大統領の演説 どうでもいい五つの疑問
2022 MAY 10 0:00:15 am by 西 牟呂雄
大統領は『戦争』も『勝利』も宣言できなかった。イリューシン80を飛ばすこともできなかった。西側に対する非難、自説の正当性を言い立てた。キーウでは核の入手が準備された、と根も葉もないことも言った。これが大国の大統領の演説か。北のあの国の我らのアイドルアナウンサー、李バアサン並みではないか。
戦争は邪悪であり、ロシアは即刻撤退せよ。
だが、避難するウクライナの方々はまるで旅行に行くようにこぎれいな服装なのが気になってしょうがない。我が国の忌まわしい沖縄決戦や東京大空襲の映像を見ると、焼け出されてボロボロになった痛ましい被災者が映っている。それに比べて、国境を越えて逃げる避難民に服装は普段すぎる。
アゾフスタルで2カ月も籠城した市民の方、何とか脱出できたのは喜ばしいが、脱出できた人々もそんなに惨めな服装ではない。あの製鉄所の地下にはコイン・ランドリーやシャワー・ルームもあったのかな。
いや、別に悪いことだとは言ってませんよ、ヤラセ映像とも疑っていません、不思議なだけです。
戦争は邪悪であり、ロシアは即刻撤退せよ。
義勇軍としてウクライナ入りした日本人がいるとかいないとか。他国からも参加した人も大勢いるはずだが、この人たちは今どこでどういうふうに戦っているのだろうか。犠牲者は出ていないのだろうか。
ところで、義勇軍はボランティアと訳されるように給料は出ない。これに対して給料を貰えばマーセナリ、すなわち傭兵となる。目下のウクライナに傭兵を雇う余力はないかもしれないが、例えばロシアとの対峙を明確にしたイーロン・マスク氏あたりが秘密裏に資金を提供して民間軍事会社に戦闘を委託するようなことはあり得る。現にロシアはワグネルの部隊を有償で使っているが、実態はシリア人などの外人部隊で8千人が投入された。
以前にウクライナ軍を指導していた米軍やNATOの精鋭は出国したのか気になる。どちらも大っぴらに支援しているのだからもしかして。
戦争は邪悪であり、ロシアは即刻撤退せよ。
実際の放送を見ていないのだが、ネットによれば『NATOはウクライナだけにやらせてないで何故ロシアと妥協しないのか』『市民が犠牲になるだけだから降伏したほうがいい』『成人男子に出国の自由を奪うのは許せない』等の発言で炎上したとか。
こいつ何様だ。遠く離れた東洋の島国で勝手なことをほざくんじゃない。ロシアに対して一体どんな妥協をしろというのか。まさかウクライナを差し出せとでも言うのか。全面戦争に持って行きたいのか。
ウクライナ軍は自分の独立を守るために自分の意思で戦っているのに降伏しろとは大きなお世話だ。
一時は保守系政治家として安部・菅元総理とも近く石原慎太郎をもたらし込んだものの、一朝有事には人のせいにしてでも逃げ出すという、戦後民主教育の悪弊を地で行くようなタレント弁護士の馬脚を現した。看板の政策は何度民意にはかっても拒否されると、サッサと足を洗ってテレビで稼ぎまくるだけの男でしかないのがバレた以上、もう姿を消して大坂に引っ込んでおとなしくしてろ。
それにしてもテレビ局はこんなカス野郎を何で使い続けるのか。このバカに賛同する視聴者はいるのか。
戦争は邪悪であり、ロシアは即刻撤退せよ。
核さえ持っていれば国際法違反だろうが国連決議だろうが、破ったところで痛くもかゆくもないのがハッキリした以上、例えば民間の財団や自治体が勝手に核爆弾を造って、あるいは闇市場から調達して日本や世界に独立を宣言したらどうなるのか。そういう潜水艦が独立する漫画があったが、僕だったら秘かに国後と竹島に運び込んで『我々は満州帝国の末裔である。万里の長城の外側を我等に返せ。さもなくばここで核を爆発させるぞ。なお日本国・ロシア・大韓民国とは関係がない』と宣言するがねえ。どうぞ、と言われたらそれまでだけど。
いや、冗談ですよ、冗談。
戦争は邪悪であり、ロシアは即刻撤退せよ。
未だにモスクワに留まっている日本人と連絡を取っている。彼はCNNやBBCといった報道を見られる立場にあるが、ロシア寄りの発言が多い。ただし、電話どころかメール・スカイプ・ズームに至るまで盗聴されている可能性があり、めったなことは喋れないとも言われている。その彼が言うには、プーチン大統領の居場所を誰も知らないのだそうだ。秘密のシェルターがモスクワ郊外に複数あり、どこにいるのかは明らかにされず、どういうルートでクレムリンその他の公の場所に来るかもわからない。まるでゴーストのように突然姿を現すとか。
そういう話を知ると、僕は想像力を掻き立てられる。あのミョーにむくんだプーチンは本物なのか。本人はとっくに死んでいて影武者が演じているのではないのか。マクロン大統領は『まるで別人だ』と言った。
