Sonar Members Club No.36

カテゴリー: アルツハルマゲドン

追憶のメキシカン・プロレス ルチャ・リブレ

2019 SEP 17 6:06:16 am by 西室 建

 直近のアルツハルマゲドン研究(私のです、あくまで)によると、耄碌が進んだ年寄りが同じ話ばかりして嫌われるのは、記憶の連続性が途切れてしまい、プロセスが飛ばされても差し支えない独立した部分だけが残ってしまうからだ。
 そしてその独立した記憶までもが消滅すると、これはもう桃源郷に遊ぶ心地。それはそれで愉快かもしれないが、端から見ればあまり楽しそうじゃない。
 画像保存機能が発達した現在では、結構なことに記憶からこぼれ落ちそうな場面も検索することができる。
 しかし、それさえも残らないマイナーな思い出、これを残すのにブログというのは実に有難いものではなかろうか。
 大好きなプロレスについて、上記の事実はそっくりそのまま当てはまる。
 誰の記憶にも残らないセミ・ファイナルや中継のない試合。ひょっとしたら僕しか覚えていない光景があるのではないか。往々にして記憶はすり替わる。

 試しに自分で欠けそうな記憶を辿ってみると、やはり途切れてしまった。
 場所は後楽園ホール。怒涛のコールが鳴り響く。
『ケンドー、(チャッチャッチャ)ケンドー、(チャッチャッチャ)』
 あのニッポン・チャッチャッチャのノリだ。
 ここで困った。ケンドーというレスラーは日本人ペイント・レスラーであるケンドー・ナガサキ、同じく日本人マスクマンのケンドー・カシン、メキシカン・マスカラでその名もケンドー、と3人いるが誰だったっけ。マスクマンのルチャだったようなので多分ケンドーだったかな。ここまで書いてどの団体の試合だったかも思い出せないことに愕然とした。全日本や新日本じゃない。ヒマに任せて通りがかった試合を見たようだ。僕はケンドーを初めて見で、それが最後だった。
 そのケンドーは上半身を反らし下半身でリズムを刻みながら、チャッチャッチャのところで広げた両手の手首を上の方にクッ、クッ、ク、と上げる。いわゆるルチャのノリで観客は大喜び(僕も)、益々コールは大きくなる。
 相手はメキシカンのルード(悪役)で覆面はしていなかった。入場してリングに上がるも、あまりのケンドー・コールに耳を塞いで見せたり顔をしかめたり。終いには頭に来てリングを降りて控え室に帰る素振りを始める。
 すると、通いつめているらしい練達のファン達は逆にルードのコールを始める。この阿吽の呼吸は実にプロレス的でツウならではの面白さがあった。エーット、確か『プラタ・チャッチャッチャ』だったかな。
 それを聞いたヒールは嬉しそうに再びリングに戻り、観客と一緒にチャッチャッチャをやってはしゃぐ。
 今度はケンドーが両手を広げてポルケ(ホワイ)の表情。手を耳にかざして客をあおると、心得たもので再び『ケンドー、(チャッチャッチャ)』が始まる。
 いつ果てるとも知れないパフォーマンスに客は(僕は)酔い痴れるのだった。

 勿論、試合の結果なんか記憶にない、遠い彼方の光景なのだ。
 読者の諸兄諸姉、この試合を覚えている方は御一報下さい。いるわけないか。

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ハーリー・レイスの訃報 必殺ダイビング・ヘッドバット

恐怖の4の字固め デストロイヤーの訃報

さらば黒い呪術師 アブドーラ・ザ・ブッチャーの哀愁

心に残るプロレスの名言 全日本編

宿酔(ふつかよい)

