国境を考える Ⅵ
2015 APR 11 4:04:32 am by 西 牟呂雄

飛び地で調べていたら、カリーニングラードやジブラルタルだけじゃなく世界中に奇怪な飛び地があることが分かった。

この入り組み方
びっくりしたのはこのバールレ・ナッサウというオランダの街だ。隣りのベルギーから5km程国境を越えた所にある。黄色い部分がベルギーの飛び地だが、モザイクのようにギザギザ。家や店の中にも国境線があって、玄関が面している方の国籍なのだ。更に良く見るとそのベルギー領の中にまたオランダがある複雑な状態である。ベルギー領はバールレ・ヘルトフという地名になる。どうやら公爵領を残したままオランダ国になり、その後ベルギーが独立したのでこのような国境まみれになったらしい。

カフェにも国境線
他人事ながら、税金や就学・就職などで困ることはないのだろうか。何よりも万が一戦争にでもなったらどうする。まぁ言葉は同じフラマン語で、何代も住んでそれなりに暮らしているうちに奇跡のように融合してしまったのだろう。近所同士で結婚したら国際結婚になるのか。
択捉島に国境線が引かれる『夢』を見たことはこの国境シリーズで書いたが、無粋な線も引かずにグチャグチャ溶け合ってしまうようなことは出来ないものか。そのうちエトロフ語ができたりして。
『すっぱしね』・・ありがとう (ロシア語スパスィーヴァから)
『だすびっちゃ』・さようなら (ロシア語ダスビダーニャから)
『はらしい』・・・すばらしい (ロシア語ハラショーから)
『オモーテヌシ』・面倒見る (日本語オモテナシから)
『アズマーシ』・・質素な (北海道弁のアズマシイから)
なんてね。
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