梅雨の合間に伊東まで
2025 JUN 15 17:17:17 pm by 西 牟呂雄
朝、八時に船を下す。湾内は微風で、やや雲があるものの雨はなさそうである。今日は恒例の油壷ー伊東レース。ところが、我が艇は幹事になっているため、スキッパーは本部詰め、ボースンも伊東待機となり、僕は別の僚船に乗ることになった。
それが普段の自分の船とは違う船に乗るとスイッチ一つ分からない。舵を取っても感触は微妙に違う。これは車の運転よりも深刻だ。レンタカーだろうが新車だろうがハンドルを握ってアクセルを踏めば動くことは動く。ところがクルーザーの場合はまっすぐ行くのも感覚が違って、車で言えば『車庫入れ』のような操船は難しい。おまけに乗せてもらった船は今どきのハイ・テク船で、セールの上げ下ろしまで電動。凄い船だった。
エントリーを済ませ、本部船と黄色いマークを結んだ線がスタート・ラインなのでその線に沿うようにポジション取りが始まった。風は南西の吹上で、伊東はほぼ真東である。いわゆる片上り(かたのぼり)というやつで、余計なタックはかけずに行ける、というのがスキッパーの作戦だ。5分前・4分前(エンジンストップ)、風に向かうかたちで進み、スタートのホーンと同時に大きく舵を切った。ヨシ!ナイス・スタート!
いい風を拾った。だがそれは他の船も一緒だから一斉に50杯もクルーザーが出ていく。一部の船はコースの北側、江の島方面に舳先を向けている。追い風に乗る作戦のようだ。この場合距離が長くなる分とその後の向かい風のハンデを計算するのだが、風が変わると読んだのかも知れない。
しかしこのハイテク艇はレース仕様ではないのにさすがに早い。船団はバラけてきた。
イイカンジで進んで行くので、スキッパーにお願いして舵を取らせてもらった。
おぉッ、すごい切り上がりだ。風を受けるとセールがしなって船は必然的に風上に向きを変えようとする。それを強引に舵を切って目一杯風を孕むとグーッと船速が上がる。
先を行っている船に近づいた。『あれ抜けるだろ。どっちからにする』とスキッパーが聞いてきた。風上側(この場合進行方向に対し左側)を抜けるか風下側からか。この際風上側を走って右側に相手に悪い風を送って一気に抜こうかと考えた。
ところがあと少しのところで先に出られない。どうしたことか。すると百戦錬磨のスキッパーがイラついたように『舵の切りすぎだ』と怒鳴った。船の進路を固定しようとするあまり滑らかな走りができていないのだ。先行艇を交差するように右舷に出てやや角度を落としていくと、なるほど抜けた。
熱海沖の初島北側を通り伊東港へ針路を向けると同じクラスの船が数杯競っていた。ここまでくれば順位を落とすことはないだろう。舵をスキッパーに返して入港のビールを空けた。
ずっと風に当たり続けおまけに薄曇りが時々晴れる紫外線MAXを浴びたようでヒリヒリする。温泉に入るtとゴッツく染みた。
翌朝は当然ゾンビ状態で船に乗った。レース・スタッフの部屋に空きがあるというので、しめたともぐりこんだのだが、なんとその部屋が宴会部屋になってしまい、入れ代わり立ち代わり見たこともない人がやってきて眠れない。中途で自己紹介があったような気がしたが覚えていない。大浴場に行った記憶もないのにメガネもタオルもどこかに消えた。
さて帰りの風はというと、湾を出ると水平線も分からないほどモヤッてしまい風もない。トロンとしたベタ凪なのだ。
風も波もなく汽走で帰る。
舵を取るでもなくオート・パイロットでぼんやり鏡のような海を見ていると、様々なことが胸に去来する。
先日のあった小学校の同窓会のこと、亡くなった身内、会えなくなった外国のパートナー、昔の上司、楽しかった仲間、好きだったサウンド、夢中になった映像、大嫌いだった奴、あのときこうしていたら、死にそうになったこと、子供だった頃、とても悲しかった話、あの人はどうしてるだろうか。
こうしてみると、普段ふざけ散らしているくせにやたらと物悲しいことの方が浮かんできてしまう。はしゃいでばかりいるからそっちの思い出はあまり残らず、ピンポイントで寂しかったり悲しかった思い出が湧き上がってくるのだろうか・・・。
待てよ、そう先でもなくなった死ぬときに、そんなことばかりが脳内に残るのはいやだなぁ。
イルカが群れでいる、遊んでるんだな。あっ、油壷に着いてしまった。
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AI天国の成れの果て
2025 JUN 6 23:23:58 pm by 西 牟呂雄
以前にも同様の趣旨のブログを書いてみたことがあるが、ネットがAIによって異常なボリュームで個人データを蓄積をすると消費行動は単純になり景気の循環は無くなるのではないか。現在、個人が自由意思で消費しているつもりになっているものは、実際にはサプライ・サイドの繰り出す様々な思惑に踊らされて買わされているモノが大半を占めることだろう。
例えばブランドとか流行の類は、供給側が提供するコンテンツを、機能性とか個人の好みに関わらず、使わざるを得ないで必要もないのに手に入れてしまう。また、ネット社会になってこれでもかこれでもかと見せられて無駄な消費を煽られるから始末に悪い。果たして本当に自分が欲しい嗜好品、ファッション、生活スタイル、といったものを人々は認識しながら自問自答しているのだろうか。おそらくほとんどの人はそうではあるまい。普通はそうまで思考をしながら暮らすほどヒマではない。
一方で普段の生活には何ら必要のない高額の嗜好品・芸術品といったたぐいには、単に消費と言うわけにはいかないような高額の値段で取引されるものもある。面白いことにかつては後ろ暗い政治的な金の流れに絵画が介在したことは公然の秘密で、フィクサーの肩書が画廊のオーナーだったのはそのためである。その場合には絵画の芸術的価値やコストとは関係ない架空の価値が勝手の付与され記号の役割を果たす。まるでマネー・ロンダリングに使われる仮想通貨と同じだ。