そしてその影武者はオルガリヒとかネオ・コンやらに操られて戦争が始まったのではないか。操っているのは誰だ。戦争でロシアの体力を奪い、一帯一路の政策での見込み植民地化して搾り取ろうとする習近平の陰謀か。中露まとめて経済制裁し世界秩序の外に封じ込めようとするネオコンの戦略か。はたまたロシアの戦力を西側に張り付けさせて、その間隙を突いて南樺太と千島列島の占領を目論む日本の秘密機関なのか。噂ではSMC(サウス・マリウポリ・コミットメント)なる秘密結社が暗躍しているらしい。
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海に賭けた人
2022 MAY 8 7:07:54 am by 西 牟呂雄
出航してアレッとなることがある。天気予報や陸で晒されていた時と当たる風が違う。
この日も湾から出た途端、いつもの連休とは明らかに違い南風(はえのかぜ)の強風に驚いた。千葉方面に東京湾を横切ろうと考えていたが、さてどうしたものか。日差しは曇りで相模湾には既に多くのヨットが出ていた。
結局スキッパーの判断で、風を掴んで江の島方面に行ってみようということにした。わが愛艇はこういう場合に多数決はしない。スキッパーは慎重なのが分かっていて、それには異を唱えないのが不文律である。
風は強いのだが追い風に乗っていると風速はあまり感じない。ましてや海面は波頭が飛ぶようなこともなく、むしろ静かなのだ。ジブを思いきり出してみると、それだけで十分な帆走ができた。
今日のクルーは結局3人。スキッパーは酒を飲まないし、もう一人は若い初心者なので、僕はその子に舵を取らせてさっそく一人出航の乾杯をした。
滑るようにいい風を拾うと7.5~8ノットの走りで江の島に着いた。
ここのハーバーはオリンピックの会場となって設備が一新され昔の面影はなくなった、無論いい意味でだ。
若い頃から江の島には来ていたが、陸から行ったことはない。ましてや観光なぞしたこともない。この年になってあんまりだと頂上まで登ってみることにした。
ところが船を降りた途端に知り合いにバッタリ会ったので、ワインを開けて話し込んでしまった。
『どっか行くの』
『ウン。真鶴までかな。そっちは』
『ここで泊ってあした帰るんだ』
『あした?ゆっくりしてなよ。あしたオレ帰って来るから』
『あした午後から雨だぜ』
『雨ぐらいどうってことないだろ。ヨット屋は濡れるのが商売だろが』
こんな他愛もない調子ですぐに一本飲んでしまった。さてご飯でも。行きつけの(といっても何年ぶりかな)食堂に行くと、いつものオヤジさんがいない、見たこともない人が厨房にいるではないか。聞いてみると体を悪くして引退してしまったそうだ。で、刺身定食を頼んだがはっきり言ってオヤジさんの時よりまずい!特にマグロの刺身はダメだった。
さて、夕暮れになったので江の島観光に。
江の島は弁天様で名高いが、実は弁天信仰は神仏習合で仁和寺の末寺であった江戸時代まで、明治の神仏分離の際に宗像三女神を祀る奥津宮(おくつみや)、中津宮(なかつみや)、辺津宮(へつみや)の神社となった。廃仏毀釈の折には三重塔をはじめ多くの仏像が失われたが、やさしいお顔立ちの弁天様は残った。こういうことをするので明治の薩長政府は嫌いだ。
石段を見上げてエ~っと思ったら『エスカー』なるものの切符を売っていたので早速買ったが、ただのエスカレーターのことだった。頂上のあたりで日が暮れた。
翌日は曇天。風は昨日とは違う東風で、アビームにセールを出して一杯にはらませた。予報ではこの後北風に変わって雨模様である。東風だから相模湾内はうねりは立たない。きのうと同じく楽なセーリングである。
時節柄、知床の観光船の痛ましい事故の話になったが、荒れた海での操船技術の問題以前に、海の地形の認識のが足りなかったのではないか、という結論になった。岩場の近くの海底はそれこそギザギザで、油壷の周辺でも回航してきた学習院大学のヨットが荒天に遭難、麻生太郎の弟さんが亡くなった事故があった。
ついこの前も大事には至らなかったものの海上保安庁が出動する事態があった。観光船であれば、陸の近くを『見せ』るために近づくため、それこそコースの海を知り尽くしていなければ。それが30度も傾斜したということは一瞬に浸水したはずだから、余程の亀裂が入るほどの突っ込み方をしたのだろう。30度ならばスキー場の感覚でいえば、垂直に近い視線のはずで這いつくばることもできなかっただろう。
風が北に変わった。セールを広げると船足が早くなるとともに大きくヒールした。
入港すると霧雨が降って来た。
雨のハーバーはとても寒い。
