新防衛小綱 Ⅱ
2019 MAR 17 11:11:52 am by 西 牟呂雄
静止衛星と地上をエレヴェーターで繋ぐことは既に技術的には可能だとか。
宇宙で無重力になるとさぞ酒が旨いのじゃないかな。
いや、待てよ。地上で頭から血が下がっている時でさえアノ酒乱振りなんだから宇宙でやったらもっと奇想天外な酔っ払いになれるかも知れない。そもそも無重力で酔っ払った人類はまだいないだろう。人類初のスペース・ドランカーになってみたい。二日酔いはどうなのか、焼酎のロックは均一に溶けるのか、興味は尽きない。
以前何かで読んだが、ベッドで横になって少し頭の方を低くすると宇宙空間と同じような血流になるそうだ。無重力になれば頭の方に自然に血が行くという訳だ。ひょっとすると頭の働きは地上より良くなったりして。
ところでアメリカが四軍に加えて宇宙軍を創設する。スター・ウォーズ的なミレニアム・ファルコンが飛び交うような戦闘は現時点から近未来に至るまで現実的ではない。優れて防衛的な役割を担う『軍』だと思われる。
何千億円もかかる新技術は、まず軍事利用が先鞭をつけるのが普通だ。インターネットもカーナビもそうだった。その後商業ベースに乗るほどコストが下がると民間転用される。
上記の地上との接続する静止宇宙基地はコストもはるかに安く、エネルギーの枯渇も心配ない。ここから電磁波を発信すれば有力な抑止力になるのではないだろうか。
中継の静止衛星を使えば地球の裏側まで管理可能だが、とりあえず我が国の脅威は東アジアに限定されるから必要なかろう。
すると大袈裟な実験が必要な核武装よりも安くつくだろうし、機動展開する空母なんかいらない。敵航空攻撃は瞬時に無力化できるだろう。
その場合の静止衛星にある宇宙基地への移動は、おそらくワイヤなどで引っ張るのではなくリニア・タイプだろう。宇宙基地は無重力だからある程度まで上昇すれば慣性力で上昇し、帰りは少し動いただけでGにより戻るからブレーキを考えればいいだけ。ゆっくりやればそんなに難しい材料を使わなくても可能と考える。
待てよ、その頃はAIの機能が充分シンギュラー・ポイントを越えているだろうから人間が常駐する必要もない。ほったらかしておけば我が国の安全はメデタシメデタシ。
と、思ったところで気が付いた。逆に言えばこの宇宙基地は地上のどこからでもロケット攻撃をしかけられる代物でもあることに。それを守るために通常防御体制を敷くのだとすれば、こんなもの無用の長物だぁ!
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