Sonar Members Club No.36

Since July 2013

彼岸前の怪現象

2020 SEP 21 6:06:53 am by 西牟呂 憲

 風は秋風になった。まだ台風が大きくスライスしない時期、すなわち太平洋高気圧が未だにせり出していて連日暑いのだが、日陰で風に当たるとなんともさわやかに感じる。珍しく朝早く目が覚め二日酔いもなかったので散歩に出た。
 自宅周辺は繁華街から5分ほど外れた住宅街だがあちこちに公園があって楽しめる。丁度住宅一区画分のかわいらしいミニ公園なんかを見ると、あぁこの場所は相続に失敗して物納したのだな、などと不謹慎な想像を巡らせたり。
 ペットのワン公も数・種類と豊富で、中には犬同士のコミニュケーションを交換している和やかな姿が見られた。無論ネコもいるが、飼われているのかノラなのか良くわからない。
 戦後直ぐは引揚者のアパートがあったという大きな木のある原っぱのような公園で一服していると(簡易灰皿持参)足元の異変に目が行った。アスファルトの部分のあちこちに小さな土がコブのように盛り上がっているのだ。それも3つも4つもあった。
 しゃがんで良く見ると、小さな飴色の蟻がウジャウジャ固まっている。何だこれは。そして行列ができていてこの蟻どもはセッセと土を運んできては積み上げている。
 試しに指先で少し崩してみるとウワーッ、その土くれの中も蟻だらけ。

 思いっきり近づいて接写してみたが、拡大してやっと細かい蟻の姿がやっと分かる程度のマズいのしか撮れなかった。
 しかし、蟻の引越しは巣別れ現象として知っていたが、これはアスファルトの上だから巣を造るに至らないだろうに。この暑いのに良くやるなとしばらく見ていたが、これはマイクロ蟻塚を作っているのではないかと思い当たった。
 ところが検索してみると、日本には蟻塚を作る蟻はいない。いるとすればそれは毒性の強い外来のヒアリだ、との記述!これは大変だ。刺されればまれにアレルギー性のショックで強い回転性めまいを起こし、重度の無意識な痙攣を起こしたと報告されているではないか。
 地域の安全を守るためにアース・ジェットを掴んで夕方に公園にパトロールに行った。あの公園には小さいお子さんを連れて遊びに来ているご家族も多い。
 駆けつけて見ると、驚いたことにいくつもあったマイクロ蟻塚はみんな跡形も無くなっていた。

 お子さんが走り回っていた。僕は時々こういったチビちゃんが遊んでいるのを眺めていることがあるが、このテのチビ達の破壊力は凄まじいものがあることを知っている。ハトを追い回し虫を虐め殺し枝を折って石を投げまくっているのだ。おそらくわざとか無意識にか踏んづけたり蹴散らしたに違いない。どこか別の所に行ったのだろうか。
 ところが、翌日にはまた幾つかできていて、働き蟻は忙しそうに動いている。その時は別件でパトロールはできなかったのだが、夕方除いてみると土の盛り上がりだけが残っていた。これは一体どういうことか。一般に蟻は巣篭もりをして越冬すると言われている(但し働き蟻の寿命も1~2年程度だが)。
そのための巣作りなのかと考えたが、アスファルトの上に土を盛るか。
 仮に作っても破戒されているのならば、その頻度で安全な場所には残るのではないか、とチビたちの攻撃に会いそうもない植え込みの奥の方をゴソゴソと調査したが、そんなものは見当たらない。それよりもオジサンが公園の隅っこをしゃがんで覗いている姿はホームレスか何かに見えるのかママたちの視線が怖くて止めざるをえなかった。
 そうこうしているうちに3日程でこの怪現象は起こらなくなった。あれはヒアリじゃなかったんだろうか。

 あっ、赤トンボ!

