あれらはどこに行ったのだろう CM編
2016 JUL 24 15:15:36 pm by 西 牟呂雄
エースがインタヴューを受けている(設定はベテランの元速球派ピッチャー。演ずるは原田芳雄)。セリフがいいぜ。
「客は試合を見に来てるんじゃないんだ。オレを見に来てるんだな。伝説の男、原田を」
このシリーズは続編も撮られていて、メッタ打ちを喰って交代を告げられた原田が怒りの形相も凄まじくロッカー・ルームに行く。そこへ監督(本物の故稲尾氏)がキツイ一言。
「そろそろ変化球も覚えろよ」
当時は良くパロって言っていた。
「顧客は会社からモノ買ってるんじゃないんだ。オレから買ってるんだよ。伝説の営業マン、ニシムロから」
誰もまともに聞いてくれなかったが。
これはキリンビールが出したシャウトというビールのCMで、近所の酒屋からこればかりケースで買っていたがヒットに至らず無くなってしまった。味?フツーのビールでしたね。
♪気儘な姿で ごめんなさい 空から突然 ごめんなさい♪
この歌を覚えている人は相当なマニアです。グンゼのパンストのコマーシャルだ。美貌のモデル、松尾ジーナがミニ・スカートでブランコに乗り空中散歩をするコンセプトに、いやもう悩殺されましたネ。この〝ごめんなさい″のところは『ゴーッメン・ナ・サ・イ』と舌足らずに歌っていたのが印象的だった。
その後、当時(星野一義が出て来る前)日本一速いと言われグランド・チャンピォン・レースを連覇していた高原敬武と結婚する。レーサーとモデルのカップルに軽薄な僕達はあこがれたものだった。高原敬武の実家はお金持ちの材木問屋で、友達の家の近くだった。そこに遊びに行った時に偶然赤ちゃんを抱いてあやしている松尾ジーナを見たことがある。モデルの割には意外と小さい人だったのを覚えている、無論とびきりの美人でハッとした。
「エンヤカヤカヤカヤ!エンヤカヤカヤカヤ!」
元気な掛け声でネイティヴ・アメリカンと思しき男の子と女の子が出て来るアニメ。
このリズムは今でも耳に残っていて懐かしいのだが、一体何のコマーシャルだったのかは全く覚えていなかった。改めて検索してみると『シスコーン』というただのコーン・フレーク。このアニメ・キャラが可愛らしくて好きだった。
当時は海外の情報も少なく、ネイティヴ・アメリカンは未だにこんな格好をしているのかとも思った。
そうそう『インド人もびっくり』なんていうのもひどいステレオ・タイプであんな格好はシーク教徒しかしない。
そう言えば『ハッパフミフミ』の大橋巨泉さんが亡くなった。11PMの頃からお馴染みだった。コマーシャルではないがラジオで楽しんでいた。そう、プレイ・ボーイクラブですね。TBSの深夜放送の前にやってたアレ。
多才な人だった。でもこの人眼鏡を取ると野村克也さんにそっくりだ。
しかし一般に大ヒットしすぎたコマーシャルは商品名が一致しないことが多い。大昔はやったエリマキ・トカゲが走る画像が何のCMだったか覚えている人はいるだろうか。筆者は無論思い出せない。
それ程ヒットしたとも思えないが長ーいこと同じパターンでやり続けて商品名をスリ込ものに成功した事例はこれだ。「カステラ一番電話は二番、三時のおやつは文明堂」御存知、文明堂豆劇場と称して猫だか熊だかの操り人形がラインダンスを踊るアレだ。僕の少年期からいい年になるまでズーッとやっていた。
しかしこの「電話は二番」とは何を言っているのか謎だ。
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Categories:遠い光景
Tom Ichihara
7/24/2016 | Permalink
「電話は2番」これは文明堂の電話番号だったらしいですよ。
小生、うろ覚えですが電話が引かれた頃の初期は三越が1番、文明堂が2番だっと親から聞いていました。
カレーの「インド人もびっくり」「カルピスのストローで飲む黒人」これらはいずれも人種差別になると放送界のコンプライアンスで消えて無くなりましたね。
西室 建
7/25/2016 | Permalink
トムさん、
本当らしいですね。
昭和初期の電話は交換台にナニ局の何番と告げるシステムで、文明堂はどこかの局の2番だったようですよ。