Sonar Members Club No.36

カテゴリー: 潮目が変わった

ハグがどうした

2024 FEB 17 10:10:03 am by 西 牟呂雄

情けない!
 『ハグしたら普通覚えてるでしょう』
 『昭和の男はそういう習慣はありません』
 『協定にサインしたでしょう』
 『したかもしれないが覚えていません』
 これね、学級会のレベルじゃないの。「ナントカちゃんの肩に手をのせました」「おぼえてないもん」
 あのね、政治家は票のためなら握手でもハグでもなんでもするの。相手がまずかったら今後やめりゃいいだけの話。ましてやナントカ協会はもう息の根が止まるんだから昔の話はもういらねえ。それにこの大臣は解散請求をしたご本人だよ。バカどもが。
 それを大真面目で聞く方も聞く方だ。ほかにもっと大事なことがあるだろう。国会で質問する内容とは思えない。聞いてて恥ずかしくないのかね。えっ?恥ずかしくない?帰って質問してる自分の姿みてごらん。

情けない!
 パー券売って上がりをチョロまかしたのがどうした。ワイロ性なし、せいぜい脱税?それにしてはミミっち過ぎる。一切合切含めて億単位になるけど年割りすればゴミ。
 書籍代?支援者がどうでもいい本を書いて寄越すと100冊でも200冊でも買い上げてテキトーに配る。それがどうした。まさかそれを選挙期間でもないのに買収にあたるとでもいうのか。
 使途不明?あんな程度で騒ぐような額じゃないだろ。中にはこっそり焼肉食ってたりして。いいじゃないの、カワイイくらいだ。
 改めて言うけど税金使ったわけじゃないでしょ。ワイロ配ったわけじゃないでしょ。脱税にしてもこんな額じゃ国税だってバカバカしくてやる気はないよ。検察が勢い込んだけど中身みてもう鉾を収めたじゃないの。
 そもそも野党だってやってることは同じ(共産党以外は)なんだからあんまり調子に乗ってるとブーメラン必至。
 私は良い税制・財政・外交・防衛・福祉をやってくれる政治家だったらこの程度のことは不問にしますね。
 ついでに言えば官房長官が辞め際に数千万円引き出したと騒ぐが、毎月1億以上引き出しているのだから別に驚く話じゃない。通常ローテーションの一角でしかない。

情けない!
 派閥なんか無くなるわけない。だからさ、事務所借りて事務局置くから金がかかる。集まってメシ食うから金がかかる。この時代に議員も考えろよ。ラインをつないで秘密結社になっちまえばわかりゃしないしカネもかからん。
 好き嫌い・保守派リベラル・親米反米・財政緊縮リフレ派。同じ党員・議員でも大集団ともなれば全員が同じことを考えるはずもない。意見集約的に人の集団ができるのはあたりまえ。解散なんて大げさなことを言ってみても結果は同じだ。
 そもそも解散騒ぎのきっかけがドーデもいい記載漏れなんだから、何も本当に解散してみせなくても構わない。こんなこと真に受ける奴はいない。
 昔は親分が金を配る集団だったが、さすがに政党助成金がつく今はそれができない。ただの仲間を押し上げて総裁に担ぐための互助会みたいなもんだからあんなセコいパー券売りをやってるに過ぎない。
 小泉元総理は『改革できなければワタシが自民党をぶっ潰す』と言って総裁になったが、誰よりも派閥政治家だったではないか。
 変な『委員会』も『改革』もいらない。政治家のモラルがちゃんとしたレベルだったらいいだけのこと。次から当選しても毎年モラル・チェック・テストでもやってダメだったらその議席ごと抹消して、そんなバカを当選させた選挙区には国会議員がいなくなるというのはどうだ。議員も減るし、少しは真面目に投票するだろう。

情けない!
 お正月の大地震でたくさんの人がひどい目に合い、避難者は今なお寒さの中で大変な思いをされている。孤立した集落には我が自衛隊が駆けつけて救助と復興に必死に取り組んでいる。
 一方で国防の訓練を怠るわけにいかない。その一環として習志野の空挺部隊の初降下について『地震が起きたにもかかわらずそんなことをしてていいのか』という論調が見られた。バカじゃないか。
 災害救助と降下訓練とどっちが大事かって?決まってるだろう、両方なんだよ。どっちもやらなきゃいけないの!自衛隊が普段、災害のないときはブラブラしてるとでも思ってるのか。冗談じゃない、厳しい訓練を受けている。そして災害救助には、地域性、専門性、機動性を考慮した最適な部隊を展開しつつ、今も領海侵犯をしている某国に対処している。シロートがつまんないイチャモンを思いつくな!子供が誤解するだろう。

情けない!
 そこまで言うならお前は何をやってるのかって?よし、秘密の計画を少し披露しよう。このスパイ天国といわれるわが国で、唯一民間の工作員抽出組織を立ち上げたのだ。
 災害非常時及び政治混乱時に世の中を煽り治安を危うくさせる海外勢力を見つけ、監視し、その工作を妨害する。
 名付けてスパイ・メカニカル・センター、通称S・M・C、このブログのことだったりして。

 おっと、頭に血が上ってうっかり筆が滑った。こりゃご法度の政治ネタかな
 LGBT法案は噴飯モノだったが、それ以外政策の失敗はいまのところない。岸田総理よ、是非頑張って低支持率の在任新記録を樹立してくれ!

