Sonar Members Club No.36

カテゴリー: 未分類

カツカレーはいつどこでできたか

2018 APR 21 10:10:34 am by 西室 建

 カツカレーを検索するとその発祥の有力な説に、戦後巨人の選手だった千葉茂が銀座の『グリルスイス』という洋食屋の常連で、トンカツとカレーを別々に食べるるのが面倒だと一緒にした、と出ている。
 しかし『ウチの店が最初にカツ・カレーを始めたんだ』と言い張っていた奴がいる。場所は築地だ。
 その店は地元ではおいしいので有名で、経営が変わった後に豊洲の移転を拒否して閉店してしまった。流れを組む人が高円寺で暖簾を継いでいると聞いたが、行ったことはない。『〇ちゃん』という店名(誰だか分かってしまうかもしれないので匿名ですみません)で月刊文芸春秋のグラビアにも出た名物おばあちゃんが切り盛りしていた。「あたしゃ豊洲なんざ行かないからね」と啖呵を切ったらしい。その孫が出所だ。
 ところが最近読んだ本にカツ・カレーのオリジナルは冒頭の『グリルスイス』でも『〇ちゃん』でもない、という論考を知った。
 戦前のアマチュア・スポーツの大パトロンでロサンゼルス・オリンピックとベルリン・オリンピックの選手団長を勤めた平沼亮三という人がふるまったのが最初だという説である。
 平沼亮三は横浜商工会議所の財界人で、広大な私有地に数々のスポーツ設備を建ててこれを開放した。そこで出された『スポーツ・ライス』というメニューがカツカレーだったと。
 『スポーツ・ライス』説を考証した人は教育者としてそれなりの功績があるのでデタラメでもなさそうだ。

 思うにトンカツごはんにカレーをかけて食べるというスタイルはそれなりに自然発生したものだろう。
 最初の『グリルライス』説はともかく『〇ちゃん』説と『スポーツ・ライス』説には面白いウラがある。『〇ちゃん』説を唱える奴は現在さる化学品メーカーの社長をやっている。後者は教育者。そしてこの二人はクラス・メイトなのだ。なぜそんなことを知っているかというと実は僕もそのクラスにいたからだ。今でもたまに会う。
 もっともらしい顔を今ではしているあいつらが、どんな学生だったかはまた別の話。しかしアブナ過ぎてブログには書けないだろう。
 教育者の実家でアルバイトをし、社長とは金が無くなるまでスキー宿で粘った。
 今度会う時にはカツカレー論争に決着を付けてもらおう。
 〇藤!長〇!証拠を持って来いよ!

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映画『HIROSHIMA』で鈴木貫太郎を観る Ⅱ

2018 MAR 1 20:20:28 pm by 西室 建

 SMCメンバーの野村さんが長年鈴木貫太郎の研究をし、そのコレクションの表記映画・ドキュメンタリーについてブログをアップされたが、実は私も同じ物を見ている。
 私も双方の立場を丹念になぞった重厚な作品だと高く評価している。
 そして終戦工作において鈴木総理が巷間言われる陸軍を抑えるための『腹芸』をしていたという説を野村さんは支持されているようだが、この点私は少し違った見方の立場だ。
 77才で多少耳が遠くなっての総理大臣である。懊悩し苦しみぬいて最期に昭和天皇の英知に頼ったのではないか、と思うのだ。なにしろ2・26の時に銃弾を浴びて一命をとりとめたお方だ。徹底抗戦を主張する陸軍を抑えることができるのか、その不安たるや尋常ではなかったはずだ。ただしこの人の見識と振る舞いに対する敬意はいささかも損なわれるものではない。
 一方ポツダム宣言への回答として『黙殺』と言ったかどうかについても考証を加えておられるが、私はこれは使ったと思う。米国はその翻訳に困ったことは確かで、単純に『ignore』とはしなかったらしい。確認していないが『silent kill』と翻訳したというヨタ話もあるくらいだ。
 ついでながら、私はハリー・トルーマンはレイシストであるとも考えている。

