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行く春や 昭和は遠くに なりにけり

2015 APR 13 21:21:39 pm by 西牟呂 憲

 また一つ『春』が過ぎた。初夏になり梅雨になる。
 僕はガサツな人間であることを自覚はしているが、たまにシンミリ・シミジミしたくなることもね。

散る桜 花の下にて 悪酔えば
  水面に歪む  上弦の月

 この湖面は井の頭公園のことで、先年池の水を抜いて底ざらいをしたから透明度が上がっている。心なしか映るお月様もきれいになったような。ブルー・シートの場所取り、今年も又たくさんやっていた。新入社員がスーツで大勢正座しているグループもあって、大変そうというか可哀想に。

桜咲き 梅を愛しむ 人もなし
  わずかな新芽 かすかにあおし

 実は個人的今年のテーマの一つに『かわいげ』を掲げている。これ将に今更であるが、シンミリ・シミジミを傍から見ていると『かわいげ』に繋がるような気がしている。或いはできもしないことをセッセとやっている姿は(僕はともかく)いいもんじゃないか。思わずニッコリするような・・・。ダメか。
 ところで芝生や土の上に散ったり、池に漂っている桜の花びらというのはそれなりの風情なのだが、アスファルト・コンクリートに埃のように吹き溜まっている場合は気の毒なほどきたならしい。あれじゃゴミだ。桜に怒るわけにもいかず、舗装するなとも言えず、ただ悲しくなるばかり。

身をすくめ 歩み進める 待ち合わせ
  寒風に押され イルミネーションかすむ

 歩いても~歩いても~、という石田あゆみの歌があったが『寒い!』という感覚はハラハラ・ドキドキ感に近い。一種の緊張感と言うのか。
 この情景は夜だが、時間に遅れそうになって小走りになった時に詠んだ。だが今から考えると『かすむ』は単に年を取って目が悪くなっただけだったりして。華やかなイルミネーションがボウッとしか見えなくなったのは去年からだ。なんだか今年の冬は寒かったような。

一周忌 遺影は我を  見据えつつ
  こんなはずじゃぁ なかったという
  
 そりゃそうでしょう。僕だってこんなになるつもりもなかったんだけど。
 ただ自分自身で考えると流れにまかせて来るところまで来てしまった。結果はマズかったとは思うがそのくせ面白おかしく暮らしているのは喜劇か悲劇か。
 さてどうしたものか。
 
 『取り敢えず』という言葉が嫌いで、なぜかというとものすごく嫌いだった奴の口癖だったからだ。タレントですけどね。仕事でもこの言葉を使うやつは本気でやるつもりはないのだな、と思って聞いていた。だから僕は今更ながらできることを一つずつ丁寧にやろうとしている。
 
 どうですか『かわいげ』が感じられますか?  

透き通る桜の開花

行く春や 昭和は遠く なりにけり Ⅱ

夏本番 昭和は遠くなりにけり

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Categories:春夏秋冬不思議譚 四季編

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