Sonar Members Club No.36

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熾烈!最下位争い 日本ハムファイターズ

2019 SEP 20 22:22:30 pm by 西室 建

 かろうじてオリックスを踏みつけて5位にはなったものの、薄氷を踏む思いで最終週に突入した。
 ライオンズ・ホークスは遥か彼方で手も足も出ない。せめてもの望みをかけていたCS進出さえイーグルスと4ゲームも差が開いてしまい万事休す。あ~あ、苦しいシーズンだった、と反省ブログを書こうと思っていたが、残りの試合の日程を見て気が付いた。
 イーグルスは残り6試合で、ホークスと一試合以外全てライオンズなのだ。しかも西・美馬・則本を直近で使っていて、残りで投げられるのは最後の最後しかない。
 一方、わがファイターズはまずいことに今日からホークスと二試合あるが、これを全部捨てると後はロッテとオリックスなのだ。その5試合に乾坤一擲の総力戦を絞り込めば、アラ不思議。イーグルスとのゲーム差はなくなるのである。
 ホークスもライオンズもこの期に及んで捨て試合なんか作るはずはないから、イーグルスなぞズタズタにされてしまうに違いない。
 それにしても、最後まで優勝が決まらないのは実に困る。今月初めにでもマジックが出ていれば、ホークスが自動的に優勝してサッサと調整に入ったはずなのだ。わが弱小チームは、優勝チームが手を抜いてくれる場合にこそCS進出の作戦が立て易い。
 それがどうだ。いつまでたっても優勝が決まらないどころか、ライオンズとホークスの首位が逆転してガチの死闘が終わらない。しかもパ・リーグは4位まで勝率五割というシーズンで、半分勝てないのがウチとオリックス。かたやセ・リーグは5割を超えるのが上位2チームという歪な結果だ。こんなことなら来年から交流戦などやめた方が我々は助かる。
 それはいいとして、最後の望みをかけたホークス戦には何とあのバンデンハークが出てくるではないか。去年はツボの試合に出てきて散々やられ、顔も見たくなかった。今年は腰だの肘だのといなかったんだから最後まで引っ込んでくれりゃいいのに、まったく・・・。しかしこっちは何もムキにならずともいいのだから、加藤で始まった。
 できれば点を幾ら取られても来年のために6回までは投げさせて欲しい、と思っていたら5回1失点で代えた。どうも栗山監督の采配はぬるい。しかしそれどころじゃなくて、今年2度目の先発バンデンに6回0点。抑えのこれまたこの間まで2軍で調整していた森に、最後の中田が三振。今シーズンを象徴するような完封で負けてしまった。あ~あ。
 一方でライオンズとイーグルスの試合は、とCSのチャンネルを変えてみればオォ!中継がないではないか。首位争いのゲームだぞ、ふざけんな。
 しかしネットで確認するとメヒアのさよならホームランでイーグルスも負けた。4位ロッテはオリックスに負けた。

 残り6試合。イーグルスとは4ゲーム差。明日はどっちだ!

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ジェラートにかける情熱 柴野ブラザーズ物語

2019 SEP 1 1:01:26 am by 西室 建

 皆さんジェーラートお好きですか。最近では大変人気のあるメニューですが、これただのデザートではないのですな。奥が深いですよ。
 今月の厳選動画(各ブログページの一番下に貼ってあります)は、そのジェラート・マエストロに挑戦し続ける柴野兄弟のインタヴューです。
 2017年、イタリアのパレルモで『Sherbeth Festival 2017』というコンテストが開かれ、お兄さんの代わりに弟さんが参加して総合優勝という快挙を挙げました。
 翌年には『Coppa del mondo della gelateria』という大会に揃って出場し(これは5人一組で参加する競技)、ガストロノミー・ジェラート部門1位になりました。但し、総合優勝でないことを悔やんでいました。
 これ、食材が凄いんですがそれは動画を見てのお楽しみに。少しだけバラしますと『****のエグ味を』というくらいの素材を使うんですね。
 それどころか『ジェラートはもうデザートではない』『そのうち肉や魚を使ったジェラートができる』とまで言います。
 そのためには日々が研究とか・・・。仮に同じ素材でやっても人によって出来栄えは違うと。