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哲学者と政治家 右派からの検証

2023 SEP 14 10:10:37 am by 西 牟呂雄

 安部元総理が凶弾に倒れて1年過ぎた。
 保守系月刊誌を中心とした保守論壇は特集を組み、元総理を懐かしんでおり、左派は相変わらず日本をダメにした、という論陣を張っている。
 あれだけ長期政権が維持できたということに一定の評価がなされるのは当たり前であり、その間鬱屈した思いだった人々の恨み節も有りだろう。だが国会論戦(論戦と言っていいかどうか)を見ていればお花畑左派の情けなさは多くの国民の失望を招き、元総理在任中の選挙は全て負けたことが国民の健全な良識が信頼に足るものの証明だろう。その昔デモに一度や二度参加したようなオールド・リベラルが、安倍が日本をメチャクチャにしたと嘆くのは滑稽を通り越している。
 私自身右派であるから、元総理の功績を高く評価する者であるが、最近の右派はもっぱらLGBT法案を嘆き、日米韓に舵を切った現政権の攻撃に徹しているが、どうであろう。保守派の矜持として元総理の右派からの批判を検証することは必要で、なぜなら保守は常に鍛え続けなければ必ず堕落するからなのだ。
 まぁ、私のようなアウトローは保守派といっても、地べたを這いずるような暮らしの中で御上(おかみ)の勘違いは無視することが可能だ。例えばLGBT法案など法律にしなければならないのかね、程度の感覚でいたため法案成立にかけられたエネルギーを冷笑する立ち位置。韓国の尹大統領個人に期待はするものの、どうせまた反日の政治家が台頭するだろうから信用はしない。アメリカについてはその悪意を認識しているが、消去法で他に頼れるところはない。なにしろ負けてしまったのだから。そもそも挑発に乗って真珠湾をやったのが大間違いではあるものの、仮にやらなかったら日米関係はどうなっていたかと言えば、どう想像をたくましくしても目下の状況と大して変わらないだろう。お若い方々はバブル以前をご存じないだろうが、繊維・鉄鋼・自動車・半導体と次々に難癖をつけられて、挙句の果てにバブルの崩壊に追い込まれた経緯を踏まえればよく分かる。1990年に私はヒラ社員だったが、つくづく我々はアングロサクソンには二度負けた、と思った。
 話は戻って、公平を期するために普段保守派と言われる連中の安倍批判を探ってみたところ、ある新書を見つけた。
 哲学者を称する適菜収、ニーチェの研究者らしい。一読、あまりの見識の低さに呆れた。こんなのがマスコミに雑文を書き散らしているのはいいとしても世間に相手にされないのではないか。調べてみると『B層』というゾーンをバカ呼ばわりした著作で売れた学者だとか。
 ものすごく勉強熱心な人らしく、極めて緻密に検証していることは窺える。しかしこのテの秀才にありがちだがくどいのだ。おそらく理論の組み立てを全て書き込まないといられない、私なら保守派の定義は『早急な変化に対応して、後に昔は良かった、などと思いたくない気質』だけで済むが、大昔のフランス革命に遡って考証を加え定義する。悪くはないが違和感は感じる。よほど努力をする体質で、ろくに勉強もしない輩は全てバカに見えるので、バカ呼ばわりを多発して文章の品を下げる。『箸の正しい持ち方』は得意の持ちネタのようで、随分がんばって習得したのだろうが、別のところで書いてもいるのはそれこそバカの一つ覚え。ひょっとするとコンプレックスの塊なのか、ちょっと褒められると舞い上がる。自殺した西部暹に褒められたのが余程うれしかったのかわざわざ記している。そういえば西部邁もやたらと話の長い人だったが、適菜もそうなんだろう。一般的に話がバカ長い人は頭が悪そうにみえますがねぇ。
 そもそも元総理の勉学の奮わなさはかねて知られている。私は同学年なので成蹊小学校の同級生に知り合いがいるが、大したことはなかったと証言した。家庭教師をしていた平沢勝栄はそれをバラして出世が送れたのだから本物で、適菜からすれば上から目線になるだろう。
 だが政治家は思想家とは違う。
 思想家同士がいくら議論しても現実にはラチがあかない。『日本は核武装してアメリカのくびきから独立する』と『被爆国の日本が核武装などとんでもない』の両者がいくら議論しても合意にいたることは絶対にない。そこを何とかするのが政治であって、交渉とは一言でいえば妥協の技術なのだ。海外案件の契約をやってみればすぐわかる話だが、双方知恵を絞って何とか着地点を見つけるなどということは、自称でも他称でも哲学者にできるはずもなく、また口をはさむべきではない。文学者であり続けた石原慎太郎が大派閥の頭にはなれなかった所以である。
 元総理とプーチンの交渉過程を適菜は揶揄するが、何もしないでツッパって200年すれば領土が返るか、そんなことはありえないので散々交渉のテーブルに引き込んだ。あの時点で一月にトランプ・プーチン両大統領と面会できた首脳は元総理ただ一人であった。
 大陸・北の国・現戦争当事国という核武装した危険な国家に取り囲まれている我が国の安全のために同盟していることをポチだの何のとオチョクルのもいかがなものか。このご時世にあの憲法でいいと言えるのか。安保法制は時代の流れなのにその成立過程にイチャモンをつける。それでは護憲を訴える左派なのかオマエは、と言われると『そもそも左翼とは』とトリモチのようなクドい説明をする始末。

 確かに元総理はお坊ちゃん育ちであり、時々キレては物議を醸していた。思い余って『一切』とか『必ず』という言葉をはさんでしまう。私なぞはやや危ないところはあるが、好ましい部分だと思った。
 一方で政治は流動的で、相手もあり身内の都合でその通りにならないことも多い。実社会とはそういうもので、従ってトップに立つということの難しさは頭が良けりゃ務まるものではないのである。
 それを、ガリ勉根性丸出しで実に丁寧に発言を俯瞰してはウソつき呼ばわりするのは片手落ちというものではないのか。モリ・カケの問題について、特にモリの方は相手の悪質さと佐川局長の見苦しさはそうだが元総理は本当に知らなかったのだからガタガタ言われる筋合いではない。
 ついでに言えば、カケ関連で前県知事の加戸証言『安倍総理にあらぬ濡れ衣がかけられているので、なんとか晴らすことができるお役に立てるからと思ったからでございます』を意図的に報道しなかった偏向マスコミを棚に上げておいて、言論弾圧をしたという話にどうしてなるのか。適菜は好き放題書いてもお咎めなしにもかかわらず、である。

 あれ、元総理の右派からの批判を検証しようとしていたのに変な本を読んでバカなブログになってしまった。適菜収はニーチェの研究をしていなさい、お箸の持ち方はわかったから。

