夕空晴れて秋風吹く (エスパーからの写真)
2017 SEP 19 11:11:57 am by 西 牟呂雄
地元の秋祭りがありました。御神輿を見ながら秋風に吹かれていると、今年も見られたという感慨深いものがあります。
何とか晴れて心地よい風に当たって見事な夕日を見ていました。
その時携帯に着信音があったので見ると、さる人から画像が送られてきました。
この不気味さはどうでしょう。
確かに虹が映っていて『きれいな虹が』などと添えてありましたが、おどろおどろしいというか何というか。
思わず見上げたのですが眩いばかりの赫々たる夕日です。
あっそうか、太陽光を反射するのだから東か。
と振り返ると、前線が通過したのでしょう、濃い雲が出ていました。
ははぁ、通り雨が降ったのだな、しかしどう見てもこんな光景ではありません。
もう一枚送ってくれ、と頼むとすぐ送ってきましたが、前にも増した恐ろしさです。
これはやはり撮った人の問題かもしれません。
読者はご記憶でしょうか。
青い空の写真を撮って天変地異を写し込んだあの謎のエスパーを。
この頃、太陽フレアの大爆発によるソーラー・マックスが取りざたされていました。
巷間言われたような通信障害は出ませんでしたが、ひょっとしてこの空は・・。
それにしてもそのエスパーが撮る写メだけに出るのもナンでしょう。
一体あの人は何者なんでしょう。本当に実在の人物でしょうか。
そういえば去年の今頃、喜寿庵で私が撮った夕焼けもこんなでしたっけ。
地球よ、どうか怒らないでくれ。心を入れ替えますから・・。
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忘れがたいワル(サラリーマン編)
2017 FEB 25 19:19:35 pm by 西 牟呂雄
世の中には『これでよく破滅したり捕まったりしないもんだ』と感心させられる輩がいる。
これから話すのもその中の一人で忘れ難い人物だ。中背のがっしりした体型にドラエモンを思わせるマスク、決してイケメンではないが人懐こい顔をしていた。
実に有能で実務能力に長けた男で、仕事は良くできる商社マン。体力も抜群のタフなネゴシエータであった。神奈川県の某高校では野球部で、桐蔭学園には負けたが一応甲子園を目指して練習に明け暮れたという。
更にギターが上手く、僕は一度バンドを組んであまりの技量の高さに舌を巻いた。編曲もこなしてくれて各パートの譜面をサーッと書いてしまう。自分で編成したバンドでは玄人受けする凝った曲をレパートリーにしていた。
こいつはしかし凄腕のワル。特に女癖が悪かった。
何でそんなにモテるのか誰にも分からない。しかし現在の言い方ではフェロモン全開とでもいうのかいつでもイイ女が周りにいて、より取り見取りのよう状態なのだ。僕とは趣味が全く違うので、女性問題で睨みあうということにはならない。アッ女性蔑視という話じゃなくて恋愛の話ですから。可憐な感じの女性が好みだった。
いまから考えると、彼は自分のような人間に興味を持つタイプの女性を瞬時に見分けることができていたようだ(僕には彼が魅力的とは全く思えなかったが)。これも一種の才能なのだろう、要するにモテまくる。
商社マンをやっていたから忙しかっただろうに。結婚を機に、すでに相当の修羅場をくぐっていたから、少しはおとなしくなるかと思ったが全くそうならなかった。
当時は僕もサラリーマンで互いに忙しかったから待ち合わせは六本木の店で夜中の12時といった具合。そのまま朝まで飲んで出勤したこともあった。おかげでその後こちらは体を壊し入院する騒ぎを起こしてしまった。
退院してきて会ってみると、なんと同時期に奴も大ピンチに陥っていて夜も眠れない状態だったとか。
それ以来奴は『共振の法則』を発見したと言い、自分がヤバくなると時々僕に連絡を寄越した。
「アノー、最近何かありましたか」
不思議な事にそういう時にまた僕の方もエラいことになっていて(こっちは大体が酒と仕事がらみだったが)お互い『やっぱりね』等と言って善後策を相談していた。