2019 JUN 27 20:20:00 pm by 西室 建

 ああ、オレひどい二日酔いなんだ。吐き気がして喉が渇く。頭はチャポチャポしてるし少し痛い。いや、ズキズキではないけど。
 ちょっと手伝ってくれ。ここ、この耳の後ろの所に傷みたいなのがあるだろ。見てくれ。そうそう、その縫い目みたいなところ。はがれそうなんだけど上手く掴めないんだよ、引っ張ってみてくれない。夕べ転んで打ったみたいなんだ。朝起きたら枕が真っ黒に濡れてて何かと思ったら出血してたんだな、これが。
 うー、気持ち悪い。
 イテテテ。もっとゆっくり、そうそう。何だ、ぺろんとはがれてくるじゃないか。
 ホント?頭の皮が剥けて来るのか。アッ、もういいよ、その辺で。何だかさっぱりする。
 剥けてるってかつら取った感じ?
 真っ赤?ええっと。痛て、確かに沁みるな。皮膚がむき出しなの?血管が浮き出てる?何だよ気味が悪いな。酒臭い!それはそうだろう。二日酔いの元のアセトアルデヒドがそのあたりにたんまり固まっているはずだからな。
 おい、なんだか痒くなってきたぞ。ちょっと待って、そーっとそーっと。何だかピクピクしてるけど。あー痒い。
 うわっ、おいおい今指が入ったぞ。オレの頭、何だか風船みたいにプヨプヨしてる。変だよ、頭蓋骨ないのか。やってごらん。バカ、そんなに押すな。
 おっとっと、待て。何だか涙が出てきたぞ。ヒックヒック。痛くも悲しくもないのに。ハンカチを・・・。ナンだこれ!おい、みてくれ。これ涙じゃなくて膿みじゃないか、緑色してる。目から膿が出ちゃったよ。お前が頭に指突っ込んだから目から膿が出たんだろ?あっまた、もうやめろ。
 ナンなんだよこれは。相変わらず喉が渇く、ゴクゴクゴク。
 ちょっとすっきりしたような気分だ。そういえば痒みも頭痛も治まった。吐き気は相変わらずだけど。
 もういいや、そのさっき剥がした頭皮をもとに戻してくれよ。
 えっ、透き通ってきた?脳味噌見えてんのか?やだな。何!何も見えない?そんなバカな。オレに脳がないはずはないだろう。良く見ろ。ホントか、さっきの膿みたいな色だと。あっまた涙が・・。もしかするとその汚れた膿が頭の中から染み出してるんじゃないか。冗談じゃないぞ。
 ゴクゴクゴク。うーおいしい。えっ、また少し透き通った?水飲むと薄まるのか。いや、バカ言っちゃいけないよ。オレの胃が頭にあるみたいじゃないか。あっ涙が・・・、ウワーまたあんな目ヤニが。ちょっと目を洗わせてくれ。
 ナンだって!頭の中の色がどんどん薄まってくる?もっと洗ってみよう。
 おいおい、少し良くなってきてる。コーヒーが飲みたいな。グビッ。
 はァ?今度は黒くなった?そんなバカな、それじゃ脳はどこに行ったんだ・・・・。

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ヒジョーに不思議な夢 ボケ進行中

2019 JUN 16 16:16:27 pm by 西室 建

 起き上がって歩こうとしたら何かを蹴飛ばして、それはドライヤーだった。そしてそれが突然作動して物凄い音を立てる。ドローンのようなプロペラが付いているやつで、僕はうるさくて敵わないと叩きつけて壊そうとした。
 ところが、何故かそこで目が覚める。ああ、あれは夢なんだなと分かったもののその不快な音はまだ聞こえているのだ。夢だと分かっていつつも音が聞こえているのは優れて幻聴なのではないかと冷静に疑った。
 そしてもう一度音に悩まされながらも寝入ると、今度はそのドライヤーを折りたたみ始め、まてよ、これは夢の続きだろう、とそのドライヤーの風口に手をかざした。すると手には温風を感じるではないか。これは夢ではないのか、と夢の中で思った。
 すると又、目が覚めて今度はタバコを吸いにベッドから起きた。その時点でドライヤーの音は聞こえなくなりホッとした。時計を見ると朝の五時だ。
 もう一眠りしようと横になると『あっ、ナントカだナントカ』と人の名前を言っているのが聞こえて、奇怪にも『これは夢なんだな』と冷静に判断できる。そのナントカカントカさんは逆光のようにシルエットなのだが、僕の寝込みを確かめるように擦る。頬の所に手の感覚があった。そこで、夢であるかどうか確かめようと手先を動かしてみると、肌触りを感じた。ひょっとしてこれがオバケというものかな等と考え、何故か菊池寛が満州に講演に行って旅館で幽霊に会ったという文章を(確か小林秀雄が書いていたはずだ)思い出しているうちに再び目が覚める。ベッタリと汗をかいていた。
 恐怖感は全然無く、その続きはどうなるのかと再度眠る。
 いきなり先ほどの部屋(ドライヤーを壊そうとした部屋)にいて、ボランティアの仲間の(なぜボランティアとわかったのか不明)オニーチャン4人と世間話をしているではないか。
 そのうちの一人の若者はロンゲでパーマをガリガリかけているのだが、某大学の剣道部出身だという。そこで僕の知り合いの名前を出すと、その先輩ならば知っています、と答えた。

 以上の夢を少し前に見て今も鮮明に記憶に残っているのでブログに書いてみたが、この「あっつ、これは夢だな」と自覚があるような感覚で夢を見るというのは一体どういうものだろう。ユングやフロイトの研究者だったら分析してくれるだろうか。いや、これでは精神異常者と判断されるのがオチか。
 そしてそれよりも恐ろしい考えが浮かんでおびえた。
 これはボケの前兆で、四六時中そういう状態にあることをモーロクというのかもしれない。
 そういえばこの間、ゴルフ場で練習ボール用のコインを買った途端にそのコインが消え、スタートしたらキャディさんが『練習場に忘れてましたよ』とアイアンを持ってきてくれた。恐い。

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あれ?