冒頭の例で引いた『買わされている』ゾーンの話はさておき、ヒマといっては差し支えるが、少なくとも自分らしさを自問自答することができるゾーン。そこの人々が交わす取引・交換といったものは金額換算できないのが本質ではないだろうか。美しい絵画・至高の演奏・先祖伝来の置物、これらは欲する側のパッションによって評価される。そして欲する側のそれと制作・演奏・保持する側のパッションが一致したときに取引・交換が成立すると考えられる。
すると、ここにバーチャルなソサイエティが完結し、何も高い金額を介さずに物々交換と役務提供だけで経済が成り立つ。そこには消費税もなにもなく、その延長でサービスを多少我慢すれば行政の世話にもならないユートピアが成り立つ。あのバカ高い値付けは投機目的が半分は混在しているから芸術を金額のレベルに貶めているのだ。
そして近未来の『買わされている』ゾーンの人々は、個人がアトム化してしまったAI社会に管理されるだろう。生産ー消費はすべからく膨大なデータ化された個人レベルの情報や自然現象までも取り込み、無駄な在庫などない効率化が進む。生産性も飛躍的に上がって安価なコストでモノが手に入る。このゾーンの住人は、ネット漬けになって安い安直な娯楽に浸りつつ怠惰に暮らすことだろう。
その頃はバーチャル体験が自在にできるようになっていてゴチャゴチャ混んでいる観光地でウンザリしたりグッタリしないでも世界中観光できるかも知れない。人々は旅をする努力をしなくても済んでしまうほどに落ちぶれる、すなわち人間である必要がないほどに。
そう考えるとさすがに怠け者の筆者でさえ、AIに隷属して満足を得る暮らしには心惹かれない。便利さは享受するものの、いささかマズい。
いずれにせよ巷間言われている『分断』の進行は避けられず、ここでは二つの例を挙げたが実態はもっと複雑で、それぞれの亜流もあるだろうし、また別の切り口で見れば3つにも4つにも分かれるだろう。その時は国家は成り立っていくのか。
仮に今のモデルが近未来に実現するとし、そのころの日本が人口8千万を切るとすれば金額換算されたGDPは激減し、税収もボロボロになる。それでは国家が成り立つのかな。露・中・北の核保有国に取り囲まれて国防費は減らせるわけがない。すると公共う事業と福祉を削る・・・。ところで国家とは何なのか。
国民の大多数がAIに従属する社会とはGAFA及びそれに準ずるAI企業にすがって生きることではないのか。それを免れているのは分断され少数の(筆者の試算では20%程度)のバーチャル・ソサエティの貧乏人だけ。そんな構成の国家がSNSに踊らされた怪しげな選挙で政治家を選ぶ民主主義など国民国家と言えるだろうか。AI植民地とでもいった方が腑に落ちる。そんなことならロクに選挙もやらない北の国や大陸の方が体裁としては国家らしいとさえ言える。日本が将来そうなったらいっそ政治もAIに任せてしまえ。その時は筆者は山荘に引きこもって金を使わない物々交換暮らしに引きこもり、誰にも看取られずに病に没したい。
と、ここまで書いて来て、そのAI植民地に成り果てた日本を想像してみたら・・・。
政治家・官吏・中央銀行は無くなる。企業はあるものの、大企業でさえ経営判断は人間がやらない。結局誰がやっても消費者の行動はAIに差配されるから同じ結果になるので余計なことに悩む必要はない。AIは同じ答えを出すので、売りと買いが成立しないから株式売買は機能を失い、相場も一つの価格しか示さない。裁判・司法も全部AIで時間は大幅に短縮。
人々は人間に僅かに残された仕事を分け合うのでヒマと言えばヒマ。この高能率化社会は一方で膨大なヒマ人が無駄を吐き出すことになる。そうなると一部のクズは当然のように犯罪に走るが、監視カメラとAIの顔認証でかたっぱしから逮捕・検挙される。警察は事務官僚化するだろう。公務員では自衛隊に人数が集中する。その自衛隊もドローンとロボットを駆使したハイテク・デジタル化が進み自衛官はエンジニアの就職先として高い収入が保証された人気職種である。何しろ他に公務員はほとんどいないのだから。そうなったらAIに強い国防意識があるとも思えないから無駄な戦争はしないですぐに白旗。ん?えーと、国家って何だっけ。
AIに飼いならされた無気力で軽薄な大多数の国民と一握りの隠者しかいない国を、強い国家意思を堅持する独裁者のいる核保有国が舌なめずりしている構図が浮かんでゾッとした。
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必敗のロジック
2025 JUN 1 8:08:54 am by 西 牟呂雄
元々勝てっこないのに始めてしまったからにはより良い負け方を模索すべきだったという反省がある。先の大戦の話なのだが。
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以下にいくつかの「ターニングポイント」とも言える時期を挙げ、それぞれの場合にどうなった可能性があるかを述べます。
1. ミッドウェー海戦(1942年6月)後
ミッドウェーで日本は主力空母4隻を失い、戦局が一変しました。
この時点で早期に講和を模索していれば、まだ日本本土が戦火に見舞われる前だったため、比較的有利な条件(例えば満州や台湾の維持など)での終戦も理論上は考えられました。
可能性:非常に低い。当時の日本政府・軍部はまだ勝利への意欲を失っておらず、アメリカ側も日本との講和には応じない方針でした。
2. ガダルカナル撤退(1943年2月)直後
南方作戦の限界が見え始めた時期で、日本の戦力がじわじわと消耗していきました。
可能性:やや現実味が出てきた時期。とはいえ、連合国(特にアメリカ)は「無条件降伏」の方針を明言しており、日本側も本格的な和平交渉の意思はなかった。