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三島由紀夫の幻影 Ⅳ

2023 APR 1 0:00:16 am by 西 牟呂雄

 山中湖畔に三島由紀夫文学館はある。故三島由紀夫の遺品を三島家から譲り受けて、町興しの一環として1999年に開館した。直筆原稿や創作ノートが展示してあり、なかなか見ごたえがあるのだが、観光スポットとしてはイマイチらしくすいている。
 遺品の数が膨大なため展示にはテーマを設けていて、今年は『海』だそうだ。
 はて、と腑に落ちなかったが、言われてみれば海の描写は確かに多くかつ見事だ。遺作の表題はは『豊穣の海』であり、『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』ではそれぞれ海を印象深く描いている。
 しばらく読み返していなかったのですっかり忘れていたが、『潮騒』『午後の曳航』『金閣寺』といったベスト・セラーの一群でも海を書き込んでいた。目から鱗の思いで、自分の浅読みを恥じ入るばかりである。
 そしてその海はあくまで明るく輝いている印象だ。筆者は三島が泳ぎは不得手だったという仮説を見立てているので、海に身を晒すことはなかったと考えている。そこへいくと我々ヨット乗りは波と潮の恐ろしさを体感的に熟知しているので、あそこまで美しい表現はできないだろう。
 むしろ、三島の内なる暗黒部分、それは思想的あるいは性的な意味も含め、を海の情景に反射させたのではないか。外側を明るく塗りつぶして、中心のダークさを無意識に際立たせたともとれる。太陽の黒点が鮮やかなように。
 特に『天人五衰』執筆時は例の事件を決意し、すなわち死を覚悟している。頭の中はその葛藤で一杯の時期に、駿河湾を書いているのは象徴的にみえる。

 ところで、文学館の中庭には三島邸にあったものを模したアポロ像が立っている。
 これは実はいわくつきの像で、クリックして拡大して頂くとうっすらと見えるのだが、一見して割れた腹筋の所に横にクラックが入っている。初めは無かったのだが何年かしてヒビが浮き出たらしい。
 ご案内の通り三島は割腹自殺をし、同志森田必勝の介錯を受けて絶命した。
 しかるに三島が憑依したのでは、と以前から言われていたようだ。
 そして私が恐る恐る近づいて見上げたところ。

 何と首筋にもクラックが!
 三島先生!成仏してください!ナムアミダブツ・ナムアミダブツ・・・・

三島由紀夫の幻影

三島由紀夫の幻影 Ⅱ

三島由紀夫の幻影 Ⅲ

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令和五年 滋養神社お告げ

2023 JAN 1 0:00:59 am by 西 牟呂雄

新年にあたりめでたくもありがたくも滋養様よりの本年の喜びとともにみなみな心して備えるべき十の教え賜ったためここにこれを伝えかしこみかしこみもーすーなーりー。

中国のコロナ、体制を揺るがす
 隠しに隠し、抑えに押さえつけてきた大陸のコロナはついに大爆発。年末から当局は発表を止めてしまったが、1月の1日当たりの新規感染者は1千万人、死者は月間2千万人に達した模様。
 毛沢東の大躍進運動、並びに紅衛兵旋風の時の死者数を上回るのは確実で、民衆の暴動が多発する。
 共産党内の権力闘争が激しくなり、江沢民派・胡錦涛派が猛烈に巻き返し、習近平の太子党は粛清され、ついに中国は分裂の方向に動き出す。

北朝鮮の核実験失敗
 失敗した、というのは傍証で、実際どうだったのかは分からない。衛星により核実験場と思われる場所で多数の爆発があったことは確認できたのだが、地震波は観測されず、発表もない。
 国籍不明の潜水艦からミサイルが発射されていた、そしてそれは破壊的なバンカー・バスターだったのでは、という噂なのだが実態は誰にもわからない。
 経済困窮ならびにコロナの蔓延から体制の維持が難しくなっているらしく、しきりに日本に秋波を送って来る。
 弱腰の林外務大臣がスリ寄られかけるが、猛然と待ったをかけたのは高市早苗。

プーチンついに失脚か
 プーチンがすっかり公の場に現れなくなった。ところが戦争が終わる気配もない。
 ロシアの姿勢が強硬になり始める。
 プーチン重病説、クーデター説、テロ説が飛び交うが、謎の大統領代行が姿を現した。その名もニシムロノフ。名前からして怪しい。なかなか姿を現さなかったが、ついにテレビに出て『こうなったらプロレスで決着を着けよう。かかってくる奴はいるのか』と謎の発言をする。
 彼こそがマタイ伝で予告された偽キリストではないかとうわさが飛ぶ。

ウクライナに平和が訪れる
 上記3つの要因はロシアを弱らせ、中国を惑わし、戦争終結の機運が盛り上がる。中国は台湾や尖閣に関わっていられなくなり、ロシアもまた混乱の中、厭戦気分が漂う。
 突然、ウクライナにおける最前線の攻撃が止む。兵士の戦闘放棄が原因と噂される。
 そこで仲介に乗り出したのが、目下何の役職もないトランプ前大統領。なぜか戦闘が中断され不思議な和平が保たれる。

アメリカの陰謀が明らかになる
 岸田政権は全くブレずに防衛費の増額に必死だ。それはバイデン大統領からNATO並にGDP2%を出さないと知らんぞ、と脅されているからで、そのためにバイデンは中国を使って挑発を繰り返させているという極秘情報があるらしい。
 すなわち、ロシアをウクライナに釘付けにして疲弊させながら、裏で中国に甘いことを囁き日本の武装強化を促す、という超裏技だとか。

日本ハムファイターズ快進撃
 WBCで優勝の原動力となったダルビッシュがシーズン途中からNBPに復帰し、驚異の10連勝を上げる。
 なぜかその勢いのままシーズン3位でC・Sに出場し、ロッテに快勝。更に千賀のいなくなったホークスを粉砕して優勝を決める。
 日本シリーズでもセ・リーグ覇者の広島に4連勝して日本一を勝ち取る。
 
安部元総理暗殺の黒幕が噂される
 実は事件当時から囁かれていたのだが、犯人の手製銃は空砲で、2発目の銃撃音の時に密かにスナイパーが数百メートルの距離から撃ったという噂があった。事実散弾銃だったと言われるものの元総理に当たったとされる2発のうちの1弾は発見されていない。
 即ち宗教トラブルをカバー・ストーリーにしたある勢力の暗殺で、その闇の勢力とは世界を陰で操る国際的な秘密結社だとか。その結社は日本の力を徐々にそぎ落とし、アメリカの財布代わりに使い、主敵中国の盾にしようと目論んでいる云々。
 そしてその秘密は桜の季節あたりから名前だけは分かってくる。SMCというらしい・・・。

岸田体制揺らぐ
 あまりの支持率の低さに、自民党非主流派が蠢きだす。だが、なぜか大きなうねりにはならない。それは名乗りを上げると見られるタマが悪すぎるから。
 嫌われ者河野太郎、でしゃばり小泉進次郎、不貞腐れ石破、更には小池百合子まで。
 茂木は派内もまとめられずにダメ。
 タマは悪いが不人気に歯止めがかからず、一部が自民党を割るという動きも出る。気味の悪いことにその後ろで糸を引いでいるのは二階・青木・森といったオールド・ゾンビばかりなのだ。

