ビブラフォンの誘惑 Ⅱ
2023 SEP 24 6:06:28 am by 西 牟呂雄

仲良しの大井貴司さんの演奏を聞きに行った。
この人はお茶目なところがあって『さて、次の曲はなんでしょう』と言いながらソロをとり、バックが入って始まったら『ルビーの指輪』だった。
アメリカではモダン・ジャズ・カルテットとも共演していて、同じビブラフォン・プレイヤーのミルト・ジャクソンのスティックを譲り受けたこともあり、よく演奏もしている。
今回のレパートリーにピアノのジョン・ルイスが書いたヴァンドームをやったのだが、あれっこれってバッハじゃないの、と気になった。出だしのピアノとの輪唱のような掛け合いでハッとした。
無論僕は熱心なバッハの聞き手ではないが,亡母が好きで1日中流れていた記憶があるので、刷り込まれたのかもしれない。それでジョン・ルイスを検索してみると、1980年代になってバッハの「平均律クラヴィーア曲集 前奏曲とフーガ」の全曲を、アドリヴも入れながら吹き込んでいる。やはり素養があったのだろう。聞いてみたかったが、TOUTUBEにはソースが見当たらなかった。バッハのコード進行はスタンダード・ジャズとは比べ物にならない程複雑だから、リズム・セクションはともかくどんなアレンジで編曲したのか興味は尽きない。
それこそ大昔の話になるが、山中湖で大きなジャズ・フェスがあった時に大井さんやバンドのメンバーと一緒に聞きに行き、喜寿庵に泊って大騒ぎをしたことがあった。その時にこの業界の連中の物凄さを目の当たりにしてビビッた。時間は守らず行動計画もなく金銭感覚もない。十人程が雑魚寝をしたのだが、メンバー同士知らない人が混じり、アンプを持ち込みギターやらベースをかき鳴らし、見たこともない女性二人はただの飲み屋のオネーチャンだったことが後で分かった。当時のこととはいえ、運転した途端にビールを飲みだしたのには唖然とするしかなかった。この人達はあんなにテクニックがあるのに、クラシックの道に(一応音大を出ているにもかかわらず)進めなかった理由の一端が覗けた気がしたものだった。
ヴァンドームの演奏シーンがアップされてたのでお楽しみください。
大相撲観戦記
2023 SEP 20 0:00:51 am by 西 牟呂雄

いわゆるそのスジのこわもての人はケンカのプロなので、空手・柔道・ボクシングと心得のある人も多い。それがどの格闘技経験者が一番強いか、という問いには一様に相撲を上げるそうだ。僕としてはプロレスと言いたいところだが、ストリート・ファイトの場合下はマットではないので寝技には至らないし、バック・ドロップなんかは自分の頭もコンクリートに当たる。その点、ダウンしたら即負けの相撲取りは立ち続ける体幹能力と前に出るスピードがズバ抜けているとか。おまけにあの体型なので、蹴りでもパンチでもめりこんでしまってダメージは少ないらしい。昔、空手バカ一代に夢中になって、ブルース・リーにかぶれていた時は極真空手地上最強にも納得感があったが、ストリートでデス・マッチをやったらどうなのか。
どういう訳か、横綱不在の今場所の升席が手に入ったので昨日(18日)国技館に足を運んだ。向こう正面だったので、立ち合いの時に行司が邪魔なのが難点だが、バチッっとかドスッあるいはゴンッっといった音が聞こえるのは迫力満点である。
何度か仕切り直しをしていると、見る見る力士の表情が強張り顔色まで変わる。これは土俵下からでないとなかなか伝わらない。テレビ中継はカメラが見下ろすような場所なので目線が高いのだ。
つくづく相撲は日本の文化だと思う。厳しいく辛い稽古を続けて全力で戦い、一瞬で勝負が決まってしまう。無論これを毎日やるのは持続力も忍耐力も必要なのだが、この一瞬にかけて一勝負するのはプロレスともボクシングとも明らかに違う。例えは適切ではないかもしれないが、真珠湾である。そこで勝った気になった。兵站も戦略も戦争設計もしないで一度勝って・・・。
それはさておき、もう一つは様式美。作法に従って礼を重んじ土の上で戦う、反則は一切なし。大好きなプロレスはそれが全部なくて、それはそれで鑑賞の仕方があるが(八百長が無くなった)相撲は相撲でいい、強い。
贔屓の力士がいる場合は応援に熱が入る。翔猿という人気力士の染め抜きの浴衣を羽織った一団が右前の席にいて、取り組みの時の気合の入り方は尋常でない。するとつられて両隣の席までが声を出し、即席の大応援団が出現した。蹴手繰り・蹴返しと言った足技が多彩な力士だが、この日は負けた。すると中の女性は『ありゃ何だ』と烈火のごとく怒っていた。