その男、数々の人生の危機一髪を潜り抜け、今日さる会社でエラくなっている。勿論バツイチだが、先日会ったら相変わらずだった。
もう一人挙げておきたい。学生時代の遊び仲間なのだが、当時から得体の知れない奴だった。実はこいつともバンドを組んで仲良くなった。全く不真面目でモノを考えたことがないのではないかという印象を持ったものだ。
ところがこいつは要領のよさが天才的で、特に帳尻合せに関しては神業的な鮮やかさを見せた。全く勉強なんかしないくせに就職に必要なAの数を揃え、ウソにウソを重ねて就職を決めてしまう。志望理由は特になかったはずだ(無論面接でそんなことはおくびにも出さない)。
僕が2年程離れていた東京に舞い戻って来て再会した奴は遊びに遊んでいた。奴の勤務先は結構な給料で知られていたが、実家にいたので全て使い果たして更に巨額のツケをため込んでいたっけ。
こいつの場合は、前述のワルとは違ってミョーに怪しげな女性がウジャウジャしていた。どう怪しいかというと極端に年上だったり物凄い美人の飲み屋のネーチャンで、ただ深みにはまることは無く単なる遊び仲間のようだ。いわゆる女好きではなかった。
そういった付き合いを通じては本能的にアブない世界に近づいて行き七転八倒してまた元に戻るようなことを繰り返していて、同時にサラリーマンをどうこなすのか見ていてハラハラした。要するにモノを考えていない破滅型ともいうタイプかもしれない。
答えは簡単で、アイツはロクに仕事をしていなかったのだ。ここぞ、という所の一発芸でごまかしていたが、いくら何でもそう長くは通用しない。そうこうしている内についに地雷を踏んだ。どこかのオネーチャンの借金取立てに首を突っ込んで小遣いを稼ごうとしたら恐い目に会ったらしい。
するとまた実にいいタイミングで海外に転勤の辞令が出る。大変に治安のよろしくないアジアの国で、大方の見方は露骨な左遷だったが勘違いしたのか本人は嬉々として赴任していった。
コイツは長ーいこと連絡が取れずに噂も聞かなかったが(聞きたくもなかった)バッタリ地下鉄の駅で出会った。僕は気づかず向こうが『ニシムロ?』と言うのでシゲシゲと綺麗にハゲた頭を見て仰天した。品のいい紳士になっていたのだ。
二人書いたところでバカバカしくなったので止める。後少しいるのだがまた別の機会に。断っておくがこいつらは決して善人ではない。ただ運が少し良かったから何とかなったに過ぎない、スレスレの人生を送っているのだ(多分今も)。
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実りの秋の不思議な話
2016 OCT 17 5:05:03 am by 西 牟呂雄
喜寿庵のネイチャー・ファームの横に栗の木がある。ポトリと落ちていたコブシ大のイガグリがはじけてパックリと口を開けて、覗いてみるとピカピカの栗の実が押しくらまんじゅうをしていた。ほォ~。周りを良く見るといくつか散らばっていて、拾い集めるとちょっぴりの収穫になる。栗おこわにしてみよう。
いつもは台風で小さい内に落ちてしまい、今年も先月いくつも上陸したのであきらめていたが少しだけ実った。
その隣には柿の木があるのだが、こちらは渋柿で落ちるに任せている。
ネイチャー・ファームにポツンと残していたピーマンももうこれ以上は大きくならないので今年はオシマイ、ご苦労様でした。
耕運機もエンジン・オイルを替えて物置にしまう。
そういえば去年の今頃は〝秋大根″を蒔いて一生懸命水をやっていたっけ。あれは結果として実に無駄な作業であった。
柿落ちて 栗もはじける
鱗雲
いずれにせよ今年はもう土をかき回すことはしない。
それどころかヒーコラ言いながら落ち葉をファームに捨てなければ。本当は石灰を混ぜるといいらしいのだが、面倒なので紙ゴミを燃やした灰を一緒に埋める。
秋になると庭のアチコチにモグラが出没した形跡が見つかる。通せんぼではないが、芝生に侵入されてはかなわないので空き缶の切れ端なんかを切って埋めている。モグラごめんね、よそに行きなさい。
稲刈りの終わった光景にもお疲れ様。写真を撮る気にはなれない。