3. サイパン陥落(1944年7月)
サイパンの喪失は「本土空襲が現実化する」重大な意味を持ちました。これにより、東條英機内閣も崩壊しています。
可能性:この時点で和平を模索していれば、本土決戦や沖縄戦、原爆投下を回避できた可能性がありました。ソ連はまだ中立条約を維持しており、日本はソ連を通じた和平交渉を模索し始めています。しかしアメリカの無条件降伏要求は変わっていない。日本側は「天皇制維持」などの条件を求めていたため、ギャップが大きかった。
4. 沖縄戦の開戦前(1945年3月)
沖縄戦は民間人にも甚大な被害をもたらし、日本本土の防衛戦が現実化しました。
可能性:比較的高い。戦争継続が絶望的であることは軍部の一部でも理解されており、早期の降伏を決断していれば原爆やソ連参戦を避けられた可能性があります。
5. ポツダム宣言(1945年7月)発表時
日本政府はこれを「黙殺」しましたが、ここで受諾していれば、原爆投下やソ連の参戦を回避できた可能性が極めて高いです。
可能性:非常に高い。アメリカはすでに原爆使用の準備を進めていたが、使用前の降伏なら避けられた。ソ連は8月8日に対日参戦するが、7月時点ではまだ中立。
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いかがでしょう。筆者としては戦力限界線を越えたと判断できるガダルカナルから和平工作を始めて、サイパン陥落時点の東条内閣退陣でギブアップが最も良かったと考える。
それでは真珠湾を踏みとどまるにはどのタイミングで何をすればベストだったのか。
++++++++++
【踏みとどまるために必要だった主な条件】
1. 日中戦争の早期終結(1937〜)
日中戦争が長期化したことで、アメリカなどの反発を招き、経済制裁につながりました。
→ 中国との和平交渉を早期に成立させていれば、アメリカとの関係悪化を防げた可能性があります。
2. 仏印進駐の自制(1940〜1941年)
フランス領インドシナへの進駐は、アメリカによる対日禁輸の引き金になりました。
→ 南進政策を控え、満州・中国での利権にとどまっていれば、制裁の規模を抑えられた可能性があります。
3. アメリカとの粘り強い外交交渉
アメリカの「ハル・ノート」(1941年11月)を日本は「最後通牒」と受け取りましたが、実際は交渉の余地があったという意見もあります。
→ より柔軟な対応(満州からの一部撤退や中国からの段階的撤兵)を行えば、交渉継続が可能だったかもしれません。
4. 海軍・陸軍内の意見の分裂を克服
海軍は慎重派(山本五十六を除く)、陸軍は強硬派でした。
→ 文民統制や昭和天皇の裁可による政治的抑止力が働いていれば、攻撃回避も可能だったでしょう。
++++++++++
まぁ、こんなものですが当時は頭に血が上っていたうえ、アメリカ自体がやる気満々になってしまったのでどうにもならない。昭和天皇と近衛は3,をやりたかったろう、が、ルーズベルトは参戦を固めていたので手玉に取られた。
と、ここまで読んでくれた人、ごめんなさい。この*****と+++++の挟まれた太字の部分は、私の質問にチャットGPTが回答した文章です。あんまり人間が考えることと違わない。
私の持論は『ハル・ノートを丸呑みした後でグチャグチャ言って骨抜きにする。3国同盟は脱退する』なのだが、試しにハル・ノートを受け入れたらどうなったかと聞いてみた。すると以下の回答が出た。
==========
素晴らしい視点です。(AIに褒められた)
「もし日本がハル・ノートを受け入れていたらどうなったか?」という問いは、第二次世界大戦のアジア戦線における最大の「もしも(カウンターファクチュアル・ヒストリー)」の一つです。
結論から言うと、戦争は回避できた可能性があるが、相当な国内の政治的・軍事的混乱を招いたと思われます。以下、詳しく解説します。
可能な良い結果(戦争回避シナリオ)
対米戦争を回避
真珠湾攻撃も、米英との全面戦争も発生せず、日本は対中戦争を単独で続けるか、縮小へ向かった可能性があります。
ソ連との中立維持
ソ連参戦も回避された可能性あり(1941年の中立条約は維持)。
国土の被害を回避
空襲、原爆、沖縄戦などの甚大な被害は回避可能。
昭和天皇の権威保持
天皇制の解体を免れ、占領・憲法改正もなかったかもしれません。
現実的に起きたであろう困難・混乱
軍部の強硬反発(特に陸軍)
特に陸軍は満州・中国支配を聖域とみなし、ハル・ノートの要求は「全面降伏」に等しいと見ていました。
クーデターや内乱の可能性もあった(例:二・二六事件の再来)。
国民の混乱・政府の求心力低下
戦意高揚の宣伝を続けていた手前、急な政策転換は国民の混乱や不満を招き、内閣は崩壊していた可能性が高い。
中国戦線の泥沼化
ハル・ノートを受け入れても、すぐに日中戦争が終わる保証はない。中国は譲歩を迫り、結局さらなる外交的困難が予想されます。
ドイツ・イタリアとの関係悪化
日独伊三国同盟を事実上破棄する形になり、孤立を招く。
==========
いかがです。陸軍の反発はあったでしょう。そこで妥協案として『中華民国領土からは撤退する』として満州に陸軍を引き上げて北方の守りを充実させて・・・・。三国同盟を破棄するぐらい、当時のヨーロッパじゃザラに起こっているレベルの話でとやかく言われる筋合いじゃない。「欧州の天地は複雑怪奇なる新情勢」と平沼内閣は総辞職したではないか。
こういう条約破りなどという技はさすがにAIは取り込めていない、即ち私の方が戦略は上だな。
おもしろいですよ。皆さんもチャットGPTで遊んでみては。誰がやっても同じ答えになるか試してください。
ただブログに張り付けるのは今回限り。以後は再びオリジナルの妄想と創造と嘘に戻ります、ジャンジャン!