困ったことに(別に困らないが)桝席はお茶屋さんから注文を取りに来てビールや日本酒がいくらでも頼める。途中お弁当も食べるので、飲み食いに夢中になっていたりすると立ち合いを見逃す。酒やお弁当を裁っ着け袴(たっつけばかま)のアニサンが持ってきてくれるのだが、その時にチップを渡す。この時にポチ袋で渡したり財布を取り出してお札を抜き出すのはヤボで、上着のポケットなんかからシャッと千円札を出すと何故かカッコいいことになっている。すると『ヘイ、ゴッツアン』となって何回も聞きに来てくれる。このアニサン達は『出方(でかた)』と呼ばれ、かつては年3回の本場所だけで食って普段はブラブラ遊んでいる人が多かった。即ち年間45日しか働かない遊び人の代名詞で、僕の憧れの職業だったが、今は他に正業(自営業が多い)を持っているらしい。
さあ、結びの一番は新大関豊昇龍と関脇琴ノ若。豊昇龍は今場所は調子が悪く、仕切りの間は噛みつきそうな表情である。 大歓声の中土俵際で豊昇龍が飛び込むように突っ込むと、琴ノ若はジャンプしたように見えた。豊昇龍の勝ちに見えたが即物言いがついて長いこともめた。
何と行司差し違えで琴ノ若の勝ち。解説に寄ると豊昇龍の足の甲が既に返っていたので死に体と見なされた。よくわかったな、と感心していたら、ビデオ室からの画像で確認されたのだとか。おかげで立行司は進退伺を八角親方に出したらしい。
ふーん、進化してるもんだな。
ハッケヨーイ!
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哲学者と政治家 右派からの検証
2023 SEP 14 10:10:37 am by 西 牟呂雄

安部元総理が凶弾に倒れて1年過ぎた。
保守系月刊誌を中心とした保守論壇は特集を組み、元総理を懐かしんでおり、左派は相変わらず日本をダメにした、という論陣を張っている。
あれだけ長期政権が維持できたということに一定の評価がなされるのは当たり前であり、その間鬱屈した思いだった人々の恨み節も有りだろう。だが国会論戦(論戦と言っていいかどうか)を見ていればお花畑左派の情けなさは多くの国民の失望を招き、元総理在任中の選挙は全て負けたことが国民の健全な良識が信頼に足るものの証明だろう。その昔デモに一度や二度参加したようなオールド・リベラルが、安倍が日本をメチャクチャにしたと嘆くのは滑稽を通り越している。
私自身右派であるから、元総理の功績を高く評価する者であるが、最近の右派はもっぱらLGBT法案を嘆き、日米韓に舵を切った現政権の攻撃に徹しているが、どうであろう。保守派の矜持として元総理の右派からの批判を検証することは必要で、なぜなら保守は常に鍛え続けなければ必ず堕落するからなのだ。
まぁ、私のようなアウトローは保守派といっても、地べたを這いずるような暮らしの中で御上(おかみ)の勘違いは無視することが可能だ。例えばLGBT法案など法律にしなければならないのかね、程度の感覚でいたため法案成立にかけられたエネルギーを冷笑する立ち位置。韓国の尹大統領個人に期待はするものの、どうせまた反日の政治家が台頭するだろうから信用はしない。アメリカについてはその悪意を認識しているが、消去法で他に頼れるところはない。なにしろ負けてしまったのだから。そもそも挑発に乗って真珠湾をやったのが大間違いではあるものの、仮にやらなかったら日米関係はどうなっていたかと言えば、どう想像をたくましくしても目下の状況と大して変わらないだろう。お若い方々はバブル以前をご存じないだろうが、繊維・鉄鋼・自動車・半導体と次々に難癖をつけられて、挙句の果てにバブルの崩壊に追い込まれた経緯を踏まえればよく分かる。1990年に私はヒラ社員だったが、つくづく我々はアングロサクソンには二度負けた、と思った。
話は戻って、公平を期するために普段保守派と言われる連中の安倍批判を探ってみたところ、ある新書を見つけた。
哲学者を称する適菜収、ニーチェの研究者らしい。一読、あまりの見識の低さに呆れた。こんなのがマスコミに雑文を書き散らしているのはいいとしても世間に相手にされないのではないか。調べてみると『B層』というゾーンをバカ呼ばわりした著作で売れた学者だとか。
