今日の中国戦は、どうせ開催国の枠で出るチームなんだろう、とナメていた。ところが北米出身の選手が１３人もいる輸入チームで、外見は東洋系には見えない選手も混じっていた。
　第１ピリオドでは中国選手同士の衝突で一人は担架で運ばれる波乱の幕開けとなった。外見白人の李選手のショルダー・ブロックのようなボディ・チェックでペナルティ。その間に１点先取した。
　しかし今日のスマイルはどうも攻めも守りもどうもおかしい。何と言うか雑なのだ。ミスも目立つ。
　ところでアイス・ホッケーはご案内の通り実に目まぐるしい。レフリーはプロテクターも付けていないのに、パックも人も飛んでくるのを交わさなければならず大変だ。
　試合は攻撃時間もシュート数も中国の方が多く、何だか押されっぱなし。逆に相手キーパーは体の正面で全て受ける。
　第３ピリオド。パス・ミスから攻め込まれ藤本がこぼしたところを流し込まれて同点にされた。おいおいおい。
　押されながらも延長となった。延長はキーパー以外は３対３で５分。互いにチャンスはあったのだが決まらない。
　今度はサッカーのＰＫの形式で5人づつ。そしてその4人目にやられたぁ！負けである。ウーム。
　しかし本戦同点の場合は負けても１ポイント入るので、どうやら決勝トーナメントには行けるらしい・・・。
　まずは残りのチェコ戦があさってである。まだまだだぞ、スマイル・ジャパン。

　本日のチェコ戦は特別な意味がある。勝てばBリーグ首位、負ければ２位（当たり前だが）となる。
　実はこれが決勝トーナメントの重大なポイントなのだ。なぜなら２位になるとAリーグの２位アメリカと当たる。これは絶対に勝てない。従ってスマイルとしては１位となってAリーグの３位フィンランドと戦い銅メダルを狙うしかない（フィンランドも強いけど）。僕もリンクに立つつもりで戦う。
　第１ピリオド。いきなり強烈なアタックを受ける、チェコも考えは同じで必死だ。だが、開始４分、ペナルティーが出てパワー・プレイ。床秦留可が１点もぎとった。
　しかしどうもおとといの雑さが修正できていない。苦し紛れに縦を打つのだがカットされ、ディフェンスの帰りも遅い。キーパー藤本は大忙しである。チェコはディフェンスも一緒に雪崩れ込んできてシュートする。残り７分、チェコ選手同士でぶつかって一人倒れるが、中国戦と同じ展開に嫌な予感がした。
　案の定第２ピリオドで拾われたパックをシュートされこぼれた所を同点にされる。ナーニこれからだ。
　終了間際に立て続けにチェコのペナルティが二人も出た。
　アイス・ホッケーはピリオドまたぎでも前のペナルティが効いてパワー・プレイが続く。第３ピリオドの開始直後、追加点を取った。ここからスマイルの動きが良くなった。
　だがチェコの気迫もハンパない。悪い流れが続き、必死にすがりついてきて同点にされた。結局延長になり、中国戦と同じになってしまった。
　さあ、PK勝負だ。もう手に汗握るどころか目にも汗をかく、うっうっ・・・。久保がやったー！３９歳久保の執念のシュートが弾いたキーパーの脇からスルッと入った。
　バンンザーイ、１位通過だぁ！すごいぞスマイル。あと１試合頼む。