 さて、作品の中に「ホウッ」と唸らせられたシーンがあった。
 冒頭の大本営と思われる会議の席上で阿南陸軍大臣が配下の参謀に尋ねる。
「畑中少佐とやら」
 既に『日本でいちばん長い日』等で御存知と思うが、畑中健二少佐は実在の人物だ。終戦時の陸軍省軍務局課員だった。 
 終戦の詔が裁可されポツダム宣言を受諾することになり、陛下の玉音放送が録音された後、8月14日深夜鈴木総理があれほど心配していたクーデターが起きる。畑中少佐はその中心人物で、近衛師団参謀を巻き込み徹底抗戦のために無条件降伏を阻止しようとした。
 皇居を占領し、玉音放送の原版を奪取しようと考えたが、それをはねつけた近衛第一師団長森赳中将と参謀白石中佐を殺害してしまい、更には師団長命令を偽造した後に12日時点で完全武装して皇居の警護の当たっていた近衛歩兵第二連隊を展開する。
 電話は切断、皇宮警察は武装解除。あわやとなったのだが東部軍管区田中軍司令官の説得に失敗し結局鎮圧される。玉音盤は事前に徳川義寛侍従によって保管され無事だったが、宮内省を捜索する殺気立った雰囲気を後に証言している。
 畑中少佐と椎橋中佐は自決、田中司令官も責任を感じて自決。
 しかしながら帝国陸軍が消滅してしまい、その他の将校は当時の軍法・刑法違反にも拘らず責任を問われなかった。
 又、その騒ぎの最中に参謀肩章を吊った某宮様を皇居内で見た、という証言もあるのだが真偽の程は分からない。
 映画等では狂信的な人物として描かれたが、本人は至って物静かな人だったようだ。敗戦の衝撃が多くの人から冷静さを奪った極端な例だろう。最も冷静だったのは無論鈴木首相と天皇陛下。

 もう一つ。
 原爆を運んだインディアナポリスがテニヤンからの帰りに日本海軍の潜水艦イー58に撃沈されるシーンがある。それは事実だが、閑話休題。
 スピルバーグのジョーズという映画をご記憶だろうか。初作品で海洋学者が乗る「オルガ号」の船長クイントが夜のキャビンで戦争中の事を語るシーンがあった。日本の潜水艦にやられて海に放り出され同僚が鮫に食われる、という話だ。クイントはその時インディアナポリスに乗っていたと語るのだ。
 ジョーズでは原爆については触れられていなかったが、見たときにピンときたことを思い出した。

 やはり原爆の被害があまりに甚大なので、日本では大っぴらに放送はできなかったのだろう。天皇陛下の御言葉が入るのがヤバイというのも野村さんの考察通りと思われる。

戦争の終わり方

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シューベルトへの誘(いざな)い マルティーノ・ティリモさんコンサート

2018 JAN 26 21:21:19 pm by 西室 建

読者の方から魅力的なお話を頂きました。
ピアノコンサートのお誘いです。
ピアニスト、マルティーノティリモさんはまだ日本では名の知られていないようですが、シューベルトの大家として未完成のピアノソナタを完成し、ウィーン原典版から楽譜を出版されたそうです。
『一度は聞いて頂きたいピアノニストです』
とのことで案内が添えられていましたのでお知らせします。

マルティーノ・ティモリ

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SMC サイト・リニューアルについて

2017 JUL 28 11:11:40 am by 西室 建

会員並びに読者の皆様
 時間がかかりましたが、サイト・リニューアルができました。
 引続きお楽しみ下さい。

 その際、ブラウザが保存していたキャッシュによって画面が乱れている場合があります。
 下記ブラウザの項目のいずれかを試して頂ければ、キャッシュが削除され正しく表示されます。
宜しくお願いします。

