Sonar Members Club No.36

Since July 2013

夏至の日まで  長かったこの一年

2019 JUN 21 0:00:39 am by 西室 建

 待ち遠しかった夏至の日が近づいてきた。昨年は6月21日、今年は6月22日である。
 年を取ると1年が早く感じるようになる、という俗説は広く知られている。しかし私のこの1年は長く、辛く、惨めで、情けないものだった。

夏至の日に府中にて


 すなわち減点7で免停を喰らい、そのせいでそれから1年の内に同じ事をやらかせば今度は90日停止の浮き目に会うという非常にヤバい状況だった。そしてその次の年にまたやると今度は取消し!
 同乗者に『何をトロトロ走ってるんだ』と罵られ、夜中の黄色信号にソッと止まれば『よっぽど堪えたんだな』とバカにされ、得意の中央高速では左車線から抜かれる屈辱に耐えてきた。
 一時停止とか駐停車禁止に怯えた日々からやっと解放されるのだ、あと2日で(それまでは慎重に)。

 ところで、昨今のニュースでやたらと高齢者の踏み間違えによる痛ましい事故が頻発している。私はもうすぐ前期高齢者となる。当然ながら目は霞み、反射神経は落ちている自覚はある。
 この頃では、例えば喜寿庵のある田舎道にはガード・レールなんかはないので、子供が歩いていたりすると怖い。まぁ、思えばそれで安全係数が上がれば世の中のためにはいいこととも言えよう。
 過日、喜寿庵の近所の温泉で温い露天風呂に浸かっている時。後期高齢者の仲良し集団の会話が耳に入ってきた。おじいさんたちは、高齢者の免許書き換えに認知機能検査を受けさせられる、その話で盛り上がっていた。
「隣のおばあちゃんは『きょうは何月何日』に答えられなかった」
「わっはっは」
 とかいう恐ろしくなるような会話で、ここまでは微笑ましかった。
 ところがその後、どこそこの教習所は甘い、とか意地悪とかいう情報を交換している。甘い、とはどういうことなのか。今時甘っちょろいところを探してパスするくらいなら免許は返上した方がいいのではないか。何を考えてるんだこのオジイ共は。

 ともあれもうすぐ復活する(はずだ)。伝説の『中央道の青い翼』が(その頃青いセリカ・ダブルXだった)!

 と、ここまで書いたところで愛車プジョー404がとんでもないことになった。駐車場から出した途端にやけにギアの入りが悪い。走るには走るがギアが上がらないと言うかトルコンが入らないと言うか、時速30km位しか出ない。
 仕方なくゴリゴリとクセルを踏んでいたら何と!右のフロント・タイヤあたりから煙が出ているではないか。エンジンが火を噴いたか、とビビリ上がって停めて開けてみてもエンジンじゃない。どうやらベアリングが焼けているようで尋常じゃない焦げ臭さだ。
 これはもう免許を返上しろ、との天の声なのか・・・。
 何とか辿り付いた車屋では仲良しのオニーちゃんが目を丸くしていた。
 全く一筋縄ではいかない、終いには車が悪い!
 つづきはコメント欄で・・・・。

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ヒジョーに不思議な夢 ボケ進行中

2019 JUN 16 16:16:27 pm by 西室 建

 起き上がって歩こうとしたら何かを蹴飛ばして、それはドライヤーだった。そしてそれが突然作動して物凄い音を立てる。ドローンのようなプロペラが付いているやつで、僕はうるさくて敵わないと叩きつけて壊そうとした。
 ところが、何故かそこで目が覚める。ああ、あれは夢なんだなと分かったもののその不快な音はまだ聞こえているのだ。夢だと分かっていつつも音が聞こえているのは優れて幻聴なのではないかと冷静に疑った。
 そしてもう一度音に悩まされながらも寝入ると、今度はそのドライヤーを折りたたみ始め、まてよ、これは夢の続きだろう、とそのドライヤーの風口に手をかざした。すると手には温風を感じるではないか。これは夢ではないのか、と夢の中で思った。
 すると又、目が覚めて今度はタバコを吸いにベッドから起きた。その時点でドライヤーの音は聞こえなくなりホッとした。時計を見ると朝の五時だ。
 もう一眠りしようと横になると『あっ、ナントカだナントカ』と人の名前を言っているのが聞こえて、奇怪にも『これは夢なんだな』と冷静に判断できる。そのナントカカントカさんは逆光のようにシルエットなのだが、僕の寝込みを確かめるように擦る。頬の所に手の感覚があった。そこで、夢であるかどうか確かめようと手先を動かしてみると、肌触りを感じた。ひょっとしてこれがオバケというものかな等と考え、何故か菊池寛が満州に講演に行って旅館で幽霊に会ったという文章を(確か小林秀雄が書いていたはずだ)思い出しているうちに再び目が覚める。ベッタリと汗をかいていた。
 恐怖感は全然無く、その続きはどうなるのかと再度眠る。
 いきなり先ほどの部屋(ドライヤーを壊そうとした部屋)にいて、ボランティアの仲間の(なぜボランティアとわかったのか不明)オニーチャン4人と世間話をしているではないか。
 そのうちの一人の若者はロンゲでパーマをガリガリかけているのだが、某大学の剣道部出身だという。そこで僕の知り合いの名前を出すと、その先輩ならば知っています、と答えた。