ものすごく勉強熱心な人らしく、極めて緻密に検証していることは窺える。しかしこのテの秀才にありがちだがくどいのだ。おそらく理論の組み立てを全て書き込まないといられない、私なら保守派の定義は『早急な変化に対応して、後に昔は良かった、などと思いたくない気質』だけで済むが、大昔のフランス革命に遡って考証を加え定義する。悪くはないが違和感は感じる。よほど努力をする体質で、ろくに勉強もしない輩は全てバカに見えるので、バカ呼ばわりを多発して文章の品を下げる。『箸の正しい持ち方』は得意の持ちネタのようで、随分がんばって習得したのだろうが、別のところで書いてもいるのはそれこそバカの一つ覚え。ひょっとするとコンプレックスの塊なのか、ちょっと褒められると舞い上がる。自殺した西部暹に褒められたのが余程うれしかったのかわざわざ記している。そういえば西部邁もやたらと話の長い人だったが、適菜もそうなんだろう。一般的に話がバカ長い人は頭が悪そうにみえますがねぇ。
そもそも元総理の勉学の奮わなさはかねて知られている。私は同学年なので成蹊小学校の同級生に知り合いがいるが、大したことはなかったと証言した。家庭教師をしていた平沢勝栄はそれをバラして出世が送れたのだから本物で、適菜からすれば上から目線になるだろう。
だが政治家は思想家とは違う。
思想家同士がいくら議論しても現実にはラチがあかない。『日本は核武装してアメリカのくびきから独立する』と『被爆国の日本が核武装などとんでもない』の両者がいくら議論しても合意にいたることは絶対にない。そこを何とかするのが政治であって、交渉とは一言でいえば妥協の技術なのだ。海外案件の契約をやってみればすぐわかる話だが、双方知恵を絞って何とか着地点を見つけるなどということは、自称でも他称でも哲学者にできるはずもなく、また口をはさむべきではない。文学者であり続けた石原慎太郎が大派閥の頭にはなれなかった所以である。
元総理とプーチンの交渉過程を適菜は揶揄するが、何もしないでツッパって200年すれば領土が返るか、そんなことはありえないので散々交渉のテーブルに引き込んだ。あの時点で一月にトランプ・プーチン両大統領と面会できた首脳は元総理ただ一人であった。
大陸・北の国・現戦争当事国という核武装した危険な国家に取り囲まれている我が国の安全のために同盟していることをポチだの何のとオチョクルのもいかがなものか。このご時世にあの憲法でいいと言えるのか。安保法制は時代の流れなのにその成立過程にイチャモンをつける。それでは護憲を訴える左派なのかオマエは、と言われると『そもそも左翼とは』とトリモチのようなクドい説明をする始末。
確かに元総理はお坊ちゃん育ちであり、時々キレては物議を醸していた。思い余って『一切』とか『必ず』という言葉をはさんでしまう。私なぞはやや危ないところはあるが、好ましい部分だと思った。
一方で政治は流動的で、相手もあり身内の都合でその通りにならないことも多い。実社会とはそういうもので、従ってトップに立つということの難しさは頭が良けりゃ務まるものではないのである。
それを、ガリ勉根性丸出しで実に丁寧に発言を俯瞰してはウソつき呼ばわりするのは片手落ちというものではないのか。モリ・カケの問題について、特にモリの方は相手の悪質さと佐川局長の見苦しさはそうだが元総理は本当に知らなかったのだからガタガタ言われる筋合いではない。
ついでに言えば、カケ関連で前県知事の加戸証言『安倍総理にあらぬ濡れ衣がかけられているので、なんとか晴らすことができるお役に立てるからと思ったからでございます』を意図的に報道しなかった偏向マスコミを棚に上げておいて、言論弾圧をしたという話にどうしてなるのか。適菜は好き放題書いてもお咎めなしにもかかわらず、である。
あれ、元総理の右派からの批判を検証しようとしていたのに変な本を読んでバカなブログになってしまった。適菜収はニーチェの研究をしていなさい、お箸の持ち方はわかったから。
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贋作ジェット・ストリーム 復活編
2023 SEP 8 0:00:17 am by 西 牟呂雄

ーエデンの東が流れるー
おひさしぶりです
長かったコロナ禍も落ち着きました
皆さまも、あるいは旅に、あるいは仕事で
やっとお目にかかることができました
パーザーのジェット・ニシムロオです
さて、今回のコロナ禍に人類は勝てたのでしょうか
確かに感染者の死亡率は大幅に減りました
ですが 先日も私の友人は甲子園のスタンドで感染し
あの決勝戦でクラスターが発生したようです
