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それはないんじゃないの? 橋下大阪市長きょう辞めちゃった

2014 FEB 27 13:13:35 pm by 西 牟呂雄

会議も、目的達成のための議論を磨くのは結構なのだが、何が何でもこれだけは(人も聞いているから)言っておかなけりゃ立場がない、という人達の発言の坩堝となっては救われない。昔、国会の混乱を評して『踊る阿呆に見る阿呆』とコメントしたM総理大臣(森さんではない)がいたが。そういうセレモニーには生産性のカケラもない。揚げ足を取り合い、勉強不足を棚に上げ、エラそうに評論する門外漢たちを相手にいくら噛んで含めるように説明しても、時間の無駄でしょう、民間だってそうだ。ましてやイデオロギーの違いまで含めた所属団体をバックにする議員とか委員を相手にするのは本当に骨が折れることだろう、ここは同情します。橋下元市長は、予算の組み替えをされ、選挙で気を使ったのに某政党に袖にされ、頭に来たから直接選挙で白黒つけてやるとなったようだが、これ、本末転倒じゃないの?

仮に再び市長になっても(たぶん勝つんだろうけど)対立する市議会のメンバーは変わらないし、その議員さん達も橋下さんに投票した(しなかった人もおるやろうが)市民から付託を受けた人である構造は残る。その議員さん達は大げさにいえば様々な市民生活者の代表であって、これを一言で言えば利権という。橋下さんは頭も切れるしケンカも強い、おまけに失うものもないからあんなにつっぱれる。こういうところ、石原慎太郎と相通ずるから意気投合したんだろうが、この二人、組織でものをやったことが無いところもよく似ている。

実際のところ、都構想も二重行政も大阪市民にとってはどうでもいいことで、それが冷静な投票行動につながるとは思えないのだ。横山ノックでええやんか、のノリ(悪くないけど)で間に合っていた人達にそんなに訴えるものがあるだろうか。大阪の皆さん、そりゃ無駄は省いた方がいいに決まってますが、本当の所どうなんですか、間違ってたらゴメンナサイ。

誰がいい悪いの話じゃなくて、平時の政治家っていうのは革命家でも戦闘指揮官でもなくて、色んな人の話を良く聞いて(ばれなきゃフリでも結構)時間もかけて、最後は「こうせざるを得ませんでした。」と決めセリフで締めるのではないのですかね。あくまで平時ですよ、平時!危機管理とは別の問題です。危機の時は時間との勝負だからそうは行きません。

それで余計なことだが、危機の場合はあらゆる例外措置を取るのだから、大上段に振りかぶらなくても自然と改革になっていく。あとフォローですむ訳だ。従って逆説的になるが、改革は平時に行うもので、政治家は極端な大騒ぎを慎むべきと考えている。小泉郵政選挙なんか賛否両論でしょうが(僕は民営化賛成ですが)結果は小泉チルドレンが湧いて出たし、民主党大勝利はその裏返しで、優秀な人が意気に感じて大勢政治家になったとは言い難い。冷静に、冷静に、胡坐をかいてあまったれる政治家も悪いことは悪いんですよ。腱鞘炎になるくらい握手して、反対しそうな人達にも声を枯らして訴えて、何とか選挙に通ってこそ政治家です。そういえば前の選挙で大阪が惨敗したときは、途中からあきらかにやる気を失くしてたみたいだった。

それで話を戻して、橋下さん、誰も言うこと聞かないんなら卓袱台返しだ、はまずいよ。この人いいこともしたように思うんだが、一体何のために政治家なんぞになったんだろう。テレビ出たいのかな。

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Categories:選挙

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