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202X年型犯罪

2017 MAY 21 14:14:00 pm by 西牟呂 憲

 身代金請求型のサイバー攻撃とは、あまりの高度化に(僕は)ついていけない。ビット・コインで払え、というあたり益々怪しげだが、ビット・コインを買ったこともない身としてはどうしたらいいのか。
 こういった犯罪は生活が便利になればなるほど増え続けるだろう。
 犯罪組織にヒントを与えるつもりではなく身の安全を確保するため、将来の犯罪を考えてみた。

 自動運転が一般に普及し、免許も何にも無い人までが拠点間なら車で移動できるようになっている、ボケ老人でもだ。そこに目を付けたハッカー集団がシステムに侵入し、本人の行きたくないところまで自動的に身柄を運んでしまい、営利誘拐をしてしまう。
 考えてもみて欲しい。ヘラヘラ車に乗って行き先を入力しのんびりと外を見てフト気が付くと全然関係ない方に向かっていくのだ。無論GPSでどこにいるのかは管理されている。
 ところが高速のパーキングエリアに入っていって駐車するとドアが開く。屈強な男達が車を取り囲むと、もうあなたは為すすべがない。
 即、車を乗り換えさせられて拉致監禁。ネットで身代金の要求が載せられる。これは海外のインチキ・サーバーをいくつも経由しており出所は分からない。更に何者かの手によって拡散されて秘匿操作はできない。ケイマン諸島の謎の会社に送金せよ、とだけの表示で家族は慌てる、マスコミも嗅ぎつける、期限は後数時間しかない。金額も百万円程度だからサッサと払ってしまえ。
 しかし子供ならともかく、僕がボケてこの犯罪に巻き込まれたとしても、家族や知り合いは絶対に払わずに厄介払いができたと知らんぷりをきめこむだろうから犯罪が成り立たないのではないだろうか。

 色んな物のコストが安くなるにつれ高度に福祉が発達して認知症の老人も苦も無く暮らせるようになる。喜ばしいことだ。
 するとそこに目を付けた『成りすましアルツ老人』が出現する。「名前も分からない。自宅も分からない」とうそぶいてボケたふりをして保護される。そこでまがりなりにもタダメシを食って寝る所も確保できるとなると、僕がホームレスなら見逃さないぞ。今でさえ泥酔すれば『ここは、どこ』くらいのマネはオチャノコ・サイサイなんだから。
 ただしこれは元犯罪者にはできないだろう。指紋や将来の顔認証システムにより一発で身元が割れてしまう。僕は交通違反以外の犯罪で挙げられたことはないから、こっちの方なら結構イケるかも知れない。
 しかしもしどこかでボロが出て、単なるボケたふりであることがバレたら、その場合は何の罪に問われるのだろう、詐欺罪か。懲役はいやだな。

 メール乗っ取りも進化するだろう。メールが来るとする。いつもの相手だから普通のやりとりをする。返信が来た。『了解した。ところで』アレッ文章が切れてる。空白が続くのでスクロール・ダウンすると突然赤い文字になって・・・『 あなたのお蔭でとうとう体を壊し女房・子供とも別れて一人さまよい苦しんだのだ』などと綴られている。
 別にあいつは離婚もしてないしオレを恨むはずも・・・。
 わかった、思い当たるのは別の〇◎野郎がとうとうおかしくなってハッキングでもしてるのか。イチャモンを言ってきたのだな。
 すると不思議な事にあなたも返信しているではないか。
「そういうお前はなにかにつけて文句ばかり言っちゃーしょっちゅうキレてみせてたじゃないか」
キレるように見えたのはあなたが自分勝手なことばかり言って人の話を全然聞かないからだ
「たしかにお前の話はロクに聞かなかったが、それはお前の話が無内容だったからだ」
私以外の人間もみな影ではあなたの傍若無人に迷惑をこうむっていた。ウソだと思うなら添付のメールのやり取りを読んでみよ
「なんだこれは。どうせお前がバラ撒いたデマだろう。アホらしい」
別に信じてもらはなくても構わない。スクロール・ダウンしてもこのやり取りは永久に続く
「何が永久だ。お前がクタばったらそんなモン誰が読む」
私は既にこの世にいない
「冗談じゃない。出て来い」
 思わず声を上げた。

この時点であなたは人から常人とは思われないだろう。これはあなたの人格へのサイバー攻撃だったのだ。

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Categories:202X年の怪

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