荒事 歌舞伎十八番『矢の根』
2015 OCT 28 2:02:22 am by 西 牟呂雄
東 兄のブログを読んでいても立ってもいられなくなり歌舞伎座に行ってきました。と言っても一幕だけの幕見と言う奴で、まさにチョイと芝居を見てくらァってところです。演目はというと、やってましたね。歌舞伎十八番の『矢の根』です。
歌舞伎十八番というのは成田屋市川家の芸ですが、今日は分家筋の音羽屋。『二世尾上松緑二十七回忌追善狂言』と打たれていてお孫さんの四世(当代)の松緑さんがやりました。海老蔵さんの”はとこ”に当たりますな。梨園は親戚中役者ですからちょっと経つと何代目かいなと混乱します。
曽我兄弟の五郎がドレッド・ヘアーみたいな出立でバケモノみたいな鏑矢を研いでいます。そして大好きな荒事の掛け声『やっとこと、ちゃっ。うんとこなっ』とやりながら大の字になって倒れて寝てしまいます。
両腕を上げたまま足をハの字にして高く上げる、切られた時の歌舞伎のポーズですが、やってみるとキツいですよ。
藤十郎さんの曽我十郎が夢に出て来ることになっていて、後は省略。
ここで馬が出ます、馬が。見た人もおられるでしょう、人が馬の被り物みたいなものにモノに入って二人一組になり前足と後ろ足をやるんですな。チャンと足を跳ね上げ、首を振り嘶く真似をします。今回の馬は上手だった。あれをやってみたいのですがその後、松緑さんが乗るんです。やはりそれなりの修練が必要なのは明らかでとてもとても・・。
歌舞伎に出てくる動物は一説によると十二支は全部あるというのですが、僕が見たことがあるのは狐かな。天竺徳兵衛韓国(いこく)話ではガマが出るとも聞きました。
次は動物を中心に演目を探してみましょうか。『象引』というやはり歌舞伎十八番の演目があって平成21年に團十郎が演っていますが見ていません。
これはハリボテで造ったのでしょうが、何かかわいいですね。
キリンとか虎があるかな。
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Categories:古典
西室 建
10/29/2015 | Permalink
ところで書き忘れましたが、この日俳優の高橋英樹さんが3列目で観賞していました。勉強にでも来たのでしょうかね。
それで私の帰り際、出口の所に立って関係者と話していましたが、この人デカい。体も顔も(短足でもありました)。
西室 建
2/28/2016 | Permalink
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こんなの見付けました。これ見てますね。仮名手本忠臣蔵の猪です。