妙な踊りがはやる
 8月の盆踊りのシーズンで、ジャズの名曲『テイク・ファイヴ』が流れ出し、全国的に同じ振り付けの踊りが大流行する。かの郡上八幡でも河内でも、従来の伝統的な踊りを凌駕する。
 多少のバージョンがあるようだが、腕をセリ上げながら三歩進んで2拍ステップバックするスタイルで、初めは何も歌がなかったが、しまいには踊り手が『ナム・アミ・ダ・ブー・ツー』と唱えだした。
 盆踊りのシーズンが終わって秋になってからも、クラブやラグビーWCの際にも老若男女が入り乱れて踊り狂い、まるで幕末の『ええじゃないか』のような現象が続く。
 背後に『滋養教』なる胡散臭い新興宗教がある、教祖は『オール・アト・ワンス・アッパー・マン』というらしい。警察が調査を始める。

愛子内親王殿下婚約
 青年皇族となられた内親王殿下は旧宮家の男子と婚約の儀相整い新たな宮家を創設することとなった。
 その際に、男子が誕生にあたっては皇位継承権第一位のクラウン・プリンスとなられる旨、皇室典範が改正される。
 一方、ニューヨークの〇室夫妻は、やっとこさ試験に通ってみたもののいいお客さんに恵まれず(腕が悪いそうで)生活が苦しくなる。そこへあのゴーツク・ババアが渡米してきてマズい展開となる。

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そろそろあの宗教について言ってもいいかな

2022 DEC 12 6:06:00 am by 西 牟呂雄

 世界〇〇協会について、およそどうでもいい質問が国会で応酬されている。国会で議論するような話か?モリ・カケ・サクラと同じ低レベルの嫌がらせにしか見えない。自民党の候補者が『政策協定』を結んだとか問題視されるが、中身はこんなものらしい。
 『・憲法を改正し、安全保障体制を強化する・家庭教育支援法及び青少年健全育成基本法の国会での制定に取り組む・『LGBT』問題、同性婚合法化に関しては慎重に扱う・アジアと日本の平和と繁栄を目指す「日韓トンネル」の実現を推進する・国内外の共産主義勢力、文化共産主義勢力の攻勢を阻止する』
 人によっては断固反対する内容もあろうが、自民党の候補者ならどうってことのないではないか。別に信者を優遇しろ、とも献金しろとも書いてない。1票でも欲しい候補者なら〇産主義者でをもなければ平気でサインするだろう。無論、当選後にズルズル引きずり込まれて言いなりになられても困るが、いくらなんでもあんなカルトに引っかかるなんて尋常な精神じゃない者が自民党から立候補するとは思えない。
 カルト化するムチャクチャな新興宗教とは人に付け込む3つの要素を持っている。➀ 極端な教義 ➁ 見破りにくい奇跡 ➂ 度が過ぎた献金 の3つだ。常識人から見たらバカみたいなことに没入する人というのは常にパーセントのオーダーで存在するから、よほどの迷惑(サリンをまくとか)でなければ放りっぱなしで構わない。本人はハッピーなのだ。信者二世の救済が問題ではあるが、それも創〇学会の二世や〇産党員、ヤ〇〇シ会、天〇教の二世はどうなのかとなったら手が付けられない。胡散臭さに気が付いた二世が逃げ出せるセーフティー・ネットを構築することなど国会で大騒ぎしなくともできるだろう。このテのヤバさ加減は本人だろうが二世だろうが、周りが抜けさせようとして苦労するから被害者の会だの弁護士がジタバタする。本人が幸せ一杯なんだから回りはシカトすりゃ問題ない。
 例えば岸和田。ここはだんじり祭りで有名な気の荒い土地柄だ。ここにオ〇ムが支部を作ろうとしたところ、遠慮はいらないとばかりに住民が寄ってたかった蹴りを入れたら撤退し、事件にもならなかった。インタヴューを受けた若い(ガラの悪い)アンチャンは『みんなケリに行ったでぇ』と笑った。
 今回はハマって家庭を崩壊させたバカ母の息子が輪をかけたバカで、たまたまビデオに登場した元総理にテロを仕掛けるという異常さが際立っていたため問題が大きくなった。あのテロリスト息子は十分に監視しなければ出てきて必ずまた何かやる。いくら相手が要人でも一人しか殺していないのだから何十年かでまた出てきてしまう、そういった心配の方が問題だ。その前に、身の回りにそれなりの親戚(弁護士と仄聞する)辺りが救いの手を差し伸べるなり、或いはシェルター的に救い上げるセーフティーネットが機能することが望ましい、あの息子は母親か教団に向かってやってりゃ今頃ヒーロだったろうに。
 二世の被害者のお嬢さんが涙ながらに法案についてコメントする姿は痛々しい。ただそのコメントに『政府の責任で云々』の一言に僕は違和感がある。アンタの親の責任の方が重いんじゃないの。
 被害者の祖父の時代、この日本でも革命が起きてもおかしくないような騒然とした時代、巷に『アンポ・ハンタイ』のジュプレヒコールが轟き国会に突入されかけた時代、反共をかざす新興宗教が頼もしく見えたこともあったろう。その緊迫感を今日共有できる人はもういない。その付き合いからお世辞をチョット言っただけなのに野党やマスゴミときたら・・・。
 ところでオ〇ムの信者だった男性が、教団が解散したあとどうなったかを追ったドキュメンタリーを見たことがあるが、超国家主義団体員になっていた。本人たちは怒るだろうが、その風貌や振舞いは凄まじく暴力団の方がかわいいくらいだ。見ていて何とも言えない気分に陥った。要するに強烈なカリスマ性とか父性愛と言ったものを求めているのだろう。新興宗教から民族主義団体への転向は本人の中では一貫しており、シアワセ感は満載だ。

滋養様

滋養鳥居 高さ1m手造り

 どうしても宗教にすがっていたい人はワタシが信仰する滋養教に入信しなさい。
 滋養様は年に一度お告げを下さるだけで献金など必要ない。そのお告げを私がブログに書くからタダで読める。そしてそのお告げは一般的にはほとんど当たらないが、ワタシ及び信者の脳内では100%的中するという奇跡を起こす。その審神者(さにわ)であるワタシは常に奇想天外なことを思いつくカリスマである。ドーダ! 