最近思うのだが『暮らす』という事自体は忙しかろうがぼんやりしていようがストレスはある、というか生活することは実は大変なことなのではないか。僕のように普段何も考えていなくても実際イヤになることは多い。
全く人と付き合わないで生活する事は不可能だから、誰かと何かをすることになる。仕事でもボランティアでも親戚付き合いでも何でもいいのだが、それは常に大変に理不尽を呼び込んでいるのではなかろうか。
理不尽に 俯き歩き 目に留まる
なぐさめてくれよ 落ちた 柿 栗
その晩は珍しく一緒に来ていたオヤジとしこたま飲んで寝てしまった(らしい)。
ここから実に不思議なことが起こる。
翌朝起きたらとんでもないことに。畳に転がって目が覚めたのだが、畳が血だらけになっているではないか。痛みは感じない。ハッとして起きてみるとトレーナーの首周りがドス赤く染まっている。なんだこれは。
先に起きていたオヤジが呑気な声を出した。
「オイ、何やったんだ。血溜まりができてたんで少し拭いたけど、死んだかと思って時々息をしてるかどうか心配になったぞ」
不思議な人で暴漢が入ってきたとかいう心配は全くせず、救急車を呼ぼうともしなかった。
念のため頭に手をやると3cmくらいの長い瘡蓋が・・・。
怪我をしたのは間違いないが原因が全く分からない。室内にはどこにも血痕などないのだ。考えられるのは夜中にフラフラと庭に出て行き転んで頭を打ったとか・・・。それにしても外に行く理由がない。ついに突発性の痴呆が始まったのか。それとも夢の中で誰かと格闘して(何かと戦っている夢はよく見る)それが現実の世界で起こったとでも言うのか。
私は『暮らし』ているのだろうか。ヒョッとしたら夢の中で泥酔し、この世が幻という荘子の世界でいきているのかもしれない。
(追記)さすがに心配になって後日頭のCTを撮ってもらった。
医者「今頃来てももう遅いよ。顔じゃないし縫う事もない」
私 「先生、後遺症とか出ませんか」
医者「物忘れとか急にひどくなった訳じゃないんだろう」
私 「昔からひどいです」
医者「じゃ別にいいよ。以前も酔っ払って眉間を切ってたろう。酒やめろ」
私 「・・・・」
本当の話です。
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「今日電話した?」という新手の迷惑電話
2016 SEP 12 21:21:46 pm by 西 牟呂雄
日曜の夕方、私はTVを見ながらくつろいでいた。そこへ家電が鳴った。
「はい、もしもし」
「あっ今日電話した?」
いきなり切り出され、一瞬甥っ子の声に似ていたので、
「いや。してねえよ」
とぞんざいに答えた。すると、
「二回くらい着信があったんだけど何かあったかと思って」
分かったぞ。表示を見れば非通知だ。
「してねえよ。」
しかしこういう輩はすぐには会話を終わらせない。
「公衆電話からだったんで取らなかったんだけどさ」
バカめ、今時公衆電話から二回もかけるのがいるとでも思ってるのか。
丸出しの詐欺電話には非常に丁寧に対応することを心掛けている。なるべく会話を伸ばして詐欺師の電話料金を使わせ、更には次の被害者に使う時間を短縮させ、詐欺師ども(又はその詐欺師に使われているガキ)のヤル気を失くさせるように勤めている。向こうは『~か?』と名前を確認するのを待っているのだ。
暫く聞いていると同じ事を繰り返してばかり。
「公衆電話からの電話は取らないけど何か起こってたら」
ベラベラ喋り捲る言葉をさえぎって、
「それはさっき聞いたけどマニュアルに他のことは書いてないのか」
「へっ?」
「棒読みしてるんだろうけど次はどうする」
「だから・・。」
耳を澄ますと後ろの方でもガシャガシャ喋ってるのが聞こえる。こりゃオレオレ詐欺と言うより迷惑勧誘崩れだ。私はこういうのに滅法強い。昔、オレオレ詐欺の電話番号を聞き出し、朝から晩まで(色んな電話から。着信拒否にされるので。)『まだやってんのかこのバカ野郎』と留守録に吹き込み続けたこともあった。
おもむろに質問した。
「お前誰。」
