銀座点描
2018 JUL 31 21:21:45 pm by 西 牟呂雄
あまりの中国人買い物客の多さに昼間の銀座に出ることはなかったのですが(夜は別です)、ちょっとした買い物のために久しぶりに銀ブラ(死語ですね)しました。
この暑いのに皆さんお元気ですね、的な人混みに目眩がします。飛び交う中国語がうるさくなくはないのですが、大昔のマンハッタン五番街の日本語だと割り切ってやりすごします。
オジサンの買い物は最初からターゲットが決まってますから、アーデモないコーデモないと悩まないのですぐ済んでしまいました。オジサンはせっかちなのです。せっかちなくせにネットで買えばいいものを暑い中セッセと買い物に来る、頑固なのかも。
問題はどうやって一服するかなんですが、銀座という街は意外と奥が深いので秘かに吸える秘密の所が実はあります。こっそりとフーッ。昨今のスモーカーは(いじめられすぎて)煙に敏感なので、漂っているのを見つけると蟻が蜜にたかるようにすぐに寄ってきて集団になりがちなので、そーっとそーっと。
銀座通りに戻ってアッと驚きました。ライオンが歩いています。ライオンですよ、生きている。人の間をヒョコヒョコ縫うように歩いています。
しかし、たてがみは立派なのに随分と小振りな、待てよ、赤ちゃんライオンにはたてがみはあったっけ???すれ違う人はスマホを向けます。ライオンは無視してトコトコ進みます、オジサンも後をつけました。
すると余りの暑さなのか、地下鉄の通気の上でへたりこんでしまいました。変ですね、ライオンは40度くらいどうってことないのでは??
で、良く見ると御覧の通り被り物をさせられたワンちゃんなのでした。
それにしてもリードも付けないでよほど躾けられたというか訓練されたというか、いやがりもせずに大した物です。それともたてがみが暑くて熱中症なのでしょうか。
やがて日がゆっくりと陰りだしました。
それでは帰ってビールでも(銀座のビア・ホールは中国人で一杯)と地下鉄の入口に行くと、ウワーッ、この暑いのにスパイダー・マンが。
さすがに飛んだり跳ねたりはしませんが、人混みを見計らって四つん這いのような格好でパフォーマンスします。
中の人、汗だくでしょうね。
こちらはスマホを向けられるとそれなりにポーズを取ってくれるたのでパチリ。
お疲れ様です。しかし、僕はプロレスを研究しているのであのテのマスクを被った事がありますが、あれは恐ろしく視界が悪くなる。スパイダーマンも飛び上がって目測を間違えないようにお願いします。
生まれ育った下町から銀座に出るのは都電を使っていました。生活圏の東限で、銀座の向こうはそれはそれは恐ろしい別世界だとおもってましたね。
当時は図抜けて大きな建物はデパートと三愛の三菱マーク、服部時計店。たくさんあった商店の上には人が住んでいて生活感がありました。今では時々有名店として紹介されるお店も普通の看板建築でしたっけ。
冬の寒い日に母親に連れられて、何かの店先で光るヨーヨーを買ってもらったことを覚えています。その時は何故か地下鉄で帰りました。
さて、昼の銀座は買物の街ですが日が暮れるとそこはそれ、昨今の景気はどんなものでしょうかね。
後日、銀座通りは避けて交詢社のあたりを散策すれば華やかないでたちのオネーさん達、高根の花が歩いています。
高いお店はそこそこに、カウンター・バーなんかは手頃な価格でチョロッとは飲めます。
最近、某官庁の高官がこの街で散々接待を受けて便宜を図ったと問題になりました。あれは払わなくていいから調子に乗ったのでしょうか。
故山口瞳さんが書いていました。やむなくそういう場で接待されるとしても、別の機会に一人で行ってその場で自腹で払う、それがちゃんとした大人のやることだと。
それじゃあの店に行ってきょうあたり払って帰るか・・(酔っ払って)。
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Categories:春夏秋冬不思議譚