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三島由紀夫の幻影 Ⅲ

2022 AUG 13 8:08:47 am by 西 牟呂雄

 17才で書いた「花ざかりの森」を国語教師の清水文雄に送り、清水が文芸雑誌『文藝文化』誌上に連載させたのが三島の実質的な文壇デヴューであることは広く知られている。それまでは学習院の校友誌である『輔仁会雑誌』に作品を発表したりしていた。
 『文藝文化』は蓮田善明、池田勉、栗山理一といった人々により運営されていた日本浪曼派系の雑誌で、その中心人物である蓮田善明が三島を激賞するとともに、三島に多大な影響を与えた。
 以前から気になっていたが、この蓮田の人生を検索して筆者は強い衝撃を受けた。
 蓮田は昭和13年、成城高等学校の教授に転任するが、以前からの同人誌仲間である、上記清水文雄が学習院中等科に転任したための後任で、それによって清水と三島の縁ができた。そしてその年に召集を受けて中支戦線に出征して負傷する。その後、昭和18年に再び召集を受け、陸軍中尉として南方戦線へ行く。この間に三島の作品と出会ったことになり、同人等の送別会には三島も出席した。
 ジャワ・スラバヤ等を転戦し、敗戦の時にはシンガポールにいた。聯隊本部は対岸のジョホール・バルの王宮に置かれていた。筆者が知る限り、このエリアは当初の英軍の降伏以降、抗日ゲリラは別として組織だった大規模戦闘はあまりなく、インパール・ガダルカナル・南方島嶼部あたりで展開された米海兵隊との死闘とは様相が違う。大陸での日本軍もぞうだが、各部隊に『負けた』という実感が乏しい。現地住民においても敗走する日本軍というものを見ていないため露骨な反日感情も少ない。インドネシアは世界一の親日国である。蓮田の所属した熊本歩兵連隊も個別戦闘においては不敗だった。
 その勢いのまま8月15日の『終戦の詔』を聞いた。本土・大陸での各精鋭部隊が徹底抗戦を叫んで激高した例は多く、かの熊本歩兵聯隊でも青年将校等は極秘に決起部隊が編成され、蓮田は大隊長と擬せられた。その不穏な空気の中、連隊長中条豊馬大佐は8月18日に軍旗告別式を行うが、その訓示が極めてまずかった。
 その場にいた者の証言によれば、敗戦の責任を天皇に帰し、皇軍の前途を誹謗し、日本精神の壊滅を説く、あまりにも節操のない豹変と変節ぶりに蓮田は激高する。
 8月19日に閑院宮春仁王から聖旨を伝達され昭南神社にて軍旗の奉焼する際、蓮田は中条大佐を射殺し自身もこめかみに銃口を当てて引き金を引いた。享年41歳であった。
 遺体は現地で荼毘に付されたが、その死はかつての文学仲間に知らされ、敗戦翌年に偲ぶ会が催され、三島もこれに出席している。その死に様と天皇観が三島に影響を与えないはずがない。ただし、三島の文学作品へいかなる投影がなされたのか、それを検証する術を目下の筆者は持っていない。いずれ考察することもあろう。
 三島の死の前年である昭和44年には、蓮田の25回忌が行われ、そこで三島は「私の唯一の心のよりどころは蓮田さんであって、いまは何ら迷うところもためらうこともない」「私も蓮田さんのあのころの年齢に達した」と挨拶したとある。三島の年齢は昭和の年号と同じ、すなわち44歳で蓮田の没年を越えていたのである。
 蓮田の死、並びに三島の死は状況からみればテロの延長に過ぎず、ここで全うできなければ犯罪者として扱われる危ない綱渡りの延長線上にあるとも言われかねない。だがそこに至る気迫、覚悟たるや凄まじい。この気迫・覚悟といったものは時空を超えて伝播しないのだろうか。

 熊本の慈恵病院は日本で初めて設けられた「こうのとりのゆりかご」という「赤ちゃんポスト」で知られ、筆者もその運営の志を高く評価する。当時の病院理事長として開設を決断した産婦人科医、蓮田太二先生こそ蓮田善明の次男に当たる方だったこと、最近知った。蓮田の遺伝子のなせる業ということか。