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以上です。      SMC管理委員会

痩せ我慢なのか 英国EU離脱

2016 JUN 28 6:06:01 am by 西室 建

 僅差ではあるが英国民はEU離脱の決断をした。おかげで円は上がり株が下がった。ポンドもユーロもガタ下がり。短期的には混乱が生じるのはあたりまえだが、ここまでパニクるとは。
 その道のプロにはリスクを織り込んで(事前の調査でも僅差だった)カラ売りをかけてガッサリ儲けた機関もあったかもしれない。まさか僅かに残留という情報工作したとは言わないが、投機筋以外は時間的にも静観せざるを得なかったものと思われる。
 今後、過度のポンド安・ユーロ安を防衛するために各国の協調介入も在り得る。また、足元のドルの調達コストが上がる。

 ところで、経済活動にマイナスも多かろう選択をしたイギリス国民はどう考えたのだろう。
 高齢者は離脱を、若年層は残留を選択しがちだったと報道されている。又、独立の投票までしたスコットランドや反英感情の強い北アイルランドでは残留が多かったものと見られる(人口はケタ違いに少ないが)。これなぞ、離脱するなら独立してEUに加盟してやる、といういやがらせが始まってしまうような気もする。
 イングランド・高齢者・移民拒否・・・・。
 何やらトランプの主張と重ならないか。そういえば離脱派のジョンソン前ロンドン市長とトランプ氏は見た目が良く似ている。以前のブログで『世界は一斉に内向きになっているのか』と書いたが、将にその流れが止められなくなった感がある。そしてトランプ氏はタイミング良くスコットランドに姿を現した。

 数学者の藤原正彦さんは米英両国で研究生活をした経験から、英国人のエリートというものはやや控えめで、凝ったユーモアを好む冷静な人達で、アメリカのアングロサクソンとは違っている、と指摘している。それが、勝利が決まった時の離脱派のはしゃぎ方はまるでアメリカ人のようだった。
 EUの取り決めが不快に感じられる英国人が、ドイツ一人勝ちの現状に我慢ができなくなった部分はあるだろう。
 EU法は言ってみれば大陸法の系譜を引く体系で、成文憲法を持たない英国とは成り立ちが違う。日本も元々島国らしく英国型の統治スタイルだったが、法体系作成の段階でプロシャ型を選択したため、やたらと守りもしないことまで細々と法律で決めてある。
 この辺り、いちいちEUに指図されるのが気に入らない、伝統を重んじる高齢者の離脱マインドの本音かもしれない。
 であれば、多少の経済的困難を顧みずに離脱へ突き進む天晴れなジョンブル魂ではないか。ドイツの風下に立ってられるか、なんてね(私はドイツ人とも親しいが)。見事な痩せ我慢とでも言うのか。

 もっとも英国はしたたかだから離脱交渉でゴネにゴネて時間を引き延ばし、2~3年で内政を立て直して損得勘定の結果ヌケルノヤーメタ、もあるかもしれない。離婚にはエネルギーもコストもかかるのだ。
 今回の国民投票も当初はガス抜きくらいの感じでやったフシがある。
 タックス・ヘブンの荒稼ぎも怪しくなってきたからシティの凄腕たちは次の手を考えているに違いない。
 EUの方も衝撃は大きい。
 筆者が高く評価している仏人の歴史人口学者エマニュエル・トッドはこうなる前から瓦解を予想していたが、これが引き金になるとすると・・。

 ただし氏は分裂を予想はしたが、極右の台頭は時代の逆行、一種のヒステリーだと警鐘を鳴らしていることは強調しておきたい。

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『リーマン・ショック直前並み』雑感

『リーマン・ショック直前並み』雑感

2016 JUN 11 15:15:48 pm by 西室 建

 G7の席上で安部総理が様々な指標を示し『これはリーマン・ショック直前に酷似している』と言ったとか言わないとか。
 筆者は現役時代にリーマン・ショックを経験しているが、その発生の前年から現在どころではない米国でのバブル崩壊が起こっていたことを鮮明に記憶している。具体的には2007年夏のサブ・プライム・ローンの破綻だ。それから一年の間にベア・スターンだファニーメイだと次々に吹っ飛んで行き秋のリーマンを迎える。なぜか全部奇数月だったことを覚えている。
 さあ大変だとなったのはご案内の通り。

