ビブラフォンの誘惑 ルパン三世
2026 OCT 19 19:19:38 pm by 西 牟呂雄
以前にも紹介したことがある「ルパン三世のテーマ」のコンボ・バージョンです。大井貴司さん率いるスーパー・バイブレーションの演奏ですが、前回お聞きいただいたフル・バンド・バージョンとは一味違うノリですよ。
今年の5月に84歳で亡くなったピアニスト・作曲家の大野雄二さんの作品です。大野さんは数多くの映画音楽(犬神家の一族』『人間の証明』『野性の証明』)・テレビ音楽(NHK中心)を手掛けました。
面白いことに、小学生のころにチョロっとピアノを習ったようですが、その後遠ざかっていたため慶應高校からジャズピアノに目覚めたころには五線譜の楽譜が読めなかったとか。ただその頃はジャズの楽譜が出回っていなかったため、部員はみんな独学が基本。ジャズの即興演奏に不可欠なコードをベースにした演奏やアドリブを耳と経験で習得していったそうです。慶應のビッグ・バンドであるライトミュージック・ソサエティですら楽譜が読めない人だらけだった、というんですが本当かな。ライト、は今は知りませんが僕の時代でもジャズの体育会と言われていて、絶対に4年で卒業できないという噂はありましたね。
凄い量の作曲をこなしつつジャズ演奏も現役でこなした才人でした。特にルパン三世ものは1シリーズで200曲も書いたそうですが、その中で本人が最も愛していたバージョンがこれです。
どうです、この迫力!大井貴司さんは演奏には厳しくて、ライヴでやった後に気に入らないと次のステージでやり直すこともあるのですがこれは本人も満足の行くものだったようです。
今から40年も前のバブル時代、大井貴司さんが夜な夜な六本木のジャズ屋で演奏していた頃に知り合いました。こっちはヒラ社員でしたが、コキ使われた後に大手町の安酒場でガブ飲みした後、タクシーで六本木に繰り出すと真夜中の最終ステージになだれ込み、大騒ぎして迷惑をかけていました。大井さんはバンバンCDを出してオリジナルを発表していたのですが、初期の名曲「マイ・ディア・ホーム・タウン」とか「ピコ・カーニバル」に断りもなく勝手に英語の歌詞を付けて歌ったり・・・。その節は本当にごめんなさい。
当時も若手のトップ・プレイヤーだったのですが、しょっちゅう聞いているうちに仲良しになり、山中湖のジャズ・フェスティバルにみんなで行って喜寿庵に泊まってバカ騒ぎをしたもんです。
いつもは六本木のお店からサウナに転がり込んで翌日出勤したり、タクシーの相乗りで高速道路の出口を歩いて降りたりして(さすがにこれは怖かったので止めた)一度ノリの度が過ぎてそのまま大井さんのフランチャイズである立川のお店まで繰り出して泊めてもらったりも。
その時だったか、大井さんの書いた譜面を見たことがありましたけれど、物凄く早く書いた筆跡でしたがキレイなんでびっくりしたことを記憶してます。
しかし、世の中はバブルで浮かれていましたが僕等は比較的固いメーカーにいて大した給料でもなかったのにあんなことを連日できたのは(他にも麻雀で大金が動いてたり)今もって不思議、まあアノテコノテで切り抜けたのでしょうがさる借金が残ったのは事実です。後に結婚した時にバレて大変なことにはなったのですが、それはまた別の機会に。
先日はライヴ・ステーが目出度くも7Ⅹ歳の誕生日で、クラリネットの谷口英治さんをゲストに迎えてのクインテットでした。この谷口さんがまたいい音を出すんですね。谷口さんは北九州出身です。慶應のライトと双璧の早稲田ハイ・ソサエティ・オーケストラで腕を磨いてプロになりました。スウィングの4ビートで、テンションの上がった素晴らしい演奏を堪能しました。
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Categories:オールド・ロック





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[…] があげてくれた大井貴司さんのビブラフォン、素晴らしい。音楽的である。 ビブラフォンの誘惑 ルパン三世。甲子園の高校野球応援でわりと好きなこれがルパン3世だったのかという恥 […]