その雨の中、一人の老人が歩いて来る。鮫さんだ!鮫さんは港の中のボート・ハウスに住んでいたが、そのハウスはずいぶん前に無くなって、鮫さんも姿を消していた。数年前に一度バッタリ会ったのだが、太平洋をヨットで横断して暫くアメリカにいたらしい。その後、グアムに行ったとか三重県で目撃されたとか噂されていた。
『寒いね』
『お久しぶりです。どうしてたんですか』
『オレ?ずっとここにいるよ』
『えっ、全然会わなかったじゃないですか』
『そうかい。ワシャしょっちゅう君を見かけてるがね』
『そうなんですか。今はどの船に乗ってるんですか』
『声がかかればどの船にでも乗るさ。海でしか生きられないからね』
答えになっていない。だが鮫さんに聞いた人生を思い出すとわからんでもない。この人は海に賭け、海に生きた人、本当ならばだが。
待てよ、もし本当なら100才くらいじゃないのか・・・。アレッ、いない!まさか。
詳しく知りたい方はどうぞ。
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定点観測の妙味
2022 MAY 1 9:09:20 am by 西 牟呂雄
喜寿庵のネイチャー・ファームの畔に植えてある枝垂桜が4月の初めには蕾をつけた。
3月一杯はほとんどこちらに籠っていたのだが、新年度になってさすがにテレ・ワークも飽きて山から下りようとした時に撮ってみた。
やけに赤いというか、咲いた時の色に比べて毒のあるような強烈さを感じた。
ところが途端にコロナが増えてしまい、ノコノコまたやってきてみると満開だった。
蕾の時とは似ても似つかない、淡く気高い花を咲かせていた。
ソメイヨシノが連なって咲くのも見事だが、この桜はポツンと立っている。
僕はこの桜が好きで、まるでペットを可愛がるような気持ちで眺めている。
するとおかしなことに、犬や猫にそうするようにこの枝垂れにも名前を付けてやりたくなり、それも例えば『フォーリング・チェリー』とか『マリリン』とかいった軽薄な横文字ではなく、漢字一文字にすると何がいいかとあれこれ思い悩み、『玲』という文字を選んだ。玉の鳴る音をあらわし、玉のように美しいことを形容する文字である。
そう名付けて眺めていると、涼やかな微風にたなびく姿はかすかに鈴の音がきこえるように揺れ、尚且つ輝くように奇麗なのだ。
思うにこの見事な色合いになるために、冬の厳しい寒さの中を耐えて何とかあの煮詰めたような蕾を付けてこその満開なのだ。そういえば蕾の色はフト血の色を連想させなくもない。
こういう変化を眺め続けるのも定点観測の醍醐味である。
ネイチャー・ファームには、同じくこの半年寒風に晒され20cmもの積雪の中を(ほったらかしにされつつも)生き延びたスーパー・ニンニ君達が健気にも育っている。ニンニ君は同じところでの連作は、こまめに追肥してやらなければならないから僕のようなシロートには無理なので、ネイチャー・ファームの中を転々としているが、これも長い目で見れば定点観測だ。
で、突然ここで自分という人間を定点観測てみたらということを思いついた。
例えば長いことここに立っている桜の『玲』が、頻繁にやって来る僕のことをどう見ているのか。
いかにも明るい都会の坊ちゃん、ジーッと蟻の行列を半日見ている少年、背中まで髪を伸ばしたバンド屋、遅まきながらのリーゼント・ボーイ、夕日が落ちるまでたたずむ詩人、負けてばかりいるギャンブラー、独り言をしゃべり続けるアル中、契約に思いを巡らせるビジネスマン、まったく腕の上がらないゴルファー、国籍不明のヨット・マン、じょうろで野菜に水やりする素人ジェントリー・ファーマー、古希にならんとするスノー・ボーダー、・・・止めた。
振り返ると水仙が花を開き桃の花が咲いた。この桃は源平と言って白とピングの花が一緒に咲くのだが今年は白ばかり。
定点観測をしていると、自然も姿を変えていくのか。ましてや生身の人間においておや。
我が身の変遷を振り返ってみて、一つ気が付いたことがある。この半世紀を通じて興味の趣くままに暮らし、それなりに精進したつもりではあった。しかし、風体は多少変われども、例えばIQが上がったとか品格が増したなどという事はない。だが、その間の様々なチャレンジが全部無駄だったかと言えばそう簡単には言い切れない。多少の役に立ち、多大な迷惑を振りまきはしたが、そこには存在していたことは確かで、その(中身は変わらないとしても)果実を味わうのはこれからに違いない。というどうにも爽やかでないオチになってしまった。
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大統領のイラ立ち
2022 APR 22 5:05:53 am by 西 牟呂雄
明らかに常軌を逸した表情と、氷のような不気味な目の色に居並ぶ閣僚達は声も出せなかった。
