マーシー・マーシー・マーシー
2026 AUG 1 0:00:29 am by 西 牟呂雄
僕がこの曲に初めて魅せられたのは今から半世紀以上前、クラブがまだディスコと言われていたころの大昔の話。新宿にサンダー・バードというバンドの入る店があって、グームが去ったグループ・サウンズ崩れが演奏していた。
ある時、寺内タケシが作ったバニーズというバンドが(寺内タケシは抜けていたが)アップ・テンポでこの曲を演奏し、その迫力に踊りを忘れて聞きほれた。その後レコードを探したところ、実はジャズのインストロ・メンタルでヴォーカルは後付けの曲だとわかった。バニーズの音源はいくら探してももうない(あったら教えてください)。ノリが近い画像を検索すると、こんな感じ。
そこで仲良しのスティックの魔術師、大井貴司さんに遊びでリクエストしたところ、やってくれた。
リズムはオリジナルよりもずっと遅くして始まったところ、ブルージー!参った。
この人は頭の中に変換可能な自動メトロノームでもあって、どんなテンポでも自由自在、天馬空を征く感じで演奏します。カルテットの場合はやはりバンマスの意向が染み渡った時に一種の陶酔が訪れる。
この味はジャズに限る。高度に様式美が完成しているシンフォニーなんかに極端なリズムのアレンジを持ち込んでも逆にマヌケ感が漂うに違いない。磨き抜かれた作品の意志というものがあって、それの解釈は優れてもっと繊細かつ微妙な手心が加わる。もともとジャズははるかに単純なコード進行にアドリヴを聞かせるのが真骨頂なのだから。
それにしてもこのプレイ、泥酔するたびに寝る前に聞きたくなる味だ。
マーシー・マーシー・マーシー
慈悲を!お慈悲を!お恵みを!
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Categories:オールド・ロック