 そこに中国が4兆元の景気刺激策を打ち出したのだった。ガタガタになった世界を尻目にインフラ投資や家電販売支援を進めた。今や鬼城(ゴースト・タウン)となってしまったような公共投資をガンガンやり、その為の生産能力を飛躍的に増大させた。即ちこれもバブルの一種だったのは明白。それも資源にまで飛び火し原料は四半期ごとに値上がりを繰り返していた。中国が買い漁っていたのだ。
 おかげでシェールガスが開発され各国中央銀行は利下げに走り、南欧の破綻問題等はあったものの2014年夏まではそれなりの姿になっていた(格差問題等は別)。
 ところが中国経済の減速により資源バブルは崩壊に、中国のベラボーな生産能力を残したままにである。

 G7と言っても事情はそれぞれ違う。
 英国はEU離脱の国民投票に向かい(多分残留するだろうが)そのEUは押し寄せる難民に手をいている。そして英国もEUの盟主の感のあるドイツも中国にスリ寄らんばかり。
 米国ではトランプ旋風が吹き荒れる。世界はこぞって〝内向き”の様相を呈している。
 筆者はこの傾向にリーマン・ショックどころかもっと深刻なものを感じる。先進国がそれぞれ自国の都合のみを追及し、その挙句大戦争となった歴史を噛み締める。
 安部総理はそこを踏み止まらせようと一石を投じたとも言える。近隣の国との問題はあるが(イチャモンを付けて来る方もガタガタだから)地球規模の経済リスク拡散に警鐘を鳴らせるのは日本だけではないか。

 確かに昨年10月以降の活動水準の落ち込み方は、こりゃヤバいのレヴェルではあった。しかしそれから3四半期経ってみると良く持ち応えている。消費税増税の2年半延期は大英断と評価する。マスコミは恐らく海外の批判的反応を引いて『アベノミクス失敗』と騒ぐだろうが。
 直近米雇用統計の空振りで円高になったのは仕方がないが、昨年度上期末に過去最高利益を出した企業がゴマンとあるのだから、この程度の調整局面は想定の範囲だろう。名門大企業がいくつも足を救われたりコンプライアンス問題を起こしたりもしていることだし。
 野党は選挙対策でガンガン言うだろうがアベノミクス以前とは全然違うからもはや誰も相手にしない。言うところの国債暴落なんか絶対にない。

筆者の立ち位置としては(以前は心情的に反対だったが)TPPを速やかに締結し東北・熊本支援を中心に速やかな財政出動をすべきと考えている。そして安定した日本が内向き欧米を叱咤激励するのだ。ナンチャッテ

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痩せ我慢なのか 英国EU離脱

この演説を聞け

猫は芸をしない Ⅱ(今月のテーマ 無為自然)

2016 MAY 17 0:00:42 am by 西室 建

虐待じゃありません

 猫は生まれながらいつまでも無為自然である。
            ージェット・ニシムロー

 

ベタッ

更に怠惰になると

ぶさ!

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病中の趣味、嘗めざるべからず

2016 FEB 15 0:00:18 am by 西室 建

 珍しく高熱が出て臥せっていた。本当に『立って半畳・寝て一畳』を地でやっていると薄汚くなってかなわんですな。お風呂にも入れないし髭も剃らない。節々が痛くてボーッとしてしまう、眠れない。誰とも喋らない。
 テレビなんて見るものがない。古い本を読みだす。これで3時間は潰せる。

 仰向けに寝ても眠くない。あいつは今頃何をしているのかなぁ、と暫く会わない友達を思い出してみる。子供が結婚したとか言っていたが孫はできたのだろうか。そういえば別の奴はこの間バッタリ会って元気そうだった。不思議なもので連絡先はお互い伝えなかったな。