苦しんでいる皆様に謹んで
サザン・アメリカン・テイストを捧げます
遠いかなたに日が沈んだあと
闇が空を覆うようになって
満天の星が誘うように瞬くのを
狭い窓から覗いていくと
漆黒の空と海の境目に溶け合っている
あの先までまだあと10時間
一人にはもったいない時間だが
どこまでも終わらないフリーウェイ
フォートという名が付く町が点在する
ウェザーリポートは きょうの山火事はどこかを伝える
クールなサザン・ベル(南部型の美人)もメキシカンも
摩天楼はないが リアル・アメリカは テキサスだと胸をそらす。
州を超えると 雨がパラつきだした
アリゾナで200日ぶりの雨だよ
サンキュー・ヴェリー・マッチ 旅の日本人
乾燥した大地は多少の雨じゃあジトリともしない 砂・砂・砂。
巨大都市フェニックスは 先端産業の一大集積地
腕に覚えの白人も黒人もインド人も中国人も いまだにフロンティア
ニューオリンズのフレンチ・クォーターから
ハローと言いながら二日酔いを覚ます
友はすでに遠くに去った
蒸し暑いデルタの風
道端で佇んでいると
マーチング・ダウン 賑やかなブラスが行進してくる
オレも重い体を引きずって
東へ行こう
フロリダにでも行こうか
ーエデンの東が流れてくるー
皆様いかがでしたか
久しぶりの空の旅は
おくつろぎいただけましたでしょうか
さて、また新しい旅が始まることでしょう
お目にかかれる日を楽しみに
旅のお相手はパーサーのジェット・ニシムロオでした
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酷暑の後始末
2023 SEP 1 0:00:17 am by 西 牟呂雄

この暑さが影響を与えないはずもなかろう。
熱中症で亡くなる人さえいるのだから。
ファームの収穫も惨憺たる有様だ。
この出来損ないのキュウリとナスを見よ。
梅雨明けに撮れたジャガイモは親指くらいのチビ・ジャガしか採れず、誰も引き取らないので僕一人で塩茹でにしてバターを塗って食べているが、このペースだと来年まで消化できそうもない。芽が出てしまったら終わりだ。
去年はこんなに見事な収穫だったのになんという事だ。
ニンジンは全滅した。
今年のこのキュウリとナスを最初に見た時はあまりの暑さに突然変異したのかと思った。キュウリは食べられなくはなかったが、ナスは硬くて恐ろしく不味い。
更に、各地で水害まで起こったのにこの富士山北側は雨が少なくファームは乾いた。
しまいにはご覧のようにわずかなナスとピーマンになってしまった。
まるで砂漠にポツンと映えているサボテンを思わせる。
何だか哀れだなぁ・・・。
そもそも8月になる前からカナカナやツクツクボーシが鳴き出して驚いた。
普通は盆明けである。
海は海で台風のせいで大荒れが続き、船は降ろすのだが港からは出られなかった。
お盆以降は風そのものが熱く感じられて全く爽やかでない。
それでは、とバーベキューで酒池肉林をやろうとすると、日差しも強いのでビールが直ぐに温まってしまう。
破れかぶれになって海に飛び込むと、磯溜まりなどはぬるい。
エアコンの効いたクラブ・ハウスに戻ってしまうと、もう絶対に出られない。
これではハーバーに来ている意味などないではないか。
私はツラツラ考える。こうまで異常な熱波は人間を堕落させ、農作物の収穫を減らす。聞くところによれば乳牛も肉牛も皇嗣が弱ったりする被害が出ているとか。人間も影響を受けないはずがない。ただ、コロナ禍で3年を過ごした直後だから未だに顕著な状況が見えてこない。
おそらくその影響は今後ジワジワと出るはずだ。どういう事態が襲って来るのかは分からないが、想像するに認知症の患者が増えるとか幼児の死亡率が上がるとか・・・。
私の長年の研究テーマの一つに『認知症の患者は幸福を感じられるか』がある。というのもアルツハルマゲドン状態の脳は私が泥酔した際の全能感に包まれるのではないのかと仮説を立ててみたのだ。そうであるかどうかは自身の脳の衰えに沿った観察しかできないのでいささか手間がかかる。おまけに直近認知症を直す薬が認可されそうで、下手にそんなものが出回ったらボケるにぼけられない。どっちがいいのかと言えばそりゃボケない方かもしれないが、身体が利かなくなっても頭がはっきりしてるのもなぁ。
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テリー!テリー!テリー!