 そしてこう言い切りました。
『ジェラートは生き物です』
 『素材と向き合うのは自分と向き合うこと』

 ご覧ください。

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東京オリンピックをあきらめるな 森本麻里子さん

2019 AUG 4 9:09:33 am by 西室 建

 今月のNEXTYLE(各ページ下段の動画)で紹介するのは森本さん、女子三段跳びの日本選手権優勝者です。
 三段跳びと言えば、かつての日本のお家芸だった種目で、SMCの仲間だった故中村順一君がブログで書いています。

オリンピックへの道、日本のお家芸、三段跳三連勝

 また、日本女性初のメダリスト(800m銀)人見絹江さんが当時世界最高(現在非公認)を記録したこともあります。
 その昔、中学の体育の授業でホップ(踏切)とステップが同じ足で跳ぶということを初めて知り、やってみるとステップまでの時間が短くてえらく難しかった記憶があります。
 検索してみると、古代アイルランドで水溜まりをいかに少ない歩数で渡りきれるか、という遊びが競技化したと出ていました。なんか危なそう。
 それはともかく、動画の森本さんは小さい時から陸上が好きで足の速い女の子だったそうです。
 森本さんは中学の顧問の先生に走り幅跳びを勧められ、全国大会に行きます。その時は優勝には至らず悔しい思いで高校、そして大学と打ち込みました。そこでスランプに陥ったところで三段跳びに出会いました。
 卒業後、社会人になってからも競技を続け、今年の日本選手権で見事優勝(昨年は2位)!
 実は、瞬発力を買われて”氷上のF1”ボブスレーの2人乗りでWカップにも出場し、ピョンチャンオリンピックも目指してもいました。今後とも二刀流で行って欲しいものです。
 ただ、どんな競技でもそうですがベラボーに強いアスリートはどこにでもいます。全国の高校に野球部があってどこでも猛練習をしていても、甲子園で優勝するのはただ1校、そこからプロに行けるのはそのチームでも1人いるかいないかです。
 陸上の女子三段跳びのオリンピック標準記録は14m15で、森本さんの自己ベストは13m26。日本記録でさえ20年前に出た14m5なのです。
 「もっと上を目指して13m50を跳んで14mとステップアップしていきたい」
 NEXSTYLEはそういったアスリートを応援します。

 あと1m。一足30cm伸ばして東京オリンピックを目指せ!

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目差せパラリンピアン 久保大樹さん

2019 JUL 8 6:06:36 am by 西室 建

 来年に迫った東京パラリンピック。私の周りでチケットをゲットした人は一人もいない。だが私に焦りはない。開会式とか陸上の決勝とかメチャクチャ込み合う競技はテレビで見たほうがいい。狙い目はそういった超人気のスポーツではないのだ。
 その作戦で行けば、当日でも見られるものは必ずある。そしてその競技に全身全霊と国の威信をかけて闘う選手の情熱は、たとえ観客が少なくとも決して引けをとるものではない。それにオリンピックの続けて同じ会場を使ったパラリンピックもあるではないか。

 今月動画(ページの一番下の厳選動画)で紹介するのは、ギランバレー症候群と戦いながら水泳に打ち込む久保大樹さんです。
 ギランバレー症候群とは検索してみると大変な病気で、体の一部が麻痺してしまう、久保さんでいえばはじめは手で現在は足首から下が利かない。
 学生時代は競泳に打ち込んで、その後学校の先生になった後発症した。半年余りの入院後、長いリハビリをしながら障害者水泳に出会う。自身よりも重い障害を抱えているアスリートの姿に衝撃を受けたそうだ。
 ご本人の語り口は『病気に教えられた』、と極めてやわらかいが、その迫力は動画をご覧ください。
 ただ、実際に来年のパラリンピックに出場できるにはまだハードルがあり、2019世界パラ水泳選手権大会への日本代表選手の中には入っていない。競技者として来年のパラリンピックを目指すのは当然なのだが、色々と検索するとどの選手も等しく応援したくなる。
 このエネルギーを目の当たりにすると『気の毒な』障害者、という見方がいかに手前勝手な思い上がりであるかよくわかる。

