グッド・オールド・バンド (ビーチ・ボーイズ)
2014 NOV 23 20:20:11 pm by 西 牟呂雄
CSのチャンネルを見ていたら『ビーチ・ボーイズ結成50周年記念』のタイトルが目に留まり思わず見てしまった。ウィルソン兄弟も二人死んで残るはブライアンだけなのだが、見始めるとマイク・ラヴやアル・ジャーディンがジイ様になってそのまま出てきたのにはビックリした。曲は例によってのビーチ・サウンドというかおなじみのノリで、得意のファルセット・ハーモニーが美しい。今ではそれなりのファッションだが、その昔はそろいの赤いストライプのボタン・ダウンを着たりしていたっけ。この人達とかベンチャーズになるともう他のスタイルの曲はできないのじゃないか、やってもヘタだったりして。ローリングストーンズを見ていてもそう感じる。キース・リチャードなんかよそのバックをやったら外してしまいそう。例のオープンGチューニングにしてもストーンズ以外ではチョッとね。
大ヒットしたサーフィンUSAは何故か演奏されなかったのはどうしたことか。
3兄弟のうち二人が亡くなるのはビージーズのギブ兄弟もそうだったかな。考えて見るとジャクソン5とかノーランズとか昔は子沢山のバンドが結構あって、少子化も世界的な流れなんでしょうかね。
結成50年は長い長い時間だ。デニスとカールは2000年になる前に亡くなったし、現在もリユニオン以外の活動は分裂している。そう言えばローリング・ストーンズだってブライアン・ジョーンズは死に、ビル・ワイマンやミック・テイラーは脱退した。一時は『六つ目のストーン』とも言われたビリー・プレストンもメンバー入りしなかったが、この時はキースが才能を妬んでイジワルしたという出所不明の噂が立った。ビリーはビートルズの最後のライヴ『ルーフ・トップ・コンサート』でも切れ味のいいピアノを弾いていたが5~6年前に死んでしまった。
日本で50年近く継続したのは、時々同窓会みたいに出て来るワイルドワンズとタイガースを見るくらいか。彼らもたまに集まって、のノリなので途中がブランクになっている。
だいぶ前にゴールデン・カップスの再結成記念ドキュメンタリーを見た。メンバーが別のもう一人を紹介していくのだが『あの人薬物中毒でしょ。』『不良だよ。不良。』とか『酒さえ飲まなきゃねえ。』といった話ばかりでさすがにモノホンは違うなと感心した。ファースト・アルバムに参加していたケネス伊藤は志願してヴェトナムに従軍したそうだ。
そうか、グループ・サウンズ以前には言う所のバンドそのものが日本にそんなに無かったのか・・・。子供の頃コミカル・ソングで大流行りしたクレージーキャッツなんか面白いんだがバンドとしての活動は早くに止めている。ダニー飯田とパラダイス・キング、バッキー白方とアロハ・ハワイアンズ、和田弘とマヒナスターズ、こんな名前がかすかに残るがいまだにやっているのだろうか。
そのうち現役で50周年を迎えられるのはサザンかな。
何れにせよ半世紀を共にして、しかも同じレパートリーをやり続けることには敬意を表したい。自身の半世紀ということになるとあまりに一貫性が無いため何かを極めることにはなってない。ズーッと同じスタイルで在り続けてはいないわけだ。
僕がやっていたバンドなんか(四つか五つ。一回しかステージに出なかったのも入れるともっと)チリヂリバラバラで消息が分かるのは3人しかいない。みんなどこへ行ったのだろう、別に会いたくもないが。
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Categories:オールド・ロック
中島 龍之
11/25/2014 | Permalink
ビーチボーイズはいいですね。ブライアン・ウイルソンがいる限り続くことでしょう。と言ってもマイク・ラブとアル・ジャーディン声は独特で欠かせませんが。家族バンドも昔は多かったですね。日本ならフィンガー5ですね。