2018 DEC 21 8:08:50 am by 西室 建

 自分自身の意識というものがコントロールできない人はバカとか呼ばれている。
 しかし予てから疑問に思うのだが一般的な経済学での普通の人の定義は『こうすれば損だから』と普通でない行動を片っ端から削り取って完全無欠な人間を想定してしまう。でもそれっておよそ『普通』の人間ではない。
 経済予想がしばしば狂うのはその普通な行動をモデルに乗せるからではないのかな。冒頭のようなバカは大方の予想を裏切って、しばしば思いも寄らないうねりを作っているのではないか(だが、しばしば大穴を当てて大儲けする例外あり)。そこで得意のゲーム理論の逆を張った消去法でコントロールの効かない行動を以下四つに分類して遊んでみた。
➀ 合理的な行動が分からない
➁ 合理的な行動を取りたくても取れない
➂ 合理的な行動を取りたくない
➃ 何をするか見当もつかない
 ➀の人は気の毒と言えばそうで、周りが十分行動した後から遅れて参加しようとするが既に遅くなり結果としてヘマなことになりがちだ。この総数は意外と多く、偏差を計算する簡易手法で大体1/5近くいるものと推定される。これは選挙の投票結果を見てもしばしば誤ったことが起きるので分かる。自分ではインテリだと思っている人は多い。
 ➁は結構深刻な境遇かも知れないが、一頃言われた引きこもりもここに入る。知的トレーニングを嫌う。
 ➂は宗教人や『主義者』といわれるイデオロギスト、革命家のような人達。柔軟性はない。政治的には野党の立場に常に立ちたがる。下手すると独裁者になる。
 ➃は不規弾(一斉射撃や機関銃の連射の際にとんでもない方に飛んでしまう弾丸のこと)ともいうべき正に『普通』の反対を行く人。稀に天才が出る。の四種類だった。
 そしてどうやら『普通』にやることと普通にやろうとして➃になってしまうのは全く同じ意識の元で起こっているようにも考えられる。だから等しくある確率で➃になってしまうのは単なる思いつきも含め仕方がないことなのだ。
 それにしてもこの仮説に立脚して過去を振り返るのは辛いモノもある。先ほど『ある確立で』と前提めいたことを言ったが、僕自身思い出して見ると、意外と重大なことをあたかもサイコロを振るように決めた。
 意識は脳内の化学反応なのだから僕の脳に限って反対の反応が進むはずもないが、普通のことを選択していないのはなぜか。

 ところで人工知能は、車の自動運転どころか論文の評価まで、更には新聞記事にまで恐ろしく早く進化している。
 新聞記事は前から思っていたが、ある方面の記事には『市民運動家は怒りをぶちまけていた』政治面では『総理の見解をバッサリ』と同じような言い回しが気にはなっていた。昨今話題のA新聞などの解説は『~というのは当然である。しかし~』とやってはある種のバイアスがかかった落しどころに持って行き、ヘッド・ラインだけ見ればどういう記事か大体予想がつく(何年も読んでいないが)。S新聞も立場は違えど同様。こんなのは人工知能に『現象』だけ打ち込めばすぐできるような代物に思える。
 或いは裁判の判決と量刑だ。これなんか人工知能に法律条文と過去の判例を記憶させ証拠立件条件をアルゴリズム化すれば、あの膨大な時間が限りなくゼロに近くなる、かな。検事と弁護士が打ち込むだけ、裁判官もいらない、かな(法曹関係の方ゴメンナサイ。皆さんのことは尊敬してます)。
 そこで話が戻って、冒頭の『自分自身の意識というものがコントロールできない人』や決断力の無い人は全て人工知能に判断してもらうのは近い将来お奨めかも。
 行こうか行くまいか、食べようか止めようか、どうでもいいことをウジウジ悩むような人は人工知能の仰せのままにやればかなり合理的に行動できるだろう。
 白状すると、結果として望まないにも拘らず➃になってしまう僕なんかは大いに人工知能に期待したい。
 それに正直に言えばそう遠くない将来にアルツハルマゲドン状態になったときなど、恐らく考えることができなくなるであろうから端末でピッピッとやれば・・・・。いや自分ではなにもできないから初めから人工知能にお願いしてそのおっしゃる通りにやっていれば(やられていれば)見事天寿を全うできるのか。その時に拒否できる判断力と気力が残っていれば断固拒否がけれど。

