チャットGPTは楽し
2023 MAY 18 0:00:19 am by 西 牟呂雄
各種議論が盛んなチャットGPTは実に楽しい。これで置き換えられる仕事を想像するとワクワクしてくる。単純労働に近い作業、それがいかに知的に見えても実際には大したことない分析であるような仕事はこのAIでやらせれば十分。
例えば野党の稚拙なイチャモンに対する答弁に手間暇かけるのは全くの無駄だからAIでいい。
司法関係もスピードアップが期待できる。膨大な判例と法律を網羅するといった作業に持ってこいだろう。
すなわち膨大な過去データのチェックや分析はすべてAIがやってくれるようになる。当然そういう仕事に忙殺されていた人はいらなくなり、コストは下がり、さて問題は失業にまで至るのかどうか。便利に活用すれば問題なかろう。
今後ますます面白くなってくるのだろうが、現時点ではAIも発展途上のため、例えば全く実績のない仮定の質問には答えられない。
『彼らがどちらがより強いかを比較することは困難であり、単純に「強い/弱い」という比較は適切ではありません。両者は、それぞれ独自のスタイルを持ち、異なる時代に活躍しました』
これは筆者が『G・馬場とA・猪木が戦ったらどちらが強いか』と質問した時の返事である。どうってことない。
『国債を買い取ることができなくなるため、政府の借金発行に制限がかかる可能性があります。これは、政府の財政運営に悪影響を与える可能性があります。市場での信頼性が低下するため、インフレーションのリスクが高まる可能性があります。市場からの信頼を失うと、国債や円の価値が低下するため、物価が上昇する可能性があります。国内外の投資家からの信頼が失われる可能性があります。これにより、日本経済の信認が低下するため、経済成長に悪影響を与える可能性があります』
これは『日銀が債務超過になるとどうなりますか』への返事である。これをよく読めば、直ちにパニックになるわけではない、とも読み解ける。
皆さんも遊んでみてはどうでしょう。
試しに私の本名を打ち込んでみたところ、ミュージシャンとして活躍中といった寸評が出てしまい、同姓同名のプロがいるのかとあわてて検索したが、そんな人はいなかった。
問題があるとすれば、これを使うとある部分全員が同じ答えを持つことだろうか。いっぺんに同じ方向を向く社会というものがどういう事なのか、筆者にはまだ想像できない。
そういえば、4年前に面白おかしくブログを書いていた。
全員が同じデータを共有すると、株の売買は全員が売り・全員が買いのポジションを取るため売買が成立しない。のんびりできる場所に行こうとしても同じデータで指示されるから鄙びた観光地が混雑する。ほかにもあるだろう。
特に教育の現場では効率が良くなるのだろうか。自分で考えないバカが増えるかもしれず、そのメリット・デメリットはこれから様々に議論されるだろう。
しかし私は思うのだ。世の中はこういうツールがあろうがなかろうがバカに満ち溢れており、ツールのせいで考える力が落ちるような輩は初めからモノなんか考えない。秀才はチラリと参考にしてオリジナルな方向に勝手に進んでいくし、天才はこんなもの見もしないだろう。ほっといて差し支えないのではないか。
と、ここまで書いてきて学生が全員こういうツールに頼り切って課題レポートを出して来たら教える方はどうするのか心配になった。その時は、あらかじめ出す側もこのツールを使った回答を手にし、同じ表現・文脈を検索するソフトを使いAIツールを使ったと判定されたレポートは落とすようになる。すると今度は学生側がAI回答に手を加え、逆の論旨から迫って同じ結論にたどり着くように矛盾点を上げ検索ソフトにかからないように工夫する。そうなると出題側は・・・。
アホらしくなった。そんな努力をするぐらいなら普通に勉強した方がラクだろう。
先日、さるレポートを目にしたところ、目下進化中のAIがどこまで人間に近づいているのかは誰もわからないそうだ。あんまり長生きしたくないような気がした。
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Categories:チャットGPT
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西 牟呂雄
5/25/2023 | Permalink
別々に開発された複数の ChatGPT がその実力を争ったらどうなるのかを考えてみた。
途中までブログを書いてハタと気が付いたが、2015年と2016年に同じようなことを書いていたことを思い出して 本文に貼ってみました。まさかこんなに早く実現するとは・・・。