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インドにもいた その1

2015 SEP 6 11:11:21 am by 西牟呂 憲

 出発の日は小雨が降っていた。きょうは成田から。ぼんやりと車窓を眺めていると、下町の街並みが随分とマンションだらけになってきていることに気づいた。

ITビル群

ITビル群

 成田から飛び、シンガポールでトランジットして延べ15時間。バンガロール空港に降り立って驚いた、涼しいのである。ドライですね。バンガロールはご存知の通り世界的にネットワークを張っているITの一大集積都市。
 ご覧のビルは全てそういった関連の会社が入っており、24時間世界中と繋がっている。
 但し、このインフラを出資したのはシンガポール政府。タダ同然の土地にインフラ投資をしてベンチャーを育てる、シンガポールが中国・東南アジアでさんざんやったビジネス・モデルだ。ここでもしたたかなインド商人と華僑が鍔競合いをしているかと思うとゾクゾクするような。
 多くのベンチャーがひしめいているが、デキのいい一発屋をグーグルやアップルが月に4~5社程度次々に買収するとか。買収された方も人材はサッサと辞めて次を狙う逞しさ。厖大な設備投資の必要のないソフト産業ならではのスタイルかも知れない。するとインド・華僑の上にアメリカ情報帝国が君臨していることになる。見事なトライアングルと言えよう。日本も食い込まなくては。

 街は巨大で薄汚いのは以前と同じ。調べてみると観光資源はたくさんあるようだが、目に付く所では一番立派なのはサイババが建てた巨大病院くらいなのだ。
 渋滞だらけの幹線道路はマナーも最低。今回は路線バスの後ろに金を払わずに掴まってブラ下がるという離れ業を見たかと思うと、デイ・ワーカー即ち日雇いの建設労働者を満載していたトラックが無理矢理Uターンして事故を起こすのを目撃した。

牛の定時行進

牛の定時行進

 打ちあわせをしていてアッと驚いたのが牛の堂々たる行進。ここは一応インダストリアル・エリアですよ。まぁそれはいいとしても現地のインド人の説明では『あれは5時になったから家に帰る所だ。』には納得がいかない。牛が出勤して時間通りかえるとでも言うのか。折りしも午後5時ピッタリだ。まだ明るいのに牛に時間が分かるのか。もっとも動物の方が体内時間はしっかりしているだろうが。
 街はゴミがバカスカ捨てられ埃が舞い、何をしているのか良く分からない人がウロウロ、そして飼われているわけでもなさそうな犬がアチコチに昼寝。

みすぼらしい犬

 読者は御記憶だろうか。小倉記 春風駘蕩編ならびに小倉記外伝 友よ何処に等、拙ブログ『小倉記』にしばしば登場した日本初でおそらく最後の『工場犬チビ』のことを。
 訪ねた工場の中に入って見た途端、ギョッとした。ちょっとサイズが大きめであるがそっくりな(即ちボロボロにみすぼらしい)犬がいるではないか。インド版工場犬か、思わず話しかけてしまった。
『お前、元気でいたのかい?』
 帰ってきた答えは『ウォン』。しかし良く考えてみればこいつは日本語が分からないのだ。ガード・マンに名前を聞くと、キョトンとされて『そんな犬に名前は無い。』と言う。インドは犬に名前を付けないのか、それともどこかのバカ犬が勝手に住み着いても知ったこっちゃないのか。

 ひょっとすれば又会うことになると思い『ボロ』と名付けてやった。
 

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