「ハァ?」
「誰なんだ。名前言ってみろ」
「意味わかんね」
「名前だ。ナ・マ・エ。太郎とか二郎とかあるだろ。」
「だーかーらー」
「言えねーのか。名前も言えねーのか。それとも名前もないのか」
「オレはー」
「〝オレ”なんて名前の知り合いはいねえ。早く言え」
どうもこの業界のシロウトらしくここで向こうがキレてガシャンと電話を切っってしまった。
しかしこの業界は後ろで鵜飼の鵜匠みたいなのが会話をチェックしていて、自分から切ると怒られてもう一度掛けさせられるのを経験で知っている。そら来た。又非通知。
「はい、もしもし」
「きょう電話した?」
「同じ所にかけてくるんじゃねぇ!」ガシャン。
さあ来い。いくらでも遊んでやるぞ。どの手で行くか。アレッあきらめたのか。
来た。非通知だ。
私「ボク、ドラエモン」
詐欺師「(呆気に取られ)・・・・きょう・・・電話した?」
後は受話器をテレビの前に放り投げておいた。15分後に取ってみると嫌がらせの騒音がガーガー鳴っている。まだ電話しているのかと更に15分放置してそのまま切った。
次は外人のフリでもするか、それともモノマネでもしながらアントニオ猪木『元気ですかー』で行くか、ワクワクしながら待っていたがその日はもう掛かってこなかった。
読者の皆さん、特に女性の方は非通知の電話に『〇〇でございます』と名乗るのはやめましょう。
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六軸螺旋理論 (今月のテーマ 今年は何を)
2016 JAN 9 9:09:21 am by 西 牟呂雄
複雑な中東問題を自分で考えてみようと思って、ヒマにまかせて星取り表を作って失敗した。アルファベット順に関係国を並べてみたが、縦横だけの表では利害関係を数値化できなかった。加えて直近のトルコ空軍のロシア機撃墜によって両国の緊張感が高まった事を、表のなかの関係諸国に負荷をかける数値化も不可能だった。単なる平面的なゼロ・サム配分では到底全体を把握することはできない。簡単に言えば、戦争も飛び火しない、難民も来ない日本が一人勝ちとなるようなバランスができてしまい、それでは放ったらかしで見ていりゃいい、というような結論が出ても何の意味もない。
外部環境が常に流動的ということは、モノの見方の軸が勝手に動いてしまうのだな。
ゲーム理論で使う利得表を考えてみよう。そしてナッシュ均衡点をプロットしてみる。
次にこの表自体が座標ごとX-Y軸に移動するものだとする、座標そのものが上下左右に移動する。感覚的に右に1単位・上に1単位移動していくと、点は画面の右上に向かって階段状の図形を描いていくはずだ。
そこで座標の軸が中心点の廻りに時計回り上にも回転させる。例えば5度くらいの角度で回転させると均衡点は最低2カ所はあるはずだから、2点の軌跡カーブを描き出す。
そして座標が上にせり出して来るように上げてみる、浮き上がってくる感じ。更にその面自体を左右に、或いは前後に羽ばたくように運動させる。当初の面を3次元的に移動させ、3軸に回転を加えることにする。
分かりやすくするために、ステージは上方向にのみ1単位づつ上昇し、軸の回転は右と前方にのみ傾くことにする。
この運動を繰り返しているとある移動単位ごとに元の次元に戻ってその際の均衡点の座標が元の座標から45度の線上に出現する。勿論、象限・軸の移動に規則性があれば、の話だが。
これと国際関係と何の関係があるかと言われれば、全く関係ない。『歴史は繰り返す』等という警句もあるのだが、そこには法則そのものはない。時々ある天才がどこの世界にも表れて景観をガラリと帰ることはその通りだが、個人的な意見としては千年や二千年くらいで人類全体の頭がそんなに進化するはずもない。国際関係もしかりだろう。投票行為を是とする民主主義がそんなに正しいか?まあいいや。
しかし1単位とは私が勝手に想定しただけだから、自然界の任意かつユニークな数字の場合はベラボウなことになってしまい、2つの均衡点はゲノムのような螺旋を描きつつウネウネと曲がりくねって、どこかの時点で元の座標に戻るだろう。