 例によって隠遁場所である山荘にいた時に、普通の合理的な行動様式で暮らしてみた、実験してみたのだ。何だできるじゃないか。心静かに農業計画について思いめぐらせた。合理的精神を全うするために人と会うことを避けた。どうってことない。タバコも減らせた。極端なことも考えないようにすると退屈した。だが損になることはしないように合理的に行動する。酒も飲まなかった。
 しかし帰京すると異変が起きた。いちいち書かないがポイントは”忘れ物”が主たる原因で、心霊現象が起きたようにメチャクチャなことになり、予測不能のアクシデントやポカが次々と襲い掛かってくるのが3日続いた。自分が望まないにも関わらず、上記分類➃の結果になってしまった。 

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2025年 AIを国民のベーシック・アセットに

脳を鍛えなくちゃ 記憶を呼び起こす

2018 NOV 23 10:10:36 am by 西室 建

 カオス理論では結果は初めから予想されうるが、数値で予測するにはパラメーターが複雑過ぎて無理なのだということになっているらしい。
 一方で『手首を曲げる行為』の実験によると『手首を曲げよう』と意識する1/3秒前には脳が活動を始めることが確認されている。即ち自由に考える前に外部の刺激に単純に反応しているだけ、ということは人間の自由意思というものが証明されない。
 また、記憶に関しても『概念』は後天的な刷り込みが可能で、やったことが無くても自分の経験として”記憶”してしまうこともある。
 すると”一般的な状況”というのは個別に違ってしまい、”一般”を構成するはずの全員が例外的存在になる。経済学者やアナリストがしばしばハズすのはそれ故らしい。
 我々が”主体的”に好き嫌いを決めている訳でもなく、外部の刺激にのみ予定反応しているだけだとすると、偉そうなことを言っても人間という形のリトマス試験紙のようなものということになる。
 最近のニュースでギョッとしたのは、ネットで自分の好む情報ばかりを見ていると、ネットにはフェイクがちりばめられていて自然と自分の都合のいい(心地よい)ウソまでも信じ込む、勝手に組み立ててしまう、という話だ。
 個人データをハッキングして無党派層に向け、当人の好むネガティヴ(或いはポジテイッヴ)キャンペーンを吹き込む。選挙干渉は相手に合わせてバイアスのかかった情報の優先度を上げて恣意的に見せ、マインド・コントロールすることが可能だと。
 そうなると暴投の1/3秒前に脳が反応するどころではなく、個人の意思を操作されてしまうではないか。記憶も何もあったものではない。自分の脳をハッキングされるような話だ。
 しかもこの調子で認知症でも進んだ日には、外部の刺激に対する反応どころか、仮に記憶にあると本人が辛うじて思い込んでいても、何かの辻褄を合わせるために自身の記憶を(すでに機能的に通常の”脳”ではなくなっていたとしても)リセットしてしまうかもしれない。既にカオス理論からも見放された境地、結果は予想できない、と。
 僕はボケるだろうが、そうなった時も自由意思、思考、記憶といったものを細々とでも保持していたい。
 