三島由紀夫の幻影

三島由紀夫の幻影 Ⅱ

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戦争の終わり方 Ⅱ

2022 JUL 16 22:22:00 pm by 西 牟呂雄

 中国史の専門家によれば、今日の習近平が言う漢民族があの広大な大陸を統治した王朝と言うのは、民族の名前になった『漢』『明』『宋』だけで、唐でも元でも清でも北方の遊牧民がガーッと首都を蹂躙して打ち立てたものだとか。
 中東でもヨーロッパでも、古代の侵略というものは相手の男を皆殺しにするのがその終結で、民族淘汰的な側面のある残酷なものだった。それが国境という概念が確立するにしたがって、首都制圧・敵王族の殺害・国家体制の変更、といった手順を踏むようになってきた。
 近現代の我が国が被った敗戦という事態は、まさにこのパターンで、天皇制が残ったのは奇跡的なことだと言える。それだけ当時の日本人が毅然と『国体護持』を訴え、国民の中に敬う心が根付いていた証とも評価できる。
 今回のロシアによるウクライナ侵攻もまた、この手を狙っていたに違いない。当初のキーウ直撃の心理的な効果は大きかったものの、失敗している。実は我が国の敗戦以後、この必勝パターンは大国間では成り立たないのだ。
 筆者はその解を核だと考えている。すなわち保有5大国同士は互いに打ち合えば両国民とも全滅することになる。小国は言うに及ばず、G7からG20も含め、いずれかの保有国との同盟もしくは安全保障による共同防衛関係にあるため、20世紀型の(それも日本・ドイツの敗戦が最後の)国家間決戦はありえないはずだった。
 ロシアはそこをわきまえず、或いはスキを突いたつもりで侵攻して失敗。その結果核をちらつかせてまで威嚇しているが、そうはさせないと反対勢力の結束がかえって強くなってしまっている。
 この事態に、国連など何の役にも立たない、との声が上がる。常任理事国すなわち核保有公認国家5か国という大国の一角が小国に理不尽にも侵略をしたことに打つ手が無いので無用論が取りざたされている訳だ。筆者は国連について、大戦後の平和構築に貢献していると一定の評価をしており、それでは無くせとはならない立ち位置にいる。そもそも国連憲章並びに国際法(慣習法)で他国への侵略を禁止し、それに違反した場合は➀勧告し➁経済制裁をかけ➂武力制裁を取るのがオブリゲーションという、集団安全保障措置になっている。
 現在はその集団安全保障措置の➁の段階にいることになるが、国際社会の狡猾さはその建前をとっくに乗り越えて様々な詭弁を弄して止まない。アメリカはゴリ押しするときは多国籍軍・有志連合軍の体裁を取り、ロシアは今回の侵攻を特殊作戦と言い換え戦争ではないと言い張っている.そのせいで契約条項のフォース・マジュールによる損失請求ができない。
 更にその『建前』のハードルは続きがあり、この国連集団安全保障措置が取られない場合に限って個別的自衛の権利行使が認められる。それも国家の自衛権は国際法の定めに従い、必要性・均衡性・即時性の原則を満たさなければならない。即ち、敵の侵害手段に釣り合った手段での反撃ということで、1個師団には1個師団を、核には核を・・・。
 これらの運用を定めた先人達の平和への思いが滲み出ているが、一体誰がそのことを瞬時に判断し対応できるというのか。本件に関してのもう一歩の踏み込みはもはや筆者の理解を超えてしまうので、プロの見解が欲しい。
 もう一つ。ロシアに勝たせるわけにはいかない、とアメリカ中心に西側が結束して対峙している構図になっているが、ロシアが孤立しているわけでは決してない。はっきりと非難し制裁を科したのはG7とオーストラリア・ニュージーランド・韓国ぐらいの話で、インド・中国を含むユーラシアの大半と中近東のイスラム圏、アフリカといった国々は非難にも加わらなければ制裁もしていない。インド・中国といった2大人口大国を含んでいるために、総人口という荒っぽい見方をすればロシア陣営の方が多いかもしれない。
 フランスの歴史人口学の泰斗であるエマニュエル・トッドの分析で明らかになったが、これらの地域は父権性が強い外婚制共同体家族 (息子はすべて親元に残り、親は子に対し権威的であり、兄弟は平等)システムの国々である。かつての共産主義国家、中東においてはイスラム過激派を内包する土壌があるということになる。
 そしてトッドの考察は、今回の戦争は2014年以前からアメリカのウクライナへのしつこい介入でクリミア問題を引き起こし、頼まれもしないのに米・英そろってウクライナ軍を鍛えて煽り続けた結果ではないかと(断定はしないものの)示唆している。トッドの仮説に従えば、家族形態の最も原始的なものはアングロ=サクソンの完全核家族システムであり、歴史的には次第に父権的なシステムに発展した。その両システムの激突とも言えなくはなく、将に第三次世界大戦の入り口いるという見立ても成り立ち得る。多少解説すると、トッド理論によれば前大戦は核家族システムVS直系家族システムという構図となる。
 しかるにこの戦争で得をするのは誰か、と推理小説的に俯瞰すればアメリカと言わざるを得ない。ブッシュ時代は共和党をカヴァーにつかっていたネオ・コンは今や民主党に鞍替えし、当面の主敵である中国に戦争を仕掛ける訳にもいかないからロシアを引きずり込み疲弊させ、中国に面倒を見させて長期戦に持ち込む。及び腰だった独・仏のケツを叩いて緊張感を煽る。NATOを拡大してロシアの緊張感をヨーロッパに向けさせる。コロナ禍により中国を基軸としたサプライチェーンが寸断されたのを立て直す。いいことづくめではないか。するとウクライナで戦っている人々に申し訳ないが、アメリカとしてはロシアでの厭戦気分が蔓延するまでズーッと戦いが続くことが望ましいということになり、外交的な解決は当面ないのだ。
 実は、あまり表にでていない話だがあのドンバス・エリアは2014年のドンパチが始まってから当初のウクライナ軍の動きがかなり荒っぽく、その後配置されたアゾフ大隊(あの製鉄所に立てこもった部隊)はもっとひどかったため、地元住民からは蛇蝎のごとく嫌われていた。クリミアに関してはそもそもウクライナ人など殆どいない地域で、ロシアからウクライナに帰属を変えたいとはサラサラ思っていない。元々は強制的に移住させられてしまったがタタール人の地域だった。
 するとどちらが力押しで占領してもつらつら述べてきた国連中心の国際秩序が保たれることはなく、シリア化パレスチナ化したテロの温床になる可能性すらある。
 そして我が国はどうか。近隣の問題として台湾があり、ウクライナの手詰まり感からバイデンは珍しくはっきりと介入を口にした。対岸の火事どころではない。この問題に早くから警鐘を鳴らしてきた安倍元総理は凶弾に倒れた。筆者としては一瀉千里に世論が傾くことは良しとはしないが、憲法改正・防衛費増額は国際秩序の維持のためにも必要だと考える所以である。

戦争の終わり方

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きたきたきた来たー

2022 JUN 4 0:00:45 am by 西 牟呂雄

 あまり人に言う話じゃないとは思うが、書かずにいられない。
 去年の暮に免許を書き換えた翌日にスピードで捕まった話は書いた。そして今年の始めには酔っ払って迷子になりアクシデントでスーツを1着ダメにした(詳細は恥ずかしくて書けない。ご容赦あれ)。
 どうもおかしいと思い、松の内にドサクサ紛れに引いたおみくじで出た。
 半凶
 大凶や大吉よりも少ないとされる半凶。赤い字で書かれていた。薄気味悪いので検索すると、『ロクでもないことが次々に起こるので気を引き締め』るようにとのこと。これか、わが身に降りかかる七難八苦の元は。そして更にこれからも・・・。
 オミクロンは人類全体の厄災だから私のおみくじには関係がない。そして半凶ならば残りの半分は、と(禁じ手だそうだが)その場で二度引きしたらそれは吉。やはり半分は吉なのだ。
 ネットで調べられる西洋占星術の2022年をあちこち検索しまくった。どれも当たり障りのないことばかり書いてあって(もっともこの年では恋愛運なんかはどうでもよくなっているし)、はっきりと『半分は救われる』という記述は見あたらない。