『バカボンスキー諜報省長官。ナチスト達に嫌気がさしている首都の住民が歓喜の声で我が精鋭部隊を迎えるという話はどうなった』
『ハッ、潜入工作員が自分の手柄を大げさに伝えていた模様で現在処分を検討しておりましたところ』
『そいつを死刑にしろ』
『それが・・・戦闘に巻き込まれすでに戦死した』
『それでは死刑にできずに市民として勝手に死んだのか』
『そのあたりの詳細について』
『ダー、か?ニエットか』
『・・・・ダー・・・』
『バカボンスキー、お前は収容所送りにする。刑期は1万年だ。連行しろ。次、オロカノフ北部方面参謀長。戦車が大量に破壊されて血税1兆ルーブをスクラップにしたそうだな』
『あれはフェイク・ニュースです。鉄血戦車部隊は健在です』
『ではなぜ首都を制圧したのちにオデッサに向けて進軍できていない』
『それはアメリカとNATOが密かに介入しているからです』
『オロカノフ。そういう報告がなぜ私に上がらない』
『今にも壊滅させ南に進軍が始まるからです』
『今にも、と言ったな。今なんだな』
『えー、2~3日うちには』
『私は3日後のことを今とは言わない。お前は今から北朝鮮に行け。今からだ。そこで思想改造してもらえ。次、キシダは何で調子に乗って制裁に乗っかってるんだ。バカボンスキー』
『大統領。先ほどバカボンスキー長官を大統領が収容所送りにしました』
『ナニッ、そうだった。FSBの連絡将校はいるのか』
『外で待機しているのはウソツキー中佐です』
『中佐?オレと同じか、大したことないな。すぐ呼べ』
『ウソツキー中佐、入ります』
『日本は制裁に乗らないという報告を上げたのは誰だ』
『日本に潜入している工作員です』
『ロシア人か』
『ニエット。日本人です』
『名前は』
『確かニシムロです』
『ナニ!あいつか。ジェット・ニシムロはエカテリンブルグにいた二重スパイだぞ』
『大統領はご存じですか』
『KGB時代に会っている。その後日本の総理だったシンゾーに嫌われてクビになったはずだが、そんなのを使ったのか。あいつはいい加減なローシだ。ローシのことを日本語で何というか知っているか』
『知りません。自分は中国担当であります』
『では教えてやる。うそつき、お前の名前と同じだ。ニシムロをポロニュウムで殺れ』
『現在日本にいる工作員はポロニュウムを持っておりませんが』
『お前が持ち込んで殺せ。今から行け。もうこうなったら最後の手段だ。グズコフ大将。核兵器特別体制は万全か』
『ダー』
『キエフとモスクワに一発づつ見舞え』
『・・・・モスクワは既に沈没しましたが』
『よほどのバカかこんな時につまらん冗談が言えるマヌケのどちらかだな。ここ、首都モスクワに打ち込んでアメリカの仕業に見せかけろ』
『大統領。いったいどうやって・・・』
『モスクワには北極海の原子力潜水艦から発射しろ。キエフは隠しようもないから地上からICBMでも何でもいい』
『あのっ、モスクワ市民はどうなりますか。避難命令は出さないのですか』
『そんなもの出せば自作自演がばれる。チェチェンの時と同じにやれ』
『我々はどうするのですか』
『グズコフ。モタモタするな。おお、そうだ!お前のような奴を日本語ではぐずと言うぞ。わーははははは』
『逃げろ』『逃げろー原爆が来る』『ワぁー』『大統領が狂ったぞー』
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どうにかなるのか 日本ハムファイターズ
2022 APR 14 6:06:01 am by 西 牟呂雄
何たることか。スポーツ新聞に『ドロ沼ハム ◎連敗』の見出しが何度踊ったことか。負ける方も負けるチームだが、ブンヤのボキャ貧には呆れ果てる。こういうのは泥沼とは言わない。『焼け野原』と言う。
東オーナーから『この戦力でまともにいったら100敗あるから奇襲しかないぞ』とコメントされムカついたが、現実のものとなりつつある。こうなったら奇襲では間に合わない。もはや撤退戦という難しい局面となった。
世代交代などと言うが、フタを開けたらバカと下手が吹き溜まっただけだ。撤退戦の奥の手は、大日本帝国の作法にのっとれば、玉砕と特攻である。
そんなに腹立たしいならよそのチームやセ・リ-グのヤクルトにでも乗り換えればいいかというと、年季の入ったファイターズ・ファンはそうもいかない。フライヤーズ時代から苦楽を共にし、札幌に行ってからも応援し続けていると今更後には引けないのである。
そもそもビッグボスは就任時に高らかに『ファンは宝物』と言った。しかし妙なパフォーマンスをされても、負け続けること自体がファンを大切にしていないという事には頭がいかない。その程度の知能しかなかった。
6日のロッテ戦のみっともないサヨナラ勝ちはなんだ、恥ずかしい!