 蛇足ながら動画中の久保さんの言葉をどうしても記しておきたい衝動が抑えられなかった。

『失ったものを数えるな』

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人魚になったアスリート 山階早姫さん

2019 JUN 5 9:09:35 am by 西室 建

 フィン・スイミングという競泳は知りませんでした。足ヒレを付けるのですが、モノというクジラの尾ビレのような形状です。

フィン(モノ)

 今月アップした厳選動画で紹介している山階さん、自由形でロンドンオリンピックを目指して『泣いたり吐いたり』するほど練習をしても代表にはなれず、その後しばらくは水に入れなかったと言います。
 これは大変現実的な話で、血を吐くほど練習しても大谷のような二刀流で活躍ができるのはまずいない(ベーブ・ルースでさえピッチャーをやったのは3シーズンだけ)。数えきれないほどの若者が厳しい稽古に耐えても関取になれずに土俵を去ります。
 私などは元々『見る側』としてスポーツを楽しむクセが子供の頃からついてしまった。駆けっこは遅いし球技は下手。従って『血を吐く』ようなハードな訓練はやったことがない。だからいいところまで行って挫折したアスリートの心境はいかがなものか、想像もつきません。
 それを乗り越えるというか、新たな道を探り当てた山階さんのインタヴューは迫力に満ちています。
 それはそうとしてこの競技、シュノーケルを付けて顔を水中に漬けたまま泳ぐので、相当に脚力と腹筋を鍛える必要があるでしょう。私なんかがトライしたら・・・・。
 動画は水中から山階さんの泳ぐ姿も映っていますが、しなやかで大変に美しい。昔『イルカに乗った少年』という歌がありましたが(60才以上限定)、まさに競技は『イルカになった女性』いや『人魚になったアスリート』です。
 そして(見た所まだお若いですが)こういうことをおっしゃったのが印象に残りました。『むやみにやるより年齢に合わせた頑張り方がある』、そしてその方法を模索するのにパーソナル・トレーニングの門を叩いたと。
 これは我々還暦過ぎには身に染みる、まぁ、私としては何をやったところで何かがこれ以上上達するということはないのですが。

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アドベンチャー・ランナー 北田雄夫(たかお)さん

2019 MAY 6 12:12:34 pm by 西室 建

 NHKのBS番組に『グレート・レース』というシリーズがあって、面白いので良くみています。山中や砂漠を何日もかけて何百キロも走り続ける過酷な競技です。チームでやったりバイクやカヌーがあることもあって迫力満点。しかし見るたびにエントリーする人はどんな心境で参加するのかと思っていました。
 今月アップした厳選動画(各ページの一番下にあります)は、難関コースを走り続けるアドベンチャー・マラソンのプロとして参加し続ける北田さん。
 何日も孤独である事。そして孤独だからこそ気付けることがある、と言い切っています。ぶっ通しで17日間も走り続けるって想像つきますか。
 そして興味深いことに『技術』を磨くという表現をされていて驚きました。
 僕は船に乗るので何となく分かるのですが、山岳地帯やマイナス40度のアラスカを走るという危険なレースを完走するのは、早ければいいという物ではないのでしょう。
 そのチャレンジ精神は、いろんな周りの人を元気づけられる走りをしたい、という心境にまで達していて、やはり一芸を極める人は求道者のようになっていくのですね。イチローとか王貞治なんかもだんだんそういうことを言う様になっていきました。
 要するに一流のアスリートというのは一種のエンジニアなんでしょう。
 しかし、初マラソンは4時間超え、ウルトラマラソン(100km)はタイムオーバーの失格からのスタート。

 北田さんは仕事を止めてこの競技に打ち込んでいます。そして今頃は世界7大陸全てのレースをこなされているはずで、勿論日本人ではただ一人ではないでしょうか。

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トライアル競技の花 小玉絵里加さん

2019 APR 8 11:11:26 am by 西室 建

 今月の厳選動画(ブログの下)に小玉絵里加さんが載りました。

 トライアル競技とは、要するにガタガタの道なき道をバイクで乗り越えていくのだが、足をついたりコースアウトすると減点、エンジンを停止させても減点、決められた時間を超えても減点、バックしたら大減点の危険極まりない競技である。こんなこと誰が考えたのかと思ったらヨーロッパ発祥のスポーツだ。
 トライアル・ライダーの小玉さん、お父様の影響で小学生からトライアルを始めて2016年から去年まで全日本レディースの2位を保持しているトップ・アスリートなのだ。