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With コロナ2021

2020 SEP 13 13:13:57 pm by 西牟呂 憲

 第2波は2020年7月末に来ていたとか。それで8月は検査数も増して感染者の数字が跳ね上がった。現在は東京で言えば100人台、もはや感覚が麻痺してきて、収束に向かっているように見える。
 しかも医療関係者の懸命の努力で死に至る患者さんは少ない。
 この病気の恐ろしいところは、感染力もさることながらその死の直前には呼吸困難になり、病床で溺れ死ぬように最期を迎えることだ。しかもウィルスは次々にその性格を変え勝手に進化してしまう。
 一方、卸元である中国の様子は先日プールでのイベントの映像が流れ、抑え込んだのか隠し倒したのか共産党幹部もマスクをしないで出てきて不謹慎極まるものであった。また、アメリカは世界一感染者が多いのに相変わらずデモだ選挙だでもう過ぎ去ったことのような振る舞い。罹ってもそう簡単に死なない、という開き直りが蔓延し世の中は狂って行った。
 まぁ、第二波に至る経緯は、自粛を真面目にやったので我慢できなくなりキャバクラ・風俗に押し寄せてクラスターを作ってしまい、そこで働く女性がホストクラブに蔓延させた、といったところではないか。仮に歌舞伎町を封鎖したところでソノ手の需要はなくならないから周辺に分散しただけだったろう。
 2021年、東京で毎日100~200人位の新規感染者が出て、大規模イベントはなくなり、オッサンも若者もウジャウジャと居酒屋で飲んだくれるような光景は廃れ、テレワークやデジタル化が加速する一方で、文化的な生活はガラリと変わった。
 例えばオーケストラを(演奏者が)オール・リモートでやり、その音源を自宅のネットで鑑賞する。イベントもスポーツ観戦も好きな席のチケットを買い、自宅でのバーチャル鑑賞になる。すなわち席に設置されたカメラを画像で見るのだ。観光でさえ現地に行かないで味わえることになって人は移動しなくなったのである。
 深刻な問題は男女の関係であった。
 どちらかがコロナ陽性で肌を合わせられなくなった恋人同士がガラス越しに接しているうちに、互いを傷つけあって最後には相手を破滅させてしまう事件が後を絶たない。
 気の毒なケースもあった。ウィルス対策の最前線で戦う医者に重症化した患者が二人運び込まれると、少女ともう一人は自分の妻だった。命の選択を迫られた医者は葛藤の末、既に意識のない妻よりまだ若い少女の方を選び、そのことで心に深い傷を負ってしまう。少女は一命を取り留め退院するのだが、医者の方は自分を攻め続け酒に溺れ身を持ち崩す。フラリと寄った風俗店で出会ったのは彼が妻の代わりに救った少女だった・・・(ヨーロッパでは医療崩壊に伴い実際に高齢者施設でトリアージ(命の選別)が行われたらしいことを今月号の文芸春秋で宮下洋一氏がレポートしている)。
 1月半ば、ノーベル物理学賞・医学賞受賞の二人の学者が共同でネイチャーに論文を発表する。日本人の死亡率の低さを科学的に証明したと難解な理論を駆使し、ニューロンの波動を受けると毒性が緩和されると言いきった。そしてニューロンの波動を増幅するのは日本人が神社で打つ柏手(かしわせ)でこれがファクターXである、ヨーロッパでも医療関係者を励ますため、時間を決めて窓を開け一斉に拍手をするようになると治まった、柏手によって日本はあの程度の対策で先進国最低の死亡者数だった、とした。
 するとある男の打つ柏手が効くという噂がネットで流れ、その男が教祖の怪しげな宗教団体に信者が殺到する。どうやらネットで入信できるという触れ込みで、会費1万円で信者になれるとか。
 令和三年の建国記念日の早朝、教祖を名乗る二死牟呂夫(にし・むろお)という男が突然『これから都内某所で悪霊退散の柏手を打つ』とツイッターした。物見高いテレビはどこなのか慌てるが、場所はわからない。すると朝方の午前7時、靖国神社に約千人はいると思われる正体不明の白装束の集団が現れた。集団の中心には背中に真っ赤な日の丸を染め抜いた羽織の男がいて、その男を中心に参道を進み門をくぐったあたりでその大集団が一斉に二拍の柏下を打つ。周辺にいた人々はその拍手の迫力に圧倒された,その光景は居合わせた人達の動画がYouTubeにアップされたが、見るからに胡散臭かった。
 ところが、その日から感染者数は東京でゼロとなり、本当に効いてしまったようなのだ。味をしめた二死一派は調子に乗って名古屋の熱田神宮・大阪今宮戎神社・博多櫛田神社に突然姿を表し大袈裟な柏手を打って歩いた。彼らは別々にワラワラと集まって来てはその場で白装束に着替え、柏手を打つと移動している間に10人20人と着替えてたちどころに街に溶け込んでしまう。
 かくしてコロナ騒ぎは収束し、菅政権はついに入国制限を撤廃した。すると疫病退散を目指した外国人は来日し靖国神社に詣でるのが大ブームとなり、経済はインバウンド効果でV字回復した。勢いがついて東京オリンピックは大成功、日本の未来は明るく開けるのだった。

 その後の二死一派は、疫病退散ツアーと称してインドのガンジス川のほとりやロシアの赤の広場で柏手を打つ映像が投降されるのだが、不思議な事に現地でそれを見た者はいない。CGの画像ではないかとの疑惑が生まれた。そしていつのまにか姿を消してしまう。
 更に感染者ゼロも、政府がPCR検査を操作して全て陰性とすべくデータを改ざんした、との内部告発があったのだが、マスコミはスルーした。
 一部の良心的マスコミが二死一派の調査をしたところ、実態はスーパー・マインド・コントロールSMCという得体の知れない合同会社で宗教法人でも何でもないことが分かったのだが、後の祭りとなった。景気浮揚を狙った菅政権が官房機密費を使ったヤラセ疑惑も持ち上がった。
 浮世の真実は一体何なのか、誰も分からなくなって2021年は暮れようとしている。

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夏の終わりのヨット・レース

2020 SEP 7 0:00:05 am by 西牟呂 憲

 結局この夏は全然海で遊べなかった。自粛と言えば自粛なのだが、感染者が200~300人出ている最中に東京から行くのが憚られたのが大きい。どうしても港が見たくなって入口までドライブして船をみないで帰ったりした。
 それが夏のドン詰まりにレースがあって、我が愛艇はボランタリーに本部船(実行委員長が乗船しスタート支持やゴール着順を判定する船)をやることとなったのでお手伝いに行った。勿論日帰り・泊まりなし・酒ナシ。
 スタッフは随分前からコース設定、マーク手配、帆走指示書の作成・公示、などでずっと忙しかった。僕はひと夏棒にふったのでミソっかすなのだが、一度も乗らずに年を重ねる罪悪感に抗しきれず朝早くからポートを目指した。
 当日のスタート予定は10時。着いて直ぐに出港の運びとなった。快晴・微風で海は静かに凪いでいた。

