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五百五十五円

2023 FEB 16 17:17:59 pm by 西 牟呂雄

 ついにやった!
 と言っても立派なことや悪いことをしたのではない。
 数年前に思いついて実行していた課題を達成したのだ。
『手持ちの小銭が特定の枚数に至る確率はどの程度か。毎日物を買う行為の際に、恣意的にある特定のコインを残るように心がけて、例えば500円玉、五十円玉、五円玉が1枚づつポケットに残るのは何回に1回か』
 という確率を計算してみようと考えたのだ。
 スタートは紙幣でこれがいくら持っているかはこの際考えず、あらゆる機会で555円のコインが手に残るケースを想定した。
 まず考えたのは毎回千円札を崩して行き、555円になるために、『500!✖50!✖5!』というバカみたいな数字を考えたが、階乗というものは恐ろしくベラボーになってしまい、到底あり得ないことになってしまう。気を取り直して実験に取り組んで4年3か月、ついに手元のコインが五百五十五円になった。しかもその時に持っていた紙幣は5千円札1枚。昨年の10月30日のことである。
 僕はメシを食べたりタバコを買ったりして1日3回くらいは金のやり取りをしている。ちなみにカードはほとんど使わない。すると、ザッと5千回に一回である。あまりに簡単ではないか。
 そこでその日から手元が百十一円になるのは何時頃か、さっそく実験を開始した。
 五百五十五と百十一の数字のユニークさが同じならば後4年後か、無論まだ達成できていない。
 だがその前に。果たしてこの二つの数はユニークさは同じか。
   555=3×185=3×5×37=5×111=15×37  
  すなわち 3・5・15・37・111・185 で構成される。
一方 111=3×37  と 3・37 だけ。単純に考えても『555』の方が重層的ではあるが、この場合は『お釣り』の合計が『555』か『111』になる確率の話だから、スタートはコインが無いい場合に千円札からと考えると、買い物の値段のバリエーションは『111』の方が複雑になる。
 そこで、簡単なところから計算してみようと、5円玉が1円になる『組み合わせ』を計算し始めた。例の

『組み合わせ』である。結果は5通り。僕はこの計算を嬉々として始めた。ところがすぐやめた。5→1までの数字ならば一つの数字を選ぶと単純に残りは二つの数字で、これはひっくり返せばユニークでなくなるが、10→1となると例えば9を選ぶ場合は最大1+1・・・の9回繰り返しまで分解できるから『組み合わせ』のケースが一致しない。
それでは階乗をつかってみたらどうか、と
      
 
 この公式を元に式を立ててみたところ、たちまちものすごオイ数字が出て挫折。階乗はおそろしものですぐに『京』を超えてしまい手に負えない。

 仕方なく、実験を続けて早3カ月。どなたか興味のある方は編微分方程式ででも解をご教示くださらないか。本日のコイン合計280円。
100日経過した。

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Categories:アルツハルマゲドン

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