ゴルフ三昧 難行苦行
2015 SEP 24 21:21:13 pm by 西 牟呂雄
このシルバー・ウィークに思い立って3日続けてゴルフを楽しんだ。
喜寿庵から10分くらいの所にホーム・コースのTカントリークラブはある。
僕のゴルフははっきり言って大したことない。飛距離がないためにパー・オンが絶対に無理(ショートは別として)だからと、一日中緊張感を維持できないのか、必ずメチャクチャになるホールがあるからだ。
一日目(20日)
この日は中央道が物凄い渋滞だったらしく、遅れる人が多発したようでキャディー・マスターがある御夫婦に入れてくれた。
やれ久しぶり、始める時は多少の緊張感が嬉しい。ファースト・ショットは午前中にスライスが出る癖があるので、打ち下ろしの広いフェアウェイの左端を狙った。なかなかいいではないか。御夫婦もなかなか上手いのでスムースに進む。コース内に美しいクリークのあるミドルで、珍しく1パットで入りパーも取れた。
ところがこの日はバンカーに祟られた。午前中だけで二度も入れていずれも深く入り過ぎて一発で出ない。
午後からは日差しが強くなってうっすらと汗ばむ。出だしで3パットが出た。次も2段グリーンの上につけて(カップは下)1パット目でグリーンからこぼれてしまった。苦しい。
ショートであわやバーディーのパットも外す。
そして、それまで比較的安定していたショットが上がり3ホールで乱れた。
17番は第一打が左の林に、ラスト・ロングは二打目のスプーンがダフッた挙句に右の林に。
しかし、僕は突然目覚めた。誰しも思い通りに玉を打てれば全員がパー・プレイになってしまう。そうは行かないぞ、と設計者はバンカーを造りグリーンアンジュレーションをつけ木を植える。素人の下手が何とか偶然にもそれを潜り抜けたら天誅が下って実力を思い知らせる力が働くようにできているのだ。そう思うしかない。
結果はいつも通りのスコアになる。先に白状するとこの30年間全く進歩していないのだ。
二日目(21日)
昭和天皇は戦前はグルフを楽しまれていた。そして『朝のティーグラウンドに立てば昂然の気は養える。』のお言葉を残されている。僕は昨日悟りを開いたので「さあ来い、トラブル。」の気迫がみなぎっている。本日は4時間かけて東京から来たという息子さんとご夫婦の親子と一緒だ。
ところがトラブルは思わぬ所から降って来た。6ホール目に何かの電気トラブルでカートが止まってしまった。前も後ろも止まったらしく、ゴルフ場のスタッフが廻って来て全カートを手動に切り替えるのに20分くらい立往生した。朝の気迫は失せてイライラした。ゴルフ場の真ん中で何もすることが無くただボーッと立っているのは、ティーグラウンドで前の組に追いついて待っているのとは違う。置いてきぼりを食ったような実に手持無沙汰なもので足元の雑草を抜いたりした。そしてやっと動き出して打ったところ、これをチョロ。そして昨日苦しんだバンカーでまた出ず、3パットして頭に来た。このホール、一緒に回っていた息子さんの方がナイスショットを連発して2オン・1パットでバーディーを出した。同じ条件で待ちぼうけを食ったというのにこの違いは何だ。
午後から少し持ち直したものの、一発OBが出た。
ラスト・ロングでは下りのラインを読み切って本日唯一のパーが取れた。
疲れた。スコアは昨日より1打悪くなった。
三日目(22日)
朝起きるとさすがに体があちこち痛い。暫くジョギングもやっていないし、年齢による体力の低下も深刻だ。
ゴルフ場に行くと『すいてるから一人でスタートしていいよ。』とマスターが声をかけてくれた。それもいいなと一人でカートに乗り込んで、ボール二つ打って遊ぼうかと考えた。
ラストのスタートにしてくれたので本当にやってみたが、球筋が安定しないので動く距離が3倍くらいになってしまう。足が痛くなってきた頃、メシを食った次の組が追いついたのでやめた。
きょうはバンカーには入らずに済んでいたがパットがひどい。1ホール置きに3パットが出る。これは試練というより本当にやる気をなくさせる。
午後からは疲れがたまって林に打ち込み隣のホールまで転がった。いよいよ艱難辛苦がはじまったな、と言い聞かせ冷静にリカバーした。打ち下ろしのショートを1オンさせてもパーは取れず。ラスト・ロングはいいショットを3発打って残り70ヤードの斜面から打ちそこなってオーバーし、返しはトップしてグリーンに乗れない。この時点では僕の感覚は『我が身に七難八苦を与えたまえ』にまで昇華しており、悪戦苦闘に身悶えていた。一人プレーでよかった。人が見たら狂人に見えたかもしれない。
そしてスコアは又一つ悪くなっていた。3日間毎日やって次第に下手になっていくという結果に一瞬呆然とする。
しかし、ゴルフというものはさすがにスポーツで3日もやると体はガタガタ。こんなのを毎週やっているプロは、やはり別のカテゴリーに属する人種なのだろう。一種の修行というか、やればやるほど難行苦行に近くなる。
これは(腕はともかく)ゴルフ道に邁進していることになりゃせんか。よし、また一つ悟った。これから(しつこいようだが腕はとももかく)胸を張ってゴルフに精進するぞ。
え?スコアは幾つか?そんなことは聞いちゃいけません!
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Categories:和の心 喜寿庵