僕はこの動きを数式化してみたくなり、色々とネットを探った。その時点ではこの運動は可視化できないと考えたのだ。ところが、それこそ宇宙レヴェルの空間に天体クラスの点を想像してみると自由自在にこの螺旋がのた打ち回り動く事が可能だと気が付いた。先程の『元の座標に戻る』も当然そうなのだ。宇宙空間には上も下も縦も横もないから何億光年の時間軸で考えれば小惑星の地球への衝突などは当たり前と思われる。ロシアに隕石が落ちた映像をご記憶だろう。
ところでこの考えを何とか無限遠に引き伸ばして、小惑星が飛び出してくるというナントカ星雲に的を絞って計算すると、地球への衝突する確立が分からないか。唐突にそんなことを思いついたのは、金星の自転が他の惑星とは逆回転になっていることに気が付いたからだ。自転がひっくり返るには小惑星よりも遥かにでかい、天体クラスがぶつかるかして、結果地軸がひっくり返ったと言われている。金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入が今月成功したので金星を思い出していた。地球でそんな事が起こったら人類は絶滅だ。まぁ、ないのだろうが。
「はやぶさ2」のスィング・バイで多少霞んでしまったような気がするが「あかつき」は打ち上げられたのが2010年だからもう5年も宇宙を飛んでいる。いじらしいではないか。緻密な計算を続けているスタッフに敬意を表したい。
ビッグ・バンで宇宙が出来た時には分裂する前の質量も何もない何かが高速で自在に飛び回り、そのころの宇宙の果てまで行ってはまた元に戻ってくる運動(のようなこと)をしていたかと思う。
で、今年から数学に凝ってみてこの法則を数式化しようかと思ったのだが、例によって何がなんだか分からなくなって諦めた。どなたか『如何なる不規則な運動も宇宙規模の空間では必ず同一点を通過する』という命題を証明して頂けませんか。
えーと、中東問題はどうなったっけ?サウジもイランも落ち着いてくれ!
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滑ってみたが (今月のテーマ 今年は何を)
2016 JAN 4 1:01:42 am by 西 牟呂雄
スノボをやったら何か変だ。得意のプロペラ・ターンをやろうとして恐怖感を覚えたのだ。
二本ほどダウン・ヒルを滑った時も斜面に対してややビビッた気がしたが。
限界スピードという概念を考えてみた。技量や体力に応じてコントロールできるスピードに上限があってそれを越えると対応できなくなるとしよう。しかしたった1年でテクニックが落ちたはずはないと思うが、これは・・・。
還暦を越えてとうとう脚力が極端に落ちたのか。心配になって翌日は昔なじんだ180cm位の長いスキーを出してきて(靴はもうないからレンタルして)直滑降だけをやってみた。ところがこれもダメ。今年の暖冬のおかげで上級コースのゲレンデがオープンしていないため、直ぐに起き上がれない初心者やジュニア・スキー・スクールの一団も一緒のゲレンデなのだ。これ等を避けるために一瞬前後左右を確認しなければならず、スピードが出過ぎた時に交わす自信がない。老眼にはとっくになってはいるのだが。やはり限界スピードは下がったことに違いない。以前はそういった輩がウヨウヨしていても避ける自信があったが、今年は少し違うぞ。
答えは既に出ていた。筋力低下、足首の硬化、動体視力の低下、これすべて老化現象のせいに違いない。それは思っているよりも急にある日じわじわ弱って来ていたのがドカンと突然くるのだ。
冒険心を持たなかったり、競争心・闘争心がなければ、スポーツにはむしろ失礼なのかもしれず、やるなら目標なりを決めてやらない限り単なるヒマ潰しになってしまうだろう。
スノボ・スキーは数少ないこなせるスポーツだから大事にやっていかなくては。なんだかひどく物悲しくなった。
帰り際に振り返った時の富士山の神々しかったこと。富士よ、変わらないな。
富士から秘かな『気』を浴びた。何をか?