 ここで話が変わるが、筆者はバイクを卒業した、というより乗れなくなった。事故ったのである。
 さる山の中ですれ違う車もなく調子に乗って飛ばした時点で宙を飛び3m位下の河原に落ちた。道が曲がっていたのを何故か気が付かずに直進したら川だった、マヌケにも大晦日の夜中だった。
 後で現場を見てゾッとしたが橋の欄干はコンクリートで(あまり高くはないが)その反対は電柱だった。その間をすり抜けたわけだが、こういうのを九死に一生を得たというのだろうか。それからバイクが怖くなり(カーヴを曲がることが想像できない)あきらめた。

 小玉さんは世界選手権に出場して、転倒骨折をした。
 それが『この怪我はいつかはやっていた』とポジティヴにとらえて全然あきらめることがなかったそうだ。
 むしろ、その間他の選手の動画等を研究して技のイメージ・トレーニングに励んだ。大したプロ根性というか、落ち込むことのないところがいい。
 比べて筆者は何と根性のないことだろう。

 それにしても女性がこういう競技にチャレンジしていくのは大変いいことだと思う。小玉選手ガンバレ!
 NEXUSにエピソード1のインタビューもありますので、そちらもお楽しみください。

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小宇宙への誘い アクアリュウム深田崇敬さん

2019 MAR 3 14:14:22 pm by 西室 建

 フランスの小説家で、ド・ゴール政権では文化大臣を勤めたアンドレ・マルローは、伊勢神宮を参拝していたく感じるところがあったと言います。
 そして、以下は石原慎太郎が本人から聞いた言葉と書いています。
日本人は一瞬を永遠に捉えることができる唯一の民族
 念のため英文は
「Japanese were the only people who can grasp eternity in a single moment」
 でしょうか(フランス語で聞いたのかもしれないが)。
 最も短い短詩である俳句、自然をまるごとテーブルの上に表現する盆栽、活花、と昔から慣れ親しみ育んできた文化を観賞するにつけ、私も日本人なのでそういう気質があるような思いにとらわれますね。
 縮み志向、などと揶揄する向きもないではないですが、冒頭のアンドレ・マルローの言葉の方が腑に落ちるでしょう。

 今月からSMCホーム・ページや各ブログの下で公開しているNEXTYLEの動画で、
水槽の中をレイアウトする深田崇敬さんアクアリウムを見て、思わず息を飲みました。そして冒頭のマルローの言葉を思い出したのです。

 参加国数60カ国以上、エントリー数約2,000点という『世界水草レイアウトコンテスト』という催しがあって、深田さんは何度もグランプリを取っています。
 その作品の特徴は、小さな水槽の中の圧倒的な奥行きですね。そして飽くまで”自然”を愛しむ表現を心掛けていることでしょうか。
 すなわち、ほったらかしにすれば”自然”そのものはけっこう獰猛なところがあって、”荒涼”とした世界が広がりかねない、牙をむくものです。
 そこをやさしく、というか、丁寧に取り扱わなければ美しい部分をすくい取れません。
 詳しくは動画をクリックして深田さんの世界をお楽しみ下さい。

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独立時計師? 和時計? 菊野昌宏さん

2019 FEB 11 22:22:29 pm by 西室 建

 SMCの各ブログの下に「厳選動画」のアイコンがあります。
 我々の仲間のNEXTYLEが様々な分野の人々をインタヴューして動画にアップしています。
 今月乗っている菊野さんという方の肩書は「独立時計師」。そういう職業を知りませんでした。企業に属さず一人でオリジナルを作る人の国際団体で、どうやら世界で30人くらい。オーダーメイドで個別にお客さんと打ち合わせながら、時間をかけて作るのだそうです、それも一人で。そういう職人集団が国をまたいであるとは聞いただけでワクワクしました。
 腕時計は私もしていますが、この方の作る時計は全て部品から手作りなのです。それも多くの歯車を組み合わせて動かす「和時計」にヒントを得た、ウルトラ・アナログ技術です。