 木星には四つ月があって最も内側にある月は42.5時間の公転だが、裏側に入って見えなくなる時間が地球と木星の接近した時より最も遠いときでは20分以上遅れることから、光に速度がありそれは秒速22万kmだとわかったんだって。
 因みにあまりの飽きっぽさと集中力の持続欠如から1冊の本だけを読み続けるのは苦痛で 2~3冊を回し読みしている。歴史エッセイも覗いてみることに。”満洲”は土地の名前ではなく民族の名前で、州と書いてはいけない、と。『マンジュ』というサンスクリット語の漢訳だが、国名(清)から何からみんなサンズイが付いていなければならない、と。なぜならば大明帝国が火徳の王朝を自称したため、水でないと勝てないから。

 2日目もズーッと同じ状態が続く。こう高い熱が続くとフラフラする。
 JRの熊谷駅のひらがなが『くまがや』になっているが、次郎直実は『くまがいじろうなおざね』と習った。いつから『くまがや』にしてしまったのだろう。友人の熊谷もくまがいと呼んでいたが、地元の人はどうしているのか。
 ヒマに任せてレイモンド・カーヴァーの原書を読むが、高名なアル中作家は酔っ払って書いたのか、全然面白くない。きっと知らない単語が多すぎて電子辞書ばかり使うせいだろう。日本語の小説も読まないのにバカな本を買ったもんだ。
 代わりに『新しい高校化学の教科書』まで読んだ。こっちは以前から少しづつ少しづつ読んでいたが内容を全く覚えていないことに感動した。
 眠れない。

 3日目、体が痛い。骨が痛いのか全身痛い。
 ついに医者に行く。インフルエンザではないのは既にわかっていたが、薬がなくなりそうなのだ。じっとしているのも疲れるものなのだ。ついでに散歩をしよう。
 熱のせいで物凄く寒く感じるから、スキー・ウェアでトコトコ出かけると、さすがに”寒い”とも感じなかったが、病院でも道端でも多少奇異の目で見られた。
 
 4日目
 いよいよいけない。39度以上が続く。私はなにか悪いことをしたのだろうか。
 友人が編集している文芸誌(季刊)が送られてきた。この人翻訳業界の大物で独特の凝った文章を書くんですな。
 ところでまさかこのまま死にはしないだろうが、この熱の高さは何なんだ。
 
 『眠れない』と訴えたらお医者様が睡眠導入剤をくれたが、これが高熱のせいか物凄く効く。呂律がまわらなくなって訳の分からんことを口走って寝た。
 するとですな、変な夢をみるんですな、これが。昔喜寿庵のあたりは犬は放し飼いでリードなんか付けなかった。その頃いたペケという犬と川の中州をズーッと歩いていると、突然ペケは全力疾走で逃げてしまいいなくなった。『オーイ。ペケ!』と言いながら追いかけるがもう分からない。この川の中州は記憶のある桂川のものではないようだ。そして私は学齢ギリギリのガキらしい。こまったなぁ、と途方に暮れていると突然『ワン!』の声。何と私の身の丈程に巨大化したペケがいるではないか・・・・。怖い夢だった。

5日目
 昨晩から猛烈に汗をかきだした。夜中に一度着替えるがグッショリしている。明け方横を向いて寝ていると胸を汗が伝っていくのが分かる、凄い。サウナにいるように滝のように流れる。また着替えたら熱が37度台に下がっていた。
 立ち上がってみると、体が軽くなったような気がしたが、疲労感もまたあった。発熱はそれほど体力を奪うものなのか。
 病中の趣味、嘗めざるべからず・・出典は忘れたが中国の古典だが、これはウソです。この熱では、例えば音楽なんか全然聞きたくない。
 それに昔は38度くらいは平気で酒をガブ飲みし気合で直した、やっぱり還暦を過ぎたのだ。うーん。ムチャはできないなぁ。
 何もやることがなくなったので、頭に来て深大寺の側にある天然黒湯に1時間浸かった。これで治ったなら高い薬代と医療費は何だったんだ。

