喜寿庵歳時記 晩秋
2025 DEC 1 16:16:52 pm by 西 牟呂雄
4時半には山の端に夕日がかかり、10分もしないうちに沈んでいくその間の最もお気に入りのショットです。
欅の葉がほとんど落ちて色が消えた芝生に絨毯のようになってしまうとそれはそれで見ごたえがあるもので、掃いてしまうのも惜しくなります、まあ掃くんですけどね。
そしてその落葉はセッセとネイチャー・ファームに運ぶんですが、ちゃんとした腐葉土になるかどうか。
栗を拾い柿を落とし、スーパー・ニンニ君を植えて、短かった今年の秋を実感しました。
この喜寿庵、築百年の代物で(関東大震災後)能登の被害状況を見て念のため耐震構造の検査を受けたのです。爺様が結構頑丈に作っているはずなのでタカを括っていたらとんでもない。見積もりを見て仰天しました。要するに壁の構造が今日の基準を全く満たしておらずこれでは、と業者が迫るのです。おまけにここは20mほどの崖の上ですからねぇ、まず助からない。
色々考えたのですが耐震だけでもやろう、ということになり今月から工事が始まります。しかも『なるべく外観は変えないで』との当方の我儘を聞いてくれたのはいいが、診断してくれた事務所が宮大工(神社や古民家のリフォーム専門)を連れて来てしまい見積はハネ上がりました。
そして、こういうことはどうも一遍に押し寄せるように起こるらしく、飛び地の後背地での砂防ダム建設もいよいよ取付道路を作り出しました。複雑な地権を縫うように買収し林を切り倒し、山肌を削るのです。
『タダで使っていい』と言ったもののどうなっているかは気になります。
行ってみるとこれが凄い迫力。あの森林が土砂崩れの跡のように無くなっていました。これで高さ5m程度ですかね。側まで行って見上げると山がのしかかってくるような錯覚に陥りました。取付道路はここを上った後、左方向に曲がって更に上の山奥に向かいます。
それでこの場所が開けると、写真左手にまた不気味なモノがこれ。
明らかに人口の手積み石垣が出現。山腹に墓石がありクマイドンの骨が発掘されたこのミステリアスな場所にまたもや謎が。
まさかご先祖様が山賊でもやっていて、この山深いところに密かに作った山城の遺構じゃないだろうな。そんな話聞いてないよ。
ここでまた私の悪い癖がでました。ひょっとして取付道路のおかげでこの忌々しい土地が観光資源になったりトラックが毎日往来することで付加価値がついたら。自動販売機でも置いて案内板を作って、いや、そんなミミッチイことじゃなくて温泉を掘り当てて・・・、アホらしい。
そもそも工事はこれから5年かかる上に資材置き場として『タダで使っていいです』と言っちゃったのだから。
それはともかく、いろんなことが動き出した実感がします。アーキテクチャーにコンストラクション。そして私は古希を過ぎます。来年にかけて何かが起こるのでしょうか、ふう、ひとまずビールを。
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