 以上の夢を少し前に見て今も鮮明に記憶に残っているのでブログに書いてみたが、この「あっつ、これは夢だな」と自覚があるような感覚で夢を見るというのは一体どういうものだろう。ユングやフロイトの研究者だったら分析してくれるだろうか。いや、これでは精神異常者と判断されるのがオチか。
 そしてそれよりも恐ろしい考えが浮かんでおびえた。
 これはボケの前兆で、四六時中そういう状態にあることをモーロクというのかもしれない。
 そういえばこの間、ゴルフ場で練習ボール用のコインを買った途端にそのコインが消え、スタートしたらキャディさんが『練習場に忘れてましたよ』とアイアンを持ってきてくれた。恐い。

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吉田輝星がマウンドに立った 日本ハムファイターズ

2019 JUN 12 20:20:21 pm by 西室 建

 実はチームは地味に調子がいい。例によってスカッとした勝ちではないが、意外と打線がしぶといのだ。
 貯金を作って交流戦、という目論見だったのだが引き分けを挟んで7連勝し、そのうちの2勝を含めた交流戦は5勝2敗の上出来である。これは最初に弱いヤクルト・阪神と当たったのが良かったのだろう。
 ところが我がパ・リーグは上位がみんな勝っているので0.5ゲーム差を切り返すに至らない。ファイターズはピッチャーが回らなくなってきた。
 それにしてもセ・リーグ最強の広島に吉田輝星をさせるとは恐れ入った。もちろん私の秘策にはなかった筋である。
 実は私なりに考えた吉田のデビューも交流戦で先発させるという手だった。しかし直前の二軍イースタン・巨人戦で3回6失点。これで先発させたら、直前に16連敗していたヤクルトなんか、返って『なめんなよ』と奮い立ってしまうかもしれない。そこで今週のフランチャイズ6連戦後半に、巨人戦のショート・スターターで2回程投げさせて有原か金子に繋ぐ作戦を立てた。
 だが栗山監督は私のアドバイスを無視して、先週中に12日の先発をバラしてしまい、秘策もナニもなくなった、しょうがない。真意を確認すべくテレパシーを送っているのだが、当然返事はない。まさか捨て試合じゃなかろうな。
 期待しつつも投球に見入った。やっぱり真っ直ぐの低目がなかなかいいじゃないか。待てよ、あのカーブは・・。あっ、長野に打たれた。
 しかしプロはあのストレートをファールする技術があるんですな。満塁にされてヒヤリとしたが、何とかしのいだ。ただ球数は初回で30球。これは3点くらいは取られるのでは、相手は大瀬良だから、うーん。
 すると大田の一発が出て、ポツポツ打線が援護する。中田までが打ってみせて2点取った。
 調子が上がって来た吉田は145kmの直球がグイグイ冴えて5回まで84球、三振も4っつ取った。広島相手に勝ち投手の権利とは大したもの、只物ではない。これは後半戦に勝ちが計算できる頼もしさだ。

 試合はその後ファイターズは必死に継投で繋ぎ、大瀬良は8回を力強く一人で投げ、試合の山はそこだった。
 2アウトから王の二塁打が出ると中田を申告敬遠、栗山監督はそこで今シーズンで引退を表明している田中賢介を代打に。これを大瀬良は見事に仕留めた。フー。
 続く9回表、クローザー石川直也に鈴木誠也が先頭打者ヒット。西川は送る。小窪には四球。曾澤にフルカウント、何とも心臓に悪い展開に思わずフォースを出した。結果は・・・。

 しかし、84球で勝ちが付いた注目のルーキーがお立ち台。一方は100球以上で2失点の力投ベテラン。野球は奥が深い。
 そしてこうまでしてもイーグルスが上にいる。パ・リーグ強し。