六十而耳順


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相棒シーズン14始まる(反町登場)

2015 OCT 15 19:19:48 pm by 西室 建

 ”はとこ”に当たる人に(血縁は無いが)法務省キャリアがいる。N高T大で司法試験も一発合格。検事になって特捜にいたこともある秀才だが実に面白い人で、飲みに行くと酒癖の悪い僕を相手に大変盛り上がる。エラい人なんだがキムタクがドラマで検事をやるとすぐ被れたりしていた。今はヤメ検の弁護士先生だ。
 今まで見たこともなかった水谷豊の『相棒』の相手が法務官僚という設定で、尚且つファンの反町隆史がやると分かってついつい見てしまった。シブい!二人共シブ過ぎる。
 水谷豊の当たり役だそうで、彼昔から上手かったが随分見ないうちに芸風が変わった。僕達世代はやっぱり『傷だらけの天使』で『アニキ~』とやっていた印象が強く、その後テレビなんか見なくなっていた頃に(大河ドラマは見たが)『熱中時代』という番組で教師役・刑事役などをこなしていたのは知らなかった(今日知った)。更にキャンディーズの蘭ちゃんと二度目の結婚をしていたなんて。芸能ニュースなど見ないから随分世間とズレてしまった。
 それでこの番組、いわゆるバディ物のコンビのノリと水谷豊の推理を楽しむのが味、ということもなるほどだ。反町は相変わらずかっこいい。
 ただ二人共キャリアという設定にはちょっと無理がある。やや外れた型破りのキャリアというのは財務省や経産省にたまにいるが、旧内務省系(サツ官)と赤レンガ(法務省)にはまずいない。特に出世欲のないキャリアなんか絶対にいないと言っていい。むしろ出世が早いから、という動機で秀才達が殺到する。第一回を見たところなにやらはみ出し者二人が、とも上に繋がっている描写もあるのだが、あんなのも現実離れしていて有り得ない。
 しかしまぁ、検事様のスキャンダルもあるにはあるのでそのあたりは微妙か。

 脚本はやや水戸黄門的チープさが漂う。このままでは二人が友情を育むストーリーに行ってしまいそうで怖い。
 二人が秘かにお互いの足を引っ張り合いつつ手の内を隠して捜査をし、終いに相手を陥れようと画策する内に事件が解明されるような展開を見たい。特に反町のキャラから言って事務次官に気に入られている設定が不満で、例えばヤクザの友達がいるようなヤバさも欲しい。水谷豊の方は固定されてイジり様が無いだろうから尚更だ。
 それからもう一つ。あんまり笑顔をみせるのもいかがなものか。チラリと狂気が窺えるようなドスを効かせて、途中でコケる位のコミカルさならゾーンだが。

 ツベコベ言ったが一話完結モノは台本が全てだ。今後に期待。だがいいオヤジが毎週見るのはシンドイのかも。

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議事進行を遅らせると何が見えるのか

2015 SEP 26 20:20:05 pm by 西室 建

 SMCのご法度の一つが政治ネタだが、洗練された民主主義とはあの混乱でしょうか。
 私の立場を言えと言われたら『安保関連法改正』に賛成の立場です。あの条文が実際に役に立つのはギリギリ有事の際に邦人救助のアメリカ艦艇の護衛ぐらいなのは読めば分かります。戦争でも仕掛けられなければまず効力はないでしょう。
 テヘランの日本人を助けに行くのに自衛隊機が使えなくて、見かねたトルコがエルトゥールル号の救助(1890年)を恩に着てトルコ航空機を飛ばした時には、自国民も助けに行けないのかと恥ずかしかった。それが行ける様になるような話でしょう。
 雨の中、反対を叫ぶ信念は立派としか言いようがないが、どこをどう読めば『戦争法案』になるのか理解に苦しみます。『徴兵制』なんかできるわけがないじゃないですか、独裁国じゃあるまいし。第一、専守防衛の我が国に大幅な兵力増員のニーズそのものがない。
 絶対に戦争なんか(自分から)やらない国になってから十分な時間が経っています。具体的にと言われて、まさか某国に上陸されたら、と言うわけにもいかないから無理矢理想定したのが機雷の掃海、後方支援、邦人救助、総理の説明もそうならざるを得ません。