 コースは3角形のルートでターンする所とスタート・ゴールにマークを打つ、黄色の大きな風船のようなもので、本部艇はそこにいて現在レース実行中である旗(オレンジ)を上げる。そして大会会長が当日の風を見て、コースの時計回りか反時計回りかを判断してこれも旗で知らせる。その間、エントリーしていた船が本部船を回って参加人数を知らせチェック・インする。人数によってレーテイングが変わるからだ。
 タイム・キーパーが時計を見ながら「5分前まであと1分・・30秒・20秒・10秒・9・8」とカウントダウンしてキッカリ5分前に予告信号(音響 短音1声、掲揚)、4分前準備信号(音響 短音1声、掲揚)。
 この頃になるとスタートラインで各艇が風向きからポジション取りの駆け引きは始まってまるでクジラが群れているように海面が慌しくなり、スキッパーの怒鳴り声が飛び交う。1分前(準備信号旗降下 音響 長音1声)、5・4・3・2・1・スタート(予告信号旗降下 音響 短音 1声)、さあ、始まった。

スタート

 フライングもなくきれいなスタートだ。やや上り風を受けた船がグーッとヒールしながら出て行った。本部艇からはラインをオーバーした船にリコールをしたり、場合によっては再スタートをしなければならないため緊張はするがきょうは問題ない。
 遠くに行ってしまうと横一線にしか見えないのでレースの様子は分からないが、大分バラけているので早くも戦いは佳境に入ったようだ。
 10時スタートで最終フィニッシュは15時半。レースの無事を祈るばかりだ。
 本部艇は早々とゴール・ラインを作るために、アンカーを引き上げマークの反対側に移動した。普段はここで「さぁビールでも」となるのだが、大会会長・レース実行委員長も乗船しているので控えて釣竿を出したりお弁当を食べた。
 すると面白いことにカモメが1羽近くに来て着水した。こっちを見ている。こいつはお弁当を食べているのを見ておこぼれを待っているのだろうか。試しに海老の尻尾を投げて見るとオォ!パタパタ水面を蹴って食べた。シャケの皮は、これも食べた、それも潜って。
 そうこうしていると本部(陸上)から連絡が入る。東京湾の方から参加している船がリタイアしたらしい。エンジンの調子が悪いので帰港できないかもしれないので、というのだが。レース中は帆走なのでエンジンの調子が悪いのがなぜわかったのか不思議だ。
 ちょうど水平線のあたりに第二マークに向かってスピンを上げている船団が見える。あれはレース中盤を走っている連中だな。今日は各マークにプレス・ボートがレスキューも兼ねて張り付いてターンした船を連絡してくれる。そしてドローンも飛ばして動画も撮影、通信機器の進化は進化は目覚しい。しばらくはこの強い日差しの下、昼寝かな・・・。
 大島は見えたが富士山はモヤって見えない。
 ところで本命は精鋭の乗ったレース艇が数杯。中には快速カタマランがいてこいつは速い。スタート後3時間を過ぎた頃から第二マークをターンしたという連絡が入りだした。
 すると江ノ島方面から続々と船影が見えてくる。あのコースの真上りではあと2回タックを入れないとゴールできそうもないな。それぞれスキッパーの判断により沖の方から回るグループと半島側に突っ切ってきてワン・タックで勝負する船に別れた。このあたり、風だけではなく潮の流れも考慮して作戦を変えているようだ。
 プレス・ボートから『まだ1艇ターンしていないがリタイアの連絡はないか』の連絡が入りヒヤリとする。この船はその後僕達の本部艇に挨拶に来て『マークを発見できなかった』と言ってリタイヤしたが、チャートの読み違いなのか。更に『最後の船〇〇は時間内にはフィニッシュできそうもない』との連絡も入る。
 その頃はファースト・ボートがハッキリしてきた。スタートの時のように近づいてくると〇時〇〇分5・6・7と読み上げていきラインを通貨した時点で音響・短音でゴールを記録する。ところがマズいことに日が傾きだした逆光の上、船体がこちら側に傾くため船名とセール・ナンバーが読みにくいのなんの。双眼鏡まで出して何とか読むのだが、固まって来られると慌てる。

 本命がフィニッシュし、後続にデッドヒートを繰り広げる塊が入って来る、僅か7秒だった。3時間以上波や風と戦ってきて僅か数秒の差でフィニッシュ。彼らはこの数秒に知恵を絞り戦術を練り技を競ったのだ。すべての参加者の意思が結晶した結果は、順位とは別に讃えられてしかるべきである。
 そんな時にプレス・ボートが『〇〇は時間内のフィニッシュをあきらめ帰港することの連絡あり』と伝えて来た。〇〇はおじいさんが二人のダブル・ハンドで参加していたが、参加そのものを楽しんでいたに違いない。それではこちらも撤収しようか。

 すると最後に僕がドジを踏む。アンカーが上がらないので引き上げに行ったのだが岩を噛んだのだろう、水深40m位なのだがどうしても上がらない。ロープを足で踏んで腕に巻きつけようとしたらどうした弾みか足に絡まって転んだ。スキッパーが咄嗟に後進をかけてニュートラルにしてくれて助かったが、下手すると骨折やら落水やらになるところで、あわやの事態にド顰蹙もの。深い反省とともに夏が終わった。

 夏の海、また来年な!