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ネイチャー・ファーム開墾記

2019 JUN 9 7:07:06 am by 西室 建

生き残ったナス

 
 今年は、実は雨が少ないのではないか。アグリカルチャーを始めて4年目。途中1年間中断の後、開墾してから初めてのシーズンであるが、少しおかしい。
 もともと痩せた土地だから胡瓜などは収穫できなかったが、ピーマンと茄子の歩留りが悪すぎる。苗を植えても枯れてしまい、生存率は何と30%以下というヒドさである。それともこんなところにまで地球の異変が忍び寄っているのか。
 この茄子もちっとも大きくならず、葉っぱの色もくすんでいる。

 一方で去年の暮れから健気に寒さに耐えてきたガーリック、通称にんにクンはそろそろどうかと掘り出して見れば。

にんにクン

 一応形にはなったが、市販のいいものに比べるといかにも小さい。
 買い物をする方はおわかりだろうが、高級食材店で売っているのが500円くらいなのに、我がにんにクンは100円程度の育ち具合でしかない。
 こいつ等は全部で8株植え、途中で2株が脱落しそうになったのを必死に土をかけ灰を蒔き、セッセと水をやって救ってやった。にもかかわらず結果はこんなものか。
 江戸期の百姓は飢饉と年貢に苦しめられたイメージが定着しているが、なかなか革新的で商品開発に余念ががなかったという。令和のにわか百姓としてこれでは恥ずかしい。
 そこで新農法を編み出してみた。
 ダイコンである。
 

トライアングル・ピラミッド農法

 御覧の植え方は、私のオリジナルだ。
 実はこのネイチャー・ファームは東西に尾根があって日照時間が限られている。
 一昨年に二列でやってみたところ先頭と殿では太さが違った。
 そこで、品質の均一を図るために3角形に種を蒔いてみた。
 更に、ダイコンというものは上に育ってくる。もしかして地中深く根を伸ばすには土壌が固すぎるのではないかと思い、少し伸びると土寄せをしていると、写真では見えにくいがこのような三角錐になってしまった。
 しかしこれ、土地生産性を考えるとかえって低くなるだろう。

 そして前述の雨の少なさや地球の温暖化を考慮した、ジャガイモの3段植えというのもやってみた。

右から

 このジャガイモは植え付けの時期を画面の右から1列づつ4週かけて植えた(左の2列は同時になので5列・4週間)。
 するとですな、最後に植えた2列は青々と元気がいいのに、右に行くに従って色が薄く育ちが悪い。当然右の方から芽をだしたことは確認している。
 種芋の栄養分を取り尽くした後に、雨が少ないので成長しないのか、まだ気温が上がらない前に発芽したので発育不全になったのか。うーん、研究の余地がある。アグリも奥が深いのだ。
 
 水無月は 待ち遠しいか 梅雨入りが
    熱い日差しで 乾く ジャガイモ

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人魚になったアスリート 山階早姫さん

2019 JUN 5 9:09:35 am by 西室 建

 フィン・スイミングという競泳は知りませんでした。足ヒレを付けるのですが、モノというクジラの尾ビレのような形状です。

フィン(モノ)

 今月アップした厳選動画で紹介している山階さん、自由形でロンドンオリンピックを目指して『泣いたり吐いたり』するほど練習をしても代表にはなれず、その後しばらくは水に入れなかったと言います。
 これは大変現実的な話で、血を吐くほど練習しても大谷のような二刀流で活躍ができるのはまずいない(ベーブ・ルースでさえピッチャーをやったのは3シーズンだけ)。数えきれないほどの若者が厳しい稽古に耐えても関取になれずに土俵を去ります。
 私などは元々『見る側』としてスポーツを楽しむクセが子供の頃からついてしまった。駆けっこは遅いし球技は下手。従って『血を吐く』ようなハードな訓練はやったことがない。だからいいところまで行って挫折したアスリートの心境はいかがなものか、想像もつきません。
 それを乗り越えるというか、新たな道を探り当てた山階さんのインタヴューは迫力に満ちています。
 それはそうとしてこの競技、シュノーケルを付けて顔を水中に漬けたまま泳ぐので、相当に脚力と腹筋を鍛える必要があるでしょう。私なんかがトライしたら・・・・。
 動画は水中から山階さんの泳ぐ姿も映っていますが、しなやかで大変に美しい。昔『イルカに乗った少年』という歌がありましたが(60才以上限定)、まさに競技は『イルカになった女性』いや『人魚になったアスリート』です。
 そして(見た所まだお若いですが)こういうことをおっしゃったのが印象に残りました。『むやみにやるより年齢に合わせた頑張り方がある』、そしてその方法を模索するのにパーソナル・トレーニングの門を叩いたと。
 これは我々還暦過ぎには身に染みる、まぁ、私としては何をやったところで何かがこれ以上上達するということはないのですが。