 それから起こったロクでもないことを列挙しよう。まず健康保険証紛失。スノボのビンディングが飛んで大コケ、そのついでにサングラスを失くす。ガソリンを入れた時のおつりの取り忘れ。充分チャージしてあるスイカで改札を出そこなう。
 買ったばかりの本が見つからない、家具を修理に出そうと届けたが道に迷って5分遅れたため1時間待たされた、
 そしてクライマックスは起きた。例によって酔っ払って地下鉄に乗り鞄を置き忘れて帰宅したのだ。ちょっとした問題をはらんだブツが入っていてさすがに慌てた。当日は不貞腐れて寝たが、翌朝事態の深刻さに気が付き、慌てて関係各所に連絡するとともに遺失物を問い合わせたところ、無い。ついには警察に届けなければ、とまで思い詰めたのだが、その地下鉄は東葉高速鉄道に乗り入れていることを思い出して終点の駅に聞いたところ、あったのだ。成程、半凶とはこういうことかと納得した。
 いいことの方は、癌検診異常なし。いまのところオミクロンに取り付かれていない。このクライマックスを境にして今年はこれから吉と出ることを願って止まない。
 待てよ。この『半凶』、私のボケが進んで来ている証ではないのか。即ち『半狂』と読み替えるとボケが直る薬など未だに市販されていないから今後もひどくなる一方だとすると・・・。

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擦り寄るべからず 日本の外交

2022 MAY 26 0:00:20 am by 西 牟呂雄

 林外務大臣が訪韓した。尹大統領の就任式に出席し岸田総理の親書を渡したという。
 新大統領は対日関係の改善に意欲があるそうで、関係改善を図ると発言している、大いに結構な話だ。岸田総理は「日韓の間には難しい問題が存在するが、このまま放置はできない。国と国との約束は守ることを基本としながら、わが国の一貫した立場に基づいて取り組みを進めていきたい」とコメントした。
 だが、引っかかる。過去の経緯を慎重に見ていくとこのコメントが間違ったシグナルを送っていないか心配になる。即ち、日本が目下の問題に関して何らかの妥協をするのでは、という期待を持たせかねない。ボールは韓国が持っているのだ。それに対する対応がない限り、岸田総理の発言中の『このまま放置』するしかない。
 一方で尹大統領の安保認識は極めて正しく、北・中国の横暴を考えれば韓国がクアッドに近づいてくれるならこんなに心強いことはない。だがそれは前大統領のような従北メチャクチャ分裂政治からミリーミリ(軍事的)の合理的選択をしたという当然の判断であり、日韓二国間にある徴用工問題や慰安婦合意とは別の話で、総理の言葉を引けば『国と国との約束は守る』当たり前の話。新大統領が冷静な理論家であるならば何らかの対策を手土産にしてこなければならない。
 前大統領は相当にヤバいことを自覚して、法律まで変えて保身に走った。こういう卑劣さをアピールすれば、あの国のことだから勝手に熱くなって収拾がつかなくなるのは時間の問題。問題はその後なのだ。
 かの国の外交がなぜ合理的判断を欠くのかは簡単で、内政の分裂闘争に対日外交が巻き込まれるからだ。内政でいくらモメても構わない。そのトバッチリはもうたくさんだから、そんなことになってエネルギーを使うくらいなら『このまま放置』で一向に構わないのである。
 隣接国とは仲良くしなければ、などと言う政治家は金でも貰ったか弱みを握られているからで、現にロシアは隣国のウクライナに攻め込んだではないか。インドとパキスタンなんか凄まじい憎み合いだし、歴史的にはフランス・ドイツ、イラン・イラク、ベトナム・カンボジアと枚挙に暇がない。首脳会談も友好関係もナシでいいから合理的な利害関係だけで上等なのが隣国というものである。
 ところで林大臣は親の代からの宏池会。あの外交弱腰の代名詞となった宮沢派で、日中友好議員連盟の会長であった。宮沢内閣は悪名高い河野談話を発表し大いに国益を損なった。そもそも岸田総理が宏池会なのだから、本来バランスをとる必要があったのだが安部元総理の影響を嫌って林氏を外務大臣に持ってきたことでアメリカを怒らせたことは知る人ぞ知る。
 他方、韓国保守派の方も保守=親日でもなんでもなく、朴槿恵・李明博元大統領もヤバくなればすぐに反日を言い出した。次も同じに決まっている。尹大統領は頭も切れそうだし、サシで話したらさぞ見識の高いインテリだろう。保守派であることは、女性家族省の廃止を公約にし若い女性の票を失う覚悟で選挙に臨んだことでも筋金入りだ。
 ロシア人の項でも記したが、韓国人にも実に味のあるいい奴はいる、在日にもいる。アメリカだって勝手なことを言うし、日本人にもいやな根性悪はいる。個人の関係を超えて国家という組織は本質的に邪悪であり、我が国だって危ういことは危うい。
 それにしても、レーダー照射やそれに付随した醜いプロパガンダ、慰安婦合意の裏切り、徴用工の悪質な捏造は度を超えていた。『盗人猛々しい』と言うような下品な言葉を使うのも、まともな外交ではない。挙句の果てに天皇陛下についてまで『戦犯の息子』呼ばわり、
 それによって最悪になった関係がこの程度ならば別にホワイト国からはずされたところで韓国自身大して困っていそうにない。安全保障問題を除けば『このまま放置』でいい。
 現に林大臣が大統領の就任式出席のため訪韓中に竹島南方の日本EEZ内で、韓国側の調査船が無許可で活動してみせた(林大臣は情けないことに抗議もしていない)。案の定と言うべきか。
 目下、新大統領には中国の猛烈なアプローチがあるに違いない。それで天秤にかけられて日本が擦り寄っても何の得もないのは明白だ。いっそこう言えばいいのだ。 
『一緒に知恵を出そう、という表現もやめろ。日本から妥協できることはもうないのだ。そちらも折れるわけに行かないだろうからこのままにしよう。日本企業の資産売却をしたら更に制裁めいたことをせざるを得ない。良好な関係は目標ではなく、結果だ。防衛関係だけ秘密裏に話し合おう』とね。トコトン思い知らせなければ。

