喜寿庵の夕焼け
2016 JAN 11 15:15:41 pm by 西 牟呂雄
喜寿庵は四季を通じて朝日が上るところは、東の山に隠れて見えない。夕日が落ちるのも山陰に入ってしまうところに立っている。だがこの寒い季節、即ち冬至から二月までの間、山あいのポイントに日が落ちるのが楽しめる。
夕方、夏よりも遥かに低い弧を描いた太陽が妖しい光を放ちながらヨロヨロ落ちて行くのはこの世の無常か、はたまた人類滅亡の前触れか。
全身に浴びても暖かいとも感じられない光は、どうにも弱々しい。
一人で見るからなのか、それとも色合いそのものが終末観を喚起するのか。
これではいけない。
今年は『夕日に向かってソレッ行くぞ!』とならなければ。夜行性の動物・人物に申し訳が立たない。
走るには狭すぎる、叫ぶには静かすぎる、歌うには寂しすぎる。待てよ。都会の真ん中だったら「ソレッ、そろそろ飲みに行けるぞ」と高揚しているな。
完全に日が落ちてからスマホで撮ったのが下の風景だ。太陽があるうちはウデが災いしてシャッターが切れなかった。
山里の 夕日山派に赤々と
落つれば 瞬時に 闇迫り来る
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Categories:春夏秋冬不思議譚 四季編