維新後・敗戦後に匹敵する歴史の転換点とも考えられる。その時点で権力の頂点にいた者こそ義満であり、この時代から鎖国されるまで今で言えばグローバル時代の荒波を被り続ける時代を切り開いたことになる。 

 翻って近代では田中角栄が近いところだろうか。娘はゴーツク・ババァだが家族以外は皆敵、というのは孤独な婆娑羅の血を引いている痕跡がある。角栄がいくら贅沢をしても中国高官の汚職に比べればカワイイもんだし、そのついでに教育基金を作ったりしていれば今太閤の上を行った今婆娑羅の偉人になっただろうに惜しい事だ。そういう意味では孫正義さんあたりに期待したい。
 
 日本人よ孤独を恐れるな。ひとりぼっちで死んでいく。その日が来るまでただ狂え。

 
 しかし、ゴジラやモスラはいたが『バサラ』というのはいない。あれだけ毎週新怪獣がテレビに出ていたのに誰も名付けなかった。唯一『怪獣ブースカ』とかいう着ぐるみのコメディがあって、主人公のブースカの笑い声が「ばらさ、ばらさ」だったが、関係ないか。

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」

黒い呪術師 アブドーラ・ザ・ブッチャーの哀愁

2019 JAN 17 6:06:56 am by 西室 建

 黒いムスリム・ターバン、アラビアン・ナイトの小道具のような凶器シューズ、妖怪肉玉とでも言いたくなる体型、そして毎試合切れるギザギザの額。
 ネイティヴ・アメリカンの父と黒人の母。この血筋は僕が長年愛好しているキング・オブ・ソウル、ジェームス・ブラウンと同じで、そういえば雰囲気が似ていなくもない。
 僕が最もブッチャーに魅せられていたのは70年代の全日本マット時代。
 対デストロイヤー戦でデストロイヤーが凶器で攻撃するとブッチャーは耐えに耐え、後に隠していた凶器で反撃。白覆面が真っ赤に染まった試合が凄かった。
 後のファンクス戦でテリーの腕にフォークを突き刺したシーンもテレビ観戦して興奮した。
 ただ専門家としてコメントしておくがああいうのは必ず事前に知らされているし、使う方も相手に障害が残らないようにやっている、と付け加えておく。
 実力者ハーリー・レイスの肩を脱臼させ、リングで欠場を詫びるレイスに襲い掛かる。これにはレイスも相当恨みを溜め、翌年のチャンピオン・カーニバルで頭突き世界一をかけて戦った大木金太郎との試合に突如乱入しメチャクチャになった挙句、場外乱闘どころか日大講堂の外で殴り合いになり道路が渋滞し、さすがに警察が来た。
無類のタフネスぶりには目を見張った。場外ノー・コンテストが多いせいもあるが、フォール負けを見た記憶はない。
 この頃赤坂に『MUGEN』という凝ったディスコ(今で言うクラブ)があって、驚くべきことにそこでブッチャーを見たことがある。暗い中真っ黒なサングラスだったが額の傷ですぐ分かった。子分みたいな黒人と二人で来ていて、そのツレに物凄く威張ってウィスキーを注がせる。そしてフロアでユラユラという感じで踊るのが、正直恐かった。普段着の革ジャンを着て、デカいことはデカいがリングでの印象程ではない、両手の指にキンキラの指輪をいくつもつけていたのが印象的だった。