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強くなってきたぞ! 日本ハム・ファイターズ

2020 AUG 28 21:21:47 pm by 西牟呂 憲

 チーム状態のいい時に栗山監督が繰り出すスクイズが炸裂した。復帰のビヤヌエバのホームに突進する迫力は、バッファローが突っ込んでくる地響きを感じた。25日のライオンズ戦のことだ。
 ライオンズをカモにし、ロッテには手こずったもののイーグルスとは5分、8月に入って13勝8敗。やっと首位と4.5ゲーム差にまで漕ぎ付けた。
 上沢、有原に勝ちがつきだしてバーヘイゲンもいい。何と中田はH・Rと打点でリーグトップに立っている。ただし中田の場合、なるほど打点は評価できるがここぞの逆転チャンスのタコぶりは相変わらずではある。27日には中田も大田もH・Rを打ったが、さすがにライオンズを3タテは無理なのか、サヨナラ負けを食ったのは愛嬌としよう。因みに中押しの得点チャンスでは中田はタコだった。堀のイニング跨ぎの続投にも疑問が残る。せめて加藤で繋いでたんだから玉井を出して元日鉄リレーで締めりゃいいものを、悔やまれる。
 近藤を欠いているのはいかにもヤバいが、その穴を大田とか松本・渡邊あたりがカバーしていい戦いを続けている。特に杉谷のプレーは光る。バントが自打球になったのをバックレて走って見せバレたのはご愛嬌、ピンチ・バンターとはプロに相応しい。
 問題は清宮で打つ方も大したことない上にあの守備のマズさは何だ。少しは特守でもやらせてみてはどうか。エラーは付かなくてもマズいプレーで足を引っ張っているのはワタシが見ているうちでも2度や3度じゃないぞ。到底プロのボール捌きじゃない、反省しろ!
 上沢や有原も5回あたりで必ずおかしくなるのは、キャンプ後の調整ができずに走り込みが足りなかったせいだろう。金子も不本意な使われ方のせいか、なぜか脆い。
 だが、この快進撃の最も大きな理由は別にある。
 8月になってから宿敵ホークスと一度も当たってないのだ。
 シーズン初めの作戦ではホークス戦は全試合捨てて調整期間にするはずだったのだが、栗山監督は5勝6敗1分といい勝負をしてしまい、そのせいでオリックスに足をすくわれドベ争いにまで調子を落とした。やっと這い上がったところに最強チーム相手に月末3連戦になってしまった。
 従って封印していた秘策とフォースを使わざるを得ないのである。
 秘策はこうだ。先発は有原・マルティネス・バーヘイゲンに固定する。相手は千賀も和田も週初めに使っている上に目下5連勝中。いくらなんでも一つぐらいは取れるだろうから得点できなければジタバタしないで捨て、他の試合に臨みを繋ぐ。清宮をスタメン1塁で守備の練習をさせる。無駄な盗塁を繰り返して甲斐を疲れさせる。エラーが出たりしてスキが出たらワタシがフォースを使う。
 と思ったらギャア!武田が来ちまった。いつの間に復活してたんだ、このポーカーフェイス。あのオバケ・カーブは困る。対してこちらは金子。さてはショート・スターターで行くのか・・・。

アッ!安倍総理が辞任しちゃった!さぞ無念だろうに・・・。

 で、試合は金子が初回からぶち壊し。打線は復活武田にヘロヘロ。清宮はマズい守備を披露。の3拍子揃った完敗。栗山監督この試合捨てたな。
 いいでしょう。有原でリベンジ。彷徨うファイターズと新総理のあしたはどっちだ!

