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小倉記 町起こし編

2016 SEP 3 3:03:02 am by 西 牟呂雄

 実に九ヶ月ぶりに小倉に行った。
 東京は台風に見舞われたが、こっちは随分雨が降ってないらしい。
 小倉駅南口ではすぐ側の元郵便局のあたりで割りと大きなスペースが再開発されていた。しかし・・。
 この街にいたのも5年前だった。産業遺構が世界遺産になり、遊園地もあり、お城も歴史もあり、祭りも文化もあるのだが、寂れる一方なのはどうしたことか。場所柄半島にも近く、北九州空港は国際空港でもある。
 飲んだくれていた懐かしい小倉の繁華街で酔い痴れながら話をしていると、警察と対峙していた武闘派のK会も頂上作戦が効いてかなり弱体化したとか。
 
 パンチ・パーマ発祥の地、バナナの叩き売り発祥の地、アーケード発祥の地、競輪発祥の地、色々あるがあんまり自慢できるものではない。バブルの申し子丸源ビルもスタートは小倉だった。風俗なんかは至って昔風。
 つらつら思うに石炭等基幹産業の全盛時代が過ぎて以来何をやってもダメなのだ。色々と考えてやったのだろうが、どうも〝落ち目″感がぬぐえない。
 関係者の努力は認める所だが、なぜそうなのかを考察すると・・・。
 どうも町起こしに対する姿勢が行政も企業も『上から目線』だったのではないのか。マラソン大会もやっていたが、市の偉い人なんかが出て来ると〝やらされ感″が漂ってしまう。
 小倉祇園太鼓を見ていた時に、ねぐらにしていた半旅館(単身赴任者専用の寮みたいなところ)のおかみさんが嘆いていた。
「前にK会が祭りを仕切っていた時はそりゃー賑やかなもんでした。」
 僕は暴力団は肯定していないが、祭りとテキ屋は不可分の文化。ただ小倉にいた時は恐かった。通っていたスナックの隣に火炎瓶が投げられたりしたが犯人は挙がらない。
 
 結局ダメになっていくものにすがっていては上手くいかない。別に根こそぎにしなくてもいいが『全取替え』の気迫で当たらなければ。それも民間が。
 一方ここは行政としても判断が難しいが、例えば人口が半分になっても食っていけるような(財政が黒字化できる)施策が望ましい。無駄なインフラは維持管理だけでもコストがかさむばかりである。
 キーワードは中小企業と規制緩和と考えている。
 北九州空港のひろい滑走路跡に倉庫やら何やらが立ち始めた。物流基地に持っていくのか。それならば消費を上げる。消費を上げるのはカジノが一番いい。ここは規制緩和だ。
 洋上の北九州空港の空き地を解放して、カジノ&バクガイ・ランドにする。爆買いは下火?富裕層を呼べ。元でもウォンでも何でも使え。
 祭りの間は地域限定で消費税減免の商品券をバラまいてギャンブルでも風俗でもホスト・クラブでも使えるようにしろ(これなら野党も賛成する)。
 無駄でシケたハコモノで医師常駐の大麻解放区にして合法特区にしろ(ケシの阿片と覚醒剤はダメ。この違い分かって)。これにはスペースが必要だぞ。遊園地の跡地が最適。
 従業員30人以下の中小企業から税金を取るな(事務的には難しいに決まってる)。
 自動運転の軽自動車を各住宅街まで往復させて夜中帰りを心配することなく酒を飲ませろ(酔っ払い運転防止にもなる)。

 まっ早く見切りを付けて年寄りの消費を喚起することですな。

 

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Categories:小倉記 東京より愛を込めて

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