2023 AUG 26 11:11:01 am by 西 牟呂雄

会場を埋め尽くすファンの大合唱とともに血まみれのテリーが拳を振るう。左利きのテリー・ファンクが繰り出すナックル・ストレートに酔いしれたものだ。
名曲『スピニング・トーホールド』の軽快なメロディーに乗ってそろいのジャンパーを着たファンク兄弟が入場するだけで観客は大喜び。ここでもテリー・テリー・テリー!リングの中から応えると大歓声が沸き起こる。どんな相手にも怯まない闘志、ダメージを食っても起き上がるガッツ、僕が最もプロレスにのめり込んでいた頃のスーパー・スターだった。そのテリーが死んじゃった・・・。
この人は日本に於いて絶大なベビー・フェイスだったが、実はアメリカでは地区によってヒールのキャラで Most Hated の上位にいつもいた。そして僕なんかはその魅力に取りつかれたのだった。
少し専門的になるが、日本でのベビー・フェイス・キャラを立たせるにはやや無理があり、例えば相手のラフを受けるパターンは限られていた。大体コーナーボストに振られるとひっくり返って足がロープに絡まる。
それが、ヒゲを伸ばして黒いバンダナを巻きロング・タイツでハード・コアのデス・マッチを戦うときなど、実に鮮やかな切れ味だった。ECWに参加した際には『チェーン・ソー・チャーリー』なるクレイジーなキャラで出てきて大暴れした。
この頃はギミックなのか感情を抑えることができないで暴走・流血の試合ばかりしていたが、一説によると膝が悪くその痛みを抑えるためにオピオイド系の鎮痛剤を多用していて精神的にもアブなかったとも。
そういう文脈で語る場合は、日本のプロレス・マスコミが命名したテキサス・ブロンコという呼び名は似合わなかった。もっと荒々しいカウボーイキャラの方が良かった。そうですね『レッド・ネック・サイコ』とか『ホワイト・ヘル・ボーイ』とか・・・。
ファンク兄弟の代名詞のように言われるスピニング・トウ・ホールドだが、初来日のころは目を見張ったものの次第に研究されて決め技にはならなくなった。僕としてはむしろローリング・クレイドル・ホールドの方がプロレス的に好みだった。
晩年は認知症やパーキンソン病を悪化させて施設にいた。
テリーよ、安らかに眠れ ー合掌ー
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オレ 地球
2023 AUG 24 0:00:20 am by 西 牟呂雄

オレ、地球。右肩あたりの台風が過ぎ去って、東アジアエリアで酷い熱い風が吹いたらしい。無理もない。オレ、最近機嫌悪いんだ。
ジパングというあたりでは『観測史上最大』『数十年に一度』などと騒いでいるようだが、聞かされている方も飽きてきたろう。化石燃料の大量使用だとか牛のゲップとかバカな理屈をひねり出しているようだがチャンチャラおかしいね。
そりゃ極地の氷が溶けたり環境に適応できずに絶滅する種もあるだろう。だがオレの知っている限りどうってことない。人間が破壊した環境の影響なんかしれたもの。
環境活動家がツベコベ言っているがあんなものはウソだ。小賢しい正義感を振りまわしているが、奴らは何も分かっちゃいない。その証拠に今時また懲りずに戦争を始めて見せたじゃないか。オレは静かに見守ることをしてきたつもりだったが、ここらで少し怒って見せなければならないと決めた。
オレが少し怒っただけでこの異常気象だ。もうすぐ火山活動も活発になる。地震だって起きるさ。多くの命は失われるだろう。命と言ったところで、オレにとっては象だろうが人間だろうが魚・虫けら・微生物に至るまですべて同じこと。更に多少はモノを考えるだろう人間にしてもオレの意思などわかるはずはない。オレの怒りは人間の言う一見『平和』な場所にしか災害を起こさない。すなわち、北米・西ヨーロッパ・東アジア・オーストラリアといった場所だ。オレは慈悲深い。普段あまり死から遠い暮らしをしているところ、そういうところは妙にムズ痒いので、おできができるように火山は噴火し、引っ搔くように地震が起き、熱を帯びるために異常気象となる。まだまだあるぞ。特にジパングでは東海大地震に富士山大噴火も覚悟しておけ。
そのエリアの連中は早く気が付けよ。あと50年のすればオレはしばらく休むんだ。50年程度の先も読めない連中に言っても無駄だがオレが休むと数百年ぶりに氷河期が来るんだよ。作物は取れなくなり動物も数を減らし、食い物が半分になる。今から個体の数を調整しないと苦しむことになるのが分からんのかね。
この間兄弟の金星や火星と話したが、生き物がいないあいつらは別に怒ることもないので安らかな暮らしだそうだ。オレだって生き物は恐竜の昔からいたけれど昔はのんびりしたものだった。そう、人間がやたらと増えてから怒ったり休んだりするようになったんだ。
人間ども、せいぜい戦争でもやるがいい。お前ら少し目障りだ。
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喜寿庵にて 田舎暮らしパラダイス