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シンゾー・ドナルド 訪日後の秘密電話会談

2019 JUN 1 0:00:35 am by 西室 建

ドナルド(以下ド)「シンゾー、世話になった。いや素晴らしい訪日だった」
シンゾー(以下シ)「こっちこそ忙しいところ有難う。ゴルフも楽しかった」
ド「アオキはやっぱり凄いな。貰ったクラブはメチャクチャ飛んで驚いた」
シ「天気にも恵まれたし。スモーはどうだった」
ド「迫力があって面白かった。でも本当はプロレスの方が好きなんだよな」
シ「アハハ。今度アメリカに行ったら一緒に見ようぜ」
ド「来月はオーサカ行くけど一緒に遊べなくて残念だよ。本当は他の奴等と会うのも面倒なんだが。シー(習)は嘘ばかりつくしムン(文)は役に立たないし。メルケルも嫌な奴だ。メイなんか来てもしょうがないだろ」
シ「ムンはオレも無視してるけど・・・、他は任せろ。それよりプーチンとおおっぴらに会えばいいじゃないか。疑惑は晴れたんだから」
ド「それそれ。シンゾー、どうやったらあいつとうまくやれるんだ。お前は外交の天才だろ」
シ「おいおい、心配ないさ。ドナルドとは気が合うはずだ。外見は強面だが結構冗談も言って大声で笑うんだぜ。北をどうするかに話を向ければ大丈夫だ。ウラジミールもキムを嫌ってるからな」
ド「それはいいことを聞いた。ところで増税止めろよ。景気が悪くなるとオレがシー(習)と揉めたせいにされる。やめた方が選挙にもいいだろ」
シ「そう来たか。さすがドナルドだ」
ド「それでその後、党則がどうだか知らないがもう1期やれよ。オレが再選した時にシンゾーがいなかったらやってらんない」
シ「フッフッフ。その前にカイサンをしなきゃならない。日程の問題もあるし。アッ、そうだ、貿易交渉の結論が8月だってバラしちゃったじゃないか。あれ、ヒヤリとしたぜ」
ド「おー、悪い悪い。モテギにうまく言っといてくれ。それからイランの奴等にあんまりオレを怒らせないように頼むぜ」
シ「わかった」
ド「それにしてもテンノーヘイカは素晴らしい。なった途端にあんなに貫禄がつくのはさすがだ」
シ「それが日本という国さ」
ド「コーゴーヘイカの英語なんか完璧だ。お前より全然発音がいい」
シ「当たり前だよ。ハー・マジェスティ・ジ・エンプレスはネイティヴだ」
ド「世界最古の国と最も若い国の俺達が組めば無敵だ。カガの装備にも驚いた。少しはオレの負担を軽くしてくれよ」
シ「おっと、簡単に任せろとは言えない。専守防衛しかできないぞ。だけどF35を100機買うじゃないか」
ド「わかったわかった。とにかくもう一期やってくれ。オレを一人にするなよ」
シ「オオサカで会おう」