10日の楽天戦のサヨナラも、先取点を取りながらすぐ追いつかれ、最後イニング跨ぎの北山がなんとか持ったからドサクサ紛れに勝ったものの、もう1イニングもつれたらダメだっただろう。北山に2勝目がついた。
そこで最後の切り札の秘策を展開し、焦土と化した札幌ドームに華と散ってこそ浮かぶ瀬もあれ。以下はオペレーション・ヤマトだ。
① ビッグボズの現役復帰
ここまで来たら何でもあり。現役に復帰しDH1番とか代打で出てくる。派手好きだから案外1割くらいは打つんじゃないか。或いは昔、150kmの速球を投げるほど肩が強かったんだから、一人位ならピッチャーもやらせる。どうせビリに決まっているなら玉砕にふさわしい。
どうせ監督は早期退陣だろうが、選手としてそのまま置いといてやる。
その時の監督代行は誰かって?100敗するならオレで十分。
② 必殺厄払い
とにかくリリーフの杉浦、キャッチャー清水、ファースト清宮。この3人が出てくると必ず負ける。もっとも16試合で4勝しかしていないので、レギュラーは全員出ると負けだが、こいつらがスタメン或いはPH、抑えで出ると、あ~今日も負け、の雰囲気が漂う。守備がダメ過ぎる清宮は1試合にエラーこそ付かなくても一度はヘマをしてランナーを生かす。走塁ミスもやらかす。デブだろうが痩せようが同じ。清水は盗塁を刺したことがない。本塁に突入されるとビビるのか、補球位置が前に出過ぎてタッチできない。杉浦のリリーフは言わずもがな。
事実、12日の西武戦で上記3人を全く出さず、ついでにビッグボスが何もしなかった試合は3-0で勝ったが、翌日、清宮をスタメンにし杉浦を投げさせて負けた(ただし杉浦は失点なし。キャッチャーは新人の古川)。この2連戦は昨シーズンの最下位争いのカードである。
③ バントの練習だけやってろ
万波・浅間、それに加えて上記清宮。こいつらはたまにHRを打って見せるから将来の大砲扱いされるが、長打はたまーに出るだけで三振が多い。浅間と万波は揃ってバントが下手、ド下手。バントなら練習しまくれば少しは腕が上がるはずだ。そもそもどうせ打てないんだからまぐれでランナーが出たら迷わずバントで進塁、ついでにスクイズくらいしか得点できない。
思うにこいつらは相当頭が悪いのだ。ビッグボスがほとんど物を考えてないのだから選手が考えなきゃならんのに、バカに向かって利口になれと言ってなった者は人類史上いない。私に向かって犬になれというのと同じである。
とにかく勝てない。上沢も伊藤も勝てない。この二人だけは試合を作るのだが二番手からが箸にも棒にも掛からん。新球場の建設なんか止めてダルビッシュと大谷に百憶づつ払って今年だけでも助けてもらったらどうだ。
いつの間にか松本がパ・リーグの打率トップだと、ホームランがリーグトップ!ふざけるな。
その昔、パ・リーグの全球団相手に一試合◎千円総ニギリで戦っていたが、こうなったらリーグを超えて阪神とどちらが先に百敗するかで〇万円の勝負でも挑むぞ。どこかに同じ思いで不貞腐れているトラ・ファンはいないのか。
あきらめずにCSを目指せ!ファイターズよ
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魂が宇宙を漂う話 Ⅱ
2022 APR 10 1:01:32 am by 西 牟呂雄
『おい。おい』
『え、なんですか』
『オレだよ。しばらくだったな』
『あぁ、オマエか。いや、久しぶりだな』
『5年経ったんだよ。どうしてる』
『相変わらずだよ。ヤボな仕事したり船に乗ったり、そうそう野菜造り手掛けてるけど、忙しいんだかヒマなんだか。ちょっとオマエどこだよ。顔がよく見えない』
『バカ。オレは死んだだろ。顔はもうない』
『・・・そうだったな。もう5年か。お前からはオレが見えてるのか』
『見えるわけないだろ。視覚が無いんだぞ』
『それもそうか。待てよ、じゃなんでオレだって分かったんだ』
『こっちは真っ暗なんだよ。そこを歩いているような漂っているような感じだな。そしたら不思議なことに少し光を感じたんでそっちに行こうしてたらなぜか夢から覚めたように意識がはっきりしてあ~っあいつのことだな~という一種の覚醒があって今だな。オマエだってことはすぐ気が付いた』
『凄いな。死んでエスパーになったのか』
『いや、今オマエは寝てるんだよ。その夢の中に入ってこうして話をしてるのさ』
『夢か。どうりでハッキリしないと思った。するとオレが死んだらその真っ暗なところでオマエとまたこうして話せるのか』
『そうはいかない。だってオレは幽霊といえば幽霊なんだから夢なんか見ないし』
『なんだよ。それじゃオレも生きている奴の夢に入り込むしかないのか』
『どうもそうなっているらしい。死んでから5年経って初めてだ』
『ふーん。そんならそのうちまだ元気な息子さんや娘さんの夢でその後のことを聞きゃいいだろ。よりにもよってオレの夢じゃもったいない』
『無論オレもそう思うんだがうまくいかないもんだ』
『多分何かのワザとかコツみたいなものがあるかもしれないな。修行が必要か』
『さあな。こっちにきてからじゃ修行も何も、体もなけりゃ時間の感覚もない』
『苦痛もないんだろ』
『まあそうだ』
『だがオレの所にはうまく来れたな』
『腐れ縁だからな。別に来たくもなかった』
『待てよ。オレはまだ生きてるんだよな』
『そりゃそうだろ』
『するとオマエはオレの夢が勝手に作っている幻という事だよな』
『断じてそれはない。オレがお前の幻想などありえない。断じて認め難い』
『まあそうだろうな。オレだってやだよ、何が悲しうてお前の台詞を妄想しなきゃならんのだ』
『よし、オマエも死んで見りゃいいだろう』
『それは構わんが死んだ幽霊同士は会うことも話すこともできないんだろう』
『だからさ、二人で誰かの夢に忍び込むんだよ。そうすりゃ勝手に話せるだろ』
『ほう、それならいいかも知れんが、誰の夢に入るんだ』
『タカオでどうだ』
『おっ、そりゃいいな。あいつとは決着がついてないからな』
『ん?決着?』
『ほら、今から半世紀も前に大モメにモメたやつ』
『あー、あれか。明日のジョーは死んでたのか生きてたのか、のことか』