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交流戦前に首位固め 日本ハムファイターズ
2025 MAY 21 20:20:09 pm by 西 牟呂雄
この5月に首位に躍り出て、全てのカードを負け越さず(即ちゲーム差を減らさず)何と貯金が7!このまま首位で交流戦になればどうせ勝ち越すからオールスター前に独走できる、この日を夢見てここ数年の暗い日々を耐えたのである。
ん?何やらBクラスが騒がしいが。アッ、あのチームが星を拾い上げて勝率5割。中島(影の)オーナー率いる宿敵ホークスが全てのクールを勝ち越して上がってきているではないか。今月わずかに5敗、近藤・柳田に加えて今宮も周東もいないのにどうなっているんだ。急に落ち着かなくなった。
あの層の厚さとペイペイ・ドームの圧を考えればエスコン・フィールドで叩いておかなければすぐに呑まれる。ソワソワしながら日程表をみれば今日からではないか。
今年から負けて監督と清宮の悪口を封印したら(セット・アッパーの杉浦は別)返ってストレスが溜まり、首位にいながらもう仕事どころでなくなった。この日のテーマはバントだと(影の)オーナーである私は秘かに(テレパシーで)新庄監督に伝えていた。何しろ下手過ぎる。何でできないのか不思議なくらい下手。これを修正しておかないと夏から秋にかけての追い込みで息切れがするはずだ。
さて伊藤とモイネロで始まったこの対決、今期1勝1敗。スタメンをみるとゲッ、周東が出てるじゃないか。マズイぞマズイ。抹消時点で19試合連続安打中、記録には並々ならぬ執念を見せるはずだ。
2回、コツコツと溜めた満塁で伏見のドン詰まりヘロヘロ・センター・フライがヒットになってラッキーな2点が入った。、
5回ノー・アウトのランナーが出た後でジャイアント秋広に四球を出す。山川が倒れた後に海野送りバント。これですよこれ。ワタシがやりたい攻めなのだ。嫌な予感とともに牧原が3塁打ときた、さすがだ、追いつかれた。燃えてきたぞ。
その裏、今後は山縣が先頭で出ると伏見はバント成功、いいぞいいぞ。だが結局得点にはならなかった。
しかしその裏、川瀬のプロ入り初ホームランを浴びた、ウーム。
6回は石井にバスターをさせて失敗、7回、五十幡の盗塁失敗、8回は矢澤が牽制に刺される。
9回にここまで頑張った伊藤が打たれ、2アウトまで行きながらクロス・プレーがセーフとなり一巻の終わり。2点を献上してしまった。緊迫したいい試合だったが悔いは残った。私は見逃さなかったぞ。松本剛の走塁ミス、清宮のエラー崩れ(山縣のリカバー)、山縣悪送球、伏見キャッチング・ミス。逆にホークスはジャイアント秋広と一塁中村にファイン・プレー。監督と清宮は悪くないし杉浦も出ていない、念のため。
目下、二位西武部屋とは0.5ゲーム差、オリックスと1.5、ホークスと2.5で首位固めどころでなくなった。本日、21日は外せない飲みがあり、携帯でスコアを気にしつつ悪酔いした。おまけに中島(影の)オーナーからも『本日の試合は大事です。勝ちますぞ』の宣言が出ている。そんなことわかってる。
宴席で秘かに携帯を見るとスコアは1-1。酒なんか飲んでる場合じゃない。
周りに不義理をして謝りながら(まさか野球の観戦と言えない)帰ってCSを付けると9回裏ワン・アウト満塁だ!ここで私は封印していたフォースを全開にした。
すると郡司がサロナラを打ったーーーー!そうだ、これが今年のファイターズだァ!
