Sonar Members Club No.36

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日向ぼっことなったヨット

2017 MAY 7 10:10:20 am by 西 牟呂雄

 例年この時期は真鶴港に行っていたが、今年は休みが長すぎてクルーの都合が調整できず油壺湾内に係留しっぱなしである。連休は風が悪い、相模湾のヨット乗りに秘かに伝わる伝説だ。ギシギシ鳴るくらいの上りの風(向かい風)にかしぎながら船を操るのも醍醐味であるが、今回はやめておこう。

浮桟橋から入江へ

 油壷に着いてみると夏のような日差しに目が眩みそう。久しぶりにオーナー仲間と挨拶して少し沖に出た。すると湾内では気が付かなかったが珍しく強い南風が吹いている(ハエの風という)。
 実は今年の小笠原レースのフィニッシュが明日の夜明けのはずなのだが、これではかなり早まってしまうのではないか。我が艇のオーナーの内二人がレース委員をやっているので、フィニッシュ・ラインのマークを打ったり、何より次々とやって来る参加者全員分の豚汁を作らなければ。
 するとタイミングよく八丈島の仲間から連絡が入り最後の船が島をかわして行ったのを視認した、とのこと。確かにロール・コールではトップの船はもっと早い時間に通過していて、船速は対地9.8ノット!
 今では黒潮の蛇行の予測ソフトもあって、房総あたりから巻いた離岸蛇行のはずなのだが9.8ノットとはどういう風を拾ってどんな潮にのったのか。小笠原から3昼夜かからないとは驚異的な速さである。
 スキッパーが計算すると今夜の10時頃にはフィニッシュしてしまう。のんびりセーリングしている場合ではない。すぐに引き返して材料買い出しに行った。

湾の最深部

 帰って来ると、各艇のサポート・メンバーがやはりレースが早いので集まりだしていた。関西ヨット・クラブ(神戸)の会長もみえて宴会が始まってしまった。
 こうなると僕はだらしない酔っ払いになって役に立たない。
 しかもこの日は最初からウオッカをガブ飲みして、役に立たないどころか迷惑になりそうだ。おまけにデッキでうたた寝してしまいヒリヒリするほど日に焼け、それで目が覚めた。この時期の紫外線は夏よりもキツイ。
 夜半のフィニッシュの足手まといにならないように、一人で帰りましたとさ。

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Categories:ヨット

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