『そうだよ。オマエが息を引き取ってたんだ、って言い張ったあれ』
『それはあの時に論破したはずだが』
『バカ言え。一方的にオマエガ返事をしなかったのはすでに死んでいたからだ、と論争を打ち切ったんだよ』
『一方的とは何だ。タカオは答えられなかったじゃないか』
『アイツは一言、ジョーは白い灰になった、と言ったんだよ』
『それじゃオレが論破したことになる』
『ならない。白い灰が死んだことを表していない。死んでいるなら白い骨でなければならん』
『同じことである』
『いや、違う。骨は灰ではない。DNA鑑定ができる』
『バカなことを抜かすな。よし、それじゃ今からタカオの所に行くぞ』
『上等だ。早く行こうぜ』
『早く死ね』
『何だと』
『死ななきゃアイツの夢に忍び込めんだろう』
『そうか・・・。オレは生きてたんだ』
ワッ! 危なかった。だけど死ぬのもこんなものかもしれんな。
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可愛げというもの
2022 APR 1 7:07:18 am by 西 牟呂雄
喜寿庵で地元の慶事があって正装して参加したところ、あのテキトーの塊であるヒョッコリ先生(推定95才)がレイモンド君を伴って現れた。先生は紋付き袴のいで立ちでさすがに浮いていたが、傍らのレイモンド君もご覧の正装でこれはなかなか可愛らしい、人気者になっていた。レイモンド君(推定2才)は友達になった僕をしっかり覚えていてニコニコ笑ってくれた。
レイモンド君はなんでも一生懸命やる。
トコトコ走って会場の端っこまで行くと、そこに小さな段差があるのに突進してベチャッという感じでつぶれる。しかし体が柔らかいのと体重が軽いのでダメージはないらしい。そして仰向けになると、起き上がろうとしているのかブリッジをするように反り返る。当然起きられないのでくるりと腹ばいになって頭を床につけてもがいているうちにデングリ返しになってしまった。
そしてその間、保護者であるはずのヒョッコリ先生は全然面倒を見ないで、勝手に知り合いと挨拶したりビールを飲んだりしている。そうなると放っておけない、どこかに行ってしまわないようにレイモンド君を追い回すのはなぜか僕になってしまった。
すると、司会者が先生を指名してスピーチになった。久しぶりのヒョッコリ先生節だ。例によって訥々と話し出したが、やはり何を言っているのかはよくわからない。元々支離滅裂な人だったのは知っていたが、今日のは特に『世界平和にとって』とか『我が国の将来は』と怪しげなことを喋っている。待てよ。いつもとチョット違うな。
普段はものすごい早口なのだが今日はゆっくりと丁寧だ。さらに見ていると、実に一生懸命言葉を選んでいることが伝わって来た。つまり普段の口から出まかせではなく、考えながら話している。いや驚いた、そんな芸当もできるんだ(内容については最後まで聞いたがどうってことはなかった)。汗をぬぐっている姿に、不覚にも可愛らしさを感じたものだった。
そこでハタと気が付いたのだが、前期高齢者の僕は体力・知力の衰え著しく、今まで何でも手抜き足抜きでやってきたというのに、今ではやることなすこと一生懸命感が満載。
体力面ではゴルフ・クラブ(途中でメチャクチャになるのは前からだが)を振っても、ヨットで舵を取ってもスノボを滑っても、ハタから見れば『あのジイさん、一生懸命だけどよくやるぜ』と笑われているに違いない。フォームがなってない。そしてその姿は見ている側からはカワイくも何ともないことは容易に想像できる、はっきり言ってみっともないだろう。
また、例えば英語を読むのにサッと読むことができない。単語を忘れ過ぎているからだ。もちろん英語を勉強していなかったせいもあるが、前は勢いで読めて喋れた。今では電子辞書なしではとてもとても。たまに知ったかぶりがバレた時のアタフタぶりはさぞ見苦しいことだろう。
もっと言えば、歩き方、酔っぱらい方、笑い方、怒り方等、立ち居振る舞いの全てで可愛げのカケラも無いのが、なりたてのジジイというモノではなかろうか。もう少し枯れて動きが鈍くなった頃にやっと『あのオジイチャン、何かかわいいね』となると思う。実に面倒な年になったもんだ。
逆に、今は何をやっても可愛いレイモンド君も少年になって生意気なことを言ったり考えたりするようになった日には一人前のクソガキになってしまうことは間違いない。その両者のカーブ(仮にカワイゲ曲線と呼ぶ)が交錯する年が将来訪れる日が来るだろう。それは3年後か5年後か(10年後ではこちらの脳がアヤシイ)。
そうだ、その均衡時期が来たらレイモンド君を連れて旅に出てみよう。どこに行って何をするか今から計画を立てておこう。老後の楽しみができたぞ。
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どういうことだ 日本ハムファイターズ
2022 MAR 25 22:22:46 pm by 西 牟呂雄
世情騒然としているが、人間は例えささいなものでも楽しみがなければ生きてはいけない。それはそれ、これはこれで野球の開幕が楽しみなのは別に罪ではない。普段、コロナだ戦争だと厳しい現実に対処しながらも、ファイターズ・ファンを止めるわけにはいかないのだ。
キャンプ・ニュースを席巻したビッグボスがどれ程のものか、しかも開幕は宿敵ホークスである。昨年は共に不本意にもBクラスに(こっちはいつもだが)沈んで捲土重来を期す、相手にとって不足はない。
ビッグボスは勢いのまま開幕になんとドラ8新人の北山だ。それなりに評価が高いが相手は千賀だぞ、本気か。さらに聞くところによると『遊んじゃいます』とバカ丸出しのコメントまでして、藤本監督は『一発で仕留めるように。こっちは真剣勝負』と応じたとか。
長年の懸案だった中田を出し、ベテランも思い切って入れ替えた稲葉GMの手腕にビッグ・ボスが応えられるか、息を詰めて開幕戦に臨んだ。無論、フォースの準備のための缶式びいる弾の準備も怠りない。両監督の登場。ビッグボスは球場内に配置した『偽』ビッグボスにスポットライトを当てて盛り上げると、藤本監督は輿に乗って登場しプレイ・ボール!