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ヒョッコリ先生 戦争を語る

2020 AUG 27 7:07:28 am by 西牟呂 憲

真夏のネイチャー・ファーム

からの続き

 とにかく母屋まで連れて行って詰めたいお茶を出した。すると図々しいことに『せっかくならビールがいいなあ』などとほざくので、仕方なくビールの栓を抜いて結局僕も一緒に飲みだしてしまった。うまい!
「毎年毎年この時期になると戦争の反省ばかりだなあ」
「しょうがないですよね。つくづくやるべきじゃなかった戦争ですよ」
「キミに前にも言ったけどこの先に8月13日に爆撃されたところがあって、そこでは人も死んでいるんだ」
「本当に終戦直前ですね。しかし人口も大していない上に軍の施設も何もない所でしょう」
「あれはなぁ、東京で散々落として帰る途中に余った爆弾を捨てたんだよ。B-29は富士山をランドマークにしてたからね」
「えっ??」
「だって1発か2発だったよ。下にいたのは運が悪いとしか言いようがない。そのまま抱いて帰るのは燃料の無駄だと思ったんじゃないか」
「物量の違いがケタ外れですね。持って帰るくらいなら捨てるという。何でまた絶対負ける戦争をやっちゃったんでしょうか」
「ハル・ノートは知ってるよね」
「はい。日本が完全にプッツンする内容ですね」
「『こんなものを突き付けられたらモナコだろうがルクセンブルグだろうが銃を取ってたちあがるだろう』とアメリカ人が言ったとされる内容だ。しかもそれをハルに焚きつけたハリー・ホワイトはコミンテルンのスパイだったことが今は分かっている」
「その頃はアメリカ人も知らなかったのでしょう」
「勿論そうさ。だがルーズベルトは既に始まっている欧州戦争には加わらない、と言って当選した大統領なんだ。ここは何とか妥協してその内容をすっぱ抜く手もあった。アメリカ人は今でもハル・ノートの存在を知っている奴なんか殆どいない」
「そうなんですか」
「仏印進駐で石油の禁輸を食らって挙句の果てにハル・ノートだからな。そこで散々モメる中、山本五十六が真珠湾をやっちゃった分けだ」
「真珠湾は大成功でしたからね」
「キミも甘いな。ありゃヤケッパチに近い。あんなことやるのは止めて植民地解放とだけ言ってマレーとジャワに行けば良かったんだ」
「すると無傷の米太平洋艦隊がフィリピンに来ませんか」
「そりゃ来るけど2~3年はかかる。ABCD包囲陣包囲陣のうちB・Dとだけ戦争してればいい。何ならハル・ノートを丸飲みしてもいいぐらいだ」
「そんなことしたら陸軍が黙ってないでしょう。ハル・ノートには中国から即時撤兵が入ってるじゃないですか」
「その中国はチャイナだよな。すなわち当時の中華民国だ」
「はい」
「チャイナの国境は万里の長城になっていて外側は満洲国、マンチュリアは入らない」
「えっ?」
「帝国陸軍はチャイナから引き揚げて満州・朝鮮・台湾から南方だけ押さえていればアメリカも手が出せない。すると単なる中国内で八路軍との内戦にしかならない。ジャワ・マレーを抑えてインドにちょっかいを出すだけなら制海権は握れるからな。イギリス東洋艦隊なんてセイロン沖でほぼ全滅したんだから連合艦隊は今日の第七艦隊と同じポジションについたはずだよ」
「香港はどうなるんです」
「シンガポールと同じさ。史実の通りだね。イギリスは香港を要塞化していたが若林中尉の一個中隊の夜襲により6日で落ちた。チョロイ。ついでに肩透かしを食ったアメリカに防共ラインとしてアリューシャン・千島防衛ラインでも申し入れたら完璧だな。なんなら満州の共同経営もエサにしてもいい。その頃はドイツ軍がモスクワの手前で干上がってるからタイミングも最高だ」
「三国同盟はどうなります」
「知ったこっちゃない。ヨーロッパの情勢不可解で内閣が吹っ飛んだことを考えればその程度のバックレはかわいいもんさ。大体国際条約を一方的に破るのはドイツとロシアのお家芸だ」
「それでアメリカは黙ってますかね」
「無論フィリピンがあるからいつかはドンパチになるがそれは3~4年先になる。考えても見ろよ。仏印の進駐にガタガタ言ったってそのころのフランスなんかドイツに占領されて実態なんか無かったんだから。そうなるとフィリピンのアメリカ軍は孤立しかねない。そしてインド洋の制海権を握った段階でB・Dと講和するんだな。シンガポールでパーシバル将軍に迫ったみたいに。真珠湾のすぐ後にはアメリカ西海岸に浮上したイ号潜水艦が砲撃する一方でマダガスカルやシドニーにはイ号から発艦した特種潜航艇が攻撃している。インド洋は日本の海だった」
「(バカバカしくなってきた)講和ができるとそれで終わりますか」
「さすがにその後は分からんな。アメリカ次第なんだけどね。終戦直後から東西対立は始まるだろ」
「はい」
「実際アメリカは終戦直後から朝鮮・ベトナムと四半世紀戦争を続けた。その時の兵站の要を担ったのは日本だよ。日米で戦わず満州あたりをバッファーに持っていれば遥かに安くついただろうし共産中国への押さえも利いておたがいいい事尽くめだったろう。或いは蒋介石あたりを使って共産化を防げたやも知れない」
「日本はどうなっていたでしょう」
「我が国の場合は東亜の解放を謳っただけに東南アジアを植民地にはできない。君臨しても統治せずだったろうね。当然朝鮮・台湾には独立を勧める。日米同盟を結んでアメリカが払ってきたコストの半分位は持たされたかも知れない。岸信介あたりが絶妙な手腕を発揮して長期政権になっただろう。ただ高度経済成長ができたかどうか。あの戦争で勝ち太りしたのはアメリカだけなんだからねえ。すると我が国に分厚い中間層は形成されず格差は昭和の時点で社会問題化したろうな。華族制度の廃止やら農地解放は簡単にはできないだろうし国会改革なんかもっと無理。治安維持法とか統帥権の問題もそのままだ。キミみたいな怠け者は本土にいられなくなったインド浪人にでもなってたかもしれないよ」
「(笑えない。実質それに近いじゃないか)先生はどうなってたでしょうね」
「ワシか。そうだな、七族共和となった満州合衆国で教師になる、というのはどうだろう」
「七族って何ですか」
「満州国の五族は日・鮮・満・漢・蒙なんだがそれに革命を嫌ったロシア人とパートナーのアメリカだ。但しアメリカは民族の名前じゃないので白人・黒人とする。日・鮮・満・漢・蒙・白・黒」
「・・・・」
「おォ!もっといいのが浮かんだ。七だから虹の色に例えればもっといい。すると日本は日の丸の赤、鮮は少し明るい橙、満は黄、蒙は緑で漢は藍。後は白人を青にして黒人は紫。どうかねこれは、七族共和の虹の国だ」
「(どうでもいいや)いいんじゃないですか」
「うん。待てよ、クレームがついたらやだな。やっぱり白人は白、黒人は黒とするか。いや、それとも」
「(いいかげんにしてくれ)チョッちょっとすみません。あのー終戦の時は先生はどこにいたんですか」
「・・・・」

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真夏のネイチャー・ファーム

2020 AUG 23 0:00:08 am by 西牟呂 憲

   炎天下 汗したたるや 色野菜

 暑い!熱波が押し寄せたネイチャー・ファームのかわいい野菜達も青息吐息。
 不思議なことにナスは去年ほど出来が良くなく、長梅雨の影響かとも思われたが、ピーマンの方は豊作で取れ過ぎるくらいたわわに成っている。
 昼間に水をやってもすぐ乾いて熱を奪ってしまうので朝やるわけだが、これが結構な重労働で作業着がグッショリになってしまうほど汗をかく。まさに汗と涙の果実である。

新種か?

