喜寿庵の異変 PART2
2022 JUN 13 0:00:28 am by 西 牟呂雄
富士山麓の喜寿庵に、ローテーションの花が咲く。
庭のはじっこに群生しているカキツバタが鮮やかに色をつけると、その隣にはスターダスト・フラワーが日を浴びている。
レギュラー陣が一斉にハーモニーを奏でる梅雨直前は、このあたりの田植えの時期にもあたる。
このスターダスト・フラワーは、遠目にも奇麗だが小さな花びらが芝生に散るとまた可憐である。
星形のクッキーが並んだようで、色合いもなにやらおいしそう。
間違えて鳥がつつかないかと観察しているが、どうもそこはそうならない、自然は奥が深い。
一方、チューリップや牡丹を終えた手作り花壇には異変が起こっていた。
ここは雑草を抜くでもなく普段はほったらかしなので、どこから来たのかこんな奇怪な花が出現した。
ツリガネソウの一種だろうが、花弁の中の点々が不気味。
何やら食虫花にも見えなくはないが食べているかどうかは分からない。
ところで以上のことは提題の「異変」といってもかわいいもんで、実は気候変動か祟りか大変な異変が起きている。
昨年、ポーチの前にある鮮やかな楓の葉の色がやけに薄い色づきだったのでおかしいと思っていたら、今年は全く枯れたように発芽しなかった。この木はかれこれ80年はこの庭を彩っていて、代々大切にしていたのだが、遂に樹齢が来て枯れてしまうのかと気をもんでいた。僕は秘かにこの木に『滝山(たきやま)』と名前を付けていた。
そして植木屋のオッチャンに相談したところ、最近こうなってしまう木があるとの話。
枝先に水が上がっていないとのことで、ご覧のように枝を落とされた哀れな姿に成り果てた。
身を切られる、というほどではないものの、一抹の寂しさはある。
よく見ると必死に生きようとはしているようで、幹のあたりから新芽が顔を覗かせている。
この木が元の枝ぶりに戻れるのかどうかは分からないが、仮に戻るにしてもその姿を見ることができるのは近所にいる(推定二才の)わが友、レイモンド君ぐらいだろう。
更に、ネイチャー・ファームでもひどいことになっていて、ナスもピーマンも大きくならず、ジャガイモに至っては一部が枯れてしまうという天変地異が起きた。
もっとも普段は何もしていないので原因は分からない。ひょっとしてテントウムシの大発生でもしたのかも知れない。それもこれも巷間言われている地球温暖化のせいだったらこわい。
地球よ、狂わないでおくれ!
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