今年は目標を立てて行動せよ、というお告げだ。
まだ3日目だから勿論目標はまだ立たないが。
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真っ先駆けて 雑感
2015 OCT 1 20:20:22 pm by 西 牟呂雄
亡母が口に出したことがありました。
「家の親子は正反対だね。人からも言われた。息子の方は軍の指揮を執らせると頭に血が上って自分で抜刀して『我に続け』と真っ先駆けて最初に戦死。オヤジの方は突撃命令には従うものの部隊全員を生還させる。」
今、私と付き合っている方々には想像もつかないでしょうが、確かに以前はそういうところがあって、これを聞いたときは『うまいこと言う人がいるもんだ』と感心した次第です。
この頃は大勢の人が集う席には滅多に行きませんが、先日ある会合に顔を出してさっそく主催された先輩にご挨拶しました。
「お招き頂き有難う御座います。」
すると
「あーよかった。あのヒゲのまま来るかとハラハラさせられた。」
等と本当に心配をしておられたようで恥ずかしい、私だって常識ありますよ・・・、今は。
同じ会合で20年振りにお目にかかった方にも
「すっかり紳士になって。昔はギラついてたからな。」
とも言われました。きっと褒められたのだろうと無理矢理解釈して恐縮したのですが。
マッ、後先考えないところがありましたからね。記録に残るマズいことはないと思いますが、コンプライアンス違反とか踏み倒し等。
閑話休題、太宰治が佐藤春夫に芥川賞を懇願する4メートルにも及ぶ手紙が発見されてニュースになりました。以前にも同様の手紙を川端康成に送ったことが知られています。川端はその手紙の存在を人に伝えつつも『太宰君の為にならないと思い捨てた。』と言っていたのですが、遺品の本の間から発見されています。
私は太宰を読みませんが、そんな手紙を出したりするところがファンには堪らないらしいそうですね。それにしてもそんな手紙を出した段階で相当病んでいたはずです。度重なる心中癖といい、志賀直哉への悪口といい十分精神病理的な疾患だと思います。
これ、若くして名を成した才能が枯渇したと受け取ったらファンに怒られるますか。
同じことをあの三島由紀夫にも強く感じます。こちらは白状しますと読んでいました。
三島もデヴューが戦後の混乱期だったせいもあり文壇登場の際に芥川賞は受賞しません。マスコミの寵児となって多くの短編を、当時勃興する女性週刊誌などの連載として発表しています。文庫本で沢山出ていますがここだけの話、半分は内容的に破綻しています。ですが筆の冴えは常人ではない。
それが最終作品となった『豊饒の海』の(言い方が難しいのですが)衰え方はどうしたことでしょう。余計な政治活動に首を突っ込みすぎて才能が磨耗したかのようです。
何が言いたいかと言うと、私もはっきり力が落ちています。おそらく色々な能力もガタ落ちでしょう。身体能力は言うに及ばず、カンとかキレといった物が失われつつあります(コレを業界用語でカンレキという)。そのせいで人格が丸くなってきているのなら、恐ろしいことかも知れません。文学者は才能の衰えを敏感に察知して自殺する、アホは何も考えずに丸くなる。ウーンちょっと違うような。
困ったことに”酒量”は落ちず、ゴルフの”ハンデ”も減りません。
「七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰えず(こえず)」
を前ブログで取り上げてみましたが、気力体力が衰えてどうあがいても周りがビックリするようなことにはならずに『あいつもヤキが回ったな。』で済まされてしまうことを言ったと解釈できます。
例えばしばしば連載する『アグリカルチャー・デヴュー』にしてから、本人は悪戦苦闘しているつもりでもプロから見れば”バカ”の一言で終わりです。
ギャンブルはとっくに卒業していますし、残されているのは真っ先駆けて姿を消して誰よりも長く隠遁生活を生きることなのでしょうか。
いやその前にやることがあるはずです。まず、ビールでも飲んで考えましょう。
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赤い借景を二枚
2015 JUL 22 21:21:36 pm by 西 牟呂雄
夏至から既に1月経ってしまうともう夕日の落ちる場所が変わってくる、或いは夜明けの時間がズレて来ます。みなさんお気づきでしょうか。
