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国境を考える Ⅳ

2015 MAR 26 19:19:10 pm by 西牟呂 憲

 中国とソ連は実は長いこと国境でモメて、武力衝突も繰り返された歴史があるのだ。両国のイデオロギー闘争とは別に領土問題もあったのでややこしい。しかしソ連の崩壊直前の1991年には川の中州のダマンスキー島が中国の帰属で合意した。それでも未確定地域(総面積:375平方キロ)は残り、アルグン川の島(ボリショイ島 アムール川とウスリー川の合流点の2つの島、タラバーロフ島と大ウスリー島は帰属がはっきりせず実際にはロシア人が住み着いていた。
 川の中州でもめるとはさすがにスケールの大きい大陸である。川が氾濫でもして土地が変わっていたらどうなっただろうか。
 2004年に最終的な中露国境協定が結ばれた。この協定では、アムール・ウスリー合流点部分では、係争地を二等分するような合意がなされたのだ。どうもこの時点で随分ロシアが譲歩したように今では思えるが。これは北方領土解決の大きな示唆にならないか。

 先日おかしな夢を見た。北方領土問題が解決して面積等分となり択捉島に国境線が引かれたので、何故か羽田からヘリコプターで見に行った。着くとその場にプーチン大統領がいて、国境に案内してくれたのだ。
 すると石ころだらけの川原に案内されて水がチョロチョロと流れている。大統領は何故か日本語で
「ニシムロ。この川の向こうがロシア。こちら側が日本だ。」
と言うではないか。見てみるとロシア人の家族が向こう岸(と言っても2mくらい先)で遊んでいるではないか。これが国境?という顔をしたのを見た大統領は笑いながらロシア人家族の一番小さい女の子を手招きした。すると女の子が『ダー、ダー。』と言うと走ってきてピョンと川すなわち国境を飛び越えた。彼女は何の手続きもしないで軽々と国境を越えたのだ。
「大統領。彼らは自由に国境を越えられるのですか。」
「そうだ。いつでもだ。」
「住むのも自由ですか。」
「そうはいかない。国籍のある方にしか住めない。」
「ブツが移動する場合に関税は掛からないのですか。」
「島内で消費される分はフリーだ。持ち出される際には日露貿易協定に沿った分が取られる。すべての島の生産物と外からは入ったものは明確に区別される。密輸・トンネルなどは有り得ない。君がヘリで移動する際にロシアの物を検査されるだろう、空港は完璧だ。海岸は両国の最強コースト・ガードが固め海からも持ち出せない。マフィアもヤクザも手が出せない。ここはタックス・ヘヴン特区ではあるが犯罪の温床にはしない。」
「しかしマフィアやヤクザは来てるでしょう。」
「フハハハ。安全保障条約を結んではいるがロシア軍はいる。ジエイタイもクナシリに来ることになる。しかもケイサツは最も優れたコーバンを設置するだろう。我が方の秘密警察の機動力はご存じの通りだ。」
「犯罪はお互いに裁くのですか。」
「国境を挟んだ発生主義で裁く。ロシア人が日本領内で犯罪を起こせば当然日本が裁く。犯罪日本人がロシア領内に逃げ込んでもロシア警察が捕えて引き渡す。ニシムロ、ロシア領内の石ころ一つでもポケットから見つかればシベリア送りだぞ。ハハハハハ。」
「ポケットに入れても国境を跨ぎ、領海に投げ捨てたらわからないでしょう。」
「(物凄い目つきになって)厳密に言えばその通りだがロシアを甘く見てもらっては後悔するぞ。」
「しませんしません。当たり前ですよ。」
「ハラショー。それならば構わない。」

で、目が覚めた。思わずジャージのポケットを探って何も無いのを確認した。

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Categories:国境

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