 仲間割れをしたザ・シークと抗争した時にシークがブッチャーの血まみれの額を鉄柱に打ち付けた時に振り返った目付きが尋常でなく、シークが走って逃げたシーンも良く覚えている。逃げ方が卑劣な感じで実に良かった。
 色紙をブッチャーの流血した額に当てて血痕をつけるのを『血拓』といって一部のファンがやっていたのだが、これができるのは入場の時に座席が階段状になっている後楽園ホールだけ。テレビ中継でそれをやっていた知り合いの高校生が映ってしまったことがある(どうでもいいが)。 
 昔は後に喝采を浴びる空手の型はやっていなかった。空手の型は、僕がベスト・パートナーだと思っているキラー・トーア・カマタとコンビを組んだ時が最初ではなかったか。もっともこの二人、アメリカでは血みどろの戦いをしていたが。
 当時の観客は、悪逆非道なブッチャーが懲罰的に痛めつけられ、カン高い『ギャー』という叫び声に喝采したものだが、僕はあの叫び声に何故か哀愁を感じた。
 物凄いケチであること、何度も騙されたらしいこと、外人レスラーの中でも孤立がちだったこと、痛めつけられることによりファンは喜びマネーになるという厳しいビジネス。信じられるのは金だけだという人生を歩み続ける悲哀・・。 
 引き抜き合戦で暫く新日本にいたが、ブッチャーの攻撃は地獄突きとエルボードロップだけだから、例のストロング・スタイル(相手の攻撃を全部受け、技で切り返す)に馴染めず、結局全日本に戻った。僕は見ていないが、猪木にアリ・キックと延髄蹴りからブレーン・バスターを喰ってフォール負けをしたはずだ。
 技には山嵐流バックドロップというのもあるにはあったが次第に使わなくなる。
 全日本に戻った頃には凶器攻撃はやらず、漫画のボッチャーの影響か何故か人気者になってコミカルなキャラを定着させる。
 実はこの頃全日本の隠れキャラが次々に立ち上がる。その際たるものが和田京平レフリーだろう。「レフェリー和田京平」「キョーヘー」の大歓声とともに軽快な動きとオーバー・アクションでの試合捌きが大人気、プロレスの進化を感じた。ブッチャーとの対決アングルではタイガー・ジェット・シンに三々七拍子の声援を送る「シン・シン・七拍子」も出現した。 
 そしてついに、というか今更というか、とっくに現役を辞めていたのに来月の19日の『ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~』に来日し引退セレモニーを行う。そしてあのコスチュームと狂気のフォークを置く。
「いつかあの世でミスター馬場と再会したら2人で試合をして試合後は最高級キューバ産葉巻をくわえながら昔話をしたいもんだ。でも、オレはまだまだこっちの世界で人生をエンジョイするつもりなので、あの世でトレーニングを続け、待ってくれと伝えたい」と言ったとされる。でもギャラは要求するんだろうな。 
 この日にはスタン・ハンセンもゲストで来るらしい。
 孤独な悪役は淋しくはなかっただろうか。聞くところによれば、奥さんは日韓混血の東洋人だとか。

ブルーノ・サンマルチノの訃報

心に残るプロレスの名言 全日本編

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」

プラハ国立劇場オペラの『フィガロ』

2019 JAN 12 8:08:10 am by 西室 建

 SMCの書き手の皆さんはクラシックの造詣が深いので私が書くこともないのですが、モーツァルトの名作『フィガロの結婚』を見て来たので。楽曲・演奏・歌唱についてはシロート意見は控えますね。
 ご承知の通り、当時の貴族をオチョクリ倒した風刺的な脚本のため、ブルク劇場(宮廷劇場)でヨーゼフ二世隣席の初演こそ大成功だったにもかかわらず、ウィーンではさして当たらなかったそうです。ところが当時ハプスブルグ家領のボヘミアの首都プラハで大受けしたという。この辺りの事情は詳しくないのでどなたかご教示頂きたい所です。
 相性が良かったもかその後『ドン=ジョバンニ』や『皇帝ティートの慈悲』はプラハ国立劇場(当時のスタヴォフスケー劇場)で初演されました。
 そのプラハ国立劇場歌劇団が来日し全国の中型コンサートホールを公演して回る中に、家から歩いて行ける某文化会館が入っていたのでトコトコ見に行った次第です。
 マッ、オペラの筋は歌舞伎みたいにどうでもよろしい。せっかく楽しんだので記しておきます。
 マエストロはエンリコ・トヴィコという長年ドイツで振っていた人でした。彼のタクトでおなじみの序曲が軽やかに始まります。
 抑揚タップリに頭を揺らし、アクセントの半拍前に左手を上げてドンッという感じでステージを指す特徴があって、これなかなかカッコいい。見栄えがしました。

マリエ・ファイトヴァー

 ソプラノの伯爵夫人はマリエ・ファイトヴァーという大変な美人。美しいソプラノをあまり大きく口を開かない歌唱法で歌い、繊細な声でしたね。日本でもファンは多いのではないでしょうか。

 そしてスザンナ役はユキコ・キンジョウ、琉球大学卒業後イタリアに留学し、2012年からプラハ国立劇場の専属歌手をつとめている日本の方です。キンジョウという苗字と琉球大学の出身で沖縄の人と推察されますね、昔はカナグスクさんだったのでしょう。

 ところで公演は1月3日の大阪を振り出しに、九州・福岡から北は岩手まで毎日毎日移動するスケジュールで、まるでプロ野球のように凄まじい。フィガロとか伯爵夫人は3人でローテーションを組んでいます。そしてその伯爵夫人の一人がエヴァ・メイという知る人ぞ知るイタリアのソプラノ。日本では2007年に椿姫のヴィオレッタを歌って絶賛されたと聞きました。
 首都圏では1月18日に茅ヶ崎、20日に横須賀で上演されますよ。是非どうぞ。

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」
 
 

平成ラスト 滋養神社今年の十大お告げ

2019 JAN 7 6:06:47 am by 西室 建

ひとつ
 新元号「建和」発表される。
 新たに建和天皇が即位するが、それに合わせてトランプ大統領が国賓待遇で来日。
 周りはハラハラするが物凄く神妙で、晩餐会では『陛下に忠誠を誓います』とアドリブで言ってしまい、アメリカ世論が猛反発する。しかし支持率は全然下がらないという不思議。
 雅子皇后陛下の人気が世界的に盛り上がる。

