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六軸螺旋理論 (今月のテーマ 今年は何を)

2016 JAN 9 9:09:21 am by 西 牟呂雄

 複雑な中東問題を自分で考えてみようと思って、ヒマにまかせて星取り表を作って失敗した。アルファベット順に関係国を並べてみたが、縦横だけの表では利害関係を数値化できなかった。加えて直近のトルコ空軍のロシア機撃墜によって両国の緊張感が高まった事を、表のなかの関係諸国に負荷をかける数値化も不可能だった。単なる平面的なゼロ・サム配分では到底全体を把握することはできない。簡単に言えば、戦争も飛び火しない、難民も来ない日本が一人勝ちとなるようなバランスができてしまい、それでは放ったらかしで見ていりゃいい、というような結論が出ても何の意味もない。
 外部環境が常に流動的ということは、モノの見方の軸が勝手に動いてしまうのだな。

 ゲーム理論で使う利得表を考えてみよう。そしてナッシュ均衡点をプロットしてみる。
 次にこの表自体が座標ごとX-Y軸に移動するものだとする、座標そのものが上下左右に移動する。感覚的に右に1単位・上に1単位移動していくと、点は画面の右上に向かって階段状の図形を描いていくはずだ。
 そこで座標の軸が中心点の廻りに時計回り上にも回転させる。例えば5度くらいの角度で回転させると均衡点は最低2カ所はあるはずだから、2点の軌跡カーブを描き出す。
 そして座標が上にせり出して来るように上げてみる、浮き上がってくる感じ。更にその面自体を左右に、或いは前後に羽ばたくように運動させる。当初の面を3次元的に移動させ、3軸に回転を加えることにする。
 分かりやすくするために、ステージは上方向にのみ1単位づつ上昇し、軸の回転は右と前方にのみ傾くことにする。
 この運動を繰り返しているとある移動単位ごとに元の次元に戻ってその際の均衡点の座標が元の座標から45度の線上に出現する。勿論、象限・軸の移動に規則性があれば、の話だが。

 これと国際関係と何の関係があるかと言われれば、全く関係ない。『歴史は繰り返す』等という警句もあるのだが、そこには法則そのものはない。時々ある天才がどこの世界にも表れて景観をガラリと帰ることはその通りだが、個人的な意見としては千年や二千年くらいで人類全体の頭がそんなに進化するはずもない。国際関係もしかりだろう。投票行為を是とする民主主義がそんなに正しいか?まあいいや。

 しかし1単位とは私が勝手に想定しただけだから、自然界の任意かつユニークな数字の場合はベラボウなことになってしまい、2つの均衡点はゲノムのような螺旋を描きつつウネウネと曲がりくねって、どこかの時点で元の座標に戻るだろう。
 僕はこの動きを数式化してみたくなり、色々とネットを探った。その時点ではこの運動は可視化できないと考えたのだ。ところが、それこそ宇宙レヴェルの空間に天体クラスの点を想像してみると自由自在にこの螺旋がのた打ち回り動く事が可能だと気が付いた。先程の『元の座標に戻る』も当然そうなのだ。宇宙空間には上も下も縦も横もないから何億光年の時間軸で考えれば小惑星の地球への衝突などは当たり前と思われる。ロシアに隕石が落ちた映像をご記憶だろう。

 ところでこの考えを何とか無限遠に引き伸ばして、小惑星が飛び出してくるというナントカ星雲に的を絞って計算すると、地球への衝突する確立が分からないか。唐突にそんなことを思いついたのは、金星の自転が他の惑星とは逆回転になっていることに気が付いたからだ。自転がひっくり返るには小惑星よりも遥かにでかい、天体クラスがぶつかるかして、結果地軸がひっくり返ったと言われている。金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入が今月成功したので金星を思い出していた。地球でそんな事が起こったら人類は絶滅だ。まぁ、ないのだろうが。
 「はやぶさ2」のスィング・バイで多少霞んでしまったような気がするが「あかつき」は打ち上げられたのが2010年だからもう5年も宇宙を飛んでいる。いじらしいではないか。緻密な計算を続けているスタッフに敬意を表したい。

 ビッグ・バンで宇宙が出来た時には分裂する前の質量も何もない何かが高速で自在に飛び回り、そのころの宇宙の果てまで行ってはまた元に戻ってくる運動(のようなこと)をしていたかと思う。

 で、今年から数学に凝ってみてこの法則を数式化しようかと思ったのだが、例によって何がなんだか分からなくなって諦めた。どなたか『如何なる不規則な運動も宇宙規模の空間では必ず同一点を通過する』という命題を証明して頂けませんか。

 えーと、中東問題はどうなったっけ?サウジもイランも落ち着いてくれ!

 

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Categories:春夏秋冬不思議譚

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