 バイデン大統領が来日した。そのパフォーマンスから推察するに、ロシアの侵攻にホトホト手を焼いているように思えた。言い方は悪いが日本がイニシアチヴを執れるチャンスなのだ。
 バイデン大統領には『半島の南に橋頭保が無くなったら困るだろう。我々がサポートするから南に告げ口外交はやめろ、日本の機嫌を取れ、と言ってくれ』と囁く。モディ首相には『ロシアとそこそこ付き合うのはいいが、今大儲けしてるのは大陸だぞ』と吹き込む。アルバジーニー首相には『散々いやがらせをされたでしょう。ソロモン諸島は貴国の喉元ですよ。ここはひとつお任せいただければアメリカも引き込んで一泡吹かせられます』とほのめかす。
 ついでに韓国保守派にも『この陣営に入りたければ他の3国に口をきいてやってもいいよ』と示唆する。さすれば対米従属などという工作員まがいの非難を受けることなくアジアの盟主のような顔ができる。当然大陸も北もぎゃあぎゃあ言うだろうが、それはいい政策の証である。 
 その昔さるバカ総理は『相手の嫌がることはしない』などとボケをかましたことがあるが、すり寄るよりもはるかに嫌がることをした方が国益を損なわない。日本を、怒らせると面倒だが、イザという時に頼りになる国にしていきたい。

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大統領の演説 どうでもいい五つの疑問

2022 MAY 10 0:00:15 am by 西 牟呂雄

 大統領は『戦争』も『勝利』も宣言できなかった。イリューシン80を飛ばすこともできなかった。西側に対する非難、自説の正当性を言い立てた。キーウでは核の入手が準備された、と根も葉もないことも言った。これが大国の大統領の演説か。北のあの国の我らのアイドルアナウンサー、李バアサン並みではないか。
 
 戦争は邪悪であり、ロシアは即刻撤退せよ。
 だが、避難するウクライナの方々はまるで旅行に行くようにこぎれいな服装なのが気になってしょうがない。我が国の忌まわしい沖縄決戦や東京大空襲の映像を見ると、焼け出されてボロボロになった痛ましい被災者が映っている。それに比べて、国境を越えて逃げる避難民に服装は普段すぎる。
 アゾフスタルで2カ月も籠城した市民の方、何とか脱出できたのは喜ばしいが、脱出できた人々もそんなに惨めな服装ではない。あの製鉄所の地下にはコイン・ランドリーやシャワー・ルームもあったのかな。
 いや、別に悪いことだとは言ってませんよ、ヤラセ映像とも疑っていません、不思議なだけです。

 戦争は邪悪であり、ロシアは即刻撤退せよ。
 義勇軍としてウクライナ入りした日本人がいるとかいないとか。他国からも参加した人も大勢いるはずだが、この人たちは今どこでどういうふうに戦っているのだろうか。犠牲者は出ていないのだろうか。
 ところで、義勇軍はボランティアと訳されるように給料は出ない。これに対して給料を貰えばマーセナリ、すなわち傭兵となる。目下のウクライナに傭兵を雇う余力はないかもしれないが、例えばロシアとの対峙を明確にしたイーロン・マスク氏あたりが秘密裏に資金を提供して民間軍事会社に戦闘を委託するようなことはあり得る。現にロシアはワグネルの部隊を有償で使っているが、実態はシリア人などの外人部隊で8千人が投入された。
 以前にウクライナ軍を指導していた米軍やNATOの精鋭は出国したのか気になる。どちらも大っぴらに支援しているのだからもしかして。

 戦争は邪悪であり、ロシアは即刻撤退せよ。
 実際の放送を見ていないのだが、ネットによれば『NATOはウクライナだけにやらせてないで何故ロシアと妥協しないのか』『市民が犠牲になるだけだから降伏したほうがいい』『成人男子に出国の自由を奪うのは許せない』等の発言で炎上したとか。
 こいつ何様だ。遠く離れた東洋の島国で勝手なことをほざくんじゃない。ロシアに対して一体どんな妥協をしろというのか。まさかウクライナを差し出せとでも言うのか。全面戦争に持って行きたいのか。
 ウクライナ軍は自分の独立を守るために自分の意思で戦っているのに降伏しろとは大きなお世話だ。
 一時は保守系政治家として安部・菅元総理とも近く石原慎太郎をもたらし込んだものの、一朝有事には人のせいにしてでも逃げ出すという、戦後民主教育の悪弊を地で行くようなタレント弁護士の馬脚を現した。看板の政策は何度民意にはかっても拒否されると、サッサと足を洗ってテレビで稼ぎまくるだけの男でしかないのがバレた以上、もう姿を消して大坂に引っ込んでおとなしくしてろ。
 それにしてもテレビ局はこんなカス野郎を何で使い続けるのか。このバカに賛同する視聴者はいるのか。

 戦争は邪悪であり、ロシアは即刻撤退せよ。
 核さえ持っていれば国際法違反だろうが国連決議だろうが、破ったところで痛くもかゆくもないのがハッキリした以上、例えば民間の財団や自治体が勝手に核爆弾を造って、あるいは闇市場から調達して日本や世界に独立を宣言したらどうなるのか。そういう潜水艦が独立する漫画があったが、僕だったら秘かに国後と竹島に運び込んで『我々は満州帝国の末裔である。万里の長城の外側を我等に返せ。さもなくばここで核を爆発させるぞ。なお日本国・ロシア・大韓民国とは関係がない』と宣言するがねえ。どうぞ、と言われたらそれまでだけど。
 いや、冗談ですよ、冗談。

 戦争は邪悪であり、ロシアは即刻撤退せよ。
 未だにモスクワに留まっている日本人と連絡を取っている。彼はCNNやBBCといった報道を見られる立場にあるが、ロシア寄りの発言が多い。ただし、電話どころかメール・スカイプ・ズームに至るまで盗聴されている可能性があり、めったなことは喋れないとも言われている。その彼が言うには、プーチン大統領の居場所を誰も知らないのだそうだ。秘密のシェルターがモスクワ郊外に複数あり、どこにいるのかは明らかにされず、どういうルートでクレムリンその他の公の場所に来るかもわからない。まるでゴーストのように突然姿を現すとか。
 そういう話を知ると、僕は想像力を掻き立てられる。あのミョーにむくんだプーチンは本物なのか。本人はとっくに死んでいて影武者が演じているのではないのか。マクロン大統領は『まるで別人だ』と言った。
 そしてその影武者はオルガリヒとかネオ・コンやらに操られて戦争が始まったのではないか。操っているのは誰だ。戦争でロシアの体力を奪い、一帯一路の政策での見込み植民地化して搾り取ろうとする習近平の陰謀か。中露まとめて経済制裁し世界秩序の外に封じ込めようとするネオコンの戦略か。はたまたロシアの戦力を西側に張り付けさせて、その間隙を突いて南樺太と千島列島の占領を目論む日本の秘密機関なのか。噂ではSMC(サウス・マリウポリ・コミットメント)なる秘密結社が暗躍しているらしい。

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