漢字は楽し Ⅱ
2016 APR 5 0:00:56 am by 西 牟呂雄

赫赫(かっかく)のような漢字に感心してブログを書いてフト気が付きましたが、同じ漢字を二つ並べて一つの文字にするものがたくさんありますね.表題のような文字です。
横に並べるだけでなく、縦に重ねるのもあります。炎・圭とか。
そして更に三つ山のようにしてしまう、”森”とか”品”のような字もあります。
表意文字の場合は目を楽しませる、或いは一目で「ムッ、これは凄い」と感じるものがあります。
轟(ごう・とどろき)は音が聞こえてきそう。磊(らい)とは実に豪快。
晶子さん、なんていうのは本来は透き通った純粋な人と名付けられたのでしょうが、日が三つではちょっと眩しい。
”姦”は使い方によってはけしからぬ熟語にもなりますが、訓読みは「かしまし」です。”蟲”は実は虫の旧字体。その昔はいっぺんに三つ書いていたのですな。
ところで読者諸兄諸姉は以下の字が読めますか。
中には何とか読めるのも混じっていますが。

読めますか
種を明かすとこれはヴェトナム語です。ヴェトナムでは正式文書は漢文でしたが、現地の言葉を表記するのにオリジナルの文字を作り出して万葉仮名・あるいは日本文のカナ交じりのように使っていました。見たこともない字がそれです。
日本でも”峠・畑・辻”などが作られました。
朝鮮にもあります。”畓”は何と読むのか知りませんが田んぼのことです。なかなかよくできています。因みに”田”は畑を意味していたので新しい字を作ったとか。
かつてはこういった漢字の流れのチベットの西夏文字、遼の契丹文字、金の女真文字、等がありましたが、全て現在は使われていません。
ここで突然思い出したのですが、水戸光圀の”圀”は一体日本製のクニの字なのでしょうか。旧字では國のはずです。それともその前は圀だったのでしょうか。口構えに八方とはいかにも古代の中国城塞都市を思わせるところですが、光圀以外に使っているのを寡聞にしてしりません。どなたかご教示いただけませんでしょうか。
私も独自のカンジモドキをこしらえて秘密文書として使えばそれが何の意味か誰にも分からなくなって暗号に使えるかもしれない。誰も読まないし、変換しても出ないから能率は悪いし一度しか使えないだろうが。
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Categories:言葉

西室 建
4/11/2016 | Permalink
漢和辞典を久しぶりに引いたらすぐわかりました。武則天(624~705)という女帝が勝手に造った「則天文字」とのことです。
則天文字20個程確認されています。他には星を「〇」、月を「〇の中にプロペラのような逆卍」というハーケン・クロイツのような記号ですね。
黄門様の頃まで残っていたとは。しかもそれを使ったのに何かの意味があったのでしょうか。わからん。
西室 建
1/17/2017 | Permalink
突然ですが、
『凸クス』 ⇒ トピックス
『掬ープ』 ⇒ スクープ
『振ダンス』⇒ フラダンス
というのを思いついたんですが感じ出てませんか・・・ダメですか。