千賀は初めから158・160kmを投げて気合十分。返す刀でホークスは北山に襲い掛かり満塁にまでするが、北山も結構いい。25球も投げさせられたが凌いだ。そして2回までで、去年はショート・スターターだったミスター・スポック加藤に繋ぐ。
あれ!石井が一発放った。あれは失投だな。
加藤はすぐ代えて根本に、5回には何とエース伊藤大海まで投入。おいおいトーナメントの決勝戦か?
サイボーグ千賀は7回に近藤に打たれたが、ピンチを交わしてマウンドを降りた。時々薄ら笑いまで浮かべて8Kの余裕の降板だった。
一方ビッグボスは明日の先発を予告している堀を送る。これ、明日からどうするの。まさか本当に遊んでるんじゃないだろうな。この投手起用、長嶋監督がライオンズとやった日本シリーズを彷彿とさせる。
8回、昨年の不振のA級戦犯である杉浦。案のでは定パカパカ打たれて満塁にされ、これまた出ると打たれる西村は代打で出てきた新外人ガルビスに逆転ホームランを喰った。杉浦ー西村で去年何試合落としたか知らないのか。
結局、ビッグボスは楽しかったのだろうがドタバタのリレーをしただけで、試合は絵に描いたような力負け。メチャクチャだ。
面白いといえば面白いが、バカみたいでもある。僕の頭にある不安が湧き上がってくる。ビッグボスは本当に何も考えていないかも知れない・・・。
あしたは東浜が来る。
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ウクライナのスナイパー
2022 MAR 21 0:00:14 am by 西 牟呂雄
別に戦争を煽るつもりはなく、ひたすら停戦・平和を祈っております。
アンドレイ・スコベツキー少将
セルゲイ・ポロフニャ大佐
アンドレイ・コレスニコフ少将
ビタリー・ゲラシモフ少将
オレグ・ミトヤエフ少将
いずれも今回の侵攻で戦死したロシア軍の高官である。侵攻とそれに至る国家の意思は邪悪かつ憎むべきものだが、戦死された人を嘲る気にはなれない。
オシントから拾っただけで5人にも上る将官の戦士は、狙撃によるものと言われている。狙撃、すなわち遠距離からの高性能ライフルで仕留められた。
通常このクラスの指揮官が最前線のコンバット・ゾーンに行くことは考えにくいが、そうせざるを得なかったのか、或いはウクライナのスナイパーがそこまで肉薄したのか。ちなみに先日閉幕した北京パラリンピックにおいて、ウクライナに最初の金メダルをもたらしたのはバイアスロン。ノルディック・スキーと射撃を組み合わせた競技だ。この国の射撃は伝統があるのだ。
その昔、独ソ戦の時代に赤軍には2000人もの女性スナイパーがいた。
その中でも飛び抜けて成果を上げた伝説の兵士がいた。リュドミラ・パヴリチェンコ少佐、その名の示す通りキエフ出身のウクライナ人女性である(~~~ンコとつくのは~~の子というウクライナ語)。
若いころから競技としての射撃に打ち込み、キエフ大学に進学した頃に戦争が始まると狙撃手に志願する。トカレフを手に擬装を纏って長時間潜伏し、進軍した敵を背後から狙撃した、成功は数百人。
連日ウクライナの士気の高さが報道される。女性もどんどん志願しているが、パブリチェンコの伝統を受け継ぐ人々だろう。
彼女は戦場からは無事に帰れたのだが、赤軍の英雄として没後の遺体は皮肉にも現在ウクライナを侵攻しているロシアの首都、モスクワのノヴォヂヴィシエ墓地に埋葬された。
狙撃手は敵中に孤立するケースが多く、2000人の女性スナイパーで生還できたのは1/4に満たない。リーザ・ミロノヴァ、モスクワ出身。ニーナ・ペトロヴァ、狙撃教官から48才で義勇軍に志願。アリヤ・モルダグロヴァ、カザフスタン出身18歳。ローザ・シャーニナ、入隊前は保母さん。いずれも名を成した狙撃手だったが戦死した。
鮮やかに基地を叩いたロシア軍だったが、プーチンに上っていた情報の精度が悪すぎたのか、当初の戦争設計は成り立っていない。ロシアはその後の個別戦闘で押し込んだがそれで済むと思っていたのか。分割・傀儡政権、どちらのケースもウクライナ人の中に残り続ける憎しみを消すことはできず、仮にあの広い国土を占領するとしても今展開している以上の兵力を割けない。ロシア陸軍の常備兵力は27万人と聞く、半分以上を突っ込んでいてあれだ。
このままでは長引けば長引くほど勝てなくなる。ウクライナはチェチェンやジョージアとは違う、どうやって統治するつもりだったのか。破れかぶれで核を使ってしまえば、(小型の限定核を無人の荒野に使うのだろうが)永久にロシアは破綻する。中国も態度を変える。
偽旗作戦(false flag tactics)も既に見破られ、情報戦でも押され気味、サイバー戦もどうやら効果は限定的に見える。