 ところで僕は週末には山荘喜寿庵に閉じ籠り、一人で農作業のマネごとをしたり、この季節は落ち葉を掃いたりして暮らしている。要するに何も考えていない。うまくすれば何もしなくても最低限生きていける(食事と排泄は許して下さい)。
 仮に『手首を曲げよう』とさえもしなければ脳は活動を抑え、要するに目は開いているが眠っているような状態を持続できるだろう。そこでそういう環境を作り出し(スマホもテレビも切って、酒も飲まずに)過去の記憶がどこまで正しくたどれるか実験してみた。何かのキーワードについて直近から古い方に記憶をたどっていく。
 まず”病院”という言葉が浮かんだ。ある事情で最近見舞いに行く機会が多いからだが、そこから始まって自身の病院経験をズーッと遡ってみみた。亡母の最期にいた所、親友が入っていた病院、眉間を割って担ぎ込まれた外科、さる知り合いのいたICU、ズーッ遡って自分が40日も入っていた病室、往診に来てもらった『奥田先生』とたどっていく。すると僕の病院にまつわる最古の記憶は妹が生まれた時にオヤジに連れられて行った産院だった。4才の時である。オヤジの革靴がキュッキュッと鳴った音とともに覚えていた。
 ヨットで今年の夏に落水したことを思い出し、”水”に関して(飲むのではなく泳ぐ、浸かる)やってみたところ、この何年も船からバシャバシャ飛び込む以外はまともに泳いでない。セッセと泳いだのは遥か昔の小学校までだった。ギリギリ中学か。子供の頃に近くのYMCAのプールで水泳教室に通った。そのくせ、喜寿庵の下を流れる桂川で淵にはまって溺れかけた。水泳教室で習ったのはクロールであり、川遊びの役には立たなかったのだ。もっとチビだった頃、どこかのプールに連れていかれて『人間の体は沈まないんだよ』とオヤジがうつ伏せに浮いて見せた。確かにどこにも掴まっていないのに沈まない。やってごらん、となって横にされて手を放された途端にブクブク沈んだ。そしてそれよりも前に、庭に掘った池(喜寿庵ではないが、本籍地に引っ越す前に住んでいた家)に浸かって歩いた感触を思い出した。気になってアルバムを見ると3歳くらいの僕が水遊びをしている写真があった!
 面白くなって次は”食”。大して食道楽ではないから旨いものではなく、不味い記憶を辿ってみた。本格的にひどかったのは社会人になってから行ったスキー場の卵丼。次に学生時代に甲州街道沿いのゲームセンターで食べたピラフ(これは塩加減を間違えたとしか思えない殺人的な不味さだった)。小学校低学年時代に給食で出たイカ(さすがに半分以上の児童が残すという前代未聞の味)。ここで止まった。
 それはそうだろう。学校給食が始まるまでは嫌いな物なんか食べなかったからだ。思い出して来た、ソーセージとタラコを間違えてタラコが嫌いになった瞬間や蟹の缶詰の絵柄のグロテスクさに食べもしないくせに大嫌いだった。海老もだ。
 ”泣く”。直近では『パパはわるものチャンピョン』というプロレス映画でホロリときたが、さすがにギャーギャー・ポロポロと泣くことは何十年もない。最古の記憶は幼稚園前(場所の記憶があるので間違いない)、本に書いてある通りにどうしても切り紙が出来ない時に悔しくてビャアビャア泣いた。するとそこに母親がやってきて『どうしたの。貸してごらんなさい』と丁寧にやってくれると、簡単に出来てしまった。すると(その時点でも泣いていた)それが悔しかったので思いっきりその切り紙を引き千切ってもっと泣き出した。その時のあきれ返った母親の表情がうっすらと残っている。「こりすのポッコちゃん」というテレビ番組を見た頃と思うので4歳くらいだったか。

 待てよ!これで脳を鍛えているつもりになっていたが、ついさっきナニをしていたか覚えてないじゃないか。
「昔はこうだった」と同じ話しばかり喋るのはヤバい兆候。これでは脳を鍛えていない。気付かずに脳を退化させボケを進行させてしまった・・。

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序章は既に始まっていた

2018 NOV 15 0:00:47 am by 西室 建

 約十年程前、物凄い不眠になった。48時間キッチリ眠れなかった後に、やっと寝たが10分ほどで飛び起きてしまう。次の36時間もその繰り返しで、昼間はぼんやりするかというとそうでもなかった。そして泥酔すると眠れたが多少の酒は返って目が冴えてダメだった。
 一ヶ月くらい経って怖くなり、かかりつけの内科医に相談してみた。実はこの医者に酒を飲むな、と厳命されていたので殊勝な顔で禁酒しているフリをしていたのだが、不眠を訴えたら『酒飲めばいいんじゃない。どうせ飲んでるでしょ』等とふざけたことを言った上(当たっていたのでギョッとはしたが)で ××××ミン という薬を処方してくれた。これが効いた、効きすぎた。よく分からないが深く眠り過ぎるのか翌日手足がだるく、これでは二日酔いと大して変わらない。しかも効き目が出るのがやや時間がかかるのが難点で、飲んでから全然聞かない、とビールもついでにやって2時間くらいしてから眠っていた。これは後に大変に脳と体に悪いと知れたが、その時は知らなかった。 
 丁度その頃マイケル・ジャクソンが何かの薬で死んだのでビビり、医者にもう少しチョロい薬にしてくれ、と訴え ×××リー というのに代えた。すると眠りには入れても4時間くらいで目覚めてしまう。結局処方された以上に服用してしまうことが多かった。
 一度ヨーロッパ便の飛行機の中で酒と併用したところ、とんでもないボケ方をして徘徊してしまった。トイレに行った後、自分の席が分からなくなり機内を二周くらいして不審がられた。無論その後は併用は固くやめた。この間、かなりの数の脳細胞をダメにしたはずだ。
 不眠は未だに直らないが、この年になってあんまり依存するのもマズいと少し薬を減らそうとはしている。なぜかいくら訴えても医者の奴は『うつ病の恐れがある』とは絶対に言わない。
 かつての無頼派、坂口安吾は覚醒剤ヒロポンをやってハイになり、無理矢理眠るためにアドルムを飲んだというが、言うまでも無く僕は覚醒剤何かやっていない。
 眠れずに意識がはっきりしていても、体は休まっているのでジッとしていれば多少はウトウトして睡眠は取れているという説があるが、全くの嘘である。何度も寝返りをうっている内に夜が白々と明けて来た時の疲労感たるや凄まじいものがあった。