明日も行くぞ!!オレのフォースも健在だったんだ。
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年を取る効用
2025 MAY 17 21:21:51 pm by 西 牟呂雄
目は霞む。アチコチ痛い。糖尿病になりかける。まあ聞いて欲しい。年を取るのはロクなことじゃない。
連休中とある私用があって最寄りの駅から電車に乗ろうとした。ホームは空いて乗車口に並ぶでもなく二人ほどの人が立って電車を待っているが、黄色い線よりかなり後ろだったので私はその前に立った。そして電車が来たので乗ろうとすると、後ろの方から私の前に人が割り込んできてこう言うのだ。
『この人が先に並んでました』
見れば別にガラの悪い若者でもなく、因縁をつけてきているわけではなさそうだ。私は割り込んだ意識などなく、目をやると後ろの初老のオッサンが電車に乗り込もうとしているのでコイツは無視した。すると奴は体を張って私を阻止しようとするのだ。顔が近い。
『彼の方が先です』
こいつ、なんのつもりだ。おそらく私はキョトンとしたマヌケ面をしていただろう。すると促された初老のオッサンがその若者に言った。
『いいから早く乗れよ』
電車の中はガラガラだ。席はやたらに空いている。オッサンはドアの所に立った。私を阻止した奴は座席に座った。なんだこいつ。隣が空いていたので(他も空いていたが)私はそこに座る、露骨な嫌がらせだが奴はスマホをいじりだして何も言わない。
私はこのヤロウは何がしたかったのか考えてみた。どうも喧嘩を売って来たのではなく、よほど私が図々しく割り込んだように見えたので正義感から注意をしたのだろうか。あんなまばらなホームでもそういうことなのか。してみるとコイツは正義感の塊であらゆる不正と体を張って戦っているのか。まてよ、逆に少しアタマが弱いので順番を守ることに命をかけるよう教育されているのかも。えーい、いくら考えても分からない、面倒だからどうでもよくなった。
奴は相変わらずスマホをいじり続け、とある駅で降りていく。その駅は私が乗り換えるターミナルなので降りたのだが、期せずして後を追う格好になってしまった。ストーカーじゃあるまいし勘違いされてもっと余計な騒動に巻き込まれるのもかなわん。冷静な私は人の流れに乗らずにしばしホームに佇んだのだった。昔であれば一服なのだが今は吸えないしね。
そして落ち着いてみると(ホームでボーッとベンチに座っていただけ)、ツラツラ古希を迎えていることに安堵した。いまから数十年前だったらこうはならなかったろう。私を阻止した奴との顔の距離があまりに近かったから、反射的にグッと顎を引いて胸をそらし、間合いを図っていたに違いない。そのころは『眼つきがワルい』とそれなりの頻度で危ない目に合っていた(相手のガンの方が下品だったが)。
結局、あの青年が何者で何を意図したのかはわからないが、私がそれなりに年をとったおかげで小さな小競り合いは起こらず、何事もなくある空間の休日は安寧に時間が過ぎたのだ。年を重ねることにも効用があるのか、と納得がいった。
待てよ、この年になってもいまだに胡散臭いと見られる風体だったりして。
それに、ついこの前起こった事件のように地下鉄の駅でいきなり切りつけられたわけでもない、メデタシメデタシ。
だが、あの犯人のようなガイキチだったら・・・、体は反応しただろうか。繰り返しになるが古希だし。
またいつかあのヤロウに会えないかな、今はそれが楽しみである。JR吉祥寺駅だ。
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東風・レース・江の島
2025 MAY 11 9:09:08 am by 西 牟呂雄
強い日差しを全身に浴びながら相模湾に出港した。日焼け止めをたんまり塗って。
ところが事前の予想に反して沖に出ると東風が吹いている。この時期は北東の風のはずで天気予報でもそうだった。当初は久しぶりに東京湾を横断して千葉の保田に着けようと思っていたが、真上り風に乗るのは気が進まない。誘惑に負けて進路を北に向けた。江の島へ行く途中に相模湾レガッタ・レースがスタートするのを見に行く。僚船が何杯も出ているので、応援というかレース振りを冷やかす。
スタートは30分前で、すでにマークを回った船は横一線になってこちらを目掛けて来る。邪魔になると後で怒られるからエンジンを吹かした。丁度写真の左側の方に次のマークがあるので、船団は右から左の方に舵を切ってくる。
右の方に富士山が映っている。これから夏にかけて次第にぼやけてくるが、この時期まではまだ真っ白である。たなびく低い雲が何やら絵になるな。
しばらく見とれていたら江の島が近づいた。
