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話芸の間 圓楽と小遊三

2015 JUL 16 23:23:44 pm by 西室 建

 チョイと一席聞いて来たんですがね。
 いや時節柄、体調を崩した歌丸師匠が本日(7月11日)退院なさったそうで、よろしゅうございました。
 何しろガリガリなところに持ってきて腰なんざ何度も手術なさってチタンが入ってたそうで、しかも長年座っての商売なんでそのチタンが曲がっちまったってんですからご苦労さんですよ。
 高座で皆さん散々ネタにしてました。笑点は人気番組ですが、最初のレギュラーの唯一最後の生き残りだそうで、思えば長いお勤めですよ、これ。お酒は召し上がらないとか。
 そして知りませんでしたが、歴代の大喜利の司会者ってのはみなさん下戸なんですって。初代はガキの頃みてました談志師匠。『何を飲みますか。』とか聞くと『テキーラくれ。』とか大声を出しますが口をつけるだけ。次の三波伸介さんも全然とか。先代圓楽師匠もダメで歌丸師匠です。
 この番組は当初は談志師匠の毒が強すぎて、又メンバーも同世代のせいか火花が散るようなスレスレのネタが刺激的だったですな。歌丸師匠なんざどっちかって言いますと一服の清涼剤的な軽い扱いで、本人もヘラヘラ・キャラを積極的にやってました。image[3]

 本日は三遊亭圓楽師匠が中を取りました。下町深川出身の若手ももう65歳!あちこちガタがきている話をネタにした後に古典『疝気(せんき)の虫』をやりました。
 コレ、気の毒なので名前は控えますが寄席場では自然に前座と聞き比べることになります。前座も十分稽古して言いよどみもなく見事に話すのですが、圓楽師匠とは受けが全然違う。前座の方は受ないとやや焦り客をいじる。一生懸命やっているんですよ、でもその差は歴然。
 『間』が取れないんですな。情けない表情を作るにも、最初からやるのではなくて間を取ってから次第に顔をつくる、とか。これはこれでキャリアが必要なんでしょう。度胸が据わる、とも言います。

 さて、大トリは小遊三師匠。この人、よく出身地の山梨県大月をネタにしますね。実は喜寿庵は大月と富士山の途中にあって、その地縁でウチのオヤジとは顔見知りでして。『あ、こりゃ会長。』『ヨッ、噺家。』とかやってました。なぜ会長なのかは誰も知りませんでしたがね。
 芸風は『荒物』。人情話をしみじみ語る方じゃなくてガサッと語る、昔で言えば林家三平とか月ノ家円鏡師匠の流れですね。yjimage[10]

 小遊三師匠も酒は相当なものらしく、ビールで始まり焼酎のお湯割りを飲みウィスキィをロックでやるらしい。何だかどこかで聞いたような。
 この方トランペットもやっていて、オイランズ(花魁)という落語家ばかりのディキシー・ランド・ジャズ・バンドをやったりもします。
 若い頃の噺はただワァワァやっていましたが、上手くなりましたね。
 お題はマズいことに古典の『替り目』。酔っ払いの噺で泥酔したオヤジとカミサンの掛け合いが面白くてゲラゲラ笑っていたが・・・・、その・・・、我が身を振り返るとナンでして・・。
 良く聞いているとこの噺、酔っ払いは喋りすぎるからドツボに嵌っていくんですな。
 
 わかったぞ!泥酔したら余計なことを言わなければいいのだ!

あやしうこそ物狂ほしけれ 

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Categories:古典

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