2023 AUG 13 0:00:53 am by 西 牟呂雄

この暑いさ中に草刈りに精を出す。不毛の飛び地990㎡の伸び放題に伸びた草刈りだ。喜寿庵は崖の上だが、この飛び地は山裾。周りは昔ながらの農村と言っていいだろう。要するにザ・田舎である。
ザ・田舎とは、単に景観の問題ではない。或いは住民のファッションとか方言の問題でもない。都会と田舎でいい人悪い人の分布が違うはずはなく、旅人に対しては下町より田舎の方が親切かも知れないのだ。
ザ・田舎は強固な地縁・血縁のネット・ワークが張り巡らされ、何よりも安定を維持するシステムが確立している。そこに、見たこともない、それもちょっと風変わりな雰囲気の男が青いツナギを着込んでシトロエンから降り立つとどうなるか。
ステップ Ⅰ
まず、ジロジロと見られる。
2~3人が何やらこっちを見てヒソヒソ話す。
道を隔てたところに畑があって、そこでよく耕運機を押しているおじいさんと仲良しになった。自分の畑は四反八畝(よんたんはっせ)で、実際に何かを栽培しているのは葉物がチョコっとだけ。だが、何もしないと我が飛び地のようになって農地認定がどうとかだから、一生懸命掘り返している。五反百姓という言い方があって、五反百姓出ず入らず(ごたんびゃくしょうでずいらず)、という使い方をする。一家が年貢を納めたのちに借金もせず暮らせる損益分岐点が私有農地5反の広さだ、という意味で、そのおじいさんはそのレベルなのだろう。若い頃は勤めに出ていて、辞めた後のんびーりとやっているようだ。お子さん二人は埼玉と東京の郊外に出てしまった。もう耳がずいぶんと遠い。
多少の世間話から僕のことが伝わっていく。
ステップ Ⅱ
マウントを取りに来た。
後に気づいたのだが、ザ・田舎には地域カーストのような序列があるようで、仲良しのおじいさんのカーストは低めらしい。その上位に当たる、言ってみればそのエリアのボスのようなおっちゃんが話しかけてきた。おじいさんに対してはものすごく乱暴な物言いをしていたので分かった。
『ニシさんってのはあんたかい』
『はい、そうです』
『あ~、ここはアンタが跡をとったんか』
『はい。伯父がもう面倒だからおまえがやれ、と言い出しまして』
この当時はまだ僕も敬語を使っていた。
『オレの親父がナントカをやっていてそれを継いだんだ』
だの、昔はここでドーシタ・コーシタという自慢話とも何とも言えない話が延々と続く。アホらしくて無視したが、丁寧に対応したつもりだ。
去年あたりからそれが段々エラソーになってきて、僕の草の刈り方が気に入らないらしく、もっと根元からやれ、とかそんな草刈り機じゃダメだ、とか言いだした。
そして終いには遠縁に当たるような話もし出すのだが、何度聞いてもどういう筋で僕と繋がるのかはさっぱり要領を得ない。その時点では僕もいい加減な返事をするようになった。
『ウチは親戚ズラ』
『聞いてねーよ(実際オヤジに確認しても知らない、とのことだった)』
『いや、書いたモンがある』
『別のそんなの見たくもない』
と言った具合だ。
ステップ Ⅲ
攻撃的になる。
初期のマウントに失敗して、この頃はイチャモンにも拍車がかかっている。
『オレ達が補助金もらって刈るのに、刈る前と刈った後の写真を見せてちゃんと根までやってないと怒られるダヨ』
『オッチャン補助金貰ってやってんのか』
『そうだよ。3反もやるダヨ』
『で、ここは私有地だけど誰がオレに怒りに来るんだ』
こんな感じでやっていたら、直近はまた現れて草刈りに文句を言ってから突然言い出した。
『あの木切ってくれよ』
『なんでさ』
『雪が降ったりして重みで倒れたら通る車に当たって危ないズラ』
『誰がそんな心配してるんだ』
『みんなだよ』
『雪で折れる?そんなことあるわけがない』
『そんなことない。大雪の時にゃダレトカのガレージが潰れた』
『わかったわかった。この木はガレージじゃないし、そのうち鋸でやってみるわ』
『鋸じゃダーメなんだよ』
『斧でも持ってきてやるのかい。そんなもん持ってない』
ははぁ、おっちゃん補助金で草刈りやってるって言ってたな。頼まれたらオレから金をせびろうという魂胆だろう。お前に金なんか払うわけないだろ。
田舎暮らしに興味を持ってうっかり移住なぞしてしまった者はこの辺で嫌気がさすか、仕方なく何某かの金銭で手を打つのだろうが、僕はそんなにヤワじゃない。それこそ村八分にされようが痛くも痒くもない。第一、この飛び地そのものが喜寿庵から数キロ離れていて近所でもなんでもないのだ。
仲良しのおじいさんに聞いてみた。
『なんだってあのおっちゃんはエラソーに威張るんだい』
『ありゃータチだね』
成程、それなりに嫌われているじゃないか。面白くなってきた。
次はどの手で来るか楽しみだ。そもそも僕はオレオレ詐欺とか縄張り争いには滅法強い。
こうなったらザ・田舎をトコトン味わってやる。
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『ドロ沼』VS『蟻地獄』 パ・リーグ最弱対決