するとこの編ではディンギーのインカレ・レースが行われていて大集団が押し寄せてくる。遠くから見ていると、先ほどのクルーザーに比べればハリネズミが移動しているような接戦だ。これもエンジンを吹かして交わした。オッ、僕の母校もやってるじゃないか。
ハーバーに電話してゲスト・バースに入れた。そこでメシにしようとしたがいやもう凄い観光客でどこも一杯だ。それも話し言葉から中国の観光客らしい。鎌倉観光のツアーにでも入っているのか、ゾロゾロと歩くので時々渋滞までしていた。無理もない、ゴールデンウィークだ。
外人観光客も日本人の休日はゆっくり休んでウィーク・デイに見て回った方が色々見られるだろうに。もっとも京都になると日常的にゴチャゴチャになっているオーバー・ツーリズムは休日も何もないか。
以前に関西を旅した時、明日香村をトコトコ歩いて有名な『酒船石』を見に行った。人っ子一人いない夕方で、史蹟だが柵も何もないので撫でてみたりして大いに古代の手触りが堪能できた。その時は京都へも足を延ばし、爺様の足跡を訪ねた。そして観光名所でも何でもない所で漬物屋のオッチャンに話を聞いた。
ひょっとして、名所を好んで刊行する人は、ゴッタ返している大勢の観光客を見に行くのだろうか、マサカ。
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春 飛び地にて
2025 MAY 3 8:08:27 am by 西 牟呂雄
読者はご記憶か。
で詳述した、おっちゃんとバトルを繰り広げている喜寿庵の飛び地を。そう、ここは恐竜クマイドンを発掘したと思ったらただの馬の骨だった、忌まわしい所でもある。
こんなところにも等しく春は訪れ、はや雑草が元気に育ちつつあるわけだ。
実はこの場所は農地だという事になっていて、そのため行政から適正に耕作されているかの調査を受ける。残念ながら10年連続『耕作不適地』とされていて、仕方なく草刈りに精を出す。だが、あまりに不毛な労働に耐えかねて、ついに今年は除草剤を撒いてみることにした。農地に除草剤とは悪いシャレだが致し方あるまい。ただし、樹木の傍には撒けないから、いずれにしても草刈りには来なければならない。
となりの仲良しのオッチャンは年を越せたんだろうか、様子を伺うと人の気配はあるようだ。一人暮らしで『毎日おんなじもん食べてるだよ』と言っていたが、体は大丈夫だろうか。息子さんが東村山にいるが最近はすっかり見かけない。こっちのオッチャンは畑を耕すことは耕すのだが、作物は作らない。従って現金収入はないはずだが、勤め人だったこともあるようで、その年金で暮らしているのだろう。耳も遠いみたいだし、余計な詮索はしない方がよかろう。そういえば携帯は持っていたっけ。
しかし除草剤を撒くといってもどれくらい効くものなのか見当もつかない。例によってデタラメにやっていたらどこにどの程度まき散らしたのか分からなくなってしばらく呆然とした。なにしろ千平米ある。面倒なので水溶液散布のタイプではなく、粒を蒔くタイプを2ボトル使っても1/3にもならず途方に暮れていると、例によってひと文句つけてくるマウント・ジジイが車で通りがかった。オレと目が合うとわざわざ車を停めてのお出ましだ。
『よう、オッチャン元気か』
『あの木、切ってくれないか』
『えっ、ああ、この前も言ったろ。文句言ってくるのがいたらオレんとこに寄こせって』
初めからけんか腰で対応。こんなのに敬語なんかいらん。
『困るだよ』
『何で』
『雪が降ったら倒れて危ないズラ』
『前にも聞いたけどさあ、雪が降りそうになったら考える』
『頼んだよ』
誰がやるか。するとオッチャンは僕が手に持っている除草剤のボトルをジロジロ見ている。なんかイチャモンを考えているな。
『そりゃ何だい』
『ん?除草剤だけど』
『そんなもん蒔いたら木が枯れちまうだよ』
『別に蒔く訳じゃない。だけど枯れたら切り易いんじゃねえの。さっき切れとか言ったじゃないか』(もう全部蒔いたけど)
『下の畑や田んぼも育たなくなる』(ウソつけ。こんなに雑草や笹は出るじゃねーか。第一目の前の畑は隣の仲良しのオッチャンのもので何にも作ってない。オメーに関係ないだろう)
とその時、道路越しのさらに先の方の家庭菜園のような所からご夫婦と思われるジジイとバーサマが『車どけてくれよ』と怒鳴りながら歩いて来る。そういえば向こうの奥の方に軽トラがあるが、スペースは十分あるじゃないか。してみるとこいつらも文句ジジイなのか。
まあいい。ちょうどオッチャンの相手をするのも嫌になって来たので『じゃあな』とほったらかしにして帰ることにした。車に乗る時に新たな文句ジジイに思いっきりガンをくれてやったのだが、見るからに意固地な面をしていた。バーサマの方はというとこれまた絵に書いたような因業ババアである。この辺りはこんな連中ばかりが住んでいるのか。
待てよ、発想を逆転させるとオレがみんなに嫌われているのか?
