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菩提寺のニワトリ

2016 APR 8 0:00:27 am by 西 牟呂雄

 早いもので亡母の三回忌。
 我が菩提寺は枝垂桜で有名(一部で)ですが、実はもう一つ。というかもう一羽。ほぼ野生化したオスのニワトリが放し飼いにされています。
 こいつは中々不幸な生い立ちらしく、どこかの養鶏場かなんかから逃げ出したのか捨てられたのか、お寺の前の小川のほとりで寒い朝半分氷った状態で保護されたようです。
 しかし天敵がいないのでしょうか、巣箱もないのにコッココッコと我が物顔で歩いています。
 人が近寄っても別に逃げませんし、かといって鳥ですから別に懐くわけでもありません。

雄々しい姿

雄々しい姿

 最近年のせいか小動物や自走掃除機のようなものにやたらと愛着を感じて、自分がやさしい人間になったような気がしています。それとも弱気になっているのでしょうか。それはさておき、このニワトリに『コッコちゃん』と秘かに名付け、周りに誰もいないのを確かめては呼びかけています。しかしそこは只のニワトリですからウンでもなければスンでもありません。

 今から四半世紀も前、杉並の大宮八幡様にはつがいで野生化したニワトリがいて、驚くべきことに大銀杏の5mくらいの高さまで飛んでいました。放し飼いにしておけば野生が戻るのでしょうか。
 そういえばヨットを係留している油壺の近くの公園に勝手にテントを張ってキャンプしていましたが、その辺りにも放し飼いのニワトリが野生化していました。そのニワトリ一家が朝にコケコッコーをやるので目が覚めたものです。
 微笑ましくて近くまで行くと、オンドリがトサカを振り立ててこちらに来ます。オォッ親愛の情が伝わったか、と思っていたら軽いジャンプと共にわたしの足に猛烈な蹴りを入れて威嚇するのです。ナンジャこいつ。
 しかしこれ、どうも私がニワトリ一家の縄張りを侵してしまったので、家族を守るために果敢に見知らぬ人間に戦いを挑んだのでしょう。
 そこへいくと我がコッコちゃんは家族も何もないから守るべきものはない。自由なのだ。
 と思って携帯を構えて映し、歩き出したら『コッコッコ』と言いながら後を追ってきた。一緒について遊ぶつもりなのか、愛い奴愛い奴と思ったらバサバサっとジャンプして二段蹴りを喰らいました。桜ドーム

 亡母が逝って丸二年。菩提寺で三回忌のお経を読んでもらいました。コッコちゃんには墓守も一緒にやって欲しいのですが、我が墓地はもっと高いところで縄張りの外。役に立ってもらえそうもありません。
 そして満開の枝垂桜。真下から見上げるとすっぽりと桜のドームに入り込んで、何やら胸が騒ぎます。桜は人を高ぶらせる。風もないのに満開ともなるとハラハラ散ります。

心騒ぐ

地面にも散っています

地面にも散っています

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立ち止まってみた

人は変わる どう変わる

Categories:えらいこっちゃ

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