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8月15日終戦に因んでのある話

2015 AUG 24 22:22:46 pm by 西牟呂 憲

 今年は10年毎の総理大臣談話が出ました。いきなりこのブログに軽薄なことを書くのは趣旨が違うかとも考え、少し落ち着いた時期まで待っていました。
 私自身は靖国神社にも行き、安保法制改正に賛成で、安部総理を応援するプチ・ライトです。

 あんな戦争はやるべきでなく、これからも絶対にしない。これは反省します。
 負けてしまったのだからツベコベ言えないが、一回負けたくらいで卑屈になることはない。
 今後半島・大陸には絶対深入りしない。どうしてもと頼まれたら考える。北方領土は返して欲しい。

 といった認識です。
 ところが先日さる方の著作を読んで心の底から感動しました。
 その状況が凄い。
 8月15日に終戦の詔が出され、大陸の現地部隊はそのまま武装解除となるのですが、その際武装解除潔しとしないという強行派が台頭し異常な緊張状態になったのです。
 著者は,戦前の玄洋社の流れを引く宗教関係者で、投獄されたこともある人です。懲罰的に徴兵されて関東軍の万年二等兵にされました。その部隊が詔を聞いた後大隊長(大佐)以下思考停止になっていた時に『お前なら』と駆り出され、部隊に向かって武装解除の演説をした人物です。この、世間では無名の烈士の声にプチ右翼の私は心を打たれました。以下、私見をはさむことを恐れ全文を引用します。尚、出典については必要に応じて対応するつもりですので悪しからず。

「諸氏は今回の敗戦を建国以来の大恥辱として、失望と憤懣の情に耐えないであろうことは、私といえども同感であります。だが、勝敗は戦うものの常であり別に不思議はありません。だが、この戦争が敗北に終わることを予言した、大預言者が日本にいたのであります。今この預言者の名を私の口から申しませんが、その人は戦前不敬不逞の人物として当局より弾圧され獄中に投ぜられ、迫害されました。今回の大戦に日本の指導者は八紘一宇の大理想をかかげこの戦を聖戦と称し、国民に奮起をもとめました。だが世界の諸国はこの戦いを聖戦などとただ一人でも認めるはずはありません。まず中国に侵略し測りしれない不幸を中国人民に与えたのであります。強烈な中国の抵抗にあって戦線は長期化し、泥沼化して、如何ともしがたき状態に入ると、日本の指導者は百年戦争を覚悟して戦えと国民を激励したのであります。百年といえば孫子の代までも日中が戦わざるをえないのですが、国民はこれを信じて戦うでしょうか?国民の意思をを無視した戦争が勝利に終わるはずがありません。更に戦争は米英を相手に拡大し、日本の困難は一層加わったのであります。どんな困難に会おうとも日本は神国である天佑神助によって最後の勝利は我にあると豪語した指導者も、祖国日本に爆弾の雨が日夜降り注ぐに及んで一億聡玉砕を叫びだしたのであります。賢明なる諸氏よ。一億玉砕して日本列島に何が残るというのでしょうか?彼らが信ずる現人神天皇も日本国民も共に地上より消滅することではありませんか?もはやここに至っては八紘一宇も聖戦も夢のまた夢であります。一億玉砕といえばいかにも壮烈な言葉に聞こえますが、これは日本民族滅亡論なのであります。これをあくまで強行しようとしたのが日本の軍部を中心とした指導者であります。狂える一匹の狼は多くの羊を犠牲にしてあくことを知らざると同様に、狂える指導者に引きずられ地獄の果てまで行かんとした国民は、九分九厘のところで引き返したのであります。それが即ち日本降伏という最後の切札でありました。期待した神風は一度も訪れず、天皇の御稜威も今やその光を放たず、日本は歴史の審判に服さざるをえなかったのであります。顧みれば世界の歴史において稀世の英雄と称された幾人かの英雄が出現しました。古くはアレキサンダーといい、シーザーといい、ジンギスカンといい、ナポレオンといい、近くはカイゼルといい、ヒトラーといい、武力をもって世界統一を夢見た人々であります。だが、誰一人として成功しなかったではありませんか。しかるに日本の指導者は、歴史の事実に学ばずして天皇を擁して八紘一宇の旗を高らかに掲げて立てば、天下のこと手につばして成るべしと考えた。お粗末極まる人々でありました。そして失敗し、敗北し、今日を迎えたのであります。もし日本が世界を統一し、人類の指導国として仰がるる日ありとすれば、武力を放棄して道義を以て世界に冠たる栄光を輝かすその時であります。流血を以って得たものは流血を以って失うことは自然を貫く因果律であり、歴史の証明するところであります。なぜなら流血の恨みは深くして、一朝一夕に忘れ去ることはできないからであります。いつかは時を得て報復をせんと心中深く決しているからであります。現に今諸氏が持ってる兵器に執着しその提出を拒否している事実こそ、中国人の怨恨を恐れ報復を恐れているからではありませんか?もしその恐れなしといわば何を好んで敗軍の兵が兵器を必要としているのでありましょうか?日本が武器を放棄して平和の使徒として立ち上がろうとするとき・・・。これを怯懦の民として笑うものがありましょうか?どの国もこれを理想とし、これが実現せんことを願っているのでありますが、率先してこれを実行する勇気なきを悲しんでいるのであります。今回の敗戦は日本及び日本国民を、武力の迷信と悪魔の陣営より脱せしめ、平和の使徒として神の陣営に迎え入れんとする神慮にほかなりません。この神慮にそむくことあらんか、日本の不幸と悲惨は更に倍加し、再び立つ能わざる日を迎えるか、測り知れないのであります。むしろ我々は喜んで武器を放棄し神慮にこたえることこそ、日本民族の使命を自覚した英雄的行為であり、この行為に対し中国人民も双手を挙げて賛成し、我等を同文同種の兄弟として、祝福するであろうことを疑いません。今諸氏の立場は歴史的試練の絶頂に立っておりその右にするか左にするかによって運命は決せられ、栄光と恥辱に別れざるを得ないのであります。願わくば諸氏の決断に、あやまちなからんことを祈るとともに、諸氏が将来の日本の柱石として光栄ある生涯を送らんことを祈るものであります。」

 これ、敗戦直後の殺気立った武装部隊の前での言葉ですよ。その見識と度胸に脱帽せざるを得ません。切羽詰った時にこそ、こういう偉人が出ることが日本という国の国柄なのではないでしょうか。
 

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Categories:言葉

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