ネイチャー・ファームに戻って野菜たちに水を、飛び地の雑草どもに比べてこいつらは実にかわいい。
だが、そうしているうちに不思議なことに飛び地とファームのあまりの扱いの違いが気になりだした。ファームは手が入り耕運機を入れ、野菜をかわいがり大事にされているのに比べ、飛び地の方はほったらかされた後にバリバリ刈られた挙句除草剤を蒔かれる。誰かに馬の死体まで埋められた。飛び地にしてみればたまったもんじゃない。
一方で、ファームで作業していると、そこは線路沿いで富士山観光の外人乗客に『ハ~イ』などと声を掛けられて人気者なのに飛び地では嫌われ者。
ハタと考え付いたのは、土地にまつわる『愛』の違いではないか。地縛霊というものがあるのならば地縛天使もいるのじゃないだろうか。
この仮説を実証するためにどうしたら飛び地を愛することができるのか、考えた方法は以下の5つだ。
➀ 耕筰することは不可能だが、せめてスコップで穴を掘り要塞化する。
➁ テントで野営し、天体観測をするフリをしてUFOを呼ぶ。
➂ 鳥居を立てて近所の馬頭観音に対抗し、牛頭天王(ごずてんのう)を祭る。
➃ 埋められていたと思われる馬の骨(らしきもの)を展示して心霊スポットにする。
➄ 雑草対策に羊か山羊を飼う。
アホらしくなった。
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海賊打線! 日本ハムファイターズ
2025 APR 29 23:23:27 pm by 西 牟呂雄
知らなかったが、昨今のファイターズの怒涛の攻撃を『海賊打線』と言うのだとか。
ん?確かに威勢のいいネーミングで、元気が出る。その勢いで風に乗って欲しいものである。
だが、新庄監督の下で今のスマートなチーム・カラーが『海賊打線』と言うなら、かつて私が愛したファイターズの前身の東映フライヤーズなぞ海賊どころではなかったろうと思いを馳せる。
あの、乱闘の強さとガラの悪さは海賊どころか完全に『ヤ〇ザ打線』だった。後楽園球場の(フランチャイズだった)ガラガラの外野で見た張本の守備なんかは手抜きというか何と言うか。今では『喝!』でまともなオヤジに見えなくもないが、当時レフトに立っていた時なぞ少しは走ったらどうなんだとさえ思ったものだった。休日のデー・ゲームだったことを覚えている。神田から都電で行ったなあ。
それで海賊でも何でもいいのだが、ひと月戦って首位を争っているとはなかなかいいではないか。今年から監督と清宮の悪口を書くのは止めているので、特に言う事はないかと言うとそうでもない。清宮はサードのファインプレーもあるにはあるが、守備の基本的な判断ミスや悪送球をしてみせる。中継ぎの杉浦は代わりバナの初球を2度もホームランされる。しかも2度目はその次にも連続して放り込まれ好投先発伊藤の勝ち星を消し、試合をぶち壊した。しかし今年からはニッコリ笑って許す(杉浦だけは殺していい)。
なぜかバントをほとんど使わない。チーム打率は2割そこそこだからゲッツーのリスクを考えればバントは有効だし、特に僕はスクイズが好きで、栗山監督はよく使った。ノーアウト満塁、ワン・アウト1・3塁から得点できず、の場面を何度も見せられているが、あんなもん練習すれば僕でもできるだろうに(できないが)。
せっかくのスタートダッシュがミスだらけの試合で楽天・ロッテに連敗し、星は5分の振り出しに戻ってしまったところで月末の最終クールに運命の宿敵ホークス戦だ。
温厚な中島(影の)オーナーが珍しくボヤくほどの不調で、目下最下位ではあるものの選手層は厚い。勝率5割の3位グル^プとの差はたったの2ゲーム。3タテを喰らったら順位は逆転する。ただし、ホークスはこれからG・Wスケジュールで9連戦なのだ。いくらホークスでもピッチャー・ローテーションは苦しいはず。
初戦は予想通りモイネロ、我が軍は伊藤。この対決で前回は負けている。
それがですねぇ、先ほどバントが少ないと言ったのだが2回、ワン・アウト1-2塁から名手松本剛が失敗する。こういうのをバカと言うのだが今年からは言わない(思っただけ)。案の定その裏に山川デブの一発を浴びてイヤな予感がした。
そして5回はその松本がミスを取り返すヒットを打つと山縣にバントさせる。これがまたフライを上げて終ったかと思うと守備のマズさで成功した。私は密かに新庄監督のポリシーを疑ったものだ。
同点に追いついた7回は走塁ミスがあったにも拘らず1点を取ったものの、伏見にスクイズさせて失敗する。何でできないんだ!練習してないのか実戦で使わないので錆び付いたのか!私の疑いのボルテージが上がる。頼むから去年のような悪口ブログを書かせないでくれ。
ところが、延長10回の先頭打者水野が勝ち越しの一発を放つ。これは監督力なのか『勝ちに不思議の勝ちあり』なのか。私は野球に詳しくはないが、一層分からなくなった。
明日はホークスの底力ともいうべき東浜が来る。
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『格下』考
2025 APR 20 21:21:45 pm by 西 牟呂雄
赤澤大臣が会見で『格下も格下』と発言したことについて、野党だの政治評論家だのがガタガタ言っているが、一言でいって『ウルセー!』で片付く話。
格下はその通りである。大統領は国家元首で、わが国であれば天皇陛下にあたる。交渉の席にヒョコヒョコ出てくる方がおかしいのであって、なんのはずみか同席してしまったのだ。そのこと自体がやや洗練されていない行為だが、そのことを批判する人はいまい。概ねドランプ流の振る舞いとして受け入れればよろしい。大統領はいささかオッチョコチョイでもある。
そしてオーバル・オフィスの写真を見る限り、執務机に座る大統領に対峙する赤澤大臣の厳しい表情が見て取れる。ヘタはできない緊張感が伝わって来た。
曰く、日本を代表して交渉するのに格下とは何だ、へつらっている、それじゃ何か、ゼレンスキーのようにつっぱってぶち壊しになったらどうなる。