帝国陸軍が大陸で、アメリカがベトナムで、ソ連がアフガンで経験したことをプーチンが学んでいるとすれば、そろそろ国内に向けて恰好のつく落し所の結果を交渉するはずだ。
待てよ。こうまで無理筋の戦争をプーチンが仕掛けた要因について、いかにもと言える合理的なものがない。真珠湾をやっちまった裏にハル・ノートがあったのだが、アメリカ人でその存在を知る者は皆無。我々の知らないハル・ノートをプーチンに突き付けた陰謀はないのか。
例えばアメリカの圧力を受けたくない某国がNATOをそそのかし、ウクライナに核が配備されたとプーチンに吹き込んだ。或いは中国を追い詰めるためにウクライナのNATO入りを煽ってプーチンを切れさせ習近平に踏み絵を迫る。・・・・あんまりふざけてると顰蹙だから止めておく。
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ZOOMの向こうの悲しげな眼
2022 MAR 16 0:00:59 am by 西 牟呂雄
顔はカメラの向けられず俯いていた。
「何てことをしてくれたのだ」
「皆さんに恥ずかしい」
「我が国は世界の信用を失った」
「何て事をしてくれたのだ」
「私があやまってもしょうがないが申し訳ない」
憔悴し切った声には生気がない。
相手はエカテリンブルグにいるロシア人。10年に渡るパートナーである。来日時には我が喜寿庵にも来て、たまたま来ていた学生たちと交流したこともある。
大学工学部を卒業してエンジニアとしてスタート、ソ連が崩壊した。その後ジョブ・ホッピングした後に起業してあの国有資産のブン取り合戦のさなかで経営してきた。まじめでロシア人にしては珍しく酒が飲めない。個人的にはいかなる状況下でも、彼との友情に応えたいのだがやれることは狭まりつつある。手仕舞いか凍結か。日本は非友好国認定された。
耳障りのいい情報だけに頼ってプッツンした大統領が悪い。クラスター爆弾、病院・学校空爆、次はマスタード・ガスか・・・限定的な核。
核が使われたらNATOは黙っていない。核に対して核が使われなければ抑止理論そのものが破綻する。プーチンはそこまで狂ったか。もう他人事ではない。モスクワの地下ではすでに凄まじい情報戦が繰り広げられていることだろう。
今もモスクワにいるさる日本人は侵攻直前まで、そんな心配はない、いったい何の大義があってキエフを攻めることができるのか、議会も機能している国でそんなことが始まるはずはない、西側報道はヒステリーだと断言してメンツを失った。現在は、これ以上経済制裁を受けてもっと酷いことをしでかさないか、と恐れている。
街は警察官の数が目に見えて増え、おかげで治安は保たれているらしい。デモの光景が今までは放映されていたが、今後は見ることはできないだろう。報道規制が凄いことになりつつあるからである。あのロシアのスキンヘッド国連大使など、仕事とは言え全くの嘘っぱちを読み上げさせられているのは気の毒にさえなってくる。世界はカティンの森を忘れはしない。
ロシア国内にはフェイク・ニュースが入り乱れ、国営テレビでは傭兵まで使うロシア軍は平和のために戦っているのだそうだ。ネットの統制も時間の問題だろう。ウクライナではお家芸である略奪・殺人・暴行が始まるに違いない。
悲惨さ、非情さ、残酷さ、不条理さは今更ブログで私が書くどころではない。
翻って、21世紀になってまでもあのような愚行が現実に起こり、それは我が国周辺でいくらでも可能性を秘めているという事実だ。前期高齢者である我が世代はイザという時に備えなければ。人間の盾にしかなれないだろうが、海に囲まれたわが国では子供がボート・ピープルになってしまう。
無論プーチンは言語道断である。しかし、まともなロシア人も多いのだと付け加えたい。既読の読者もいるかも知れないが、あくまで冷静に思い出を記しておく。
「ワタシの名前はアリョーナです」
「こんにちわ。日本語が上手ですね」
「・・・・」
同行のアレクサンドルが慌てて何か言った後、教えてくれた。
「彼女、『じょうず』がわからなかったんだよ」
訪問先のマネジャーが『ウチの娘が日本のアニメが好きなんだがセリフは吹き替えだ。ところがテーマソングは日本語で流れて日本語の字幕が映る。それを覚えたくてネットで日本語講座を見つけて勉強しているんだが、日本人とナマの日本語を話したことがない。電話するから話しかけてやってくれ』と言って受話器を取ったのだった。
「おとなになったら日本に来てください。待っています」
あれから10年。きっと飛び切りの美人になっていることだろう。
気が重い。平常心を保ちつつウクライナの安寧を祈る。
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