2023 AUG 6 16:16:27 pm by 西 牟呂雄

優勝など不可能。C・Sも覚束ない。ダントツ最下位をひた走るファイターズを応援するモチベーションはただ一つ。宿敵ホークスに全力で戦うことだけだ。
一昨年まではまだC・Sを狙って苦手ホークスは負けてもいいからピッチャーを温存しろ、と(テレパシーで)栗山監督に指示したものだった。だが、バカ・ボスになってからはそれどころじゃない。しかも不愉快なことに有原と近藤の2枚看板がホークスに行った。代わりに松田が来ていれば僕の不快感もここまでヒート・アップしなかっただろう。
そしてこの暑い最中、今週・来週と2週に渡りエスコンフィールド並びにPAYPAYドームでホークスと6試合戦う。
ほかに楽しみが無くなった僕は、この6戦を密かに『架空日本シリーズ』とし、斎戒沐浴し酒を控え秘策を練り、フォースを放って戦う決心をしたのだった。ホークスから来てくれた田中正義で抑え込んでやる。
ご案内の通り、ホークスは『ドロ沼』と中島(影の)オーナーが嘆いた12連敗したばかり。ところが我がファイターズはそれを上回る13連敗とお付き合いしたものだからドロ沼どころか『蟻地獄』である。
その後お互い連敗は止まったとは言え、ファイターズは情けないことこの上ない。ロッテ相手に連勝をしたものの、守備の酷さは見ちゃいられない。サードに回ってオッ少しは練習に身が入ったのかと思わせた清宮は、8月2日のロッテ戦では何でもないフライをグラブに当てたのちに落球した。お前5年目のプロだろうが。そしてバカ・ボスはそんな清宮を翌日も使う。なぜ二軍に落とさない。たまーにホームランを打つだけでチャンスにカラッキシで守備があれ。ド下手キャッチャーの清水と疫病神の中継ぎ杉浦は二軍に追っ払ったではないか。
まずは初戦、エース(というほどの成績ではないが)上沢がいきなり柳田に一発浴びた。なんだこれは。とにかく柳田はウチとやると打率は5割。
清宮がサードでマルチネスがベンチ!違うだろ。サードが野村でファーズトにマルチネスだ、バカヤロウ。
相手先発は苦手の東浜だったが、打線が食らいついて3点取った。するとすかさず藤本監督は武田に代える。うーん、藤本監督うまいなぁ、ここから一気に試合の流れが淡々として来る。これは投手の層が薄い我が軍に不利だ。
エラーが出れば負けの緊張の中、7回とうとう清宮が何でもないサード・ゴロを弾いた。バカ!死ね!こいつはその前にも捕れるはずの打球を逃している。これが引き金となって伏見も捕逸。柳町に逆転された。
しかし次の回、代わった藤井から奈良間が2塁打。それを送った後に郡司が藤井のフォークを捌いて同点。三森のエラーで逆転のチャンスに清宮だ。僕は『マルチネスに代えろ』とフォースを送った。
この試合最大の山場にバカ・ボスは私を無視し、清宮はフライを上げてダブル・プレーとなった・・・。
延長戦にまでもつれ、11回の裏。四球のランナー五十畑が盗塁し、申告敬遠の後、江越。この回の構えはここまで全てバントでとうとう成功させると加藤にも申告敬遠である。満塁となってついにマルティネスが登場。サヨナラ!
フォースがここで効いた!
いかんいかん!これではバカ・ボスの采配の勝利になってしまう。
慎重な僕は翌日のオーダーを観てガックリ来た。マルティネスをキャッチャーにしたのは当然だが3番サードで清宮をまた使った。
守備は相変わらずダメだな。清宮が絡まなくてもダブル・プレーまがいが取れない。初回に二度もだ。これで簡単に先制された。
相手は相性最悪の大関。アッ!清宮が一発を放った!普通のファンは喜ぶだろうが、ひねくれた僕はイヤな予感に包まれた。
するとやっぱりやりました、奈良間だが。チーム68個目のエラー。リーグぶっちぎりの記録である。
アッ野村も一発。わぁッ更に二打席連続!これは何だ!それどころか苦手の大関をメッタ打ちして4点をもぎ取る。それに比例してイヤな予感は増すばかり。
ところがさすがにホークスは甘くない。次の回に3点返されて伊藤は引きずり降ろされた、ふぅー。試合は面白いが心臓に悪い展開が続く。返す刀で二番手の立野に襲い掛かりあの近藤に一発を食らって8-6と逆転された。さらに宮西がボカスカ打たれてジ・エンド。やっぱりね、清宮がホームランを打つと負けるのである・・・。
第三戦。3回表。満塁で柳田。打ち取ったはずが奈良間のドアホの悪送球からポンセの押し出し、という草野球並の失点を見てしばらく失神した。
5回に目が覚めると何でもないサード・ゴロを清宮が悪送球した。チーム・メイトはどう思うのだろう。情けない。その裏はノー・アウト満塁から1点も取れない。スクイズくらいやったらどうなんだ!これで完全に流れを失って、バカヅラのロドリゲスが今宮に一発を喰う。
後はとても見ちゃいられない。バカ・ボスも試合を投げたような無気力な表情で、ファンをなめているにも程がある。石川は3点も失った。さらにふざけたことに最終回には懲罰のつもりかまた立野を投げさせた。
新庄!来週このカードで負け越したらクビじゃすまないからな!