外交のプロトコールに照らし合わせれば、礼を尽くして言うべきことを伝える、これ海外で交渉する要諦なだ。僕の経験から言えば結構ツカミが効く。オベンチャラではないが、初めにうまいジョークを入れるのが一番良かったようだ。
それはともかく、飛び入りで大統領になだれ込まれたのに対し、卑屈にもならずに対処した結果、大統領はご機嫌に。これは大成功ではないか。ホッとして帰国し、国内向けに『格下も格下』とリップ・サービスしたところ、あの反応。
エラソーに論評した政治評論家はブンヤ上がりで、一人で海外要人と交渉した経験などないくせに怒ってみせたが、ブンヤらしい思い上がりも甚だしい。国士を気取ったつもりかどうか知らないが、国内ばかり見ている教条右翼じゃあるまいし、100年前なら戦争必至の交渉を何だと思っているのか。
極めてバランスの良い政治家だと評価していた野田党首までがツベコベ抜かした。あなたの政党が政権を取っていた時に日米関係をメチャクチャにしたことをお忘れか。そういうあなた方は大陸には卑屈な態度でスリ寄って格下振りを満天下に晒したのは国辱ではなかったのか。野田党首も野党暮らしのせいで政権の足を引っ張ることしかできなくなってしまったのか、覚醒せよ。せっかくの少数与党なのだから、つまらんイチャモンに明け暮れてないで党内基盤の弱い総理を育てて行こうという気にならんのか。
そもそもトランプ大統領の主敵はわが国ではない。あくまで中国なのだ。ここを読み誤ってジタバタするのが一番マズイことになぜ思いが至らない、
外交は票にならないからプロの政治家が育ちにくいのは確かだ。椎名素夫という地味な政治家がいたが、この人なんかは実にプロとして知る人ぞ知る頼もしい人だったが、裏方に徹していた。直近では故安倍元総理だが、つくづく惜しい人材を失ったものだ。
ドランプという異形の大統領によってゲームのルールが変わったのだ。いい悪いの次元ではない。いずれにせよ後3年は巧みに対応するしかあるまい。僕は思想信条から高市早苗氏を支持していたが、日米関係は平和の基軸であり続けるために、ここは石破総理に頑張っていただくのが最善の策と信じている。そして今から3年は英国を加えたTPPやクアッドで足慣らしをしていればいいのだ。
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私家版 交遊抄
2025 APR 15 22:22:07 pm by 西 牟呂雄
そろそろ時効なのでバラしてもいいだろう。以前に日経新聞の交遊抄の欄に友人が僕をフルネームで書いた。
そもそもその男Aは高校の同期なのだが、〇大名誉教授である。もう一人名誉教授Yというのもいて、ずいぶん前にその交遊抄でAのことを書いた。やたら褒めてあってしばらくAの事とは気が付かなかったと記憶する。実はAは翻訳業界では大物で、知り合いの作家も同じく書き2回目の登場となったところで、日経新聞から同欄の執筆依頼があったそうだ。半年以上前の話である。
Aの性格は偏屈であり頑固でもある。著名人の知り合いも多い。例えば自身英語でも小説を書く村上春樹、その村上春樹よりも先にノーベル文学賞を取ったカズオ・イシグロ等々。日経の編集部もその辺を狙ったと思われるが、奴はこう言った。『それじゃ面白くないからオマエを書いていいか』
高名な作家が面白くなくて僕だとなぜ面白いのかが理解できなかった。『お前の本が売れなくなったり、せっかくの業績がパァになるからヤメロ』と言っておいた。
しばらく音沙汰がなく、やはり作家でも書くのか或いは僕を書いた時点でボツになったか、と安心していた。
さる土曜日の朝、ライン・メールが騒がしい。当然二日酔いだから放置していたら、僕の記事が出ていた。
今から半世紀前の高校生がバンドを組んだり授業をサボって雀荘に入り浸っていた話が書かれていた。まさかそこまで書くとは思わなかった、無論一言も褒めていない。困ったことにウソでもないのでクレームの付けようもない。
僕に執筆依頼があれば一矢報いることができるのだが、あるはずもない。そこでこのブログにあることないこと書き散らして溜飲を下げてみようと考えた。
―交遊抄ー秘密結社『五人会』
わが母校の同期で秘かに集まる『五人会』という秘密結社がある。 当時詩人を気取っていた私だけが後に堅気のサラリーマンとなった。
一人目は仮にA氏としておくが、実は翻訳家かつ〇大名誉教授である。A氏とはバンドを組んだりして遊んだ。平日の昼間、入り浸っていた雀荘で私から大三元を上がった強者だった。
次はC氏。根っからの無頼派で、ロクに教室には来なかった。何とか卒業した後に行方を晦ましていたが、私が上海で仕事をした際に偶然世話になり、旧交を復活させた。何と広告代理店の社長に化けていて驚いた。その後、会社を売り払って目下の職業は自称『プー』だという。C氏はA氏と同様に卓を囲んだのだが、私が親の時に滅多に見られない『流し満貫』を成立させる勝負強さだった。
お次は紅一点。その美貌により全学年の高嶺の華だった。研究者の道を歩むかと思われたが何故か主婦に納まり、受験指導に当たっている。普段はおとなしいのだが時にプッツンする癖があり、ある考査で全科目白紙の答案を出して教師を慌てさせた逸話の持ち主である。
最後は図抜けた秀才だったY氏である。実はこの男も〇大名誉教授であり、その高潔な人格により推されて危うく〇大総長になりかけた。『お前が総長になるとオレ等にどんな旨味があるのか』と聞くと、しばらく考えてこう言い放ったので呆れた。『生協で安くモノが買えるかな』
この結社の特殊性は、なぜこの集まりなのかを外からは絶対に理解不能なことにある。専門・趣味・嗜好・性格全てが一致しない。話題も全くまとまりがない。これも母校の自由と多様性を許容する伝統の結実だとすれば、教育の成果と言えなくもない。
武士の情けで本稿では仮名であるが、万が一本当に執筆依頼があった時は実名をバラす所存である。
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