 今年のチャレンジはこれだ。見たこともない新種の野菜に思った方、違います。
 実はこれキュウリ。過去何回も失敗したキュウリが収穫できた。
 今まではネットを張るのが面倒だったのでそのまま地面に這わせていたが、年に1本2本の収穫でダメになっていた。
 それで今年は脇に生えてきた竹を切って葉を落としたものを立ててみたところ、御覧のような一見ハイブリッド・キュウリが育った。遠くから見ると奇怪な植物が人の背丈よりも高く伸びているように見える。ただ、このキュウリ、あんまりおいしくはない。
 そろそろ秋蒔きダイコンでも始めるかな。
 しかし梅雨が空けてしまうとこのエリア、今度は夕立も降らなくなった。

 それにしても熱波といっていい暑さだ。ここではこの時期になれば夜は涼しいはずが、風のない日は眠れないくらい暑い。
 そうは言ってもお盆が過ぎたのは日の傾きでわかる。コロナも収まらないおかげで夏は台無しになり船の航海も中止になった(ここにいる分にはコロナは関係ないが)。これで一つ年を重ねるとは前期高齢者となった身にはもったいないとさえ思う。
 桂川のせせらぎは涼しげだが、音だけ涼しげでもこの暑さは堪える。
 誰も訪ねてこない。
「やぁやぁ」
 ワッ、ヒョッコリ先生だあ!
「また変なことやってるね」
「(何かイチャモン言うつもりだな)いやあ、どうですたまには冷たいモノでも出しますよ」
「おっ、いいね」
 引っ掛かってくれた。待てよ、話が長いと困るな。

この項

ヒョッコリ先生 戦争を語る

に続く

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(追記 収穫されたオバケ・キュウリ)

矢も楯もたまらず

2020 AUG 16 8:08:51 am by 西牟呂 憲

 矢で攻めても盾で防いでも勢いを止めることができない、それでどうにもならない気分を表題のようにあらわすのだが、まさにそれだ。梅雨は明けた。いい感じの南風(はえのかぜ)。 
 いつもであれば伊豆の島か保田・伊東、あるいは熱海・下田の花火大会を見にナイト・セーリングで行く所をこのコロナのおかげで花火大会は中止、島からは露骨に『来るな』のお達しが出ている。島は確かにクラスターでも発生したら大変だし、花火もねぇ。
 クルージングは三密でもなんでもないが、問題は着いてからガブ飲みして雑魚寝になるとさすがにヤバい。
 それでも夏になったら海は見たいし風も浴びたい。油壺から相模湾に出た時の伊豆大島や富士山が見たい、ましてあの長い梅雨が明けたんだから尚のこと。
 で、たまらなくなって一人車を飛ばした。
 但し、今回はクルージングには参加しない旨を連絡していた。毎日400人も感染者が発表されている東京からの参加は、メンバーが怯えるかもしれないと配慮したからだ。問題は泥酔した僕が大声で歌ったり踊ったりする可能性が排除できない。おまけに他のメンバーは神奈川だ。やっぱりハーバーの桟橋にまで行くのは遠慮するか。
 と思っていたら高速を降りて半島に向かう一本道は渋滞しているではないか。近場ならいいかと一斉に繰り出したのか、このあたりは帰省でもGo Toでもなかろうに(夏休み期間ではあるが)。見れば品川・多摩・埼玉のナンバーがウジャウジャ。仕方がない、半島の先の島にでも渡ってみるかとノロノロ進む。やっと大橋を越えるころには午後の日が傾きかけた頃だった。ところでこの大橋は以前は通行料を取っていたが今年の4月から元が取れてタダになった。
 遊覧船発着所で車を降りたらもうクラーッとするほどの熱さ。そして強い風が吹いていたが、体温のような風で全くさわやかさがない。ほうほうの体で車に飛び乗り鄙びたビーチに行ってみた。

人のいない浜辺

 なんだこれは。
 「コロナ対策のため市内全域で海水浴場は閉鎖します」
 こんなところは三密にもならないが・・・。
 色んなことを考えた。
 この熱さでは甲板に寝転がることもできない、車だからビーチでビールも飲めない(そもそも売っていない)、沖には強風による白波が立っている、見渡してもヨットは全然出ていない、船に触るぐらいはしたいなぁ、そういえばこの前のバーベキューのお金払ってなかった、コロナの奴め早く消えて亡くなれ、オレは1人でこんなところで何やってんだ、せめて反対側の湾の入口まで行こうか、相変わらず車は多いから帰りも渋滞だな・・・・。
 矢も楯もたまらなくなって車を回した。
 夕日スポットで相模湾を眺める。相変わらずヨットは一艘も見当たらない。夕焼けには早いが沈み始めた光に向かって思わずつぶやく。
「おーい、僕はここだよ」