 加えてSMCのメンバー野村氏が投稿したブログによれば、そろそろ男性更年期障害の心配もしなければならないと知った。ただ、不眠の症状に陥った時にはブログに記載されたような状態は観察されず、年齢的にも早すぎる。いや待てよ、若年性という可能性もある。更に私の場合、多量の飲酒とそれによる泥酔に止められない煙草というハンデもあるので、そのテの症状が人より早まっても不思議ではない。
 そうか、これらはみなこれからの『年齢』への戦いのプロローグなのだ。この戦いに挑むにはそれなりの準備が必要であろう。戦略は何とか膠着状態を作り出すことだ、死なない人間はいないから。不眠がその兆候だとすれば十年前から戦いは始まっていたとは。だがまだ間に合うだろう。衰えが何だ、ボケが何だ。

 だけどなぁ・・・。今夜も眠れない。

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アルツハルマゲドン 秋空292

2018 NOV 3 8:08:37 am by 西室 建

クリックして遠くから見て

 美しい秋空の不思議な文様に思わず撮って楽しんでいた。
 だが、後日アップして拡大、そして遠くから見るとある数字が浮かび上がってきてゾッとした。
 見えるだろう・・ 2 9 2が。
 天が私に何かを告げようとしたのだろうか、ハルマゲドンが近いのか。

 ここは私の信仰する滋養神社にて斎戒沐浴し、気を静めてこの3桁の数字に集中した。超神道、滋養流の秘法を駆使するためである。すると二つの整数は、
 2・・・エネルギー、確信
 9・・・周期、同調、完結
 を意味することがわかった。これが並ぶということは、ある強い波動が来て完結し、その後また蓄積されていくという暗示であろう。通常ならば戦争であるとか地震が起こるといった予言をするのだろうが、滋養神社のお告げは違った。292とは二つのエネルギーに挟まれたピークであり、破壊的惨事を指してはいない。
 残念ながら、滋養神は私にそのお告げを明らかにすることを許さなかっので、詳しくは書けない。
 そしてそれはいつ起こるのか、も啓示がなかった。従ってこの292から解いていかなければなるまい。
 この数字 二百九十2を分解すると 2×10×10 + 3×3×10 + 2 となる。
 これは滋養流数秘術で見立てると2020年3月30日プラス2なのだが、この+2がミソだ。
 ご存じの通り2020年は閏年で1年が366日ある。しかも新年号になって初めての正月を迎える年でもある。年度末までに1日多い。即ち新年度の始まる4月1日まで3月30日から(30日は月曜日で1日は水曜)と読めるのである。

クリックして下さい
その後見る見るうちに

 例えば改正憲法が新年度から発布されるにあたって国民運動が頂点に達する。或いは新天皇陛下の新年号による始めての年度スタートにあたって、特別な条約が結ばれる。はたまた全国民が見ている中で異変が起こり神秘体験をするかもしれない。革命的な盛り上がりを見せるピークが2020年3月30日から2日間と解いた。
 実は、空はその後いつのまにか二つに割れてしまい、下の方から滝のように崩れ落ちていったのである。
 これだけは言っていいだろう。ある『文化』『科学』『思想』といったものが頂点に達した飽和状態になって日本人の気質が変わる。そして社会は一度分断された後に、再び安定するのである。

春夏秋冬不思議譚 (秋の日に慌てた少年)

空に文字が・・・

縞模様の空 (今月のテーマ 空)