 野党の質問は、かつてきた道・蟻の一穴・戦前への回帰、どれも的外れですよ。
 それを言ったら身も蓋もないが、今上陛下もお許しにならないに決まってます。
 国会前に集る人が真面目そうなだけに、個別の意見交換では結論は出ませんね。朝生みたいな番組で、それではこれで行きましょう、となったのを見たことがない。100時間が1000時間になっても、いくら説明しても『理解したくない』人を相手にするのは壁に向かって説明するようなもの。
 『今来なければこのまま突っ走ってしまうと思い、居ても立ってもいられなくてここに来ました。』とインタヴューに答えた先輩の人がいたが、ありゃ見るからに全共闘世代。その人達の前でマイクを握った△△党〇野幹事長は往時を思い出したかのようなアジ演説をしましたが『お前のためじゃない』とヤジられていました。つまりある政党系の動員なのが見える。
 学生さん達もがんばる。だがあのノリはどうなんでしょう。今更ですが『安保反対』の大騒ぎの渦中にいた田原総一郎や西部萬が白状していました、当時ダレも安保条文を読んでいなかったと。学生さんは真剣なんだろうから法案くらい読んでいるとして、どこが『戦争法案』なんでしょう。どうもサッカーの応援とかぶる。
 ネットを見てやって来たと言う人、子供を連れているお母さん、地方から来ている人、これらの皆さんのロジステクス=兵站はどうなっているのか、フラっと来たにしてはプラカードは持っている。食事は、トイレは、誰かが面倒を見ているでしょう。

 それで議事堂内ではどうかと言えば、フィリバスター作戦やら牛歩やら泣きに絶叫、最後は委員長席に殺到して採決。あれはプロレスなのでしょうか。ヒールが凶器攻撃するのを暫く泳がせておいて、終いにベビー・フェイスが立ち上がる。その後でカメラに向かって『ケリ殺すぞ、オラー。』と言っているのと『議論も尽くさずに採決とは言語道断。徹底抗戦する。』観客に向かって言っているに過ぎない所がそっくりです。議員の場合は党上層部か選挙民か。
 プロレスならそういってくれれば楽しみようがあるんですが。
 その次の引き延ばしの議案提出に至っては、もう勝手にやってくれ。
 混乱させて、徹底抗戦を叫ぶだけで支持が増えると思っているのだったら時代が違うと言わざるを得ません。
 〇産党・社▽党はいいでしょうが、維△の党なんかこんなところで野党面してもどの道次の選挙でなくなるんでしょう?
 もっとひどいのは喪服に数珠のパフォーマンス。小沢先生、少しは教育を。

 で、それから一週間経ちました。『終わりではなく始まりだ』とカッコいいアジを飛ばしたセンセイはどこで何をしているのでしょうか。
 大体国会前が大騒ぎになっていたように思う方も多いかと思いますが、あそこは毎日毎日何かの団体がワンサカやって来て『原発反対』とか『雇用を守れ』とかシュプレヒコールを繰り返している名所で、安保法制の時だけ異常に盛り上がったのでも何でもないですよ。試しに行ってみれば日本は十分に言論の自由が保障されている先進国だとよくわかります。
 ちなみに憲法違反を表明した某学者さん、極めつけの右の人で『理論的には違憲になってしまうから憲法から変えなさい』という改憲論者なんですけどね。

地域住民説明会で思ったこと

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