 鉄砲伝来の頃に西洋の時計がもたらされましたが、例によってゼンマイー歯車式の機構を直ぐに理解した日本人は国産の時計を作れるようになりました。そして江戸期には1日24時間を刻むのではなく、昼と夜を六等分した不定時法を採用した技術で、季節ごとに時間の長さが違っているユニークな時計を完成させるに至りました。当時は太陰暦だから15日毎に調整したらしい。
 考えようによっては自分一人用のクラシック時計を腕に巻けることになるのでしょう。詳しくは動画をクリックしてみて下さい。
 私はこういう巧の技が好きで、菊野さんにはがんばってこの道を極めて頂きたいと思います。
 ただし、ビジネスとして見た場合、絶対に大量生産はできない、或いはメンテナンスにも手間が掛かり過ぎて、結局流通するに至らないことが多い。余程ブランド価値が上がらないと単価が上がらずビッグ・マーケットにならない。ちなみに最高級モデルは年に1本しか作れません。
 一方で「知る人ぞ知る」モノを趣味の世界に囲い込んで秘かに楽しむ喜びというのもありです。
 どちらの方法で行くのかは菊野さんがいずれ選ぶのでしょう。
 ただこの美しい腕時計を見ると、安易なカタログ商売に陥ることなく益々腕を上げて一個一億円位の時計を目指していかれることを望んで止みません。
 どうですか。オリジナルデザイン一つ欲しくなりませんか。

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プラハ国立劇場オペラの『フィガロ』

2019 JAN 12 8:08:10 am by 西室 建

 SMCの書き手の皆さんはクラシックの造詣が深いので私が書くこともないのですが、モーツァルトの名作『フィガロの結婚』を見て来たので。楽曲・演奏・歌唱についてはシロート意見は控えますね。
 ご承知の通り、当時の貴族をオチョクリ倒した風刺的な脚本のため、ブルク劇場(宮廷劇場)でヨーゼフ二世隣席の初演こそ大成功だったにもかかわらず、ウィーンではさして当たらなかったそうです。ところが当時ハプスブルグ家領のボヘミアの首都プラハで大受けしたという。この辺りの事情は詳しくないのでどなたかご教示頂きたい所です。
 相性が良かったもかその後『ドン=ジョバンニ』や『皇帝ティートの慈悲』はプラハ国立劇場(当時のスタヴォフスケー劇場)で初演されました。
 そのプラハ国立劇場歌劇団が来日し全国の中型コンサートホールを公演して回る中に、家から歩いて行ける某文化会館が入っていたのでトコトコ見に行った次第です。
 マッ、オペラの筋は歌舞伎みたいにどうでもよろしい。せっかく楽しんだので記しておきます。
 マエストロはエンリコ・トヴィコという長年ドイツで振っていた人でした。彼のタクトでおなじみの序曲が軽やかに始まります。
 抑揚タップリに頭を揺らし、アクセントの半拍前に左手を上げてドンッという感じでステージを指す特徴があって、これなかなかカッコいい。見栄えがしました。

マリエ・ファイトヴァー

 ソプラノの伯爵夫人はマリエ・ファイトヴァーという大変な美人。美しいソプラノをあまり大きく口を開かない歌唱法で歌い、繊細な声でしたね。日本でもファンは多いのではないでしょうか。

 そしてスザンナ役はユキコ・キンジョウ、琉球大学卒業後イタリアに留学し、2012年からプラハ国立劇場の専属歌手をつとめている日本の方です。キンジョウという苗字と琉球大学の出身で沖縄の人と推察されますね、昔はカナグスクさんだったのでしょう。

 ところで公演は1月3日の大阪を振り出しに、九州・福岡から北は岩手まで毎日毎日移動するスケジュールで、まるでプロ野球のように凄まじい。フィガロとか伯爵夫人は3人でローテーションを組んでいます。そしてその伯爵夫人の一人がエヴァ・メイという知る人ぞ知るイタリアのソプラノ。日本では2007年に椿姫のヴィオレッタを歌って絶賛されたと聞きました。
 首都圏では1月18日に茅ヶ崎、20日に横須賀で上演されますよ。是非どうぞ。

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