出雲への誘惑 Ⅴ オマケ
2014 JUL 26 0:00:47 am by 西 牟呂雄
話は全く変わるが、日露戦争の第二艦隊旗艦は大日本帝国海軍装甲巡洋艦でその名も『出雲』である。上村中将指揮の元、ロシアのウラジオストック艦隊を追い掛け回して苦労していた。上村中将は猛烈な闘志を持った薩摩隼人で、たびたび濃霧によって敵艦隊を見失い「濃霧濃霧、さかさに読めば無能なり。」と謂われない罵倒までされた。その後は日本海海戦に出撃し、舵の故障を北進の転舵と誤認した三笠の命令を無視し「我ニ続ケ」と突撃したことで知られる。
その後、第一次世界大戦時には遥か地中海のマルタ島にも出撃した。筆者はマルタ島には行った事があり、そこには派遣され雷撃を受けた駆逐艦「榊」の犠牲者の碑が立っていた。そして何と先の大戦末期、1945年の7月に呉軍港の空襲により転覆着底した。45年も現役であり続けた艦艇だった。
伝統と言うか何と言うか、帝国海軍が消滅した遥か後の2013年にヘリコプター搭載型護衛艦として『いずも』が進水している。これはでかい。昨今集団的自衛権の議論がなされているが、この『いずも』は他所の国に攻撃になんか行きませんよ、皆さんご安心を。
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