インドには日陰が良く似合う (今月のテーマ インドの旅)
2016 OCT 5 23:23:56 pm by 西 牟呂雄
雨期になると朝晩は涼しいので驚く。
初めはツレがいたのだが3日目にひとりになってしまったし、水争いの暴動も収まったようなので安いホテルに移動することにした。
ツテを頼んでナントカ・インスティチュートという所に行く。このナニナニ・インスティチュートとは英領時代の名残で、分かりやすく言えばゴルフ場を示すカントリー・クラブといったところか。
それがですな、ブリティッシュ・コロニアルとでも言うのか質素を通り越してこんなベットと天井に大きな扇風機。事実英領時代に建てられて100年近くの代物だった。
さすがに街中なのでゴルフ場はないが、テニス・コート、スカッシュ。バドミントンなどの屋内設備が整っており、400人の終身会員が現在のオーナーだそうだ。
まあ、当時のえばりくさったイギリス野郎が自分たちに都合のいいように造ったのは露骨にわかる。
バルコニーからはまるでアンリ・ルソーが描いたジャングルの中に浮かび上がるように隣のコテージが見え、南国情緒が味わえる。
写真に写っているのは三階部分で、行ってみると今は使われていない。
これで官庁街まで歩ける距離だから、東京で言えば新橋界隈と言うことになるから驚きだ。一泊約3千円也!
何もすることがないので散歩でも、と道路を渡ったらいきなり大英帝国の名残にぶつかった。
立派な教会だ。
街中にしては静かで誰もいない。
正面から咎められることなく入ってみて、その荘厳さと質素な佇まいに息を呑んだ。そうか、これは英国国教会なのだ。
しかしインド人の信者なんかたかが知れているから、英領時代にイギリス人が建ててその後観光地化したのだろう。と言ってもそれらしいのは僕一人、他に誰もいなかった。
帰るときに白人の女性が一人いて『どうやって入るのか』と聞かれた。
教会を出て少し行くと、今度は十字架がズラリと並ぶ墓地まで併設されている。
統治時代のイギリス人のものだとすると、何世紀にも及んだ植民地時代には随分とこの地に没した人がいたことが偲ばれる。
因みにヒンドゥーは火葬にして遺骨を流してしまうからお墓なんかない。
イスラムは土葬だと認識していたが、ここインドにも大勢いるイスラムはどうしているのか。三千万人いるというあのゴールデン・テンプルのシーク教は、ジャイナ教は、はたまたラマ教は。
今は雨期で一日に一度は激しい雨が降る。するとやはりカッと強い日差しに見舞われる。
この風土の中でインドの人々は極めて『形而上』の思考を巡らせ様々な宗教を生み出していった。
日陰に入ると涼しい。そういえばお釈迦さまが悟りを開いたのも厳しい修行の末、菩提樹の日陰だった。インドには日陰が良く似合う。ビールでも飲もうか。
等と瞑想していたら、目の前にドーンと祠が立っていた。
もっと小さいやつは車から見る道端で随分あったので『お地蔵さん』のようだなと思っていたが、この3mくらいの規模は初めて。近くでよく見ると象の神様が祀ってある。そうだな、これは お地象様 だな。
オォ! インドよ。
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Categories:インド
CHIORI
10/6/2016 | Permalink
兄上様。
これはガネーシャという神様です。
この神様が日本に空海と共に渡ってきて
歓喜天という天部の神様になりました。
いわゆる 聖天様。です。むふふ。
西室 建
10/6/2016 | Permalink
ガネーシャ?
業界活用すると『ショーガネー』神様か。
聖天様だと?
キミは昇天できるのかね。アーメン。