犬も猫もどいつもこいつも芸をしない (番外インドの旅)
2016 OCT 14 0:00:54 am by 西 牟呂雄

クレオパトラがはべらせたというエジプト犬の血を引くサルーキー。
ベタッと寝転んで『ヨッ』といった感じの挨拶。何なんだ。
それでいて番犬にもならないお人好し。チヤホヤされるのが大好きで『きれいー』とか言われると誰彼構わずシッポを振ってしまうオッチョコチョイ。
プライドがやたら高い。困った奴だな。
一度紹介した『食欲』と『自己顕示欲』の塊。
初めから懐いたので全く人見知りしないのかと思いきや、宅急便のオニーチャンには物凄い勢いで吠えついたりしてみせる。
ただ良くみると他の連中がワンワンいうから一緒になって騒いでいるだけで、基本何も考えていない。
人が物を食べていると『あたしもあたしも』と飛びついてくる。
毛艶が素晴らしく綺麗でドッグ・ショーなんかでは会場の人気者。
ただし芸は何もできず、リードを持ってもらって歩く事も満足にできない。
一人前に本を読んで見せているつもりになって、ついでに読み飽きたフリをしていてそのまま。
人間にでもなったつもりか。
友人が送ってくれたどこかの『無為自然猫』の画像である。
こういうのが以外とすばしこかったりするのかもしれない。
コイツはさるウチで飼われている態度の悪い猫。
さっきのワンコとは逆に宅配便の人が来たときは泡を食って逃げ出した。
何処へ行くのかと思ったら後ろを向き隠れてみせるおバカ。
そのかわりジャンプ力は凄い。
ちょっと色の違う姉が一匹いて二匹は冬の間はくっつきあって仲良く寝ている。
食べ物に対する執念は姉の方が強くてコイツはしばしば食べ荒らされてニャア。
それでいて何故か朝焼けが好きで、ジーッと見入ったりしているんだそうだ。
全く同じ環境で育ったのだが、飼い主によると知能・個性の差は個体別に顕著だとか。
喜寿庵に時々姿を見せる地域猫。門の前で見張りでもしているのかと思えば、見知らぬ人にまでついて行くアホ。
おそらくどこかで飼われているのだろう、モノをねだる。
番猫にでもなるかも、とエサで釣って最近抱っこできるくらい仲良くなったのだが一向に働かない。
首輪は付けてもらっているが一体誰に飼われているのか分からない。
夜中に会うと走って逃げる。顔見知りのクセに警戒心はある。ノラ業界も複雑なんだろう。
しょうがないから勝手に名前を付けてやった。シナシナ二世という。
そしてこれが芸もヘチマもないほぼ野生化したダックスフンド。
驚くなかれ、こいつはインドの英国国教会の敷地の中を縄張りにしていた。インドのノラは虐げられながらも逞しく生き抜いていて日常に溶け込んでいる。おそらく何代も前にはイギリス人の飼い主に飼われていたペットだったのだろうが、現時点ではほったらかされている。
人間にはなついてはいないので、寄ってきてシッポを振る事もない。しかしこちらがジッとしていると同心円を描くように周りを遠巻きにグルグルまわってチラッと視線を投げてくる。『オーイ、遊ぼうよ』と声をかけても知らん振り、あっ日本語はだめか。来られても狂犬病だったら困るしね。
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