戦争だぁ!
2020 APR 1 7:07:44 am by 西 牟呂雄

桜が満開になろうかという時期に春の雪、天変地異の胸騒ぎ。3月29日の大雪は都市封鎖の天の声か。
既に戦争が始まっている。コロナ戦争である。
経済がどうしたもなにも、去年の夏から景気は悪かった。今更『回復』の表現が消えたどころの騒ぎではない。
私は、緊急事態宣言になった場合は統制経済に移行して徹底的に管理する方が解決が速いと考えるが、クーデターでもしなければ無理だろう。
この国難に対処するに当たって個別の戦術は作戦遂行上どうだろうか。
戦力逐次投入になっていないか
ダイアモンド・プリンセスが問題になり、武漢からの帰国チャーター便あたり、色々批判はあろうが日本は比較的上手くやっていたのではないか。当時の主役は(中国を除く)韓国だった。ドライブ・スルーがどの程度のものか、今一つ理解できないが感染者は人口比でいけば桁違いに多い。
当方はエリアで言うと北海道と大坂・和歌山だったが、どちらも封じ込めには効果を上げた。そして「クラスター」がキーワードとなった。
ここまではよかったのだ(亡くなった方には心からご冥福をお祈りします)。
全体の戦略を持っているか
習近平の国賓来日予定とオリンピック開催、この二つの国際イベントが決断を鈍らせて中韓からの入国禁止措置の決定が遅かったかと思われる。
学校の閉鎖は、唐突である、働くお母さんのことを考えていない、とも言われた。
ただ、この手の決定には関係個所が膨大で、その調整にいくらでも時間がかかるもの。キリがないから最後はトップが決断するのだが、必ず批判は起きる。現に足ばかり引っ張るやっかいな隣人は逆切れしてみせた。
一方この間、野党は質問時間の多くをまだ『桜を見る会』に費やしていたくせに、後に『後手に廻っている』と言い出す。どの口が言う。
兵站は充分か
経済大ダメージに特効薬はない。こういう場合は、できるだけ多面的・多角的に、可能な限り長期展望に立って対策を打たなければならない。
まずは収入激減の人々の救済。公共料金・納税の後倒し、等は喫緊の課題だろう。
私見であるが、こうなった時点で景気の回復など何をやっても最低1年はダメだろう。弱者救済に絞ってヘリコプター・マネーをバラまくのがいいと言う立ち位置だ。
息の長い援助となる。この点、与党内に公明党がいるのは重要だと思われる。支持基盤に小店主や社会的弱者が多い。このゾーンの救済措置についてのプロの対応が期待できる。
その文脈から考えると、消費税の凍結などは効果は薄い。消費が消滅してしまったのだから。
自分で守る
ここからトーンがガラッと変わる。
コロナに感染しないことが最大の社会貢献であるから、ツベコベ言ってないで自分の身は自分で守る気概を持つ。
私がどうしているかというと、普段と変わらない。大人数の宴会には随分行っていない(2月5日には行ったが)。ライブとかコンサートにも行かない。歌舞伎座はクローズ。そろそろテレワークになる。
政府に方針を決めてくれ?指示されなきゃ自分を守れないのか?そういう奴は勝手にしろ。
要するに私はチョット気を付けるくらいで過ごしている。
ちなみに海外の取引相手のドイツ人は全員自宅での仕事、インド人は一人でオフィスに、ロシア人はベースが元々モスクワから200kmも離れているので今のところ通常勤務。
互助の精神
実は東京でも23区外ではクラスターが発生していない。地元の大して流行っていない割烹・お寿司・鰻・お蕎麦といったところへは売上協力のつもりで顔を出している。こういう時に実に便利なことに地元の飲み仲間がいて、そいつは大学教授だから授業開始は連休明けで私以上にヒマ。
大家さんは稼げない人や飲食店の家賃をまけてやれ、代金回収はどこでも少し待ってやれ、銀行はチマチマ貸してやれ、困ったときは皆一緒。
累計で何人発生したかの数字より、新たな感染者、現在の入院治療中の患者、自宅療養中の人数、といった数字を発表した方が実態が伝わると思う。
これを書いている今も、フェイクだか何だか分からない話が飛び交っている。
東京ロック・ダウンの準備が進んでいる、今晩(3/30)総理の緊急記者会見があって3週間だ2週間だ、いや今やると企業決算がひどくなるから1日発表で2日の衆議院本会議(オリパラ延期)の後発動だ、ウィルスは武漢の生物化学兵器研究所から漏洩した(これは結構傍証がある)、
平壌ではコロナで300人が死んだ(これには何の証拠もない)、といった類。
この東京ロック・ダウンの話は興味深いことに複数のライン・ルートでしきりに流れて来た。出所はテレビ局だ・財務省だ・政府筋だとか。仲間たちと『こんなのに引っ掛かるバカもいるのか』と発信源の特定に夢中になって追いかけたが分からなかった。
さて、ふざけてないでみんなおとなしくしてろ!早いの遅いの言ってる場合じゃない。これは戦争だ!
