Sonar Members Club No.36

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序章は既に始まっていた

2018 NOV 15 0:00:47 am by 西室 建

 約十年程前、物凄い不眠になった。48時間キッチリ眠れなかった後に、やっと寝たが10分ほどで飛び起きてしまう。次の36時間もその繰り返しで、昼間はぼんやりするかというとそうでもなかった。そして泥酔すると眠れたが多少の酒は返って目が冴えてダメだった。
 一ヶ月くらい経って怖くなり、かかりつけの内科医に相談してみた。実はこの医者に酒を飲むな、と厳命されていたので殊勝な顔で禁酒しているフリをしていたのだが、不眠を訴えたら『酒飲めばいいんじゃない。どうせ飲んでるでしょ』等とふざけたことを言った上(当たっていたのでギョッとはしたが)で ××××ミン という薬を処方してくれた。これが効いた、効きすぎた。よく分からないが深く眠り過ぎるのか翌日手足がだるく、これでは二日酔いと大して変わらない。しかも効き目が出るのがやや時間がかかるのが難点で、飲んでから全然聞かない、とビールもついでにやって2時間くらいしてから眠っていた。これは後に大変に脳と体に悪いと知れたが、その時は知らなかった。 
 丁度その頃マイケル・ジャクソンが何かの薬で死んだのでビビり、医者にもう少しチョロい薬にしてくれ、と訴え ×××リー というのに代えた。すると眠りには入れても4時間くらいで目覚めてしまう。結局処方された以上に服用してしまうことが多かった。
 一度ヨーロッパ便の飛行機の中で酒と併用したところ、とんでもないボケ方をして徘徊してしまった。トイレに行った後、自分の席が分からなくなり機内を二周くらいして不審がられた。無論その後は併用は固くやめた。この間、かなりの数の脳細胞をダメにしたはずだ。
 不眠は未だに直らないが、この年になってあんまり依存するのもマズいと少し薬を減らそうとはしている。なぜかいくら訴えても医者の奴は『うつ病の恐れがある』とは絶対に言わない。
 かつての無頼派、坂口安吾は覚醒剤ヒロポンをやってハイになり、無理矢理眠るためにアドルムを飲んだというが、言うまでも無く僕は覚醒剤何かやっていない。
 眠れずに意識がはっきりしていても、体は休まっているのでジッとしていれば多少はウトウトして睡眠は取れているという説があるが、全くの嘘である。何度も寝返りをうっている内に夜が白々と明けて来た時の疲労感たるや凄まじいものがあった。

 加えてSMCのメンバー野村氏が投稿したブログによれば、そろそろ男性更年期障害の心配もしなければならないと知った。ただ、不眠の症状に陥った時にはブログに記載されたような状態は観察されず、年齢的にも早すぎる。いや待てよ、若年性という可能性もある。更に私の場合、多量の飲酒とそれによる泥酔に止められない煙草というハンデもあるので、そのテの症状が人より早まっても不思議ではない。
 そうか、これらはみなこれからの『年齢』への戦いのプロローグなのだ。この戦いに挑むにはそれなりの準備が必要であろう。戦略は何とか膠着状態を作り出すことだ、死なない人間はいないから。不眠がその兆候だとすれば十年前から戦いは始まっていたとは。だがまだ間に合うだろう。衰えが何だ、ボケが何だ。

 だけどなぁ・・・。今夜も眠れない。

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Categories:アルツハルマゲドン

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