喜寿庵 入梅前 (今月のテーマ 無為自然)
2016 JUN 8 23:23:55 pm by 西 牟呂雄
今年も綺麗に咲きました。芝生を刈ってアグリカルチャーの季節です。喜寿庵の初夏は瑞々しい。
五月雨が 止んでふえたる せせらぎの
川風あがり 干しもの乾かず
菖蒲も涼しげでしょう。色合いがいいです。色覚異常の私はこういった色が一番健常者の色覚に近いんだそうです。
昔は無かったのですがいつの間にか群生して目を楽しませてくれます。
どうも喜寿庵にいると、無駄なことをしたくなります。
ついにすることが無くなると、桂川に行って空き缶やゴミ拾いまでします。かつては『オレに哲学はない。能率とスピードにしか興味がない。』等とほざいていた私ですが、そのバチが当たったのかもしれません。
その無駄の最たるものは昨年から始めた野菜造りでしょう。歩留り・コスト・成果のどれを取ってもダメでした。こいつらにジョウロで水をたっぷりやるのに母屋から5往復、約1時間!
ジャガイモ共に「気を付け!」と命令し、ピシッと整列が決まったところをパチリ。しかしこの他に、去年掘り出しそこなったのが芽を出して野生化しているのが5~6株育っています。ちゃんと耕運機で掘り返したのに生き残って野生化したのでしょうかね。これこそ〝無為自然″の極致とは・・・言えないか。
水やりに 畑に通う 我を見て
こちらも暑い と 揺れる草花
ところでにとっておきの伝説を。太古の昔この辺りを仕切っていた大ガマがいましたとさ。ところがあんまり調子に乗ったので岩殿山にいた赤鬼が怒ってしまいガマの四本の足を切り落としてしまいました。大ガマは自分の事を棚に上げ赤鬼を恨んで怨念の塊となってうずくまったまま石になったとか。
その石を桂川渓谷で発見した祖父が人を頼んでエッサエッサとみんなでヨイトマケで引き上げて庭石にしたのです。
だから僕は滞在中は毎日〝水″をかけては拝んで〝無駄な行為″を楽しんでいます。そうしないとガマの精霊が夜中に「赤鬼め~、赤鬼め~」と呻いて祟るからです(全部嘘です)。
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