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ヒョッコリ先生奇怪録

2019 MAY 29 6:06:26 am by 西室 建

 山荘喜寿庵が見えてきた。
 木戸を開けて庭に回ってみると新芽が出だしたグリーンの借景が広がる。ところが・・・。
 開墾菜園ネイチャー・ファームに立ってボーッとしているのは何と行方をくらましたヒョッコリ先生ではないか。
「おや、しばらくでしたね。何処に行ってたんですか」
「キミこそ何でここにいるんだ。今頃はいつも船に乗っているんじゃないの」
「去年植えた栗の木がちゃんと芽吹くかどうか気になって」
「ああこれか。これなら大丈夫だろう」
「よかった。ところでピッコロ君やマリリンちゃんはどうしてますか」
「元気だよ。毎日駆け回って遊んでるよ」
「あのー、前から聞こうと思ってましたが、先生は普段何をしてるんですか」
「仕事してるよ」
「エッ、働いてるんですか」
「そりゃそうさ。働かなきゃ喰えないよ」
「どういう仕事なんですか」
「あんまり言えないんだが・・・・、まァいいか。地域限定の仮想通貨仲介業だよ」
「あのビット・コインとかそういうのですか。マイニングしたり」
「そんなことできるわけがない。第一発行されていない。マッあんたも準地元として少し教えてやるか。スマホ持ってるかい」
「ありますよ」
「それじゃちょっといじらせて。パスワード自分で入れてね」
 起動させて渡すと、先生は僕の携帯からどこかにアクセスし、画面を確認すると僕に見せた。
 スーパー・メタリック・コインSMCというタイトルの画面だった。スクロールすると、色んな物の画像があり、一つ一つに『2SMC』とか『15SMC』とかの表示がされている。
「なんですか、このSMCって」
「それが私のやっている仮想通貨の単位なんだよ」
「へぇー、『1SMC』って大体幾らなんですか、円でいうと」
「知らん」
「はァ!」
「あのね、素人が見てもゴミにしか思えないようなものが高値で取引されることがあるよね」
「骨董とか美術品はそうですね」
「そういう人たちにとっては値段なんかどうでもいいわけだ」
「まあ、そういうところはありますが」
「キミにだけそっと教えておこう。もう直ぐ消費税が上がるだろ」
「はい」
「延期するとか凍結するとか政治家が気球を挙げだしたよね。あれは実は今年は上げないで、オリンピック直前に上げる腹なんだよ。半年延期だ」
「そうなんですか。還元ポインントとか対策してますけど」
「新元号の初めの年に景気が落ちたら大変だ。それで今年はやらない、と打ち上げて選挙をやる。結果は大勝だ」
「ふーん、そんなもんですか」
「それが、だ。そんなことしたら学費無償化とかみんなパーになっちゃうからなんとかしなきゃならない」
「そりゃそうですね。税と福祉一体ですからね」
「だから結局増税やるんだけど、秋に出される法案に秘密が盛り込まれる」
「秘密ですか」
「そう。その法案には来年度から消費税を1年に1%上げる、とだけ書かれるんだ」
「すると9%ですか。計算が面倒ですね」
「初めの年はね。だけどキミだって9%で決まりと思ったろ」
「はい」
「なっ、騙されてる。1%上げるのは毎年1%という意味だ」
「えー!すると・・・」
「令和12年に20%になるってことだ」
「20%も!」
「だけど毎年なんて殆どの国民は気が付かない。ワシは昭和を覚えているけど今のJR、当時の国鉄は毎年毎年性懲りもなく値上げしてたんだぜ。それだけじゃない。他の物もしょっちゅう値上げがあって、新聞でも何でも反対とかキャンペーンしたけどみんなすぐ慣れちゃうんだよな」
「財務省主税局の狙いはそれなんですか」
「だからワシは今から奴らのウラをかいてやろうとSMCを始めたんだ。よく聞け。20エレのリンネル=1着の上着、という話分かるか」
「知りません」
「しょうがないな。マルクスの価格理論の話なんだが。まあいいか、要するに欲しいものといらない物の価値・価格は人によって違うんだ」
「成る程」
「必要な物も価格は需要と供給と競争の理屈が成り立つが、嗜好品についてはそれがない、人によって違う。ファッションや中古もだ」
「ははぁ」
「ところが消費税はそんなことはお構いなく掛ってくる。するとどうしても不自然な税体系になってしまう。それを回避する方法を模索する者が出てくるに違いない」
「そういうもんですか」
「そうだ。ワシが思うに回避し得る唯一のシステムは物々交換だ」
「はぁ~」
「おまけに世の中、物が溢れかえってるだろ。箪笥の奥でも納戸の隅でもいらないものの洪水だ。それでも人間は物は買っちまう。特にさっき言った嗜好品だな。そしてそれにも消費税が20%もかかることになるんだぜ。そんなものは誰も払いたくない。今はこのエリア限定だけど、引き合いはけっこう東京なんかからも来ることがあるから、そのうち全国ネットになるだろう。わっはっは。入会したければ会費1万円だからね。ウシー、シシシシ」
 不気味な笑い声にたじろいだ。
 要するに先生の言いたい事は、このSMCという表示は単なる記号で、捨てたい物をネット上で見せ合って物々交換するだけのことを、消費税節約の仮想通貨システムと言っているだけのようだ。しかし、そんな仲介が仕事になるのだろうか

 最後まで聞いてしまったが、先生の取り分は一体何が原資になるのか尋ねる前に『じゃあね』と言って先生は帰っていった。待てよ、どっから入ってきたんだ。

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贋作 ジェット・ストリーム プレイング・フォー・チェンジ編

2019 MAY 23 6:06:18 am by 西室 建

ーインストゥルメンタルの
  ミスター・ロンリーが聞えて来るー

 お久しぶりです。
 また、空の旅で御一緒できました
 パーサーのジェット・ニシムロです
 先日(4月上旬)ウラル山脈の麓に行きました
 驚いたことに現地ではその季節
 最高気温が0度を超えると
 暖かい、というのです
 最低気温はー20度ですよ
 いやはや世界は色々です

