喜寿庵の異変か
2016 SEP 19 19:19:56 pm by 西 牟呂雄

「秋霖(しゅうりん)」とは秋の始まりの頃の長雨のことです。台風が来る時期でもあるので梅雨ほどポピュラーではありませんが、ちゃんとした季語でもあります。
この時期はまだ落ち葉が少なく、即ち紅葉の前ですが喜寿庵では収穫後のネイチャー・ファームを掘り返したり側道の草を刈ったりして忙しい時期です。もっとも雨が降ればできませんが。
今年のアグリカルチャーの結果はジャガイモ・ナス・ピーマンはそこそこ、大根は変形しつつも何とか育ち、キュウリ二本だけとなりました。トータル収支で千円ほどの黒字でしょうか。ピーマンは未だに小さいのが付いているのでひと株残しています。カワイイ。
新学期に備えて学生さん達が戻ってきました。中には夏中学費を稼ぐ為に残ってアルバイトをしていた人もいます。彼・彼女等は北は北海道から南は四国から学びにやってきていますから帰郷のお金も惜しんで勉強しています。エラい。
このあたりにはそんな手っ取り早い仕事なんかないので何かできることはないか考えます。オジサンに家庭教師をしてもらってもしょうがないから草刈りをしてもらうとかね。
四年生は就職がきまり張り切っていました。真面目な子が多くて公務員・教員・編集と堅い仕事です。「これから大変だよ。我慢が一番大事」などとオジサンはしなくてもいいアドバイスを。
ここの学生さん達は女の子は化粧もしないし男の子も着る物に気を使ったりしない。留学生もいますが概して海外への関心はあまりないようです。オジサンはつたない海外経験を伝えるのですが、表現が雑駁なせいか変に感心されてしまう、それはそれでいいのかと。
多少の英語を使ってもロシアや中東ではコミニュケートは簡単ではありません。でも日本のことを必死に話すと凄く喜ばれます。日本は既にそういった国家になったのです。やたらと売り込む必要はないのじゃないでしょうか。そのかわり日本の事をちゃんと話せるレヴェルの歴史・文化の知識は絶対に必要です。エラソーに英語を使ってチャラチャラすることがグローバル化ではないのです。そういう輩はこれからはむしろバカにされるでしょうね。
さて夕方、季節が変わり行く庭から見上げるとスッスゴい!雲の高さが違うせいなのでしょうか、光のあたる部分がまるで空が破けたように見えます。五分くらいでこの裂け目は見えなくなりましたが、富士山噴火の前兆かな。
そうなれば喜寿庵はなくなりオジサンは行き場がなくなる・・・。いや死んでるか。そいつは困る。
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