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ブログ・スペースを借りました Ⅲ

2017 APR 6 0:00:33 am by 西 牟呂雄

 暫くブログが容量オーバーで投稿できなかったようで、ボクの”なりすまし”が書き込めませんでした。しかも西室さんが怒って以前使っていたパスワードを変えてしまいました。
 ところが例の症状を発症していると、私のカンは異常に冴えます。ここでバラしてしまうのもナンですが、西室さんのパスワードの決め方には私にだけ分かるある関数があって、大体20回位試すとログ・インできます。これ以上は書けませんが。
 それで今回は本人の承諾なく書き込んでいます。私は相変わらず喜寿庵の非公認居候を決め込んでいます。
 梅の花がパラパラと咲いて、散りました。桜はまだです。

 発作は相変わらず起きます。誰も助けてくれないので、仕方なく自分で対処療法を考えてみました。
 まず、病名を付けなくてはなりません。突然自分が犬や猫のようになってしまう”錯覚”ですから『ドッグ・キャット・シンドローム』と名付けてみました。

ガマ石

発症中の視線 ガマ石で寝てます

                                                                                                   その特徴を幾つか列記してみます。
まず、第一にこれに陥ると”極めて怠惰”になります。但しそれ故に嫌世的な気分になることはなく、発症中の患者は返って居心地が良い。つまり鬱病ではないところがミソです。
 第二に極端な言語障害になるところです。他の人の症例を見たことがないので分類できませんが、私に限って言えば『ニャー』とか『みゃー』とかいう音しか発する事ができなくなります。但し意識は人間のままですので、せっかくその音声を使い分けても本物の猫とコミニュケートすることはできない。
 三つ目は異常にカンが働きます。といっても発症中に地震が予知できたりすることはなく、一番いい例は西室さんが度々変更するパスワードが読み取れます。もっともこの能力は西室さんの思考パターンが割と単純であるからでもありますが。
 そして、人間でも猫でも犬でも 相手がこちらに敵意を持っているか好意を持っているか、あるいはどちらの感情をより強く持つタイプなのかを瞬時に判断できます。敵・味方の峻別は百発百中で当たります。
 人間は大体敵意を持っています。何しろ私も発症中とは言え姿形は人間ですから、薄気味悪いと警戒するのでしょう。犬・猫の類は半々ですね。犬の場合繋がれていますからここでぼんやりしているうちは全く会いませんが、過去の実績では半分以上は好意を持って見てくれます。もっとも体はこちらの方がズットでかいですし。
 猫は地域の縄張りが結構キツいらしく、現在よく見かけるのは3匹ですが仲がいいのは一匹のみ。あの「シナシナ二世」のみです。

発症中の視線 喜寿庵母屋

 症状の話に戻ります。
 困ったことに発症している間はまるで大麻を吸っているような(吸ったことはありませんよ、想像です)ホンワカ感に包まれて、いくらでも怠けていられる充実感、いや安心感とでも言うのでしょうか。
 そして症状が治まると妙な嫌悪感に包まれて2時間ほど苦しみます。
 発作は突然やってきます。さすがに睡眠中はないようで、発症している時の夢は記憶に残りません。ところが先日、いい気持で猫になっている私の夢に悪魔の表情をした西室さんがでてきて私を苛めました。あの人は夢の中でも私を苦しめるのです。

 さて、治療はどうしたものでしょう。
 手に入る薬、太田胃散とかバファリン、ルルなどは全然効きませんでした。睡眠導入剤のマイスールを西室さんが残していたので黙って飲んでみましたが、返って発症の頻度が上がりました。
 ある日悪いと思いつつ置いてある西室さんが置いていたウィスキーをガブ飲みしました。お酒はこうなる前から大好きなので。するととまらなくなって勝手に飲むのは申し訳ないと思いつつ焼酎もビールも日本酒も飲んで翌日ひどい二日酔いになったのです。というより一週間かけて飲み尽くしたので毎日二日酔いで死んでいました。あまりの苦しさについにコンビニまでヨタヨタ行き、二日酔いの特効薬ソルマックを飲みました。
 するとアラ不思議その日は発症しません、これはいい。
 その後、いろいろとソルマックをコップにあけて塩・砂糖・胡椒・タバスコといったものを添加して飲み比べてみる、という研究を重ねると意外なことが分かってきました。何と七味唐辛子を振って飲むとメチャクチャに効き、3日ほど発症しないで済むようです。これはもしかしたら就職もして社会復帰できるかもしれません。素晴らしい!
 ところが一つ問題がありました。
 このソルマック+七味唐辛子はおそろしく不味く、二日酔いにでもならなければとても飲めたものじゃありません。即ち、ガンガン飲んだ翌日でないとダメなのです。効き目もそうです。一度シラフの時に必死の思いで飲んでみたらすぐ発症しました。

 一方西室さんは私が酒を飲み尽くしたことで以前にも増して怒り出し、この山荘にお酒を置かなくなりました。イヤ、あの人が禁酒なんかできるはずはないので、全部飲むか残したものは持って帰っているらしいのです。セコイ!

 西室さん!私が社会復帰すればその方がコストが安くすむでしょう(多分)!そうすれば掃除したり庭の手入れをしたりするかも知れないじゃないですか!その方が西室さんの為、ひいては社会の為になるはずです。ですからどうか山荘にお酒を置いて行って下さい!お願いします、お願いします!

 

ブログスペースを借りました Ⅱ  

ブログスペースを借りました 初めまして

ブログ・スペースを借りました キャッチャー・イン・ザ・ライ


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Categories:アルツハルマゲドン

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