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屋形船大川堤桜(やかたぶねおおかわばたざくら)

2026 APR 3 20:20:07 pm by 西 牟呂雄

船宿 乗り口

お花見に屋形船を仕立てて隅田川を巡る、これ一度やってみたかった。
 浅草橋から柳橋までいそいそと歩くと船宿の看板。神田川から隅田川に抜けるところです。舟遊びの伝統はお江戸の昔から現代まで綿々と続いています。途中、戦中はそれどころじゃなく、戦後の高度成長時代には水質悪化や埋め立てで消えていましたが、70年代に釣り宿が観光用に今日の屋形船を復活させました。お陰でアタシなんぞもご相伴に預かれるわけです。なんたって柳橋ですからもうチョイとはずめば幇間も呼べますし御姐さんも。ただ、芸者衆は和装のアルバイト・コンパニオンですからお勧めしませんがね。

こんな感じの船内

 池波正太郎の江戸話は、このあたりから主人公が女を連れて船宿から上がってくる描写が秀逸で、憧れたもんです。
 まだ日のあるうちに船を出せば気分はもう高尾太夫をはべらせた伊達藩主綱宗公。

君は今 駒形あたり 時鳥(ほととぎす)

神田川を下って大川に出ると上流に向かいます。
 両国橋を右に見て蔵前橋へ、さらに上って厩橋(うまやばし)、駒形橋、妻橋(あづまばし)、言問橋(ことといばし)、桜橋(さくらばし、歩行者専用のⅩ字型の橋)をくぐったあたりから桜が見えてきます。白鬚橋(しらひげばし)の手前にアンカーを打って宴会が始まりました。
 ところでこの白髭橋から勝鬨橋まで14の橋が架かっていて(僕が子供のころは築地大橋はなかった)、かつて全部言えなきゃ江戸っ子じゃねぇ、なんて言われて必死に暗記した覚えがありますが、やってみたら忘れてた。

スカイツリーと桜

 カラオケが始まります。初めは無難なオジサン・ソング(平均年齢60代後半、僕が上から二番目の72才)でしたが、途中から時期的に『桜しばり』にしようとなったものの、さくら/ 森山直太朗、桜 / コブクロ、次は桜坂 / 福山雅治、あたりで続かなくなり盛り下がってしまった。
 ビールでお刺身、熱燗に天婦羅を堪能して酔っぱらった頃に柳橋に戻ってきました。
 フラフラと船を降りると気分は池波正太郎が描く『剣客商売』の秋山小兵衛。愛人である女将のおもとに別れを告げてもう一軒行きましたとさ。

現在の柳橋

 
 

Categories:春夏秋冬不思議譚 四季編

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