ホンダのF1復帰は楽しみだ Ⅱ
2015 MAR 17 20:20:48 pm by 西 牟呂雄
やはり久しぶりのハンデだろうか、オーストラリア・グランプリ決勝にマクラーレン・ホンダは1台しか出せなかった。アロンソはテスト走行中にクラッシュして欠場。サブのマグヌッセンは予選18位だったが30分前の周回でトラブル、決勝には出られなかった。
ジェンソン・バトンはキャリア十分の元世界チャンピョンで、後ろから抜きに来るドライバーに対するイジワルなんかはさすがと言わざるを得ない。結局15台のレースとなり完走11台という厳しさの中、最下位ながらも完走した。
高度な技術を維持し続けることがいかに難しい事か良く分かる。レギュレーションも変わってギリギリの限界に挑んでいる技術は撤退による空白を如何ともし難い。結局1戦目ではまだエンジンをフルで回せない。現在では投入できるエンジンはセカンド・カーの分をいれて4個と決まっている。F1サーカスはこれを皮切りに年間20戦という長丁場のシーズン中パワー・システムとマシン・セッティングの最適を目指し、コースにも合わせながら追及するのだ。
一方ドライバーは平均3秒に一回のシフト変えをする反射神経が必要であり、長時間の緊張に耐えられる体力・精神力たるや大変なもの。で、その維持のためとんでもない努力をしている。上述の『フルで回せない』のは、分かりやすく言えば、ここで思い切りアクセルを踏んづけたらばエンジンが火を吹くかボディが壊れる、という感覚がドライバーからチームに報告されていることらしい。
フェルスタッペンというルーキーは弱冠17歳!親子2代のドライバーで天才的速さだ。だがFIAはドライバーの低年齢化を危険視し、今後は18歳以上とレギュレーションを変えたため永久に17歳のF1参加という記録が残ることになる。17歳とは解説していた片山右京が現役の頃生まれた勘定になって、さすがに右京さん「こんなときが来ないで欲しかった。」と苦笑い。
ライコネンのリタイアは気の毒というかバカヤロというか、ピットインのタイヤ交換の際に左後輪が完全に装着されないままにスタートしてリタイア。映像を見たが、スタートするとき後輪のピットクルーが『まだだ』のように慌てていたのが映っている。シーズン第一線の緊張もあったのか完全にチーム・ワーク・ミス。後輪担当は今回様々なチョンボが見られ、あとで大目玉を食らうかクビになっているだろう。僕は一度あのピット・クルーっをやってみたかったのだが下手に混ざりこんでレースがメチャクチャになる絵を想像すると恐ろしくなった。
メルセセス強し!
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