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天使になったお魚

2018 SEP 3 5:05:57 am by 西室 建

 
 遠くに鱗雲、夏よりは透明度の高い海中を銀色の魚影がスーッと横切った。流木の下にいるシイラだ。

シイラ

 シイラは見た目が少しおでこが張ったような顔をした回遊魚で大型になると1m以上にもなる。釣り上げると暫くして魚体が緑色っぽく輝くようで、疑似餌を引きながらのトローリングで掛かったのをしばらく色が変わってくるまでジーッとみていたものだった。

 「バシャッ」
 先程のシイラが跳ねて水しぶきとともにデッキに飛び込んで来た!
 わっ、と驚いた。シイラの奴、熱さでおかしくなったのか、デッキでパタパタとしている。これを食べるには塩焼きとかムニエルみたいに料理しなけりゃならないからなぁ・・・。
『なあ、あんた。久しぶりだねえ』
ん・・・・?
『オレだよ。シイラだよ』
シイラって、こいつのこと?
『あんた覚えてないかい。4年くらい前にこのあたりの海で銛もってオレを追いかけてきたろう』
むかし、シイラを突こうと銛をつかんだ途端、酔っぱらっていたので海に落ちてあやうく溺れかけたことがあったな。
『そうだよ。そのときのシイラだよ。あんときゃこの人間は海の中と外の区別もつかないのかと驚いた』
そういうお前だって間違えて疑似餌に食いついてこうなってるくせに。
『いや、オレはもう回遊に疲れてそろそろ潮時だとおもってもう海から出たかったんだ』
何を言ってるんだ。魚が疲れるなんてきいたことない。
『まあこの3年、南の海からこの辺をぐるっと回るんだけど、あんたらが思うほど海の中は平和でも何でもない。いつも誰かが誰かを食っちまうんだから、そりゃ大変だよ。事故だってしょっちゅうあるしあんた等が釣り上げたりするだろ。魚だって生き残るのは大変なんだ』
まあ、それはそうだろう。海の中は弱肉強食もいいところだからな。
『それでオレももう海からはオサラバしようと思ったわけなんだが、あんたたちが言う天国ってのはここのことじゃなさそうだな』
あたりまえだろう。ここはただの地上で現実の世界なんだから。
『海で気の毒な事故にあった人間が最後に口走るんだよ。天国に行くってさ』
それはどうかな。人間だって天国に行けるのは背中に羽の生えたエンジェルくらいだろう。
『そうか、それじゃあんたそのエンジェルの羽ってやつをオレに付けてくれないか』
いくら何でもそりゃ無理だ。魚なんだから、せいぜいトビウオがやってるみたいに胸ビレを広げる練習でもするんだな。
『あんなのじゃダメだ。トビウオ程度じゃチョッと飛んだだけですぐに海に落ちてくる。あの水鳥の羽ばたけるような羽がいいんだ』

無理だね。そもそも死んでからじゃなきゃ天使にはなれない、それは人間も同じさ。
『それじゃ死ぬ前にお願いがある。オレが天使になったらどんな姿なのか見たい。あんたその姿を絵に描いてくれないか』
絵だと?めんどくさいシイラだな。オレはここ何年も絵なんか描いたことないよ、まあいいか。テキトーにパソコンから画像でも検索してやろうか、とキーボードを叩いたが、考えてみればそんな絵柄などない。羽が生えているのはペガサスぐらいだ。
 しょうがない、メモ用紙に思いついたような絵を書いてみると・・・。

 あいつはきっと初めて天使になったシイラだろう。オレのことを覚えていてお別れを言いに来たのだな。そして自分では絵は描けないからオレに書かせたに違いない。

春夏秋冬不思議譚 (秋の日に慌てた少年)

春夏秋冬不思議譚(熱すぎる夏に干からびる恐怖)

あの頃の海 

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中性子星合体だって

2018 JUN 23 12:12:04 pm by 西室 建

 何億年もの間二つの天体が螺旋のようにぐるぐる回っており、ついに衝突・合体するという気の遠くなるような宇宙の摂理が観察されたと。去年の8月17日のことである。
 しかもだ、その天体は中性子でできているという。私の理解では星の成れの果てのような巨大質量の死んだ星かな。中性子は原子核から飛ぶとβ崩壊するんじゃなかったっけ。ま、よくわからんが太陽の何倍もの質量なら中性子だけでもいいらしい。