 ところで、その世界中に散っている演奏者が
 一つの曲のそれぞれのパートを同時に演奏する
 事ができて、最近CMでも使われています
 きょうはそのスタンダードをお楽しみください
 日本のプレイヤーも参加しています

 
 さっぱり分からない 何の説明してるの 
 こっちの聞いてることと関係ない話
 知ったかぶりばかりする小娘や小僧
 自慢話は聞き飽きたし 
 嘘つきなのはもうバレてるよ

 復興途上の宮城を中心にお送りします 

 やたら悲しげにする人
 その話 もう覚えてしまったよ
 それでいつ終わるのかい
 どうなるか知ってるさ
 ホラ 怒り出した

 お別れはボブ・マーレイの名曲 「レダムプション・ソング」
 レゲェの名曲です
 途中でボブ・マーレイの息子 ステファン・マーレイが歌ってます
 また空の旅でお目にかかりましょう
 パーサーはジェット・ニシムロでした

ノー・ウーマン  ノー・クライ (No Woman, No Cry)

入り江にて(ドック・オブ・ザ・ベイ Dock of the Bay 和訳)

贋作 ジェットストリーム (横浜編)

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私の平成

2019 MAY 17 7:07:01 am by 西室 建

 昭和64年。昭和天皇崩御に際して自粛となった晩に、私は試みに盛り場の様子を車で巡回した。新宿も渋谷も確かに真っ暗だった。派手なネオンは消されており『街は悲しみに』沈んでいたように見えなくもない。車は少なく、しかし人通りは多かった。
 そして歌舞伎町をすり抜けようとした時、異様な物音に気が付いた。パチンコである。ギラギラ・ネオンは落とされていたものの、店の中ではジャラジャラと励んでいたのだ。
 渋谷の道玄坂では渋滞した。その時に隣の車がジェームス・ブラウンを大音量でかけてユッサユッサとリズムを取っていた。ギアをドライブにいれてプレーキをポンピングさせている、早速真似してみた。
 私の平成はこうして始まった。天安門事件があり、竹下内閣が潰れ、宇野総理が辞任して海部内閣になった年である。
 元号があるのは世界でただ1国、日本だけだ。色々と解釈はあるだろうが、日本人はこれによってを支配する超自然的な力を感じるのではないだろうか。

 バブルの最後あたりを、六本木のビルの名前が刻々と変わることで実感した。
 私はメーカーの末端管理職だったが、少しのタイムラグを経て風に晒された。その過程は既に詳述されている。当時、財テクといった言葉も使われ、製造業といえどもバブルに踊った。弾けてからは多角化とグローバル化で乗り切ろうとどこも同じことを始める。当時の製造業のグローバル化とは、優れて東南アジアに製造拠点を移す事だった。いわゆる”軽い”工程を移管するのだが、最も流行ったのはシンガポール・マレーシアで、SQ便に乗れば必ずと言っていいほど同業他社の知り合いに会った。甚だしきは日本語のカラオケに全く不自由を感じないで過ごせるようになっていった。
 その動きは紆余曲折を経て、10年後には中国に変わり、私達は地図を眺めながら、Vターン効果などと言っていた。中国の辺鄙な(といっても大都市だが)ところで日本人単身赴任者千人につきワン・ブロックの割合で日本式カラオケ屋が密集する、というのが実感だ。おまけに日本でリストラを繰り返すため、流れた技術者がノウハウをペラペラ喋っているのは何度も見た。
 一方バブルの後遺症は10年でカタがつくはずもなく、企業の大型合併が進む。おそらく当初はどの金融機関も不良債権全体を見積もる事ができずに、10年後には増えていた。そして国際会計基準というアメリカン・スタンダードが進み、良く言えば経営効率が良くなったことになっている。それはそれで良いのだが、経営に落ち着きがなくなったと言えなくも無い。
 なんとか不良債権が言われなくなったのは次のリーマン・ショックで麻生内閣が潰れ、その後に小泉内閣が熱狂的な人気で誕生した更に後だったと記憶する。
 私はその間、シリコン・バレーと東南アジアを根無し草的にウロウロして過ごした。その結果、多角化の勢いでスピン・オフをし、その勢いが止まらずに色々あって九州に流れた。
 平成最後の10年は、かつての我々以上の勢いの中国勢の台頭を目の当たりにしていながらなす術がなかったかの感、無きにしも非ず。黒田総裁の異次元緩和で足元は好景気だということになっているが、日本の製造業の収益力は世界の中で(トヨタを除いて)確実に落ちてきた。逆に言えば緩和がなければとんでもないことになったはずだ。復活安倍内閣の直前は1$=80円である。
 更には目下の稼ぎ頭は金融ではなく、ネット関連である。それも世界中で、である。
 そして私のフィールドはアメリカ・東南アジアからロシア・インドに変わって令和に至る。