日本の場合梅雨が挟まってしまうので夏はこれからなのですが、僕はいつも「ああ、盛夏はもう過ぎてしまうな。」と意識します。そりゃあこれから暑くなるのですが。
珍しく散歩していて、思わずスマホに納めたのが右の一枚、そして素晴らしい色だったと友人が送ってくれたのが下の一枚です。
残念ながら腕が悪くて右の一枚は『赤』が出ませんでしたが、明るすぎたのでしょうか。見ていて吸い込まれてしまいそうな色合いだったのですが。遠景の町並みが切れ込むあたりは真っ赤だったのです(繰り返しで恐縮ですが私は色覚異常)。
上海を旅行した芥川龍之介が思い出についてインタヴューされた記事がありますが、彼はそこで『一番忘れるのは色です。』と答えています。しかし芥川ほどの人が、何かの印象を持った時点で目に焼き付いた色を忘れるはずはないでしょう。これは忘れるというより思わず筆をとって文章を書きつけるまでに彼の感性が発酵していなかったため、意識に残らなかったのではないか。あの鮮やかな文章が成立した時には実際とは別の色彩が施されてしまったに違いない。それを天才たる彼は『色を忘れる』と言った、というのが私の解釈です。得意の皮肉が脳裏に浮かんだ際の目に留まった物の実際の色を忘れるはずがないと思っています。
私は安易にスマホでパチリとやりましたが、その時ある事でムシャクシャしていた気分は覚えていて、その感覚がこの写真よりももっと硬質な赤と刷り込まれたか・・・。やはり天才には程遠い。
![unnamed[2]](https://sonarmc.com/wordpress/site36/files/2015/07/unnamed2.jpg)
一方左の写真は堂々たる『赤』が映っています。どうです、この胸騒ぎがするような赤。
こちらは自分で見たわけではないので、勝手に『空が怒っている』でも『天が嘆いている』とでも言うことが可能です。色を見ながら印象を作り上げていくわけですね。
蛇足ながら、第三京浜を飛ばしてくる時にガンガンかけていた、舘ひろしがリード・ボーカルの『クールス』というバンドが歌った『紫のハイウェイ』という曲が重い浮かびました(恥ずかしいですが)。「背中に受ける、オレンジの輝き、黒いマシンに、命預けて、」という危ないロックンロールでしたけど。
ところで皆さん、この二枚。どちらかが夕焼けでどちらかが朝焼けです。お分かりになる方はコメントに書き込み下さい。正解の方には抽選で仮想通貨 100万ソナー・ダラーを贈呈しましょう。
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これは犯罪なのか
2015 JUL 6 20:20:59 pm by 西 牟呂雄
我が世代は中高年ということで、完全なデジタル化はなかなかできていない(特に僕は)。従って例えば電車の中でズーッと携帯をいじるわけではなく、雑誌・新書・文庫を手に持っている。
それが僕は物凄く読むのが早い。どうもプロセスを楽しむタイプではないので平気で面倒なところを飛ばすからだ。同じ文体にも飽きるので、2~3冊を同時に読む。するとですな、凄いペースで溜まっていくのだ。
1年に一度づつ〇ック・オフに二束三文で売り払っていた。しかし読み込まないうちにイヤンなった物も相当数残りどうしようかと悩んで思い付いた。
まだ綺麗に手垢も付いてなく帯もちゃんとしてる本は、二足三文で売り飛ばされるのは気の毒ではないか。もし本屋さんの書棚にそっと置いてみたら、もう一度売れて本屋さんも売り上げは上がるか。
喜寿庵には去年他界した亡母の文庫本と僕の漫画単行本が山のようにあって、どうしようもなくて焚き火にしているくらいだ。但し本というものは物凄く燃えにくいということが分かったが。
無論変な書き込みも何もしていない。勧誘の紙も挟んでいない。指紋は付いているだろうが、新刊にしか見えない。新たな読者に買われた方が本の本望だろう。
だが待てよ、売るほうが故買(盗品とかと分かっていて売る)に当たるだろうか。然し後で本屋さんが怒られては申し訳ないが、自分で買ったやつを置いてかえるだけだからそうじゃない。〇ックオフだって、もはや値段の付かないものを処分するといって引き取ってくれているではないか。古いレコードはその手で処分したことだし。
寄贈したものだとすればどうだろう。この場合は善意の寄贈をそうと知らずに再販することになる。
いずれにせよ、こういった行為は忌まわしい『万引き』の逆で『億置き』とでも言うのか。