 この日、淋しくはないが孤独だった。
 案の定渋滞にはまって3時間もかかって帰ったが、この車列は皆僕と同じで海を見るだけに来たのだろうか。

ヒグチのリスト

2020 AUG 9 10:10:48 am by 西牟呂 憲

先の大戦末期、ヨーロッパでの戦闘を終えたソ連軍は満洲・北方領土を侵すべく虎視眈々と南下しようと兵力を集中させた。満州における守備は関東軍であるが、戦力をかなり本土・南方に割かれており、尚且つ不思議なことに危機的状況にも係らず関東軍は楽観論が主流でソ連の対日参戦後は一たまりもない。しかも8月15日のポツダム宣言受領の前後はドンパチの真っ最中で即時停戦とはならなかった。
 戦車部隊の侵攻に対し、関東軍航空隊には敵戦車に対して特攻をかけて対抗。国境線の第107師団は山岳地帯でのゲリラ戦で29日まで戦い続けた。
 一方、アリューシャン列島では米軍と対峙したもののアッツ玉砕・キスカ撤退の後に対ソ防衛戦の備えとして南樺太の守備も兼ねた大本営直属の第5方面軍が編成された。
 8月18日、千島列島最北の占守島にソ連軍が上陸する。それに対し方面軍樋口季一郎中将は、有名な「断乎反撃に転じ、ソ連軍を撃滅すべし」との命令を出し、旺盛な砲撃と第11戦車隊の猛烈な突撃で食い止めた。浅田次郎の『終わらざる夏』に詳しい。この樋口中将の果敢な決断なかりせば北海道がロシア領にされたかもしれなかったのだ。
 樺太においても15日以降もソ連の侵攻は止まず、16日には新たな部隊が上陸し出し歩兵第25連隊は23日まで交戦した。
 その間、電話交換女子達が集団自決、停戦協定後の白旗が掲げられた赤十字テントへの空爆、引揚げ船への潜水艦に攻撃といった火事場泥棒的なソ連軍の振る舞いは、現在ロシア人と親しく付き合い好感を持っている私ですら不快感を感じる。
 それもこれもヤルタ会談でソ連の参戦をそそのかし領土の取引まで勝手にしたルーズベルトが悪いのだが。そして調子に乗って北海道の半分をよこせ、とまでほざいたスターリンの野望を打ち砕いた樋口中将の迅速・果敢な決断に敬意を表する。

 話は変わるが、多くのユダヤ人を救った『シンドラーのリスト』が映画によって人々の記憶に残り、『東洋のシンドラー』日本人外交官杉原千畝のリトアニアでのビザ発給が人口に膾炙する。かの樋口中将もユダヤ人から厚く尊敬されていることは御存知だろうか。
 話は大戦前に遡る。直接の引き金はヒトラーのユダヤ人迫害なのだが、ヨーロッパ全域及びソ連でもひどい目に合ったユダヤ人の一部はシベリア鉄道で遠く満州のハルピンにまで大勢きていた。これは計画倒れとなった満州国へのユダヤ人入植計画(通商フグ計画)による影響もあったためである。 
 計画そのものは頓挫し、紆余曲折があったものの昭和12年に第1回極東ユダヤ人大会が開かれるに至った。その際「ユダヤ人追放の前に、彼らに土地を与えよ」と祝辞をのべたハルピン特務機関長こそ樋口少将なのである。日独防共協定を締結した同盟国に対する激しい非難にユダヤ人達は喝采し、中には泣きだす人もいたという。
 その後もドイツからのユダヤ難民が満州を経由して米国上海租界に亡命する入国・移動の手配に尽力し、数百人のユダヤ人が難を逃れた。ユダヤ・ネットワークでは「ヒグチ・ルート」と呼ばれたらしい。
 この件はドイツのリッベントロップ外相から抗議文書が届くなど外交問題となったが、かの東条英機が理解を示し「当然なる人道上の配慮によって行ったものだ」と問題にならなかった。
 尚、樋口少将がハルピン特務機関への移動となった直接の原因は、ロシア語に堪能だったこともさることながら歩兵第41連隊長時代の部下だった相沢中佐が軍務局長永田鉄山少将を惨殺した相沢事件を起こしたため進退伺いを出したからと言われている。

 ユダヤは記憶する。あの旧約聖書を今に伝え信仰を絶やさない民である。
 1970年頃、異端の人智学者である高橋巌はスイスでヘブライ大學名誉教授のゲルショム・ショーレルから「樋口季一郎という人がいることで日本人を尊敬している」と言われた。
 2018年時点でも、樋口の孫である隆一氏がイスラエルを初訪問した際に「ヒグチ・ルート」で難を逃れたカール・フリードマン氏の息子さんから謝意を受けてもいる。 
 翻って日本人はユダヤ人を差別する感覚を持っていない。単に実利的な意味でなく、イスラエル・ユダヤとの関係を構築できれば世界史的な、安倍総理の言う地球儀を俯瞰した外交が展開できるのではないだろうか。

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贋作ジェットストリーム グラディス・ナイト編

2020 AUG 3 8:08:01 am by 西牟呂 憲

ーインストロメンタルのミスター。ロンリーが聞こえてくるー

 冬の日本を離れて暖かい東南アジアへ
 もっと寒い白夜の国へ
 どんな旅になることでしょう
 あるいは真夏の南米から
 オセアニアから
 旅はいかがでしたでしょうか
 旅先の思い出もさることながら
 母国の地を踏むことも楽しみかと

 夜間飛行のお相手はパーサーのジェット・ニシムロです
 本日はモータウン出身の女性ボーカル
 グラディス・ナイトの曲をお楽しみ下さい

 帰りたい
 帰りたいんだよ
 誰も待ってないけど
 帰りたいんだよ
 こんなになっちまって
 全てを失ったオレにも
 懐かしい場所だけは残ってる
 最期はあの街で死にたい
 こんなに年を取って
 追われ追われて流れても
 子供の頃を過ごした
 あの街を
 一目見てから 天国に行きたい
 先に死んだ ジョニーもサムも
 あの町にきっといる
 さあ 南に急ごう
 

 ディオンヌ・ワーウィックが、スティービー・ワンダー、エルトン・ジョンを誘い、最期にグラディスに声をかけて実現したスーパー・ユニットの大ヒット曲です。
 お終いは邦題「偽りのウェディング・ベル」です
 また空の旅でお目にかかれるのを
 お待ちしています