 いつの時代でもそうだが、平成も生々しい災害・事件はあった。神戸の地震は丁度マニラに飛んだ日で、着いてBS・NHKの中継を見た。
 地下鉄サリン事件の時は富士山の麓のスキー場にいて、今から考えるとそのすぐ近くにサティアンがあったのだ。
 サカキバラセイトは本まで執筆し、今も社会生活をしている。
 9・11では知り合いが何人もニューヨークにいてハラハラした。帰宅するとテレビに釘付けになり、2機目か3機目か忘れたが、突っ込んだのをナマで見る。
 中越地震において原発は安全に運転を止め、私はその技術レベルの高さに関心したが、東日本大震災の福島は・・、このときは東京にいなかった。
 私はどうも大惨事には合わないようになっているのか、と被災者に申し訳なく思った。津波の惨状に呆然としたが、事態が深刻だったという情報が把握できたのは2日程してからではなかったか。当初の犠牲者は数百人としか伝わらず、いかなる機関も全貌が分からなかったのである。
 どの災害でも私ごときができることはなく、僅かに水素爆発した後の計画停電への協力ぐらいだった。ところが打ちひしがれ、不自由な暮らしを強いられる被災者の方々が、天皇陛下の慰問を境にガラッと癒される、それを見る色々と気を揉んでいる国民全体がホッとするのを見た。まさにその瞬間・瞬間に平成が(私には)刷り込まれた。 

 平成が始まって暫くして宮澤内閣を最後に自民党の単独政権が成り立たなくなったが、合従連合が繰り返されるのを眺めながら「日本が政治的に安定するのは2010年頃ではないだろうか」と言ったことがある。それは別に自民党単独政権に戻るという意味ではなく、保守・革新といった単純な対立構造のイデオロギー的神学論争などにエネルギーをすり減らさない世の中になっていくと考えたのだ。
 だが、投票行動は全くアテにならない。チルドレンだのガールズだのが大量当選するのは健全だと思えない。
 小泉総理は靖国に参拝したりして、一見ゴリゴリの保守に思われたがそうではない。歴史小説は好きなようだが伝統と言ったものに対しては破壊的だ。そしてその後、民主党政権が成立して予言は当たったと喜んだのだが、結果はご案内の通り。野田総理を高く評価していたが、分裂体質を孕む民主党体制がどうしようもなかった。
 その後が現安倍政権だ。小泉~安倍の清和会の系列はタカ派と言われるが、私には現実的な対応に見える。隣国の無理難題を無視するところが誠に結構(ただし清和会には福田康夫もいる)。

 一世一元であると、現代人は多くても3つの元号しか生きられない。従って昭和生まれの我々は令和の次はない。もっと言えば昭和に青春を浪費した世代はオジサン・オバサンとして平成を迎え、おじいさん・おばあさんになって令和を過ごす。
 平成の初めには移動電話や電子メールだったのがスマホになる。元々機械・システムに弱いオジサンはその時代の変化に最後尾からノコノコ付いて行った。
 平成で冷戦を制したアメリカの一人勝ちが始まった。30年後の今なら分かるが、要はカネの問題だったのだ。アメリカのカネに負けてソ連は無くなった。
 アメリカは日本にもイチャモンをつけていたが(細川内閣に、とか)、お次はGDPで日本の倍になったチャイナが目障りだ、潰せ。最終的にアメリカにマネーが還流するインペリアル・マネー・サイクル(私の造語)に触るな。
 きっとそのうちGAFAも気に入らなくなる、それがトランプなのではないか。そのトランプが令和最初の国賓として来日する。
 
 私の平成はいつも切羽詰っていた。酔っ払っていた。出たとこ勝負ばかりだった。目まぐるしかった。途方に暮れていた。幸い病気には罹らなかった。大怪我もしなかった。笑った。ブログを書き始めた。スノボができるようになった。
 大切な出会いもあったが、多くのことを捨ててきた。今や新しい出会いなど必要はないと考えるに至っている。
 令和天皇は私よりもお若い。昭和9年から昭和35年の生まれは、自分よりお若い陛下を初めて見るわけだが、即位後の天皇皇后両陛下の表情は充分に安心感を与えてくれた。皇后陛下も回復され、令和流を作っていかれるに違いない。
 この30年という平成を通じて、音楽の趣味・読書傾向変わらず。何とか令和を迎えられた。平成は30年もあったのだが、マッやっとこさっとこ生きてきたわけだ。
 

