やるときはヤルじゃないか (今月のテーマ リオ・オリンピック)
2016 AUG 7 21:21:02 pm by 西 牟呂雄

政治が不安定だろうが資源安で不況だろうが治安が悪かろうが工事も何とか間に合わせて、やる時ゃやるじゃないかリオ・デジャネイロ。素晴らしい開会式だった。
低予算だったそうだが見事な物、僕は感動さえした。
強烈なサンバ!凄いのは一国ごとに打楽器奏者が何人も付いていて、これが一糸乱れずリズムを刻む。僕はドラムの経験があるが、あれだけの人数があの広い会場でピタリと合うのは全員が相当のプロだろう。とすると200チームが入場したのだから千人近くの奏者が集結したことになる、さすがに層が厚い。
このリズムにノリノリで入って来たのはトリニダード・トバゴだ。ちゃんとステップを踏んで、カリブのノリはレゲェだけじゃない。
きらびやかさに目を奪われたのはインドネシア。前列の女性が被っていた王冠のようなもの、実際の重さはどのくらいなのだろうか。
参加選手が少ない小国にはいじらしささえ感じる。
それで良くみるとこういう参加国には三つのタイプに分類できることが分かった。
まず、射撃・馬術やボート・カヌー・セーリングといった特定のスポーツが伝統的に強く、まさに『参加し続けることに意義がある』国。ヨーロッパの小国に多い、東欧とか。
次に一国の存在を強くアピールする必要があるため、必死に少ない予算を付けて少人数でも参加するタイプ。アフリカや中東の小さな国がそれだ。中には紛争・内乱中の国もある。
そして三つ目に摩訶不思議なタイプ。スポンサー・タイプとでも言おうか、怪しげな国家及び地域でどこから資金が出たのかも良く分からない。〇〇領◎◎といったチームや破綻国家である(難民チームのことではない)。極端に格差が大きくて、大金持ちがタニマチとなっているのではないかと推測してみるのはヒネクレすぎだろうか。
いずれにせよ参加者全てが力を出し切って胸を張って帰って欲しいものだ。
と、書いていると水泳400mメドレーで萩野・瀬戸両選手が金と銅。三宅選手が重量挙げで銅。柔道で近藤・高藤選手が共に銅メダルと日本選手は好成績が出た。三宅選手が思わずバーベルをナデナデしたのは微笑ましい。
しかし国技でもある柔道選手は金メダル以外では本人も指導者も日本で見ている観客も満足できなくて気の毒にさえなる。昔とは競技人口もケタが違う世界スポーツとなりルールも変わった。オリンピックに出たのだから銅でも立派だ。
相撲も剣道も、今回は野球でさえ種目ではないのだからね。
僕は朝競泳を見て、ネイチャー・ファームでナスとピーマンを収穫し、東京に戻ってからファイターズの首位決戦に声援を送り、これからフェンシングと女子ホッケーに備えている。
来週からもズーッと同じ状況が続き睡眠不足になり、週末はクルージングの夜間帆走で神津島まで行く。実に殺人的なスケジュールだ。
エッ?働け?・・・・スイマセン。
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