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映画 『花戦さ』

2017 JUN 18 15:15:30 pm by 西室 建

 信長・秀吉・利休そして池坊専好。キャストは順に中井貴一・市川猿之助・佐藤浩一そしてご贔屓の野村萬斎ときてはこれ、見ざるを得ませんね。さるお見舞いの合間にチョイと行ってきました。

利休と池坊

 秀吉の狂気、利休との友情、意を決して秀吉に挑む専好。
「いやしくも池坊を名乗るなら、花の力で世を正そうぞ」
 手練れの芸達者がズラリと並んでさぞや。それがですねぇ、どうも脚本がメメしいんですよこれ。
 萬斎さんの坊主頭が似合わないんですな。
 初めに出てきたアップが何ともマヌケ面に見えて笑えたし、人の顔と名前が覚えられないというコミカルさを狙ったキャラの設定がチョット。
 それでもこの一見ボケ芸がクライマックスで生きる、という演出なのでしょう。
 冒頭の信長に松を活けるところ、中井貴一はさすがでした。
「見事なり!池坊」
 信長の登場はこのシーンだけでしたがかっこいい。そしてあの役者だったらどうやったろう、などと思いを巡らすのも一興です。まず考えたのは勿論成田屋の海老蔵。
 そしてクライマックスは豊臣秀吉VS池坊専好。歌舞伎VS狂言の芸の打ち合いといった趣です。そこは見てのお楽しみ。

聖徳太子象

 ところで池坊は聖徳太子建立の京都六角堂のお坊さんです。
 如意輪観世音菩薩をご本尊にしています。
 作中で萬斎さんがしばしばお経を読むのですが、これが聞いた事もないお経なのです。
 いったい何経なのでしょうか。
 検索してみるとどうやら『光明真言』のようです。
 「オン アモ キャーベー ロシャノウ マカボダラ マニハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン」と言っているのだとか。
 サンスクリットではと表記して、不空なる御方よ 毘盧遮那仏(大日如来)よ、偉大なる印を有する御方よ 宝珠よ 蓮華よ、光明を 放ち給え という意味のようです。

 猿之助ファン、萬斎ファン、並びに生け花関係者にはお勧めですが、某映画館はガラガラでしたね。
 ところで池坊はこの映画にいくらスポンサードしたのでしょうか・・。
戦国三部作を貼っておきます。

黄金の首 (紅蓮の炎)  

黄金の茶室(見果てぬ夢) 

黄金の分銅(燎原の果て)

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月窓寺 薪能

 

話芸の間 圓楽と小遊三

Categories:古典, 言葉

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