 それはそれとして、面白がって画像を検索しているとこのような勇ましい絵が目に留まった。

 はて、合体して可視光線が出るものなのだろうか。
 それが出る。
 爆発が起こって破片のような物が高速で放出され、その過程で重金属の原子が作られて宇宙中に飛び散ったんだとさ。
 金のような重金属はこういったプロセスを経てできたものと考えられている。
 それどころか、かのアインシュタインが預言した重力波なるものがこの地球にまで到達し、地上の時空を歪ませた事が観察・報告までされたのだった。8月17日に僕は何も感じなかったが。
 何しろ真空の宇宙空間だから爆発音なんかない。しかも1億3千万光年先の合体だから地球のとっては太昔のできごとだ。

 時空の歪みは4~5kmの長さの空間でレーザーを発し、反射させて距離を稼いで2方向に別れた光が同時にゴールするかどうかを測定して観察する。そのわずかな歪みとは要するに波の干渉を受けて時間がゆっくりだか早くだか流れることが同一空間で起こる・・・・のかな。
 そうか、空間の歪みとは3次元的同一空間で時間の流れが変わる、という意味か。即ち一定のはずの光の速さが違ってしまうわけだ。
 おもしろいけど、だからどうしたの。
 観測された日に気が狂った人がいたり生き物が大量死したとも聞かない。時空の歪みも命の聖域には影響ないのか、いずれにせよその歪みとやらは生物の5感ではわからないのだろう。
物理学は今後とも測定機器の開発と精度の向上によって、もっと仮説が発表されたり理論が証明されたりと発展していく。この調子で行くと・・・。

 しかーし!深く泥酔した時などは見事に時間と空間が歪むのは実感できる。
 あれは脳内の不安定な中性子が間違って合体し五感が歪んでいるの・・・ではないな。

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空に文字が・・・

2018 APR 8 18:18:17 pm by 西室 建

うわあ!

 まずはこの写真をクリックしたまえ。
 
 
 見てしまったからには更に知らなければならない。
 従って導師(ワタシだが)の英知を授けよう、謹んで受けるがよい。
 これはある夕方、西の空に出現した『文字』なのだ。
 それではいったいどういう文字で何を意味しているのか。
 古代文字で『ルーア』と発音されていた。漢字では『死』である。

 我々は現在ブラック・ホールの対になる次元を想像できないが、物理学が発達すれば光の進行さえ吸収してしまう質量の終着点にも時間が流れており、一方で新たな宇宙が同時に生まれていることが理解されよう。今から45年後の話だ。
 その生まれ続ける宇宙は(おそらく可視化できないが)多くの星をも生み続け光を発散させていくホワイト・ホールと呼ばれることになる。
 諸君!これはそのホワイト・ホールからのメッセージである。
 ホワイト・ホールの宇宙の中には同じような太陽があり地球も存在し、そしてその新宇宙では次々の我々と全く同じ歴史が繰り返されているのだ。
 即ち、我々がいる現宇宙は『原宇宙』のブラック・ホールの次の次元であり、さらに我々のブラック・ホールの次の次元では私達が経験するであろう”未来”が進行中ということになる。

 計り知れない未来からのメッセージは『霊感』『神の声』『幻視』『お告げ』として昔から現人類に受け継がれてきて、これからもそうだ。
 考えても見給え。有史以来、数え切れないほどの宗教がエネルギーを引き起こしてモノを造り破壊した。
 それらは皆、この空に出現した『ルーア』即ち『死』を見て触発されたものとも言えるのだ。
 恐れなくとも良い。『ルーア』が空に出現したとしても個々人に格別の不幸が降りかかってくる訳ではない。

この怪しげな夕焼け

 一方でこれは去年出現した空である。
 クエスチョン・マークを逆さまにしたような部分を古代文字で『ヨジ』と読む。
 『ヨジ』は即ち『是』。
 迷える君たち。ペンを取って紙に向かえ。
 書き記し、残し、伝えよ。
 『ヨジ』が預言された後に『ルーア』が出現したと。
 キーボードでは打ち出せない自動書記が始まるだろう。
 空を読み、残した者に祝福が降る。

 讃えよ命の力。聞けよ心の訴え。

日を貫く

 そして見るがよい、一昨年の元旦の空だ。
 ホワイト・ホールから放たれたエネルギーが一気に日を貫くところである。
 これこそ古代語の『エイル』。漢字では『射』。
 中国で『白虹 日を貫く』と言い慣わされた凶兆である。
 案ずるな。これが白昼であれば天災・戦争といった厄歳が降りかかるが、これは夕刻だった。
 耳を済ませて大地の声を聞け。空の囁きに気付け。
 これは凶が転じて吉となる前触れだ。
 孤独を恐れてはならない。
 むしろ進んで孤独に耐え、ゆっくりと歩むのだ。

割れた空

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