ところで梶井基次郎の『檸檬』という短編小説がある。主人公(三高生)が買って手に持っていたレモンを本屋(丸善)の本の上に置き去り、まるで爆弾を置いて帰ったような気分に浸るという作品だった。美しい文章の名作で名高いが、僕は初めのあたりの『背を焼くような借金』という表現に違和感を感じた。天下のエリート三高生がかりそめに貧しても、そのような借金取りに追われることがあるだろうか、と。そんなになるのは女か酒か。
それはさておき、病により夭折した梶井の作品に影響を受け、丸善にレモンを置いていく人が後を絶たなかったと言う。これ『億置き』ですかね。丸善はそのレモンをどうしたのだろう。
1.捨てた
2.食べた
3.売った
これで売った場合は何かの犯罪になるのだろうか。
『億置き』を僕自身はまだやっていないが。もっとも伝票を挟み込む本屋さんの手間が増えるだけかな。犯罪になるのかどうか誰か教えて欲しい。
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オジサンの持ち物 お土産編
2015 JUN 26 23:23:34 pm by 西 牟呂雄
旅先で買ったお土産が手許に残っていないことに気が付いた。無論飲んだり食べたりするものは残らないから身に付けたり飾ったりする物のことだ。
メキシコで皮のジャンパーを買った。プレスリーの衣装のようなヒラヒラがついているあのカウボーイ・ジャンパーだが、意気揚々と帰国した途端に捨てられた、哀れ40年前の事。
しかし考えようによってはその方が良かっただろう。そんな物を纏ってウロウロしていたら頭がおかしいと思われたに違いない。
もっと酷いのはギリシャで買ったオーソドックス(正教会)の牧師のユニフォームで、一度も着なかった(着る機会もあるわけない)上に処分にも困った。街中で売っていたので思わず買ったが、ああいうものを僕以外にも買う人がいたということか。衝動買いだった。引越しを繰り返しているうちにどこかで消えた。
イタリアには三ヶ月居たことがあるがきれいさっぱり何も買わなかった。この国はどこもかしこも遺跡だらけで観光ガイドにでも案内してもらわないと目に入る物がみんなローマ時代の建造物に見えてしまい、チョっとした物なんか買う気にもなれなかった。そういえば写真すら一枚も残っていない。これが女性だったらグッチだ何だと買えただろうに。グッチの本店には行っているのだ。
ロシアのコサック帽を買って被ったままウチに帰ると、久しぶりに会った家族が舌打ちをしながら『やると思ったよ。』とぬかしやがってアタマに来たことがあったな。その頃モスクワの市内では旧ソ連軍の放出品の軍帽や軍服が叩き売られていたのを、さすがにマズイと思って止めて帽子にしたのに何だ。これは今もあって冬場に重宝している。
ロシアのお土産はゲンが悪くて、ハチミツのビンが荷物の中で割れてスーツが一着ダメになったこともあった。
アメリカではファンだったフットボールのダラス・カウボーイズの大きな一つ星(ローン・スター)付きグッズを随分買った。このチーム何故か『アメリカズチーム』と言われていてデカい空港では大抵買えた。そのTシャツやらバンダナも手許に無い。
一方、日本の基地に勤務していた米兵が帰国にあたり迷彩服だの何だのを売り払っていく『ジャンク屋』というのがあって、僕は福生でヘルメットや水筒を買っていた。こういうのは逆お土産とでも言うのだろうか。ヘルメットは地震災害対策で今でも車の中にある。
マニラの国際ターミナルの免税店のお土産は世界一貧弱なのに、木片を組み立てる船のオモチャが気に入って何種類か買った。これらも跡形も無い。子供が遊んだのかどうか。確かにチャチだったな。
一般に東南アジアの免税店には絶対にロクな物は無く、ブランドものかタバコくらいが無難なところでキンキラ・チャイナ物は絶対に製造原価の100倍で売っている偽者と思われる。いやタバコでさえ北朝鮮のニセ・メヴィウスかもしれない。あんなもの街中でもっと安くいくらでも手に入るだろうに、性懲りも無く売っている。中国なんかもっとひどい。
さて、人から貰ってうれしいのは一体何だろう。女性ならばアレコレあるのだろうが、オジサンはどうか考えて見ると、これがない。ロシアの連中がくれたロゴが入ったTシャツは気に入って着ている。心がこもった気がするのだ。
思うに、オジサンはひねくれている上にツベコベうん蓄をかたむけるから、渡す方も困るのじゃなかろうか。昔は万年筆なんかは随分重宝したのだが、今は使う人もあまり見かけない。
時計ねぇ、腕には巻いているけれど。ネクタイくらいか、それもね。
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