医療関係者の皆様、本当に命がけの仕事、心よりお礼申し上げます。
ところで全く政治的な意味ではないが、大変不愉快なツィートがあった。
「あっという間に世界中を席巻し、戦争でもないのに超大国の大統領が恐れ慄く。新コロナウィルスは、ある意味で痛快な存在かもしれない」
この信じがたい妄言は、かねてよりリベラルで知られるA新聞の記者のものである。名前も分かっているがSMCの趣旨にのっとってここには書かない。不謹慎極まりない!おまけにこれはもう、戦争だぁ!
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Categories:えらいこっちゃ

西牟呂 憲
4/3/2020 | Permalink
戦力の逐次投入になっていないか?
なってしまった。
アベノマスクはいかにもそういう印象を与えてしまう。
官邸官僚の考えに乗ったのだろうが、これだけを突出して発表するのはいかにもマズい。他にも対策を考えているのだろうが、調整に時間がかかりすぎて簡単なところから発表したものと思われる。休業保証等の手続きといった技術的な詰めが手間だから、郵送できる簡便さにとびついたのだろう。
やれることは全部やればいいのだ。お肉券・お魚券・現金支給と会わせて全部やればよかった。
まだまだこれからだから、ドカーンとやってくれ!
西牟呂 憲
4/6/2020 | Permalink
来るべきものが来た。このタイミングで。
学校を休ませると『唐突だ』
マスクを配れば『それだけか』
諸手続き、医療体制の整備、経済対策、一式揃ったところでこのタイミング。
こういう話はジワジワジワと緊張感が高まって「来た来た来た来た」となったときにズバッとやるのがよろしい。どうせ「遅きに失した」の声が上がるだろうが言わせておけ。こんなになる前からトイレット・ペーパーのパニックを起こすくらいなのだ。丁度いいと思う。
評論家・マスコミの大部分・野党、そして一部首長の言いっぱなしの言説は無用。トップが決めてこそ国民は団結できる。
某知事は都合が悪くなるとニターッとする癖がある人だ。それがいかにも本気モートです、という顔をしているが(事情が事情だから当たり前といえば当たり前だが)、久しぶりに注目を浴びられてうれしいのが透けて見える。自分が国を突き動かした、と強調したいのだろう。まっ、お手並み拝見。
蛇足だが、知事の会見の際、某新聞の質問はとりわけ酷かった。説明聞いてないのか?
感染した方々、がんばってくれ。医療関係者、本当にご苦労様。
これは戦争だ!オレも一人で戦うぞ。
西牟呂 憲
4/17/2020 | Permalink
兵站は充分であるか?
ここで書いたように公明党のプロの動きによって1人10万円が支給される。
中小企業、飲食店、その他にそれなりに手当てをしていたが、公明党の支持母体はそこに勤めている人達がゾーンだ。政権中枢や中央官庁にはそこまで目が行き届かないので、これによって助かる人は結構多い。
無論、運用には多くの批判が寄せられるだろうが、本当に困った人達が喜んでいるはずで、連立のいい所が出た。
まだまだこれからだ。
ところで、衛生状況が悪いと言えば一番ひどいのはホームレスなんだろうが、クラスターが発生しているとは聞かない。普段から殆んど人と接触しないからなのだろうか。