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勝負どころのこれから

2020 JUL 27 21:21:08 pm by 西牟呂 憲

 雑音を遠ざけてじっくり考える。浮かび上がってくる思いがやがて見えてくる。
 僕はポピュリストではないから世論を気にはしないし炎上するほどの読者もいないので、いくらでも暴論を書き連ねてもかまわない。この際ちょっと整理しておきたい。ただし右翼なのでリベラルの人は読まない方がいいですよ。
 安倍総理の果敢なところが発揮されたのは、予算を組み替えて『1人10万円支給』に舵を切ったところに凝縮される。その他、遅すぎる早すぎるとかまびすしいが『学校休止』『非常事態宣言』等打つべき手は的確だったと考えている。
 難を言えばあの新法の中身の薄さと評判の悪いマスクなんだが、パニックを起こしている国民にメッセージを送るつもりで滑った。マスクはたかだか数百億、一律10万円は12兆円だからマスクはやらなけりゃ良かったぐらいだ。
 手続きの問題はなしとしないが中小企業への繋ぎ融資も10兆円を越える枠であり、総理はまだまだ追加する気満々なのが頼もしい。
 締めて数十兆円は国債発行でまかない、その国債は全部日銀が購入する。流行のMMTによれば誰も困ることはない、人間の欲望には限りはないのだ。
 そこで改めて世界を見渡せば、先進国の中で最もダメージが少なかったのは日本だ。この際中国はあえて触れない。本当かどうか分からないことに加えて、今後まともに付き合う必要はないと思い至った。稼ぎたい人が覚悟を決めて稼ぎに行けば良い。そういう意味では韓国もそう。友好は目的ではなくて結果だ。先の結果はコメントなんかできない。
 EUの惨憺たる有様や、アメリカの凄まじい分断は日本にはない、あるけれど少なくとも移民問題からは解放されている。
 そこで少し前までのゾンビ国家からの脱却をひたすら志向すればいい。
 今回のテレワーク推奨で、取引先や同業者の動きを見ていて、いくつかのヒントがあった。
①『不要・不急の出張は止める』なにこれ。すると不要な出張を前提に仕事をしていたのか!
②『大人数の会議の中止』不思議不思議、見ていると何もすることがなくなる人がいた。こういう人は会議に出るだけなので、その人(シロウト)の理解のための資料が増える。ということはそのために負荷がかかる人が出てくる。
③『接待の自粛』自粛できる接待はしてもしなくても同じということが良く分かった。すると接待の(セットする)ために出社しているというオッサンがいる。
 要するに結構な給料を貰っていい気持ちになっているオヤジの大半が最もデジタル化によっていらない人達だったことが奇しくもコロナでバレたのだ。

 これから進むデジタル革命で上記の無駄がなくなる。それに加えて日本は何故か感染者数・死亡者数とも突出して少ない。自粛要請だけで済んだのは謎だろうが、この日本モデルを世界が見習おうとしてもできまい。なぜそうなのかはえらい学者センセイが分からないのだから僕にわかるはずがない。しかし中国のような監視社会でなくても充分に押さえられたことも事実だ。
 ぼんやりと思いついた仮説はこうだ。
 ベーシック・インカム或いはベーシック・アセット及びヘリ・マネは正しい。むしろ、放っておけば拡がる一方の格差解消の社会的コストは安くつくだろう。
 マスコミはそのうち書くだろう。財政規律の破戒だナンだ。要するにイチャモンの類なんだが、そういう話を載せれば溜飲が下がる人々は大勢いる。現在進行形の戦争の最中に有効な提言ならまだしも対案にもならない妄言を喜ぶのはいささかおかしいのではないかとさえ思う。
 リーマン・ショックの際に中国はなりふり構わず財政出動させ、立ちすくむ先進国にあっと言う間にキャッチアップした。勿論国内格差は拡がったが、そもそも自国民をいくら傷つけても押さえつけて構わない統制国家であり、それだけでは収まらずに他国への(自国内少数民族も)進行を隠そうともしないで切り抜けた。日本はどうか。
 政府がバブルを煽っているのだから足元の株価はご案内の通り。だがその恩恵に全くあずかれないゾーンがヘリ・マネによって救わればいいのではないか。
 その金で倹しく楽しみを味わいながらそこそこやってくれればハッピーなのだが、例えば全てパチンコでスッてしまうような輩は一定数いる。まさか上記中国のように統制はできまい。それでなくても既にAI・ロボットによってそのゾーンのできる仕事は恐ろしく手間のかかる生産性の低いものしか残っていないのだ。
 一見矛盾するが、煩雑で手間のかかる仕事をデジタル化するコストよりも人間にやらせたほうが安くつく、自動化されない。
 例えば凝った料理。材料の状況に合わせて仕上げるような仕事。或いは相手に合わせたサービス、即ち保育士、調停人、といった時間を掛けて双方が納得するまで丁寧に対応する仕事。そういう仕事の時間単価を上げる、または税率を極端に下げる、といった方策はとれないか。要するに職人を大事にする日本独特の文化にのっとればどうであろう。筆者としてはグローバル化ももうこの辺で先が見えた気がしている。
 すなわち、あんまりグローバル化が進むと国家を超えたある種の組織、例えばGAFAのようなオーガニゼーションが力を持ち過ぎて、それこそ陰謀論者が喜ぶような世界になってしまいそうな気がしている。
 余談であるが、ゼロ成長平和社会の一つの例として江戸期の都市における職人は大体月に十日も働かない。後は花見だ紅葉狩りだ夏祭りだ相撲だ正月だで遊んで暮らして無税だった(貧しかったが働きもしていない)。そういう巧の国になってもいいじゃないか。えっ、いやですか?もっと稼ぎたい?そうですか、すみません。

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