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令和という近未来 悪い方のケース

2019 MAY 11 6:06:53 am by 西室 建

 オリンピックも終わり、安倍総理の退陣と同時にアベノミクスが根底から崩れる。この時を待っていたかのように、満を持して海外機関投資家が猛烈なカラ売りをかけて株は大暴落。同時に財政は危険水域を越えたため、安全資産でもなんでもなくなった円も売られ180円/$まで一気に下がる。輸出産業は競争力を増すどころか原料価格の大暴騰で軒並み合わなくなる。インフレまでが起こる。政府も企業も、何もできずに指を咥えている始末で、EUも全然ダメ、中国はバブル崩壊、韓国もメチャクチャ、中東は新冷戦の最前線、アメリカもさっぱりと、世界中が不況を輸出し合っている様相を呈し始める。

 私的シンク・タンクであるSMC(スーパー・メタリック・クラブ)が令和の時代の五大危機を発表した。
 ① 円の下落によるインフレーション ② 金利上昇 ③ 国債の暴落 ④ 社会保障コストの増大 ⑤ 消費税15%  の五つである。 
 深刻なのは、就職氷河期と言われた時代に成人した層で、行き場を失って久しい。
 SMCは5G時代にそういったグループが地下コミュニティーを形成するのではないか、との警鐘を鳴らしている。
  突発的な騒乱や殺人事件、宗教的カルト問題が頻発するだろう。日本では以前から不登校だ、引きこもりだ、ニートだといった層が将来の社会コストとして顕在化する心配はあった。
 それに加えて、5G時代になると紙媒体はおろか、画面もなく伝達・交流が可能になる。利便性は確かに上がる。しかし一方で地下コミュニティーによる非組織的犯罪が起こり、暴走する危険を予見したのだ。
 突発的、非連続的な犯罪は、捜査において動機とか物証や情報の流れと言った記録が取りにくい。更に事件の要因となる社会不安、或いは経済状況といったバックグラウンドが冒頭に述べたような混乱状況なので、ほとんどが迷宮入りしてしまう。
 
 実はシミュレーションでは識字率が落ちるからだ。先進国中ダントツだったはずが100%から99%になる。同時に、はっきりと数字に表れない就学拒否をする親の存在が大問題に。教育現場ではいち早く対策を打たねば、の声が上がる。
 これらは通信機器の進化によって全く”文字”を必要としないイヤホーン着けっぱなしのライフ・スタイルが定着するから。一例を挙げると翻訳機能のおかげで多言語コミニュケーションできる。外国語を学ぶ必要がなくなる。他言語を学ぶという刺激的な営みを放棄するようなレベルでは日本語も怪しくなってしまう。
 日本人の白痴化が進んでいく。
 一方で、この不気味な世相に一番鈍感なのは大会社や官僚という組織だ。大学もそう。部門にまたがる事業体の集合であるため、統一された処理をするのにもコストがかかり過ぎ、組織的合意が為されなければ事務機器一つ動かせない。そのため日本の『生産性』は今でも先進国の中で最低だが、更に落ち込む、という予想も発表された。消費税の増税で消費も沈む。
 かくして社会不安を煽るような不連続・非連続の集団犯罪の発生頻度は高くなり、どうやらそれを起こす『集団』は、いわゆる縦型のような組織形態を取っていないので正体がわからない。
 高校生がウランを精製した事件があったが、互いに面識の無い者同士がSNSで連絡を取った。その他特種詐欺・突発暴動などは表に組織が全然見えて来ない。

 因果関係も動機も狙いも不明な病んだ事件は現在でもある頻度で発生するが、不連続性・非連続性に法則がないか、SMCの研究者は様々なモデルでアプローチしてみた。
 すると、驚いたことにこれらの地下集団を操ってある程度のコントロールを施すと、大衆を統治する国家システムが機能しやすくなってしまうらしい。挙句の果てに、格差が広がろうが多くの人は何も考えず、字も読めず、ケータイ握り締めているだけの人間に飼いならされた後なのだ。
 教条主義者と宗教団体にはスパイを張り巡らせ、後はガス抜きしてシアワセにしてしまえばそれで事が足りる。
 SMCが出した結論は、令和20年にまでにその国家システムが構築される。
 即ち、ある意思の下で不連続・非連続の集団犯罪を煽動すると統治のコストが安くなるのだ。

 怖くなってきた。その時の総理こそ小泉新次郎ではないのか!

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