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陰謀論大好き Ⅲ アメリカの悪意
2023 AUG 1 0:00:40 am by 西 牟呂雄

2022年5月での発言は以下の通りだった。
『チェック・アンド・バランスの欠如が生じて、一人の男が全く不当で残忍なイラク侵略を開始することになった』
ジョージ・ブッシュ元大統領の発言である。ネオコンに操られてありもしない大量破壊兵器を口実に戦端を開いたことへの深い反省かと思ったら、さにあらず。一人の男はプーチンを指しており、特別軍事作戦が始まった後にこれを批判する演説だったとか。すぐに気が付いて『ウクライナというところをイラクと言ってしまった』と訂正したというオチがついている。
いちいち説明するのも面倒だが、私はロシアがおっ始めたドンパチで多大な損害を被っており、プーチンの侵略は言語道断の立場だ。筆者のブログを読んで『こいつは親ロシアだ』と誤解するバカがあとを絶たない。
だがディープ・ステートでも何でもいいが、その狡猾さはどっちもどっちとまではいかないものの、かなり怪しい。
アメリカのシンク・タンクとしてしばしば報道に登場する『戦争研究所』の名前は記憶に新しいだろう。実はここはかのネオ・コンの巣窟なのだ。かつては共和党にベッタリだったネオ・コンは、今やバイデン大統領を担いで煽りにあおっている感が拭えない。
更にEUを飛び出した英国は、007の伝統を受け継ぐ情報大国の冷静さを全く失ったかに見えるほど好戦的だ。このアングロサクソン系両国にとって、実は戦争がこのまま継続するのが都合が良い、とさえ見える。ロシアが国力をすり減らし、ともすればエネルギーを軸にロシアに接近しそうなドイツを苦しめることができているではないか。
ところが、初期の首都奪還失敗により出鼻をくじかれルーブルが大暴落したロシアは、その後制裁を受けながらも目下のところ為替は盛り返し、後に安定した。世ゆ界の人口1位と2位の国が制裁も非難もしないでロシア産の石油をガバガバ買い戦争経済を支えてしまっているからだ。甚だしきはダントツの産油国であるサウジでさえ、その安さにひかれて輸入し始めている。
因みに筆者は目下インドで食っているのだが、その設備投資意欲はバブルのようだ。鉄鋼生産の例でいえば各社倍増の計画でもうすぐ日本を抜く。
但し、中国はコロナ対策の痛手はまだ残っており、不動産投資の低迷と地方政府の財政破綻は不気味なレベルになっている。
反転攻勢の作戦開始から数ケ月経つが、ロシア軍はしぶとい。そうなると双方勝ち切れないまま戦争が続き、どちらかが疲れ果てていいかげんいやになるまで終らない。どちらか、とはロシアVS英米なのだ。
更に筆者のシギントでは、ロシア嫌いのポーランドから数千名の義勇兵がウクライナ軍と共に戦っているとも聞く。ポーランドは1999年以来のNATO加盟国であり、万が一にもにもロシアのミサイルが着弾したら全面戦争の可能性すらある。
ヤバいことに、ベラルーシ入りしたワグネルが北西部のスバウキ・コリドーに接近している。100km先がロシアの飛び地、カリーニングラードである。何を考えているのか。
御年100才のキッシンジャーが何故か北京に飛んで習近平からオベンチャラを言われている。本当はアメリカは思い通りに戦争設計ができなくて困っているのか。当面の主敵とまで定めた中国に秋波を送っているのだとすれば、アメリカは疲れ始めたのか。
一方ミサイルの発射を繰り返す北の国に戦時下の国防大臣が訪問する。日本はこれらの核保有3か国に取り囲まれている。
大陸も半島も北方も力の行使にためらいがないとすれば、腹を据えなければなるまい。せっかく南の新大統領が親日派なのだから、ここは一つ、南・日本・台湾で強固な同盟を結んでおいた方が良くはないか。当面の対米従属は戦略的に正しいが、アメリカの手のひら返しはある程度想定していなければならないからだ。
しかし、実はそれは政治家の仕事ではない。政治家は時に現実を見て妥協するのが持ち味なのだ。むしろ民間、もっと言えば情報機関やら秘密結社のような水面下でダイナミックに動けるオーガニゼーションの仕事だろう。いよいよSMC(シークレット・メソッド・センター)の出番かもしれない。
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