ふたつ
 通常国会から改憲議論が盛り上がり捲るが、野党の論点があまりに観念論的なので国民が飽きて来る。
 その中で憲法改正国民投票日が決まる。それは頭にきた安倍総理の大戦略で衆議院を解散し衆参同時選挙と同日の投票となる。結果は・・・自民党大勝利。自衛隊は合憲になる。
 大将・大佐・大尉といった旧軍の階級呼称が復活する。
 
みっつ
 その選挙に際し、突如矢沢永吉が新党『全日本よろしく党』を結成して自らも立候補して当選する。
 他に比例ブロックや参議院で当選者を10人出す。
 顔ぶれは芸能界からは香取慎吾、スポーツ界から松井秀喜、元政治家橋下徹、他は自民党から3人、無所属の会から2人、元官僚。
 政策は安倍総理4選と消費税引き下げだけ、という奇怪なモノだった。
 
よっつ
 プーチン大統領が来日し、平和条約が高らかに結ばれる。
 日本の施政権は歯舞・色丹までだが、国後・択捉までは往来が自由になる。
 予想もしなかったが色丹島に、日本への帰化目当てのロシア人が殺到し、ロシア人コロニーができてしまう。
 コロニーは初めは300人だったがその後数万人に急増し島のインフラが足りなくなり社会問題化する。
 しょうがなくなり色丹市に格上げされ、ロシア系の市長が新党大地公認で立候補し無投票で当選する。

いつつ
 中国が分裂の気配。隠しに隠してきた暴動は年間40万件もあり、武装警察では対処できなくなり、習近平は人民解放軍を投入しようとする。
 共産党は情報遮断・国境封鎖の暴挙に出て良く分からなくなる。
 どうも第四野戦軍は共産党中央の首都防衛の命令を無視し、南進した模様。
 他にもイスラム過激派のような勢力が台頭しているらしく、何が何だかわからないが報道はされない。
 しかし衛星によって戦闘が行われている事は確認された。習主席は健在であることはしばしば発表されるのだが。

むっつ
 英国が合意の無いままEUを離脱する。国会がメイ首相案を否決してしまったからだ。
 ところがスコットランドが一方的に独立を宣言してEUに加盟する、という声明を出し、国家元首にショーン・コネリーが就任する。
 イングランドは猛烈に反発するが、渋々アイルランドとスコットランドに対し国境を策定する。

ななつ
 上記ドサクサの間に米朝首脳会談が行われ、ついに金正恩が『非核宣言』をする。そして驚いたことにアメリカとの間に安全保障条約を結ぶことを発表し、同時に38度線を解放してしまう。金正恩は『竹島は日本領土である』とも言った。
 韓国は大慌てで、なぜか大勢が旧国境を越えて北に大移動する。不思議と北から南への動きはなく、むしろ日本に押し寄せて来そうになりこれを止めるために入管法が改正される。
 この混乱で中朝国境で人民解放軍と朝鮮人民軍が睨みあうが戦闘にはならない。
 『いつつ』で述べたとおり中国もメチャクチャなので人民解放軍にヤル気がないからだ。

やっつ
 ダライ・ラマが健在にもかかわらず次の後継者が決まる。今回は既に成人して生き仏と敬われているガマ・ラマというチベット人。
 しかしなぜか流暢な日本語を喋り、日本との提携を訴える。中国を慌てさせるが、「いつつ」で予言した中国の大混乱により手が付けられない。
 その後、ガマ・ラマはチベット自治州の州都ラサに現れ、共産党との協力を宣言する。『あれは本当は日本人だ』の噂が出る。
 
ここのつ
 某女性皇族と旧宮家の末裔の婚約が発表される。
 すると、皇室典範が改正される動きが出て、絶家となる宮家の養子縁組が可能となり、皇族入りする。
 有栖川宮家を名乗ろうとしたが有栖川有栖からクレームがついて別途検討になる。
 結局、その宮様は継承権三位の皇族となることが皇室典範の改正により決定する。
 某内親王殿下の婚約は破棄される。

とお
 TPPで日本の製造業が大活況を呈する。
 円はなぜかTPP域内で普通に流通するようになり、国際通貨化する。
 するとEUでスベッた英国のメイ首相が『入れてくれ』と安倍総理に泣きついてくる。安倍総理は散々じらして結論を先送りしていると、日英同盟を復活させて核の共有をしてもいい、とまで譲歩してくる。
 結論はオリンピック後になるが、さすがの滋養神も教えてくれなかった。

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」
 

▲TOPへ戻る

厳選動画のご紹介

SMCはこれからの人達を応援します。
様々な才能を動画にアップするNEXTYLEと提携して紹介しています。

菊野昌宏
ミヤザキケンスケ
島口哲朗