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地球が狂った ケムラー戦記

2021 MAY 26 0:00:19 am by 西牟呂 憲

 4月に芽を出したジャガイモが季節外れの霜で大きくならない。連休中に植えたキュウリが全滅し、苗を植え替えさせられる始末。5月だというのに早くも梅雨入りだがアジサイはまだだ。ネイチャー・ファームをやっていると今年は違うのが実感できる。季節が早いと言えば早いが、その落とし前のように大雨が降ったりしている。そして東京が雨だというのに喜寿庵はカンカン照りだ。

 目を楽しませてくれる花はたくさん咲いているが、こいつらもやはり勘違いしたのか。
 アヤメは花札では5月の絵柄で、それは旧暦の5月だからいまの季節に花を咲かせるのはいかにも早すぎる。
 他の雑草も咲き出した。しかし梅雨明け前の花といのはいかにも儚げな淡い色をしていて、例えば藤の花なんかはたくさん咲くから美しいが、一房だけだったら思わず『オイオイしっかりしろよ』と声をかけたくなるのではないか。
 桜もそうだ。一輪ではねぇ。
 偶然見つけた名前も知らない雑草はそんな感じだった。

雑草?

 ところがのんびり花を眺めていたら、足元で異変が起こっていた。
 毛虫の大群が降ってきたのだ。欅の木があるのだが、どういう生態なのか木の高いところで孵化して、成長すると蜘蛛の糸のようなものを出して地上に降りて来る。地表につくと、この姿にしては結構な機動力を発揮して移動し、樹木に取り付いては葉を食べてしまうのである。生意気にも好みがあるらしく、栗・つつじ・柿、そしてキュウリだ。
 念のため見回ると、わっ、ツツジが2本ほど食い尽くされているではないか。
 その有様をお見せしたいが、あまりにおぞましい光景に到底載せる勇気がない。誰も読んでくれなくなりそうなので、地上移動中の一頭だけの姿がこれだ。

ギャー!

 モスラの幼虫でさえもう少しかわいい。これが集団で行進しているところやビッシリと取り付いているところなど、誰も見たくはなかろう。
 羽化したらさぞ邪悪な色の蛾にでもなって再び我々を不快にさせるだろう。仮にケムラーと名付け殲滅作戦に取り掛かった。
 まずはホームセンターに行き、毛虫除去の殺虫剤を探したがない!お店の人に聞くと、今年は毛虫が大発生して売り切れと言うではないか。車を飛ばして他所に行きやっと数本を手に入れた。その時に注意されたのだが、素肌に触れると被れて帯状疱疹のようになってしまうとか。

ケムラー・コンバット用特殊戦闘服

 それから戦闘服(草刈りの時に着る)に身を固め、両の手にケムジェットを携え、二丁拳銃のガンマンよろしくケムラー軍団に立ち向かった。
 相手の動きが鈍いのでか大いに戦果が期待できる、『死ね!死ね!』とばかりに正面の大群が待つツツジ戦線に向い、戦闘2時間でこれを制圧。次に栗の木エリア(3年前に植えたからまだ低い)を急襲してそこを撃破。途中、地上移動中のケムラー輸送部隊を踏み殺し、植え替えたばかりのキュウリをレスキューした。戦うこと3時間、我が軍の圧勝に終わった。

 翌日、昨日の戦果を確認にバトル・フィールドを点検すると・・・こっこれは!敵は失地を回復しつつあるではないか。やはり地球は狂い出している。環境激変に備えて種の保存本能が働き大発生したのかもしれない・・・あれ、人間は?

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6月6日 追記

真っ白

真っ白、あのケムラーが・・・。

こっち来るな

Categories:和の心 喜寿庵

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